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SF 小説 Eagle.0 -イーグル.ゼロ ・ 1- 4

鷹島尋   達真  (タカトウジン タツマ)  ・・・16歳  高校1年

山藤(ヤマフジ)所長               ・・・59歳  科学研究所 所長

高ノ宮(タカノミヤ)博士              ・・・37歳  ロボット工学博士

時舟(トキフネ)リエ子               ・・・28歳  高ノ宮博士の助手

鷹島尋   晃太  (タカトウジン コウタ)  ・・・14歳  中学2年


サー・ヴァイズ                    ・・・47歳  サーの称号をもつ科学者
                                    テロリストの首謀者

ヤン老主                       ・・・78歳  アジアの超能力者(予言者)

リ・スウフォン                    ・・・14歳  ヤン老主の小姓



第  4  話    「 沈黙の意味  」


サー・ヴァイズはそのアジアの古城へ専用旅客機で到着した。
「サー・ヴァイズ様、我があるじ、リー大公はサーがこちらにずっといて頂けるようにと
この居住区をあなた様の為に、ご用意されました」

そこは、部屋の造りからは想像もつかない程、システム、また全ての情報が手に入る
サー・ヴァイズが驚嘆する最新の研究室だったのだ。

「・・・・・・何故、私の為に、ここまで・・・・」「我々は、リー大公の指示を遂行しただけです。
これからはサー・ヴァイズ様の命令に従うよう、指示されています」
「・・・・・・たいしたものだな。つまりそれも、リー大公の御言葉1つで変わるということだな」
「左様でございます」「・・・・それで・・・・・」

サー・ヴァイズは鋭い眼差しをその黒服の男に向けた。
「リー大公との接見は、いつ叶う?私を、良くご存知の、あのお方と?」
「直接の会見は、ご遠慮戴くこととなります。御用がある時は全て、この館のシステムで
繋げます。リー大公の御公務の時以外は、おつなぎすることができます」

「・・・随分用心がいいことだな・・・監視は解かない、そういうことか。
・・・いや、よく理解したよ。 流石は、リー大公。
こんなにいい環境を用意して頂き、またあの牢獄から解放して頂いた事に、心から
感謝している。十分、その事に報いたい。・・・では、君は私をずっと監視している役かね?」
「イエス、サー」「・・・・よろしく」


サー・ヴァイズはあの洞窟での事を、今も思い出していた。
ヤン老主・・・か・・・これで彼について調べる事が出来る・・・・・
サー・ヴァイズは科学者としての自分が、あの出来事にとても興味を持っていることには
気がついていた。
しかし・・・今まで、人を、利用する対象としてしか興味を持たなかったサーは、
その自分の変化には気がついていなかった。

何が、起こったのか・・・あの洞窟で??
不可解な出来事が、解明したいという彼の探求心を揺り動かしていた。
・・・まさか、自分がヤン老主とリー大公の2人の間の、台風の目だとは思いもしなかった。
サー・ヴァイズは早速そのシステムを稼動し、あらゆる情報を集め始めた。



研究所では、早速レイリー博士やヤン老主を迎えてサー・ヴァイズについて会議が行われ
ていた。しかし、肝心の人物は特定出来ず、また国際警察も逃亡中のサー・ヴァイズの
行方をようとして掴めずにいた。

「ヤン老主・・・あなたにもわかりませんか?」「はい、残念ながら・・・」「そうですか」
「ですが、このまま放って置く訳にもいかないのです。裁判は確実に遅れていますし
・・・彼がまた、とんでもない事を計画しないとも限らないですから」
レイリー博士は、ヤン老主が知らない訳はないと思っていた。
だから、逆に沈黙する意味を、考えていた。




「アニキ・・・・俺さ、アニキにどーーーーしても、聞きたいことがあるんだけど」
「何?」(ゴクゴク・・・)「あのさ・・・・・甘エビかよっ~~!!!ってどういう夢だった?」

(ぶーーーーーーーっ!!!)「きったね~~~!!やめてくれよっ!アニキ!!」
「・・・・・・・・・聞くな、そんなこと!」「いやあ、最近じゃあ、一番衝撃的だったんだよね。
甘エビ・・・・」「・・・・・・・・・・・・・」
「あれかな~、ヤン老主とスウフォンが中国だから、中華の具とか・・・・」
「やめてくれ、考えたくないーー!」「・・・・・・う~~ん・・・アニキって不思議~~!」
「・・・・・・いいかっ!誰にも言うんじゃないっ!!絶対だ!!!」
「へ~~~~い・・・」

ガチャッ・・・・・・・・・・

「あれ?スウフォンじゃん・・・・・なんか用?」
「タツマさん、お願いがあります」「え?俺に?」「はい。私、イーグル飛ぶところ、見たい」
「・・・・・・いいよ。じゃあ、これから外に出ようか。コウタ、お前はマウス出してくる?」
「もっちろん♪」「ありがとうございます!」スウフォンは目を輝かせた。
「じゃあさ、ヤン老主も呼ぼうぜ~~!!」「いえ、老主様は、瞑想のお時間なんです」
「ふうん・・・・・じゃあ、いこうぜ!!スウフォン!!」「コウタ、イーグル速いですか?」
「速いんだぜ~~~~!!マジびびるからな!!」「・・・コウタ、びびったんですか?」
「びびってた、びびってた」「うおい?!アニキ~~~~!!」
「あははは、面白いねコウタ兄」「くっそ~~~~!!甘エビのくせに~~~~!!」
「あはは、なにそれ?」「!それはまあ気にするなって。これがイーグルだよ!!」

それからしばらくイーグルを飛ばせてイーグルの話をしている3人を、ヤン老主は
窓から眺めていた。



・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
by f-as-hearts | 2009-12-07 23:59 | SFイーグル・ゼロ1

タロット占い師ASのブログです。


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