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紡ぐ夢 綴る夢

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タロット占い師ASのブログです。

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第百三話 「  記憶に残されたもの 」


エリックは父の名を聞いて、興奮していた。

「リリア~~~~~~!!

凄いやっ!!ほんとにお父さんが書いたの?

僕、お父さんに今すぐ会いたいな!!」

リリアは生返事で、ノートを凄い勢いで読み始めた。
ノートは15冊あった。
だがリリアはそれらを5分もかからずに読み終わった。

「エリック、このノートに書かれていることが本当なら

この研究所が放棄された意味がわかるわ。

・・・エリック、ここはね、失われた楽園という名の

過去に消えた生物を復活させる実験島だったの。

だから恐竜とかマンモスみたいな、過去に繁栄した種が

一時的に存在していたのね。」


れぜんだちゃんが腕を振り回して怒った。

「一時的じゃないもん!!

みんな、み~~~~~んな、クイーンが生き返らせたんだからっ!!」

その言葉に、リリアとエリックは頷いた。

「やっぱり!ねっ!」


れぜんだちゃんは言った後に真っ青になった。


「・・・あ、 言っちゃった・・・


やばっ・・・




・・・あ、あれれ??

おっかしいな~~~~~~~??

なんか、えりっくに見せたいものがあったんだけどな~~~??

なんだったっけな~~~~~??すっごくいいものなんだけどなっ」

れぜんだちゃんはエリックの顔をちらちら見た。
リリアは構わずに、エリックに話をした。

「クイーンはこの島で、恐竜を見たことがあったのね。

どうやったのか、わからないけど・・・この島にいたんだわ。」

「お父さんは?どこにいるの?」

「これが書かれたのは・・・私がエリックと出会った頃だわ!

でも、実験が行われたのは、14年前?

どうしてこんなに間が空いてしまったのかしら?」

辺りを見回して、リリアはPCを見つけたが、電源がないのに気がつくと
エリックに言った。

「電気が無かったのね・・・それにここはかなり古くなってる。

これの電気を入れたら・・・」

リリアが自分の電源を使おうとするのを見て、れぜんだちゃんがぶんぶんと
顔を振った。

「リリアあああ、何してるのおおお~~~~??

むりむり~~~~~むりむり~~~~~!!

だあって、ここは・・・・・・・・・・」

リリアが、振り向いた。

「だあってここは?」



れぜんだちゃんの顔色はもみじのように真っ赤に変わった。

「だあって・・・・・・・だあって、ねえええええ??



あははははははっ!!

は・・・・・・・・


こ、怖い怖い、リリアが無表情だあああああ!!!

えりっくううううう~~~~~!!あんたならわかるっしょ???ねっ???

ねっ!!なんとか言ってよおおお!!」




「・・・エリックの夢の中だから・・・」


風が流れるように遠くから声が響いてきた。

「クイーンだ!クイーン、リリアがね、ノート読んじゃったよ?」

クイーンは姿を見せずに声だけで返事をした。

「エリック、ここは失われし楽園。

それは、最初に話した通りよ。

エリック、ここを最後の楽園にするかどうかは、ゲームに勝った

エリックが決められるのよ。」

エリックはクイーンの姿を思い出していた。

クィーンは縁取りが金色の紅い薄絹をベールのように纏い、
全体にシャラシャラ音が鳴る金の丸い飾りと、同じ金で出来た腕輪や
イヤリングをつけていた・・・

エリックはクイーンを呼んだ。

「クイーン!!

クイーンがこの島をゲームのステージにしたんだよね。

ここに来てよ!!

僕、お父さんのノート、見つけたんだ!!

クイーンは、もしかして僕のお父さんを知ってるの?

