永遠に咲き続けるバラという名の 38
2026年 02月 26日
第38回「 結界 」
イース博士 ・・・世界科学機構人文学学会博士
ノース博士 ・・・宗教哲学学会博士
ウエス ・・・予言者の一族の末裔
サウス博士 ・・・宇宙科学学会博士
アイス ・・・エターナルローズのAIプログラマー
アル・イクシール ・・・ウエスの師匠
アル・コンコード ・・・ウエスの1番弟子
テル・ミリオン ・・・ウエスの2番弟子 天気の予知能力者
ザンザーハウゼン・ビビアンローゼズ財団現当主
カレン・ビビアンローゼズ
子犬のガーディ
エイト ・・・ガーディと対になっている犬(アンドロイド・ESP)
キリン ・・・動物の守護を司る超能力者
ドラド隊長(x) ・・・ナガング国軍所属 超能力者
クレピオス医師 ・・・不老不死の研究を生涯続けている医師。超能力者
カレンはガーディと共に伯爵の専用機に乗って、要塞都市へ向かっていた。
(早くいかないと、エイトが壊れちゃう!)
ガーディの必死の声とアルの叫び声が、カレンにも届いていたのだ。
そして気になるのはーーー母ジュリアの声が聴こえなくなったことだった。
それから丸一日が経った頃、専用機は都市に到着。
カレンはまっすぐガーディと共にエイトのいる場所へ。
薄暗い電気部品修理工場の片隅に、エイトは充電されて眠っていた。
キリンは動物たちのところにいる。
カレンはチクッと胸が痛むのを感じた。
(キリンの叫び声がエイトも傷つけたのに・・・)
精密機械の塊のようなエイトは、全身のコードがバラバラになっていたのだ。
それでも、カレンが近づくとふいに気が付いたように目を開けた。
(エイト!)
エイトは小さく尻尾を振った。
ガーディが ワン!と一声吠えた。
エイトは立ち上がろうとしたが、まだ力が入らない。
カレンは黙って前足を握ってエイトを見た。
カレンの脳裏にエイトが倒れる前に見た映像が流れ込んできた。
恐怖を感じるほどの狂った動物の襲い来る姿と、キリンが叫んで動物たちを止めた瞬間だった。
(エイト!!頑張ったねっ!!凄かったね!)
カレンの喉が震えた。
エイトは怖かったはず・・・なのに
カレンはたまらなくなってエイトの頭を撫でながら大声で泣いた。
その頃・・・
ジュリアは闇の中で、手探りで目の前の敵兵達の縄を解いていた。
リーダー達は驚いたが、すぐに反撃に出た。
ジュリアは殴られ、縄でぐるぐる巻きにされた。
「馬鹿が!!俺たちを自由にして、恩をきせたつもりかっ!
あいにくだったな、俺たちゃお前らのような甘ったるい精神なんか持ちあわせてねえんだ!!
おい、すぐにここを出るぞ!!」
ガチャガチャ・・・
「リーダー、それがっ!!このドア鍵がかかってて」
「蹴り飛ばしてみろ!!」
ガンガンガン!!!!
4,5人がかりでドアをけ破ろうとしたが、まるで鋼鉄の分厚い壁のように、傷一つつかなかった。
リーダーはジュリアを掴んだ。
「おいっ!すぐにここから出せっ!!外の奴らに鍵を開けるように言えっ!!」
「・・・鍵はないわ・・・」
「だから外と連絡しろ、この電話で」
だが電話は繋がらなかった。
「電源が入らない??おいっどういうことだ、早く連絡しろっ
おまえらも電話をーーー」
兵隊たちは皆、この不思議な現象に恐怖を感じ始めていた。
誰の電話も繋がらない、何の音もしない。
リーダーは銃でドアを破ろうとしたが、弾丸はまるでドアの見えない手で掴まれたように、ポトンと落ちた。
「・・・鍵、はないわ。
ここは閉じられた世界、なの・・・
もう私達は、ここから出られない。
・・・赦されるまで・・・」
・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・
(このお話は フィクションです。)
by f-as-hearts
| 2026-02-26 23:14
| SF小説
