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惑星物語   8


・・・この地球とは時も場所も次元すら異なる惑星の物語・・・



スーラ・ダ・カシム       146歳     主人公 術士 

シャーシャンデ・ラオ     166歳     戦鬼 

エルギーヨ・ガラド       155歳    軍師

二ーナ・パニーニ        145歳    スーラの恋人 プログラマー

マリシテオラ・ダイオン    167歳    惑星カハク皇帝

オルガ          ???    術士    惑星アリオンの一種族 黒豹のオルガ 

ジリー          ???    術士   惑星イヴレスの主民族のエリート 甲殻のジリー

ワッカ           ???    術士   惑星イヴレスの少数民族 ハリネズミのワッカ

アイリン          ???    術士   惑星カハクの少数民族 透明な羽と爪のアイリン

ラナ            ???    術士   惑星アリオンの一種族  オルガの彼女


惑星トーラスサイド

ラーミス将軍          ???    トーラス艦隊将軍

ラドウェル最高司令官     ???   トーラス軍最高司令官




第  8  話    「 ワッカの戦略 」




アイリンはその術を解くと、自分の身体に戻って報告した。
「あのねえ~~戦艦にエネルギーは、今5%くらいしかないの。それでエネルギーったら~戻ってくるんだっテ♪」
「・・・・??どうやって?エネルギー源が別にあるのか?」「違うみたいよ~~スーラ。リターンエネルギーなんだって~~~わっかル?」ジリーがそれに返事した。「わかりそうもないねえ~~~~!!いい?ワッカ!!調べてみて、リターンエネルギーだって!」「おおさ、まかせろや!!クイック、すぐに惑星アリオンのコンピューターシステムに接続だっぺ!・・・んだ、それだわ!ああ、あったっぺ!!・・・・・今映像に写すでよ!!」

画像が大写しでスクリーンに投影された。それと共に、音声での説明も始まった。

「・・・リターン・エネルギーの保有惑星またその概要・・・
現在科学で発見されたもっとも先端をゆくエネルギー。保有惑星、水惑星オール・・・トーラス惑星連盟系に属し、オールはもっとも鉱石エネルギー源の少ない惑星として、科学者が長年研究し続けてきた原子力、中性子力を超えるエネルギーを発見した。それが、リターン・エネルギー。
一度発生したそのエネルギーは独自のループ次元を移動する為、拡散せず再びそのループを戻ってくる。それは、この全宇宙の謎に密接に関わっているエネルギー・・・」

その時、艦内に警報が響き渡った。

「緊急事態発生、敵艦隊より小型爆撃機発進、その数・・・10機」「小型機か!あの超重力ネットの隙間を縫ってきそうか?」(むうう!スーラ、やってくるぞ!!早く戦闘態勢へ!)(あの大きさじゃ、ネットの重力の弱いところを通り抜けられるわね!)・・・・わかった。オルガ、ラナ、君達も艦の中へ早く戻ってくれ・・・(ラナ、このままネットを維持できるな、行くぞ!!)(OK)

「折角、面白いエネルギーのことがわかりそうだったっつうのによ!!!えれえ短気な敵だべ!!」「ワッカ、戦闘モードに切り替えてくれ!」「おおよ!!クイック、スタンバイOKか?いけっか?」「はい、ワッカ」
ワッカはコンピューターの宇宙立体画像上の、自分達の戦艦をぐいっと爪で動かした。「いいだか?クイック、一瞬も気が抜けねえぞ!やつらのスピードを超えるにゃあ、超短距離ワープしかねえ!タイミングを間違うんでねえぞ!!」「はい、ワッカ」



トーラスの爆撃機は見事な編隊飛行で超重力ネットの隙間を、穴からこちら側へと突き破って来た。
「ラドウェル、こちら、ラーミス。今から敵艦に攻撃を開始する」「了解した。いいか、こちらからも砲撃する。その時を逃すな!」「了解、全機離れるな、一斉攻撃、用意、発射!!」

ラーミス達の一斉攻撃を、スーラとジリーはその軌道を変えるという術で対抗した。
「第一陣の攻撃は、100%回避。スーラ、ジリー、見事だなや!!第二陣来るぞ!!今度は今の失敗をみて、ぜってえ近距離から狙ってくるぞ、いいだか?クイック!・・・来た、今だ!!!」「はい、ワッカ」

ワッカが映像上で指し示していた場所に、超短距離ワープしたスーラ達の艦。そこは、すぐ後ろに敵艦隊の砲門が見える、ネットぎりぎりの場所だった。

「なに?!ワープだと??」ラーミス将軍が叫んだ。それと同時に、ラドウェル最高司令が命令した。
「全砲門、敵艦へ向け、一斉攻撃、発射!!!」「待て、ラドウェル!!変だ!!!!」

ラーミス将軍の声はその砲撃の衝撃音で掻き消された。「クイック、バック・ワープ、オン!!」「はい、ワッカ」
スーラ達の戦艦は、バック・ワープ、つまりワープ前にいた場所、最初の月の裏側へと瞬時に戻った。
「これが、俺の最新版だっぺ!オート・バックワープ!自分らの砲撃を喰らいやがれ!!!」

つまり、ラーミス達の小型爆撃機とスーラ達の戦艦、そしてトーラスの戦艦が一直線上に並んだところで、スーラ達の艦だけが、バックワープでその場から消えたのだ。トーラスの艦の砲撃はラーミス達の小型機を直撃した。
「つうっ!!!」ラーミスはその勘で、危機を一瞬で回避したが、他の小型機は、ことごとく爆発した。
「ラーミス将軍、よくご無事で!!」そう声を掛けてきたのは、小型爆撃機に乗っていたラーミスの1番の部下、シグだった。
「・・・一旦、退く。話はそれからだ!」「了解」








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
by f-as-hearts | 2010-06-19 23:59 | SF小説

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