お父さんは今どこにいるの?」

リリアも風の声に耳を澄ましていた。


PCの中で、エリックの叫ぶ声が、レゼンダと執事のいる部屋にも
響き渡った。
2人も、エリックの問いかけにクイーンがどう答えるのか、興味があったのだ。

それはキングも同じだった。

クイーンは姿を見せずに答えた。

「・・・リリア・・・

あなたはこれを読んだのですね。


それなら、私が言う意味がわかりますね。」

リリアは上空の風を見上げていた。

「わかりました。

この島が、地図上から消されていた理由も。」




・・・・・・・・ワインバーガーの研究所・・・・・・・・・


クラウン博士とワインバーガーは、リリアの人工頭脳の記憶を手繰りながら
何故緊急停止したのかを読み解こうとしていた。

ワインバーガーはその状況を説明した。

「ゲームの世界で、かなり大きな雷がリリアの操作していた鉄巨人兵に落ちました。

当然リリアにも雷の電流が流れたのですが・・・

あくまでそれはゲーム内の話で、PCと繋がれた本体のリリアに流れた形跡は

PC同様ありません。

ですが、事実はこのレコーダー部分に残された通り、緊急停止がなされました。

博士、これについてどのような作用が働いたと考えられますか?」

クラウン博士は答えた。

「共鳴作用、もしくは共振作用・・・か、仮想空間と現実空間の間に

エリックの能力が発動して、リリアにも一瞬だが多量の電流が流れたのか。

エリックが、リリアへの敵からの攻撃を通してしまうというのは

信じられないがね。」

メラニーがリリアの視覚を確認しながら言った。

「このゲームには、不思議なことが多々あるのですが、そのひとつに

ゲームに参加できるのは、キングを含むゲームマスターからの招待である

カードを必要としていること。

最初、その為にキングの仮想空間では、エリックの見ているゲーム世界は

外にいる皆には見えませんでした。

それを見えるようにしたのが、エリックの視覚記憶実体化能力でした。

見ている世界を、壁や空間に実体化して見せたのです。

でも、それだけでは、ゲームにリリアが参加できる事はありませんでした。

そこで、リリアはゲーム内での声を聞き、リリアの声をエリックに伝える為に

この時計型通信機を使って、PCとエリックとリリアを繋いだのです。

これによって、リリアはPCと時計を通じてゲーム世界に入れました。


ここで、私が着目したのは、エリックの時計です。

PCには、電流は流れていませんでしたが、もしかしたらこの時計に

電流が流れたのかもしれません。

あくまでも仮定の話ですが。」

ワインバーガーは頷いた。

「成る程・・・時計、か。

ゲームに参加しているものが、皆ゲームに参加を認められている者のみの

認証型ゲームで、リリアが無理やり参加できていたのは、時計があったからか!」


「その時計に、ショックが伝わったのならばわかる。」

今度は、クラウン博士が説明した。

「エリックは雷がリリアに落ちたのを見て、それを本物のように感じたが

事実は時計に弱電流が流れただけだったということなのだな。

リリアが時計と繋がっていたのであれば、十分ショック状態になりうる。

リリアの人工知能はとても繊細に出来ているから。」


研究室のベッドに横たわっているリリアは、今は眠っているようにみえた。

「それぐらいの弱電流であれば、人工脳に損傷がないのは当然と言える。」

クラウン博士は、断言できると言った。

「メンテナンス、だが、記憶部分の容量を増やして欲しいそうだね。

それはすぐにかかろう。」

「よろしくお願いします。」


メラニーは記憶のバックアップが終了していることを博士に知らせると
すぐにメモリーの準備にかかった。



「リリアはまるで熟睡しているように見えますよね。」

「そうだね。

楽しい夢でも見ているんじゃないかな。」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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# by f-as-hearts | 2016-06-03 01:55 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語


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                            カードマスター
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第百二話 「  誰が・・・  」



ワインバーガーは塔から出るとサカマキに電話をした。

「エリックはまだ寝ているか?」
「はい、ぐっすり寝ています、ワインバーガーさん」
「そうか・・・

サカマキ君、エリックが起きたらすぐに電話をくれ。
リリアはもう少ししたら復活する。

リリアにしか出来ない重要なことがあるんだ。
こちらの準備ができ次第、また連絡する。」
「わかりました。」

サカマキはゲームが終わった後、リリアがメンテナンスすることに
なったり、エリックがすぐに寝てしまって覚めないことなど、不安な
ことが重なっていたので、ワインバーガーが動いてくれたことに
ほっとしていた。

