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サウザンド アイランド  80

異世界の島の物語。


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト                ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング                ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン               ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第八十話 「  キングの軍  」

れぜんだちゃんは がしゃんがしゃんと駆け出したが、どうも膝のネジが緩んできたのか
こけそうな感じである。・・・ろぼっちが、ね。

「きんぐ~~~~~~!!私がえりっくをやっつけるんだからっ!!
まだ手だすなよ~~~~~!!だめだからね~~~~~~!!!」


レゼンダ、頭を抱えて叫んだ。
「ななななっ!!!キング様にむかってなに言ってるのよ!!この馬鹿娘~~~!!!」
「さすがれぜんだちゃん。」
「もう録画を止めて!!!!」
「いえいえ。これも貴重なキング様の戦闘場面でございますから。」
「と・め・な・さ・い~~~~~~~~~!!!」
「くひに ゆひを  いれにゃいれくれさい~~~~!!」
「えええいっ!!!電源をっっ!!」
「おやへくらさひ、ぱそほおはこはれはす~~~~!!」
「ううっ!!!壊れると見れない~~~~~~!!!!」

「えー・・・今度このようなことをされましたら、キング様に訴え・・・

ひゃああっははははははは!!!!や、やめてくだ・・・・・っ!!!!
くすぐるのっっ!!!!ひきょう ひ!!ひいいいいいいい!!!」
「はあっはあっ!!!!!




キング~~~~~~~~~!!!もう、瞬殺でお願いっっ!!!」




「・・・・・・・・・・無理だな。

 レゼンダ、そなたはそこで見ていなさい。

それでは、エリック。

クイーン戦と戦い方は同じだ。

クイーンと同じように、私も私の全霊をもって戦おう。

どれだけの戦闘力を駆使してもよい。

マジック、マジックガール。君達の力も、上がっているようだな。

では、私の軍を呼ぼう。」


キングは仮面の下の目でエリックを見つめた。
キングの姿は、塔の上の強い風に煽られて広がるマントの影で不思議な
威厳と王者の風格が漂っていた。マントの下のスーツは襟章や勲章が
ついていて、軍服のようだった。

「あの軍服、どこかで・・・?」サカマキが言った。「どこの国だったろう・・・」


キングが手を上げて、大きな声で言った。

「 いでよ、わが モンスター!! 


    竜族の王、バハムート!

    地上の覇者、ベヒーモス!

    海の覇王、リバイアサン!

 空と 地と 海を 支配せし ものどもよ!!

 あの、愚者の子を 叩き潰すのだ!!」


地上に激震が走り、空は黒雲に覆われて稲妻が光り、海からは巨大な竜巻が起こった。

「  凄い!!! 見て、あれがーーー」

エリックは興奮のあまり、叫んだ。

「 キングの、モンスターなんだ!!!」

巨大な3つの影が、空と地上と海から現れた。

皆が、あっけにとられて見上げた。

「なんと!!! わたくしも、キング最強のモンスターが 3体も揃うのを
見るのは、初めてです!!!」 マジックが言った。

「なんと、壮観な!! 武者震いいたしますね!!」
「どれだけの魔法力??キングの本気って、どこまで凄いのっ!!」
マジックガールも、杖を握り締めている。
「なんか、なんか!!やってやろうじゃないっ!!!こうなったら
命がけでいくからっ!!!ねっ!!師匠!!!」

エリックは、嵐のようなステージで笑った。

「凄い!!僕も、おもいっきりやるねっ!!!

それじゃあ、飛行要塞召喚、キングエリック号発進!!

それにアンドロイド・リリア、フルメタルバージョンで乗り込んで操縦!!

それから、太陽神召喚!!

マジック、マジックガールと一緒に、魔法で戦ってね!!」


エリックの陣営の頭上に、巨大な飛行要塞が現れた。それは、ロボットにも
変形可能な、いつか観た光る要塞だ。アンドロイド・リリアのカードからも
メタル化したリリアが、機銃などをフル装備で現れると、飛行要塞の中へと
入っていった。
太陽神は、前に見たままの姿で、マジック達の傍に現れると、その竪琴を
鳴らした。

「我々も、負けてはいませんよ。そうでしょう?エリック。」太陽神は静かに
言った。
「なにしろ、貴方は 不死の者どもからも、信頼されているのですから。」

「うんっ!!!おばけ達は、ちょっと休んでいてもらうんだ!!

僕、負ける気がしないんだよ~~~!!みててね、おばけ!!」




「エクセレント!素晴らしい戦いになりそうですね!」
「エクセレント、どころじゃないわ!!!


これ、この3体って、神話なのよ?!
1体ずつならわかるけど、3体全部って・・・

一体どうなるの???

キング、エリックごときに何故???何故、こんな布陣を???

これじゃ世界が崩壊するわ!!!

キング~~~~~~~!!!!!」

レゼンダの言う通りだった。

だがキングの目は、冷静だったのである。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は、フィクションです。)
by f-as-hearts | 2014-12-25 00:00 | SFサウザンドアイランド

タロット占い師ASのブログです。


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