SF小説 ジェームズ・ビンセント博士の憂鬱 6

 登場人物 

 ジェームズ・ビンセント博士   38歳    科学者 アンドロイド製作・研究 の第一人者
 
 執事                 80歳    ジェームズ博士の執事

 T・W                 ??    ザ・フー  博士の助手

 リョウ・ロバートソン        38歳    日系アメリカ人 探偵 

 トンボ                12歳    本名 アレックス・K・ロートレックス 天才少年
                            リョウの相棒

 リンダ                ??    元国際警察・犯罪捜査官

 アオイ                ??    ジェームズ博士のアンドロイド



  第 6 話  「 追跡者  」



ジェームズ博士はアオイの最終チェックをし、異常は無いか確認すると、皆にこれで大丈夫だと告げた。ただ、普通の生活には支障はないが、どんな状況にも対応出来るか?というトンボの質問には、首を振った。
「あくまでも、現状では大丈夫だとしか言えないが。だが、本人は何とも無いと言っているからね。アオイには身体の調節・管理機能がついている、それは完全に機能している」

アオイが薄いシルクシフォンのワンピース姿で現れた。アオイの瞳はエメラルドグリーンに煌く宝石のようで、その瞳を見た途端にリョウは昨夜の事を思い出し、しばらく目を閉じた。
「皆さん、ありがとうございました。もう大丈夫です。博士にKOして頂きました」「え?KOって??」
「ええ、ですから大丈夫だと・・・」「もしかして、OKってこと?なんで逆にいうの?あはははは!!!」
「おかしいですか?」「・・・・・・・こっちがKOされたよ。いや、おかしくないかもな、そっちの方がピンとくる」
リョウがわざと言ったのを受けて、博士は返してきた。「そうかね?私はリョウ、君の昨夜の行動にKOされそうだったがね?」「へえ?何かあったかな?ああ、あれか、俺がアオイをシャワー室に連れて行ったことに、何か問題でも?」アオイは不思議そうな顔をしている。まあ、どう突っ込んでいいやらわかる訳も無いか・・・

「でもその前の、キスが刺激になったと思います」

一瞬で、全員の刺激的な視線がリョウを刺した。
「・・・・・・あ、そういえば・・・・そうそう、眠り姫はキスで目覚めるんだっていう、そんなことも思い出したかもな」

「リョウ~~~~~~~~!!!!」トンボが物凄く不満そうに噛み付いてきた。「そんなことして、いいと思ってるの???アオイに悪いと思わないの?!」
「大丈夫です。OKでした」「アオイ~~~~!!そんなこといっちゃダメだよ!!絶対ダメだ!」トンボはやけにむきになって反論していた。「ダメだからね!!!絶対!!!!!」

皆が笑った。リョウはほっとしていた。・・・・大丈夫だ、いつもの、アオイだ・・・・

「そろそろ行くぞ。アオイ、トンボ、急げ。博士、じゃあな。6日後、約束の地で」
3人が出て行った後、博士はフーと山藤所長に話しかけた。
「アオイの研究は、まだ終わっていないんだ。彼女は私達研究者が生み出したが、彼女に与えた自由に学んでゆく人工頭脳は、どう発展していくのか、計り知れないものでね」「1つ教えて欲しいのですが、博士が人格として与えた、あの2つ目の脳は確か情報を縮小して限りなく知識を詰め込むものでしたよね?でもあの任務を遂行したから、今は空になっているんですよね?」「それについては、ノーであり、イエスでもある。あの時のデータは確かに消えてなくなったが、空ではないんだ・・・」博士はその後の言葉を飲み込んだ。
・・・・もうリョウ達は郊外へ出た頃だろう・・・また、私は、言うべき言葉を言えなかったな・・・・


・・・・・と、突然、警報が鳴り出した。「来たかね?リンダ?」「監視カメラが動いてるわ。これはゲート前の映像ね。さて・・・私の出番かしら?」

ゲート前には黒い一団が何台かの車で駆けつけていた。「ここか・・・・」「調査によると、このマーケットは閉店してからずっと工事中の覆いで隠されたままで、時々工事の音が響くのに、新しく開店する様子もなかったそうです。何台かの不審な車がこの数日出入りしていたそうです」「そうか、わかった。いいか、すぐに他の出口も封鎖しろ!」

その言葉が終わるか終わらないうちに、反対のゲートから猛スピードでシルバーグレーの車が飛び出していった。運転席には長い髪の女がいた。「おい!!あの車を追え!!!」2台が急いで追った。そしてそのゲートの前に他の車が横付けしようとした、その間隙を縫うように、もう1台黒い車が走り抜けていった。それは男が運転しているのが見えた。「あいつも追え!!!いいか、残りはこの中を捜索するぞ!!急げ!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
[PR]
by f-as-hearts | 2010-02-10 23:59 | SFジェームズ博士の憂鬱

タロット占い師ASのブログです。


by f-as-hearts
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30