目の前のソファーで、カネムラが寝息をたてていた。

「・・・気楽でいいよな・・・

さあて、PCにどういう事態が起こっているのか、聞いてみるか。」

PCはリリアの記憶を一部移していた。
サカマキはリリアとエリックに初めて会った時のことを、何故か
思い出していた。

(そうだ・・・エリックはとんでもない能力の持ち主で

リリアはまるで母親がわりだった。

このゲームを作ったキングが、エリックを狙うのはよくわかる。

キングもクイーンも、仮想空間を作り出す能力に長けていた。

エリックは、やっぱりキング側の人間なんだよな・・・)


ーーーリリアのメンテナンスは、すぐに終わりますか?

「PC、それはワインバーガー氏に聞かないとわからないんだ」

ーーーリリアとは、特別なラインを繋いでいますので、リリアの
   スイッチが入れば会話が可能です。

「本当かい?それは嬉しいな!スイッチが入ったら、まずこっちに

連絡してくれるように言ってくれないか?」

ーーーわかりました。
   ところで、知りたいことというのは、どんなことですか?

「エリックの能力で、今現在、あのゲームの世界を創ることは

可能かい?」

ーーーキングの能力はインスピレーションビルディング
   仮想空間創造能力で、エリックは視覚記憶実体化能力
   ですので、その違いはありますが、見たものならば
   創れるでしょう。

「なるほど。

じゃあ、クイーンの能力は?」

ーーーエリックの能力と同じです。

「え?? 確かに、島は実在したけど・・・

でも・・・恐竜とかは想像じゃないか??」

ーーーゲームにはキングも加わっていましたから。

「そうか。

じゃ、あの島にクイーンがいたのは間違いないんだね?」

ーーーはい。

「それじゃ、それをワインバーガー氏に伝えてくれないかな。」

ーーーわかりました。


サカマキはワインバーガーが言った、リリアにしかできない重要なことという
言葉が気になっていた。

(確かにリリアは、あのゲーム中にPCを通じてエリックと会話していた。

それに、リリアもカードになっていたからゲームに参加していた。

・・・不思議、といえば不思議だけど・・・

リリアの人口脳を解析すれば、何かわかるのか?)



・・・・・・・サウザンドアイランド・・・・・・・・・・


エリックはノートの絵に夢中になっていた。

「これってさあ、どうして矢印描いてあるのかな?」

「知らない~~!矢を撃ってるんじゃない?それより早くゲームしようよ!」

「象がマンモスになるってこと??」

「うっそおお~~~~!そんなワケないじゃん~~~~!!」

「ねえ、この文字、読めない?」

「し~~~~~らない!」

「う~~~~~~ん・・・


わかった、じゃあ、リリアを呼ぼうっと!!

リリア~~!!こっちに来てよ~~!!このノート、読んで~~~!!」


ぱっ!!

リリアが2人の前に現れた。

「え??どうしたの??もうゲームは終わったんじゃないの??」

リリアは何故自分がここにいるのか、理解できないという顔をした。
リリアが現れて、れぜんだちゃんはふくれた。

「えりっくが呼んだんだよっ!!

あ~~~~つまんないっ!!!つまんないったらつまんない!!

もう遊んであげないぞ~~~~っと!!!」

エリックは笑った。

「へっへ~~~~~だっ!!いいよ~~~~だ!!

リリア、これ見て~~~~!!このノート!!」

リリアはエリックが差し出したノートを見た。

「これ、僕読めないんだけど。」

リリアはノートを手にした。

「・・・これは? どこにあったの??」

「ここ、だよ! この家にあったんだ~~!」

「家??」

リリアはすぐに外に出てみた。

「ここは・・・研究所、なんだわ!


