SF小説 ジェームズ・ビンセント博士の憂鬱 11

 登場人物 

 ジェームズ・ビンセント博士   38歳    科学者 アンドロイド製作・研究 の第一人者
 
 執事                 80歳    ジェームズ博士の執事

 T・W                 ??    ザ・フー  博士の助手

 リョウ・ロバートソン        38歳    日系アメリカ人 探偵 

 トンボ                12歳    本名 アレックス・K・ロートレックス 天才少年
                            リョウの相棒

 リンダ                ??    元国際警察・犯罪捜査官

 アオイ                ??    ジェームズ博士のアンドロイド

 山藤所長              ??    ザ・フーのメンバー 博士の友人




  第 11 話  「 深まる謎  」



ジェームズ博士のいる研究所は、地下2階にあるが、その壁の構造は巨大マーケットの
重量に潰れないだけの分厚い壁で、また2重扉は耐火耐震構造の上、建設機械のドリル
でもなければ穴も開かないような代物だったので、地下に降りて研究室を見つけた後で
現場は大騒ぎになった。「中の様子を調べるんだ!」

科学班は超高圧水流を使うドリルで穴を開けると、そこから細いファイバーを通し、蜘蛛の様な
小型ロボットにそれを掴ませるとどんどんそのスコープを室内に運び込んだ。
「発見しました。・・・あれは、なんでしょうか?角度を変えて見ていきますが・・・コールドスリープ
の機械??博士が中に横たわっています。それから、観てください、部屋の隅にニーノ達が」
「ニーノ、聴こえるか?今このコードで中の様子を調べている。状況を知らせてくれ」

ニーノは声を潜めて話した。「ここは監視されている。つまり我々のこの会話も筒抜けだ。
見ての通り、もう外から破壊してもらうしか我々の脱出方法はない。博士だが、爆弾がセット
されていて、この機械を解除する方法は、残念ながらないという、科学班の見解だ。
シェードに伝えてくれ。今はすぐにこの壁を破壊してこの状況を見て欲しい」

シェードは、焦っていた。PCでその状況報告を受けるや否や、爆破の危険性はあっても、
それより国防省の長官に何かを感づかれることの方を怖れ、すぐに爆破しろと指令を出した。


その頃、リョウ達はフーの手引きで病院の一室で話し合っていた。
「山藤所長からメールよ。研究室は囲まれたらしいわ」「博士は?どうしている?」
フーが、それに応えた。「ジェームズ博士は、コールド・スリープの中だ。そして、その機械は
爆弾を抱えていて、解除は不可能だ」「・・・・・・・・・!!なんだって?!」

フーは落ち着き払っていた。「博士の理想は、政府には通じないんだ。だから、博士は
強硬手段にでた。我々ザ・フーのメンバーは、アンドロイドを人類の未来、世界が再生するまでの
手足となるよう開発してきた。その為にその人間がアンドロイドを通して何でも見たり聞いたり
、最終的には他の感覚器官も感じ取れるように・・・もしも、それが宇宙であっても、どこかの惑星
への移住であっても、すぐにアンドロイドなら環境の違う所でも探索出来る」
「・・・それは国防省の計画じゃないんだろう?!ミスター・フー、もういい加減教えてくれないか?」

リンダがPCを観ながら、つぶやいた。「・・・・・・ダメだわ、早く国防省に連絡しないと!」
「?何を言ってるんだ?リンダ??」「違うのよ、国防省の中の、氾濫分子が、もう一つの計画を
立てているのよ!!2重計画なのよ、それを私は情報屋で確認したかった。国防省は、博士の
計画をただ、もっとアンドロイドを量産する為に使いたいだけ。もう一つの方が、先に動いていて
その計画は私にもわからないのよ。・・・仕方ないわね、いますぐアクセスして・・・・」

「待って!!リンダ!!」トンボが叫んだ。「それは一番、危険な方法だよね?何故こんなに
僕は納得出来ないのか、今わかった。リンダ、君、国防省に通じてるんでしょう?」
リンダはピタッと止まって、トンボを見た。「何を言っているの?」

「おかしいんだ、さっきから・・・フーは国防省のもう一つの計画を知っているから、博士と一緒に
ここまで大変な計画を実行しているんだよね?なのに、どうしてリンダは知らないの?
それに、情報屋に行った時も、敵が来るのが異常に早かった。今も、フーの説明を、途中で
かわそうとしたよね?・・・リンダ、君は国防省の手先なの?」

リンダは笑った。「馬鹿らしい!!そんなことある訳ないでしょう!!!」リンダは靴の踵をカン!
と蹴った。途端に踵から白い煙が噴出し、あっという間に部屋に充満した。
「リンダ!!!」「・・・・・・悪いわね。ちょっとお休みしていてね!」リンダはハンカチをマスクに
してその催眠ガスを吸わないように気をつけると、皆が眠ったのを確認して、外に合図を送った。

「気をつけて・・・早く運ぶのよ!!」その男達はすばやくその部屋の全員を、外に待たせた
大型のトレーラーに運び、連れ去った。リンダはPCから連絡を入れた。

「ーシェード こちらリンダ。 今ザ・フーとその仲間全員連れ出した。
私もこれからそちらに向かうー」






・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(この お話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2010-02-23 23:59 | SFジェームズ博士の憂鬱

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