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夢に追いつく夢 18

・・・・・・・・登場人物・・・・・・・・・


オランティア     ・・・・・・・・???     3賢者の1人 発現のオランティア

シェリマ       ・・・・・・・・・29歳      魔法使い  ガラティアと黒竜の息子

ルナゲート王    ・・・・・・・・18歳      魔法王国カーライル国王

ユーリ王      ・・・・・・・・・29歳      ラインハルト国王

ツァーランガ    ・・・・・・・・・???     3賢者の1人 覚醒のツァーランガ

アズ         ・・・・・・・・・???     占い師     アズハートの子孫

カイト王       ・・・・・・・・・38歳      ディオリア国 国王

へクトール     ・・・・・・・・・???     3賢者の1人 深闇のへクトール
 
クオール卿     ・・・・・・・・・???     元老院 カーライルの魔法使い

スラー元帥     ・・・・・・・・・???     元老院 カーライルの魔法使い

ネリデ元帥     ・・・・・・・・・・???     元老院 カーライルの魔法使い

ジジッドー卿    ・・・・・・・・・・???     元老院 カーライルの魔法使い

ネミッサ       ・・・・・・・・・43歳      妖精国ヴァルヌス王妃 魔法使い

ミディ・ジック    ・・・・・・・・・27歳      カーライル魔法兵士




第  18  話


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ディオリア王国・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ユーリ王はシェリマが捕まってからの2日間で、カーライル王国の様子と、元老院の
4人について調べていた。ユーリ王がまだ魔法学校に生徒として通っていた頃・・・・・
その学校の1教師であった4人が、何故元老院として魔法王国のトップに登りつめた
のか・・・・・
カーライル王国の女王マレーネと、その夫で大召喚師ブラウンが逝去して、すぐに
元老院であった4人は議会から指名されてルナゲート王の後見となった。
そして魔法書の編纂も4人に任されていた。

「・・・ということは、召喚魔法についても書かれている筈だよな?」
大召喚師が何一つ残さないわけは無い。確かに召喚師という魔法使いはもうこの世に
一人もいない。だがルナゲート王はそれらの魔法書を引き継ぐ権利はある筈だった。
ユーリ王はルナゲート王が4人に操られていた訳を探していたのである。

「一番理由らしい理由は、魔法書だ。魔法使いであの魔法書を欲しくない奴はいない」

・・・もしもルナゲート王を操って、あの魔法書の所有権を放棄させていたら、どうなる?
奴らが最強最悪の魔法を創ろうとしていたら??
ユーリ王はルナゲート王と魔法書、両方が鍵でそれを護らねばならないというところまで
付きとめていた。「うん流石、俺。いいところをついているよな!」
だが、その魔法書は今どこにあって誰が管理しているのかは水鏡を使ってもまるでわから
なかったのである。それはやはり重大な国家秘密という扱いだとわかった。
「ネリデではありませんように!ま、きっとあのスラーだろう。あのでかい態度からしても」

2日が過ぎ、オベリスクのゲートを通って、魔法兵士達が進軍し始めるのを観た。

(お兄様、どこにいるの?)
「来ない方がいいぞ」(わかったカーライル王国にいるのね!)「いないね」(正解でしょ!)
「俺は動く。お前とかあさんはルナゲート王を助けてやってくれないか?オランティア様なら
どこにいるか知っているだろう」(それならもう伺いました。神々の山よ)「!成る程ね・・・
それと、俺はディオリアにいるんだ。覚醒の賢者は動けない。スラーはきっと月の塔を破壊
しにくるだろう。いいか、カトリーヌは絶対ここに来るな!!」

ディオリア王国に黒竜とスラーが到着し、爆破と炎の凄まじい戦闘が始まった。
そして黒竜がスラーの命令でその辺り一帯を焼き払おうとした。

鷲の姿のユーリ王は黒竜の前に飛び出した。「待て!!!何をしようとしてるんだ?!」
スラーはユーリ王に言った。「戦争だよ!!!!」「シェリマを放せ、この!!!!」
ユーリ王は黒竜の首の上にいるスラーにその嘴と爪で攻撃した。
スラーは笑いながら黒煙に変化し、やすやすとその攻撃をかわした。
「どこを攻撃しているんだ?間抜けめ!!はははははは!!!!」

ユーリ王はその鷲の姿をまた変化させた。  

「雷竜変化!!!最強魔法発動!!」

雷竜・・・それは竜族の中で唯一、雷の属性を操る竜だった。神の属性を持つ竜と言われる
火、水、土、そしてこの雷・・・もうこの竜はどこにも存在しなかった。変化でのみ現れる幻の
竜だ。ユーリ王はこの変化が長くはもたないことを知っていたが、本気の黒竜に対抗できる
魔法はこれしかなかったのだ。「違うね!!これが一番かっこいいからだ!!!」
(お兄様?!その魔法は!!)「これが俺の究極変化魔法だ!!」(危険だわ、やめて!!)

「嫌だ。--ーシェリマ!!!悪いが俺は本気でいくぞ!!!

百万の雷よ!!怒りと共に堕ちろ!! 喰らえ スラー!!!天空雷神槍!!!!!」

天が割れるような轟音、それはユーリ王の全魔法力を注いだ、百万の雷が敵に落ちる音
だった。魔法兵士達は、そのほとんどが電撃に気絶した。
スラー元帥にも何本もの雷が襲い掛かった。それらが黒煙に変化したスラーの身体を
貫いた瞬間、黒竜の身体の表面にも雷の電撃が流れた。

スラー元帥は変化が解け、その身体に斜めに剣で切られたかのような裂傷があった。
「ぐあああああ!!!!!!」
黒竜に突然変化が起こった。 「ユーリ・・・・・・・・・・・・!!オマエハ ヤハリ・・・!!!」
スラー元帥の血が、黒竜シェリマの胸へ飛び散っていた。

「ヤハリ・・・・・・オマエハ アノトキ イカシテオクノデハ ナカッタナ!!!!!」

運命の歯車が廻りだした。





その声を聞いて、月の塔のツァーランガは叫んだ。

「!・・・悪魔よ!!!!!やはり、貴様の策略か!!!!!」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
by f-as-hearts | 2011-06-15 23:59 | ファンタジー小説Ⅶ

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