それであの、巨大な骨は・・・」

「マンモスなんだって!そうだよね、れぜんだちゃん?」

「し~~~~~~ら ないっ!!」


リリアは研究所の中に戻ると、すぐにノートの文章を読んだ。

「なんて書いてあるの?」


「サウザンドアイランド 生命と生物の起源

超遺伝子研究所・・・


・・・ディラルド・ジェイントン著

 まさか・・・


 ・・・エリックの父親の?」

エリックの瞳が驚きのあまり大きく開かれた。

「これ、お父さんが、書いたの?!」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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# by f-as-hearts | 2016-05-31 20:01 | SFサウザンドアイランド
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# by f-as-hearts | 2016-05-31 16:05 | 祈り
異世界の島の物語


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第百一話 「  ノートの謎  」


クラウン博士はワインバーガーの危惧する内容に、異議を唱えた。

「エリックの能力については、疑いの余地はないが。

リドル帝国がそのような仮想空間を、現実にコピーしたとして・・・

それでこの世界に何のインパクトを与えるというのかね?」

「今までは、失われた楽園を封じる事で、科学者達は責任をとってきました。

ですが、この島々がコピーで完全に復活し

皆の目に触れるような事態になればどうでしょう?

・・・そこが完全で安全な島であれば有るほど、現実のあの島の悲劇は薄れ

人類が目の当たりにした恐怖が無くなってしまう。

その上、ゲーム上の仮想空間でも様々な試みが成されたら

過去の実験までが正当化されてしまう。」


長老が、口を開いた。

「過去の実験とは・・・異種生物の創造のこと、だな。

すでに絶滅した生物や異種遺伝子操作、交配による亜種の。

ワインバーガー、君は一貫して反対を唱えていた。

異種生物が生物兵器に成り得ること。

世界はその研究を封印した。

その存在を隠し、そこを訪れることを禁じねばならなかった。

それらは厳重に人々の記憶からも消さねばならなかった。

島にある研究や生物を、持ち帰らせない為だ。


つまり・・・リドル帝国が、その切り札を手に入れた、ということか。」

クラウン博士は声を荒げた。

「何故、リドル帝国がそんな真似をするんだね?

そんなことをしたらーーー」

メラニーがうなずいた。

「生態系がめちゃめちゃになります。

生物の様相が一変し、人類も破滅するかもしれません。

それはリドル帝国でも同じです。」

メラニーが画像を変えた。

そこには大挙して現れた恐竜や怪物の姿があった。

「エリックは今、休息中です。

ゲームは終わったのですが、エリックが勝った為、このゲームの

キングになりました。

それが、キングとクイーンの目論見だったのです。

・・・私達は、気づくのが遅すぎました。」


長老は、腕を椅子の肘掛に伸ばして、正面のワインバーガーを見た。

「だから、この塔で会議となったのか。

ワインバーガー、リドル帝国次期総帥と会うのかね。」

「そうです、長老、あなたにお願いしたいのは、キングと私達を直接

会えるようにして欲しいのです。」

「わかった。」

長老はゆっくり立ち上がると、会議室から出て行った。

クラウン博士はワインバーガーに質問した。

「それで・・・エリックを彼らの手から取り戻す手段はあるのか?」

「今、我々の研究所でリリアのメンテナンスと修理を行っています。

リリアしか、エリックの世界に侵入できる者はいませんから。」

「それでは私も研究室に行こう。」

「お願い致します。」

メラニーはPCをしまうと、アンドロイドの秘書に手を振った。

「リリアによろしくお伝えください。」

「わかったわ」



・・・・・・サウザンドアイランド・・・・・・・


エリックはれぜんだちゃんのノートを素早く取り上げた。

「ゲーム、しようよ~~~~!!

こんどはね~~~私が敵になってやるよ~~~!!」

ノートの絵には、様々な生物が描かれていた。

「れぜんだちゃん、あのさ、なんでPCがあるのに

ノートに絵、描いたんだろう?」

「わっかんな~~~~い!!

でもさあ、PC動かないからノートに描いたんじゃない?」

「うん??

そうだね・・・電気無いもんね。」




その様子はレゼンダと執事にも見えていた。

「絵、描いてあったのね。」「そのようですね。」
「ほんと、あの孤島じゃ、研究するの大変そう。」
「電気が止まっていたんじゃ、お食事も作れませんね。」

「・・・・・・・待って?

