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時空間演劇旅団

「おひまならお立ち寄り下さい、そして時間を下さい。これぞ我ら時空間演劇旅団」



「華々しく皆様の前で華麗に低時空にずっこけてみせまする。・・・・・・何、これ?
キャッチコピーにしちゃ、ずれたこと言っちゃってない?」
「・・・そう?どっち側にずれてる?ダメな方?」「ダメな方でしょ!!!!」

つぶらな目をきれいに2重まつげで巨大化して、二次元的アイドルのサヤっちは
アニメ声で言った。「私が、アニメキャラだからって、馬鹿にしてるでしょ?!」
「・・・だってまんまアニメじゃないか」「ああああ????すっごい傷つく~~~!!
これでも次世代アニメのきゅう・・・・きゅう・・・・・きゅ・・・」「急先鋒」「そうそれ!!」
「まだ時空で旅団をつくろうなんて、早かったかな」「ずっこけるってのが、き・に・
い・ら・ないの!!!!」「・・・頼むから、その尖った指を僕の鼻に突っ込まないでくれ」

そこに、空中から声が聴こえた。「時空旅団はいいが、演技が苦手だ」
「演技?だって君は消えて見せるだけだから」「消えるのも、演出だ」
「透明人間はいいよな~~~!!いつでも好きなだけ人のことを盗み見る事が出来て」
「そういう君は、私達を演出できる能力者だろう」「コミュニケーション能力といってくれ」
「それより~~~~!!私達の初舞台はどこ??私はあと25時間と21分後には
アニメ番組が待ってるんだけどお!!!!」

僕はニック。(とりあえず、ニックネームを考えるのがめんどくさかったから、の、ニック)
アニメキャラのサヤっちは本名が・・・・・ええっと、アイドルアニメの・・・いいや、めんどくさい。
透明人間は、スケルトンってことで。「おい、おまえ、それでいいって思ってるのか?!
私はアイルトン・シューマッハ・ベッケンバウワー・・」「止めとこうね、透明でいいでしょ、スケ
ちゃんで」「・・・どこがコミュニケーションだと????スケちゃんは止めろ!!!」

もう一人いるんだが。いつ来るかわからないから、着たら紹介しよう。
それでは本日のタイトルは 「びっくり!!!驚異のハッピーバースディ!!!」


若葉は彼氏の誕生日に、駅前の巨大スクリーンが目立つ街頭で待ち合わせていた。
彼氏は時間になっても来ない。見るとはなしに3D映像を観ていたら、そこに彼が映って
いた。「ええ??何?どういうこと??」

彼はとんでもなく巨大になって抱えたバラの花をふぅ~~~~~っと息で吹いた。
飛び出してきたバラと、ほのかなバラの香りが、通行人達にも飛び込んできたように見え
普段あまり驚かない市民が笑っていた。「ちょっと???どこにいるの??」


「ハッピーバースディ~俺~~~~ハッピーバースディ~俺~~~♪」
彼が大声で歌っている。
若葉は、可笑しくって笑い出した。

スクリーンから女の子が飛び出してきた。
「はいはいっ!!!彼氏がお呼びですよん~~!!はいっハート!!!」
サヤっちは彼女の周りに絵のようなハートを飛ばすと、そのまま彼女の洋服を
変身させた。「ここはお約束でしょっっ!!!!」

「うわっぴ、ピンクって・・・・・」「似合う似合う~~~~!!!はい、拍手~~!!」
通行人は皆、笑いながら拍手している。

空中から声が聴こえた。それと共に、スクリーンから彼が消えた。

「彼氏は、我々時空間旅団が預かっている。返してほしくば、彼が君に
一番言って欲しい言葉を言え!!!!」





・・・・・・・・さてさて、この結末やいかに?!

最後の、我々の仲間である、君にならわかる筈だろう?

あとはまかせたよ。




・・・・・・・・・・・・・・・・E N D・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は時空間演劇旅団の創作です)
by f-as-hearts | 2011-01-17 00:36 | SF時空間演劇旅団

タロット占い師ASのブログです。


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