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サウザンドアイランド 125

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百二十五話 「 混乱と沈黙とお祭り騒ぎ  」


ニーソックス達はリリアとリフがその場から離れることが出来たのを確認すると
イムズと軍隊を取り巻いて、互いに意識しあうようにさせた。

「こいつは、さっき取り逃がした男だ!!」
「えーい、うるさいっ!!
リリア!リフ!!どこに隠れている?!
出て来いっ!!」

キングがその声に応えた。
(イムズ、今はそこから離れるんだ、いいな?)
イムズはキングの言葉に従い、プラントの壁の中に消えた。
それを見届けると、お化け達は一斉にちりじりになって空へと昇っていった。

ジャキン!!

キングの周りを、プラント内から解放されたアンドロイド・グランドクロス9体が
取り巻いていた。

「キング、貴方の部下がリフにした行為は、契約違反となります。
一度この計画に契約しても、貴方がそれを撤回するということですから、契約の破棄と
みなされ、グランドクロスは貴方を契約者とは認めないことになります。
つまりリセットされたことになります。
これにより、初期のクラウン博士の所持状態に戻り、博士に不利益をもたらす
貴方を攻撃してもよいということになります。」

アンドロイド達は、一斉に銃口をキングに向けた。
ワインバーガーはキングとの交渉は決裂したが、まだ打つ手はあると思っていた。

「貴方の部下にも、手を出さないように言ってください。」

キングはテレパシーでイムズに伝えた。
(・・・ということだ。
この状態からひっくり返すことができるかどうかだな。)
(う~~~~ん・・・グランドクロスは強いです。
1体だけならまだしも、9体もとなると、私の軍隊を連れてこないと)
(戦争する気はない。)
(わかりました。
もう少し考える時間をください。)

キングはワインバーガーに言った。
「手を出せる状況ではないと、部下には伝えた。
だが、私に手を出せないのは、そちらも同じだな。
なぜなら、私への対応ひとつで、戦争になるからだ。」
キングはそれ以上話さなかった。

カネムラの前にニーソックスが現れ、イムズが消えたと言った。
カネムラはぎょっとして、ニーソックスの顔を見た。

「ちょっと待て。
それって、やばいんじゃないか??」
「やばいな りりあ どこだ・・・おれ えりっくとやくそく したんだ」
「何を?」
「りりあをつれてかえるって」
「それどころじゃないよな、この状況。
俺もう吐きそう。

・・・いや、待てよ?
ニーソックス、おまえイムズ将軍が現れたら、ここのみんなに
教えてやれるよな?やれるよな?」

真剣そのものの表情でカネムラが言うので、ニーソックスは真っ青になった。

「おしえるのか おしえなきゃだめか・・・やっぱり おれってふこう・・・

おばけだけど おれ あのしょうぐん こわい・・・」
「たのむ!俺はちょっと行ってくる。」

カネムラはイムズのように壁に消えた。
ニーソックスは空に昇っているおばけたちにイムズを見かけたらすぐに
下にいる軍隊やワインバーガーたちに教えるように伝えた。

リリアとリフは、プラントから離れて、近くの林へと隠れていた。
リリアがリフに、2人がイムズやキングに見つからない理由を説明した。
「はっきりして良かったわ。
能力者でもアンドロイドの頭の中までは読めないって。
おかげで私達がどこに隠れたかまでは、わからないってことよ。」
「イムズという男はテレパシーが使えるといっていましたね。」
「そうよ、でも人間だけに限るらしいわ。」
「それをワインバーガー氏に伝えられたらいいんですが。」
「リフ、他のアンドロイドと信号の共有はできないの?」
「これだけ離れていては無理です。」
「どれぐらい近づけばいいの?」
「500メートル圏内です。」
「・・・そう。それじゃ、見つからないように近づくのは難しそうね。」
「99パーセントの確率で捕まります。」
「困ったわ。」

その頃、ワインバーガーとキングは無言のまま、睨み合っていた。


・・・・・・・・レゼンダの部屋・・・・・・・・

れぜんだちゃんがPCでエリックと話しているのを、唖然とした表情で
眺めていたレゼンダだったが、はっと気がついて話しかけた。

「れぜんだ、あなた一体何をしようとしてるの?」
れぜんだが振り向いた。
「え?な~~~~~んにも?」
帽子の顔文字が怪しい。
「まさか、そこから外に出ようなんて」
顔文字に汗。
「そんなこと、許されると思ってないわよね?」
顔文字口笛。
「ちょっ・・・!ろぼっちを出して何してるの??」
「え~~~~~~~??ろぼっち、へんがたしてるだけだけどお?」
「へんがた、じゃなくて!
それは変形!!変形して何をーーー」

執事、目を見開いて手を口に。
「なるほどなるほど。」
エリックはそれを完全にコピーして、エリックの部屋の中に出していた。

「ちょっとおおおおおお??そんなのアリ???」
「わたしのろぼっち、貸さないもん。
でもエリックが使いたいなら、こぴってもいいのさ~~~♪」
「こぴる????」

・・・・・・・・・エリックの部屋・・・・・・・・・・

サカマキが今度は唖然としていた。
「エリック!?せ、せまいせまいっ!!潰れるって!部屋~~~!!」

そこにいきなりカネムラが壁とろぼっちに押し潰されそうな形で
現れた。
「げっ????

な、な、なんだあああ??これぶふ!」
「あ、カネムラ~~~~~~!!ろぼっちだよ~~~~~~!!
すごいでしょ~~~~~~!!

ねえ、ろぼっちも一緒に異次元いきたいって!!」

サカマキもカネムラもレゼンダも執事も、一斉に首を振った。

「いってない、いってない!!」

・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)



by f-as-hearts | 2016-09-29 01:55 | SFサウザンドアイランド

タロット占い師ASのブログです。


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