もしかして、電気が止まってからノートに書いた人がいるってこと?」

キングが頷いた。
「その島が閉鎖されたのは、10年以上前だ。

その頃はまだ電力もあった。

電力が止まってから、誰かがここに入って研究ノートを書いたことになる。

内容からみて、ここの研究者だった可能性が高い。

クイーン、君は誰が戻ってきたか知っているのか?」

「いいえ・・・」

「ノートに書いたとしても、この島からは何一つ持ち出すことは出来ない。

そういう規則があるから、軍に頼んでも無理だ。」

クイーンはじっとエリックの様子を見つめている。


「エリックは、この島の謎を解けるかしら・・・」

クイーンの問いに、キングは黙ってクイーンの頬を撫でた。



レゼンダはその様子を見て、頬を赤らめた。

「クイーンが羨ましいんですけど!」
「キングが羨ましいですね。」
「ちょっとっ!真似しないでよ!」
「同感ですね。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ええ~~~~??キングとクイーンをもっと映してよ!」「同感ですね。」
「私の話も少ないじゃないのっ!」「そこはどうでもいいですね。」

(このお話は フィクションです)
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# by f-as-hearts | 2016-05-31 01:20 | SFサウザンドアイランド
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第百話 「  コリエルティア塔での会議  」


その日の朝、高い塔の上層部から一面に広がる真っ白な雲海を観る事ができた。
しばらく眺めた後、全員が大きな椅子に腰掛けた。
ワインバーガー、メラニー、クラウン博士、そして長老と、アンドロイドの秘書が
大きな円形テーブルを囲んでいた。

「コリエルティア塔に召集がかかるということは、大事件が起きた、か
はたまた、問題が解決したかの、どちらかだな。」

長老はワインバーガーとメラニーを見つめながら言った。

「まずは、
サウザンド・アイランド連邦国科学技術省総裁ワインバーガー氏に
この会議のご説明をお願いしたい。」

ワインバーガーはアンドロイド・リリアとエリックがゲーム内で遭遇した
出来事を説明し始めた。

皆の前に球状の地図が浮かび、そこにサウザンドアイランドが映し出された。
長老とクラウン博士は驚きの声をあげた。

「私達はリドル帝国次期総帥がS級超能力者エリックを
傘下に入れようとしているという事実を掴みました。

以前からリリアとエリックにゲームを通じて、彼が接触してきているのを
知っていましたが、そこにクイーンという新たな人物が現れ、この島ー
不可侵領域であり、どの国からもサーチできない筈のサウザンドアイランドで
ゲームが始められたのです。」

長老は顔色ひとつ変えずに島の風景を見つめている。
リリアの開発者クラウン博士は、じっとワインバーガーを見ていた。

「この映像はリリアの視覚記憶部分から作ったものです。
ご覧のように、細部まではっきりと映像化されています。

これはエリックがトレースしたものではありません。
このゲームで初めて見るモンスターばかりだったことからも、それは確かです。

リドル帝国次期総帥キングは、クイーンと共謀し、この島にエリックを呼び込む
ことに成功しました。

彼は、エリックを使ってこの島を他の海上に創り上げようとしていると推察できます。」

クラウン博士が唸った。

「話が、突飛すぎる!

サウザンドアイランドは閉ざされた島だ。
科学者なら、二度と蓋を開けようとは思わない、パンドラの箱だ!

