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永遠に咲き続けるバラという名の   34

第34回「 W 」


エターナルローズ
イース博士         ・・・世界科学機構人文学学会博士
ノース博士         ・・・宗教哲学学会博士
ウエス           ・・・予言者の一族の末裔
サウス博士         ・・・宇宙科学学会博士
アイス           ・・・エターナルローズのAIプログラマー
アル・イクシール      ・・・ウエスの師匠
アル・コンコード      ・・・ウエスの1番弟子
テル・ミリオン       ・・・ウエスの2番弟子 天気の予知能力者
ザンザーハウゼン・ビビアンローゼズ財団現当主
カレン・ビビアンローゼズ
子犬のガーディ
エイト           ・・・ガーディと対になっている犬(アンドロイド・ESP)
キリン           ・・・動物の守護を司る超能力者
ドラド隊長(x)       ・・・ナガング国軍所属 超能力者
クレピオス医師       ・・・不老不死の研究を生涯続けている医師。超能力者


アルがキリンの傍に駆け寄ったのは、この事件が起こってから20分後だった。

「キリン!!」
キリンは動物たちを抱えて大声で泣いていた。
その傍には、震えながらゆっくり這って近づいているエイトの姿もあった。

大型の動物たちはその体に大きな怪我をおっていた。
それは随分前の、膿んだような傷。
ここに来る時にすでにほとんどの動物たちが、満身創痍だったことが見て取れた。

トレーラーは何度もエンジンを掛けようとしていたが、それは無駄だった。

アルは周りを見回してキリンに呼びかけ、安心するように言った。
「キリン、この動物たちは助かるから。」
「アル・・・・・・アル! 助けてあげて、みんなみんな、痛くて悲鳴をあげてる・・・」
「キリン・・・・どうやって・・・・」

「わからない・・・・でも首輪が・・・あれを外さなきゃって・・・・
 アル、力が、入らな・・・・・」

それだけ言うとキリンは気を失ってしまった。
(そうか、これが彼女の本当の能力だったんだ・・・)
壊れた首輪は、コードがズタズタになっていた。
トレーラーも精密機械部分が同じようになっているのだろう。

キリンとエイトを抱えて、アルは要塞に戻ろうとした。
要塞から、2人を運ぶための救急車がやってきた。
「あの動物たちも、保護してやってくれ。たのむ」
救急車は何台も走ってきて、倒れている動物たちも救出した。
「大丈夫だ、まだ息がある。」
キリンはエイトが手を舐めてくれたことで、意識が戻ったらしい。
動物たちが無事だと聞いて、ほっと安堵の声を漏らした。

キリンとエイトが要塞に入ると、緊急放送が鳴り響いていた。
(ダブル!!今度はジュリアだ)

要塞の中では、腹痛を訴える人々で、どの階層の病院も大騒ぎになっていた。
勿論、最下層にいるジュリアも、対応に追われていた。

「緊急連絡、館内の全員に告ぐ。
 館内の水道に毒物が混入、全員、ただちに水の使用を停止せよ。
 技術部は水源の調査と管理保全に回れ!繰り返すーーー」

ジュリアはこの異常事態が、アルとウエスの言っていた敵の罠だと確信した。
すぐに仲間たちがジュリアの元に集まった。

ジュリア達が看護していると、大勢の見知らぬ看護師達が病院内に入ってきた。
「あんたたちは、どこの階の看護師だ?ここは許可された者しか立ち入れないんだぞ?」
仲間たちが入口で、その不審な看護師と押し問答をしていた。
「知らないのか、今この全ての階で、伝染病の消毒を始めたんだ、君達もすぐにここを出るんだ!」
「館内放送では水の注意しかなかったはずだが?!」
「我々は大僧正からの直接の命令に従っている。
 話し合う暇はない、全員、すぐに出ていけ!」

一人の看護師が仲間に耳打ちした。
「ジュリアだ、すぐに捕まえろ」
ジュリアは、驚いて逃げようとした。
だが、車いすを押していたので、すぐに捕まってしまった。
「確保した、すぐに上層部へ連絡する。」



・・・・・・・・続く・・・・・・・・
(このお話は、フィクションです)




by f-as-hearts | 2026-02-13 14:27 | SF小説

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