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サウザンド・アイランド    39

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者


第三十九話 「 マジック合戦 」


エリックは拍手していた。
「すごいや!!!!!マジックって、ほんとにマジック使うの?
目玉、どうやって動いてんのかな?探してもいい?」

「すごいんですよ!!勿論ほんとにマジック使いますとも!!
目玉は勝手に動いてますがっ!!!探さなくてもこちらにまだ
沢山ありますからね~~~!!!
勿論サービスの目玉ですからっ!!!!」


わらわらわら・・・・・・・・わらわらわら?

「げ・・・・・・・・・嫌かもしれない・・・・・・!!!」
「サカマキさん、ギブアップなら、離れていてもいいわよ?」
「いや、リリア、エリックが大丈夫ならーーー」

「あっはははははははははは!!!!!
サービスの、目玉だって!!!!リリア~~~!!!
目玉がいっぱいいる~~~~!!!おもしろいよ!!!!!」

「・・・・・・だから困るのよね・・・・・・・・」



レゼンダは口元を隠した。

「ふっ・・・・・・・・・・・・・・・ふふ・・・・・・・・・・・・」

「マジック、というのはあなたのあのカードでしたか?」

「そう。・・・・・・・・・ふふ・・・・・・・・・

リリア、少しは焦っているみたいね!」

レゼンダは可笑しくてしょうがないのを、無理に抑えているのか
腹筋が波打っているなと、執事は思った。

「これは見物だわ。ふふふ・・・・・・・・」




「もしかして、君もカードなの?」

目玉を捕まえて、ご機嫌のエリックは、訊いた。

「はい、カードですとも!

それではバトリますか?」

「バトる~~~~~~!!!!!」

ジャジャジャジャーーーーーーン!!!!!
ジャジャジャジャーーーーーーン!!!!!

ズンガズンガズンガズンガ!!!!!

「おっと、バトル会場海上に開場です!!!!」
「あ、ほんとだ、海の面なの?!」
「はい、ここは陸の孤島ですよ~~~!!!
画面いっぱいに海と空をご堪能下さい~~~~!!!」


「・・・・・・ご堪能って・・・・・・


堪能し過ぎそう・・・・・・どうしましょう・・・・・・・」
「リリア????」
「まったく隙がないわ!!!!このカードは
一体何????」





「レゼンダ様。おやじギャグ炸裂ですね。」
「ふっ・・・・・・・・・・・・・・・



た・・・確かに 寒いわね。」




「それではっ!!!!

じゃんけんで、先攻を決めましょう!!」
「うん!せーのー!じゃんけんーーーー」

「パー!!」「グー!!」
「おおっ!!!わたくしの先攻でよいですね!!!」

マジック、と名乗った男は、さっとその場でターンをキメた。
するととてもかっこいい細身のスーツと模様が浮き出た独特な
魔法使いのマントに早変わりした。
そしてお約束の、マジシャンの杖を構えて、一言。

「我が僕、海竜 リバイアサン、召喚!!!

海のステージ効果により、攻撃力1000ポイントUP!

さらに伏せカードを一枚場に出します。

さあ、今度はエリックの番です!」


海竜 リバイアサンは、その巨大な体を海からひとつの島に乗せると
魚のような光る鱗に覆われた前足で、がっちりと岩を掴んでいる。

エリックはその大きさ、その迫力に、歓声を上げた。

「うわあああ!!!!!!かっこいいいい!!!!!」



「・・・・・・・!!!リバイアサン?!

待って、エリックには、そんなモンスターに対抗できるだけの
カードなんてない・・・・・・・・・」
リリアはそう言った後、考えているようだった。


「うん!!!

それじゃあねっっ!!!!

僕は要塞ロボット キングエリック1号を出すねっ!!!!」


サカマキはたまらずに言った。

「キングエリック1号???って??」
「ええ、要塞にエリックが名前をつけたみたい。
前にある人に、光るブロックでロボット造ってもらったって。」

「はあ???それにしても・・・・・・・

要塞型巨大ロボットだなんて!変形するんだろうか・・・・・・

・・・・・いいなあ・・・・・」

「え?」「あ、気にしないでください。まあ、そういう世代なんですよ。」

「それからね~~~!!
これも出しておくよ。伏せカード1枚。

そしてね、このカードは、ロボット要塞の中にいるんだ~~!

アンドロイド・リリア!!!!
リリアが、このロボットを操縦するんだ~~~~!!!」


リリアもサカマキも、そして、レゼンダも、驚いて同時に言った。

「アンドロイド・リリア?????」









「レゼンダ様。

何をお探しですか?」

「あ・・・・・・・っ・・・・・・・いいえ?


ななにも探してなんか、いないわよ?」

「カードでしたら、そちらのテーブルに置いてございますが?」

「・・・・・・・・どうも、ありがとう。



いえ、ただね、ただ、私がゲームする番だったらって

考えてみただけよ。」

「そうでしたか。」
「ええ。ちょっとね。」
「ちょっと、ですね。」
「・・・・・・・・悪い??」
「何も申しておりませんが。」




「それはそれは!!

では、わたくしの、攻撃する番でよろしいでしょうか?」



・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・

(!まってよ、私のことをどういう扱いしてーーーーこのお話はフィクションです)
by f-as-hearts | 2013-06-10 00:00 | SFサウザンドアイランド

タロット占い師ASのブログです。


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