我々にできることは、あの島に生息する希少な絶滅危惧種を
これ以上文明の餌食にしないことだ。

そして、あの島で行われた人類の最悪な間違いを繰り返さないことだ。」

ワインバーガーがうなずいた。
「その為にあの場所、あの沢山の島々は隠されることになった。

だが・・・エリックになら、できることがある。」

メラニーが新しい映像に変えた。

そこにはクイーンと共に戦っているエリックの姿があった。
メラニーがその映像を説明した。

「もしも、この島を丸ごとコピーできたとしたら・・・

このような事が創造できます。」

戦闘中のモンスターは、島を覆いつくすほどの巨大なスケールで
暴れ回っていた。

「本物の、モンスターや破壊兵器を創り出さなくても、現実で想像したものを

仮想空間でいくらでもテストできるのです。

不可侵領域には全く手をつけずに。

そしてそれらの実害は、ゼロです。

あの島々での悲劇は繰り返さずに済みます。」


長老は未だに表情ひとつ変えない。
クラウン博士は髭を触った。
ワインバーガーは立体映像に手をかざすと言った。


「それらの実験では、生態系を脅かすこともないのです。

まさに全てが自由であり、どんなことでも可能なゲームなのです。


リドル帝国次期総帥は、このフィールドにエリックを誘い

自分の手元で思い通りに行動させることに成功しました。

・・・エリックを取り戻さなければ、この世界はリドル帝国の

意のままになってしまうでしょう。」


窓は日差しが強くなったのを感知して、ガラスは光を遮断する色に変わった。

クラウン博士が首を振った。

「それを言うなら、エリックを抑える役割をリリアに任せていた筈だ。

ゲームでも日常でも、エリックはリリアの言う事をよく聞いていた。

私はそのように設計したのだから。」


ワインバーガーはテーブルに両手をつくと、首を振った。

「博士。

リリアが、仮想空間のゲームにシンクロして、感電するという事態が

起こったんですよ。

繋いでいたPCには、過電流が流れた形跡はありませんでした。


・・・これは、エリックの能力なんです。

今、エリックは

ゲームに勝ってこの島とゲームの新たなキングになりました。

このままでは、エリックはリドル帝国の思惑通りに動かされてしまうでしょう。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-05-28 20:18 | SFサウザンドアイランド
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# by f-as-hearts | 2016-05-27 21:57 | 祈り
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト                ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング                ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン               ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第九十九話 「  現れたもの 」


エリックとれぜんだちゃんは、この島の中央にいた。
小高い山の尾根沿いに下りていける細い道が続いていた。
遺跡がその山からよく見え、最初に降り立った門も、その下の方にある。

クイーンとキングはエリック達の目にははっきりと見えるのだが、反対側の
山の中腹にある綺麗な庭園の中にいた。

「キングとクイーンが創った島じゃないの?」

エリックが島の全体が見える山の頂上に駆け上がりながら、れぜんだちゃんに
聞いた。

「本物の、島なの?」

れぜんだちゃんは得意げに周りを指差しながら言った。

「サウザンドアイランド!

ここは、クイーンの最後の楽園だって、言ったじゃん!」

風が吹き渡る山の頂上は、ゲーム中にはわからなかった静けさの中にあった。

「そっか!だからゲームが終わったのに消えないんだね!」

遺跡を指差してエリックが言った。

「あそこで、サーベルタイガーと戦ったんだよね!

あそこにもう一度行こうよ!」

「いやだよーだ!

それより、もっと面白いものがあるよ!」

今度はれぜんだちゃんが先に歩き出した。
エリックはれぜんだちゃんについて歩いていった。

「面白いものって何?」

あはははっ

笑いながら、れぜんだちゃんは山を下っていく。
しばらく降りていくと、それは唐突に現れた。

「これ、なんかの建物だよね?」
「ひみつきち、なんだってさ!」

そこに建っていたのは、上部が半分崩れていたが、天文台のような
建造物だった。
その建物の裏側には、大きな骨が突き出ていた。

「ええ??これ何の骨??」
「あれ、象だったかな~!」
「象って・・・こんなにでかかったっけ?」
「それじゃあマンモスかもね~?いいから早く入ろうよ!」

崩れた入り口から中に入ると、そこは研究室のようだった。

「これって・・・PCだよね??

電気がないから使えないか~!

れぜんだちゃん、みてみて!!ノートが沢山あるよ!!

いっぱい字が書いてある!



・・・でも読めないや・・・

僕のわからない字だ・・・

れぜんだちゃん、これ読んでよ~~~!」

れぜんだちゃんは振り向くと、べえ~~~~っと舌を出した。

「いやだよ~~~~だ!!

おもしろいもの、あったでしょ!

もうゲームしようよ!

そんなの見たってつまらないよ!」

エリックはノートを次々と開いてみた。

「あ、絵が描いてある!

