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SF 小説 Eagle.0 -イーグル.ゼロ ・ 1- 7

鷹島尋   達真  (タカトウジン タツマ)  ・・・16歳  高校1年

山藤(ヤマフジ)所長               ・・・59歳  科学研究所 所長

高ノ宮(タカノミヤ)博士              ・・・37歳  ロボット工学博士

時舟(トキフネ)リエ子               ・・・28歳  高ノ宮博士の助手

鷹島尋   晃太  (タカトウジン コウタ)  ・・・14歳  中学2年


サー・ヴァイズ                    ・・・47歳  サーの称号をもつ科学者
                                    テロリストの首謀者

ヤン老主                       ・・・78歳  アジアの超能力者(予言者)

リ・スウフォン                    ・・・14歳  ヤン老主の小姓

リー大公                       ・・・75歳  中国皇帝一族の末裔




第  7  話    「  敵地へ   」


「・・・元気か?ノーティ?」「うおーーーーーー!!!そ、その声は!!
おいおいおい!!やっぱ生きてたんだ!!サー、なんですぐにおれに
連絡くれねえんだよ??生きてるって誰もー」「待て、落ち着け。・・・大丈夫だ。
私が死んだら、誰かが知らせるだろ?お前はそそっかしいからな」
「おおお・・・本当に、サーなんだな!!・・・・そのやたらときざな声・・・・
おれ、あんたが死んだら世界中の仲間とミサイルぶっ放すって言ってたんだ」
「・・・だろうな。ところで、お前今仕事出来るんだろうな?」
「サー、誰に言ってるんだよ?あんたの相棒は俺一人じゃねえのか?!ええ??
何でも言ってくれ!!!どうしたい?何が欲しい?」

「・・・・・・ああ、そうだな、とりあえず今から言うものを用意してくれ」






香港の港は、沢山の商船や大型船舶でひきもきらず、その合間を縫うように
小型のボートが走り回っていた。
「船はどんな形ですか?」
「・・・今問い合わせてる。リエ子、海保には情報が入っている?」

「100人乗りの船に20人程乗船客があったそうで・・・大型クルーザー・・・・
白い船体にグレーのラインらしいです」「香港には観光目的で?」
「いいえ、接待らしく・・・・・・」
「接待?」「はい・・・・・香港のカジノへ。乗客はどうやら高官だったとか」
「うう~~~~ん・・・・・これは・・・政府が関与してきたら、厄介だな」
所員が答えた。
「・・・情報の漏洩をもっとも恐れているようです。なので、イーグルが出ていく
方がよい、そういう理由らしいです。・・・・・・こちらは、それ以前に政府からの
援助の話ももちかけられていますから・・・駆け引きに使われるかも」
「・・・・・嫌な流れだな・・・」高ノ宮博士は、イーグルのことを考えていた。

レイリー博士は机を叩いた。「サー・ヴァイズ!!!あいつは腐ってる!!
何故、ヤン老主が彼をかばうのか、理解できない!!!」



携帯が鳴った。
「ヤン老主から連絡です、レイリー博士!」「あ、レイリーです。・・・・・・・はい
・・・・・・・はい・・・・・・はい??ええっ・・・それはどういう・・・・・・はい???

駄目です!!!そんなことは許可できません!!
ヤン老主?!!待ってください!!!・・・・・切れた!!」
「どうしたんですか?!」
レイリーは急いで上着を着た。

「ヤン老主は、自分一人で交渉するつもりだ!!わざわざ自分から敵陣に向かうと」
「マジかよ?!俺も行く!!!」「コウタ君は駄目だ!!!私が行く!!」
「いいや・・・・」
高ノ宮博士が割って入った。「レイリー博士は、きっと・・・そう動くだろうと、
サー・ヴァイズに読まれているだろう・・・・・・ミラーショットは、レイリー博士が安全な
ところにいないと・・・・・」

「じゃあ、どうするんだ??ヤン老主が捕まるのを、みすみす見逃すっていうのか??」
「・・・・タツマ君、今ヤン老主のジェット機は見えるかい?そろそろ香港の上空らしいが」
「・・・あ、高ノ宮博士、モニター見てください!あれがそうですよね?」「ビンゴ!それだ!」
「・・・タツマ君、コウタ君、2人ともいいかな?レイリー博士にも協力して頂きたいんです
けどね」


「ほほう!あれがヤン老主が乗ってるジェット機かい?政府の特別機をねえ・・・
・・・・よう、ボーイ。サーの言う通りにおれらジェット機を両方からはさんで、
スペシャルサービスといこうぜ!!!」
もう一機のジェット機のパイロットがあきれたように言った。
「ノーティ、お前、自分も乗ってくるなんて、クレイジーだぜ!!サーが生きてて
嬉しさのあまりイカレたか」
「何とでも言え!!俺はさいっこうに気分がいいんだ!!!!」


「ヤン老主、あれは?」「はい、パイロットさん、あれは我々を誘導してくれます。
なかなかご親切なならず者ですのでねえ、なにか通信に入ってきたら、私が話しましょう」
「・・・・お願い出来ますか?」「ええ、大丈夫ですよ。じきに話してきますから」

「おいそこの、日本の戦闘機!香港にウエルカムだが、いかんな~ここでついさっき
テロが飛行機をジャックしたってニュースだ。あんたたちは、このまま我々の機に付いて
きてもらう。空港は今、テロの検問で他の空港へ行けって大騒ぎだ。ま、我々の軍の基地
だから、ついてこいや」
「それはそれは、誠にご苦労様です。ではよろしくお願い致しますねえ」


「・・・・・・・・博士、ジェット機が2機、ヤン老主の機を 別のところへ連れて行くようです」
「・・・・わかった。気付かれた様子はないか?」
「今のところ、かなり低空にいて、他の鳥と見分けがつかないからわからないと思います」
「よし・・・・・そのまま、そのジェット機を追ってくれ!」「はい!」
「・・・・・・・ヤン老主・・・・一体、何を考えているんですか??」



「あ、あれが基地ですかな?なるほど・・・・今度も探検し甲斐がありそうですねえ」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(このお話は フィクションです)
by f-as-hearts | 2009-12-30 23:59 | SFイーグル・ゼロ1

タロット占い師ASのブログです。


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