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永遠に咲き続けるバラという名の   30

第30回 「 薔薇の夢 」

エターナルローズ
イース博士         ・・・世界科学機構人文学学会博士
ノース博士         ・・・宗教哲学学会博士
ウエス           ・・・予言者の一族の末裔
サウス博士         ・・・宇宙科学学会博士
アイス           ・・・エターナルローズのAIプログラマー
アル・イクシール      ・・・ウエスの師匠
アル・コンコード      ・・・ウエスの1番弟子
テル・ミリオン       ・・・ウエスの2番弟子 天気の予知能力者
ザンザーハウゼン・ビビアンローゼズ財団現当主
カレン・ビビアンローゼズ
子犬のガーディ
エイト           ・・・ガーディと対になっている犬(アンドロイド・ESP)
キリン           ・・・??? 
ドラド隊長(x)       ・・・ナガング国軍所属 超能力者
クレピオス医師       ・・・不老不死の研究を生涯続けている医師。超能力者


・・・・・・・ナガング国・・・・・・・

ドラド隊長に手紙の内容が届いた。
「・・・・・面白い符合だな。
 本当に、あいつの手紙か?」
兵士が答えた。
「間違いありません!」

スパイ容疑や犯罪者として捕虜になった者の外部への伝達方法は、旧態依然のペンでの手紙のみに限られる。
それは証拠として残り、筆致などでもごまかしがきかないからだ。

「あいつらが謎の医師を探していることはわかっている。
 この手紙は、暗号・親戚のおじさん、つまり我々へのメッセージだ。
 この謎を解けば、奴らが捜している医師へ近づける、という意味だ。」

ドラド隊長は勢いよく立ち上がった。

「計画は順調だ。
 まずは敵を分断し、女神を孤立させる。
 ウエスとアルをあの要塞からあぶりだせ!」
ドラドは足音高く軍隊の整列する隊舎まで駆けだしていた。


・・・・・・・再びお茶会・・・・・・・・・

ケインとその他のメンバーは定期お茶会で、ジュリアに会えるのを楽しみにしていた。

ウエスがにこにことケインに話しかけた。
「手紙の返事が来たそうですね。」
「はい、今回は早かったです、息子は親戚のおじさんからボールをもらったそうです。」

(ウエスさん、あの内容にドラド隊長が食いついたそうです。味方から連絡がありました)
(そうですか、どのような連絡でしたか?)
(ウエスさんとアルをジュリアから引き離し、女神を孤立に追い込む計画とのことです)

「ボール、ですか。」
「はい、バスケットボールです」

(まさか!)
(はい、息子は2歳ですから、バスケットボールなんて持ち上がらない。
 ナガングにいる私の味方にだけは内容が嘘だとわかるようにしました。)

「将来はプロバスケット選手になるでしょう。」
「それは楽しみですね!」

(ドラドは何かを作っているという情報もありましたが、そちらは側近中の側近のみが入れる場所で、何かはわかりません、すみません。)
(十分です、ありがとう!)


(アル、聞こえたか?)
(OK!あちらはジュリア以外には興味がないからね!)
(毎日買い物お疲れ様、今日は外に異常はなかったかい?)
(エイトがあっちこっちにマークをつけている。師匠は何かのしかけをしているみたいだ。)


・・・・・その日、それは突然起こった。

ザンザーハウゼンが行方不明になったのだ。
ノース大僧正がウエスに緊急連絡をしてきた。

「伯爵が、空港で行方不明になった。
 伯爵の執事も一緒に、車ごと空港で拉致されたらしい。
 すぐに伯爵の自衛軍が動いたようだが、ウエス君にも要請が来た。
 どうする?」
「伯爵を探しに向かいます、足取りはわかりますか?」
「わかる、探知衛星が今もその車を追跡中だ。」


ウエスは単独でザンザーハウゼンの追跡に向かった。
(敵の狙いはわかっている。クレピオス医師の所在をザンザーハウゼンから聞き出す為だ。
 そして謎の箱を手に入れて、医師に俺たちより先に会うつもりだろう。すべてはジュリアを手に入れる為)

ノース大僧正のプライベートジェットに乗ったウエスは、飛行機の中でも自分の予知を繰り返していた。
(ここまではナガングのドラド隊長と同じ道を進んでいる。私の予知を外す仕組みはない。
 だが、どうしても医師との出会いが見えない・・・・)

ウエスはジュリアの笑顔を思い出していた。
希望の女神は何があってもあきらめたりしない、女神の存在を思う時、自分の中の光が指し示す方向が消えないのを感じていた。

ザンザーハウゼンと秘書、そして執事は催眠ガスで眠らされたまま、車ごとすでに5時間は移動していた。
途中で大型のトレーラーに車は搬入され、外観は巨大飲料の広告付きの輸送車に変わった。
ザンザーハウゼンはジュリアの姿を夢に見ていた。

・・・あなた 
・・・何が心配なの?

「おまえが私を忘れてしまったことが・・・こんなにも辛い・・・
 だから・・・」

・・・覚えているわ あなたを・・・

薔薇の花のような優しい微笑み、柔らかな指先が頬に触れた。
ザンザーハウゼンは衝撃を受けたように目覚めた。

覚えている?



車の中で身動きがとれないことに気がついた。
なんとか隣にいる秘書の体にぶつかって起こそうとした。
「いてえっ!!

 あ、ああ、あれ???伯爵、私は・・・」
「騒がないで聞いてくれ。
 私達は拉致されたらしい。」
「ここは??」
「車の中だが、車ごとどこかに搬送されているようだ。」

「やっぱり、ですか。」
「そうだ、予知の通りだ。」




・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・
(このお話は フィクションです)



by f-as-hearts | 2026-01-21 23:27 | SF小説

タロット占い師ASのブログです。


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