え?象から大きなマンモスに矢印が書いてあるよ。

他にも、鳥から大きな羽の、恐竜・・・」

れぜんだちゃんが笑いながら、ノートをエリックから取り上げた。

「そんなの見ても、おもしろくないよ!

だってゲームならすぐに出せるじゃん!!


えりっくなら、恐竜軍団も出せるじゃん!!

もうカードにすることができるんだから。

もうこんなの見てないで、えりっくがゲームを始めればいいんだってば!!」

窓の外で鳥達がさえずりながら、空へと飛び立っていった。
エリックはれぜんだちゃんのノートを取り返そうとした。

「見せてよ、僕、そのノート読みたいんだ!」


・・・その頃・・・

ワインバーガーはリドル帝国の研究者にコンタクトしていた。

「私達がそちらと開発中の案件についてですが、リドル帝国の開発部門の

代表に繋いでいただきたい。

至急、お願い致します。」

研究者が電話口で応えた。

「部門がわかりませんとお繋ぎできませんが。」

「・・・では、孤島について、の話だとワインバーガーが尋ねていると

お伝えください。」

しばらくして、担当者に代わった。

「ワインバーガー代表、私は生物研究部門のユリバスと申します。

私はそちらの開発とは関係がない部門なんですが、孤島の話とは
一体どういうことでしょうか?」

「ご存知だと思いますよ。

そちらの次期総帥が、孤島の研究に関わっているんですからね。
その孤島に、私達の研究者も関わりが出来たんです。

ユリバスさん。

貴方達が関わっている孤島の場所と、そこへ私達が入島できるように
してください。

もし出来ないというのでしたら、次期総帥と直に話をさせていただきたい。」


ワインバーガーは以前話をした科学者メラニーの言葉を思い出していた。


メラニーは孤島の膨大な量のデータからひとつの確証を得ていた。

「ワインバーガー代表、ここのデータは衛星からのものではありません。
衛星はこの場所を特定できないよう、全ての情報をブロックするようなガードシステムを
衛星全てに施されていますし、それが上手く作動しているからこそ、今までこの環境が
護られてきた訳です。

この孤島では、エリックの(見たものをそっくり再現できる)能力を
使って、部屋に遺跡のある島を出現させました。勿論、映像ですが。」

「衛星からの映像ではないものを再現しているとしたら、それはその孤島にいる誰かが
直に撮っている映像をエリックに送っているということになるが。」

「その通りです。そしてそれは、今現れた、クイーンという人物が行っているということに
なります。」

クイーンについては、メラニーの推測だったが、先程リリアの記憶を手繰った結果
それは確かなようだった。

ユリバスは電話口で戸惑っていた。

「そのような・・・入島できない孤島は存在しませんが。」

「サウザンドアイランドのことです。」

「なぜ・・・・・・・いや、そんな島の話は存じません。

では失礼致します。」

ワインバーガーは切れた電話を見つめたが、また電話をかけた。

「メラニー、君に頼みがある。

リリアの開発者の・・・クラウン博士に電話してくれないか。

内容は・・・

サウザンド・アイランド連邦国の科学技術省総裁ワインバーガーが

リドル帝国次期総帥キングとゲームマスタークイーンと接触した2人の事で

コリエルティア塔で会議を招集すると伝えてくれ。

これは緊急事態だ。

時間は明日朝9時、必ず来ていただきたい。

メラニー、君も必ず参加してくれ。」

「わかりました、長老にも連絡を致します。」

「頼む。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-05-27 01:05 | SFサウザンドアイランド
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# by f-as-hearts | 2016-05-26 00:13 | 祈り

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# by f-as-hearts | 2016-05-25 01:21 | 祈り
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
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長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
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イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト                ・・・???  キングの配下のゲームマスター
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キング                ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
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クイーン               ・・・???  ゲームマスター
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第九十八話 「  孤島  」


リリアが研究所に到着してから1時間・・・

リリアはワインバーガーや科学者達によって、人工知能及び本体のメンテナンス

を受けていた。

ワインバーガーはリリアの記憶の中の、ショートしたとされる部分にどんなことが

起こったのか、痕跡を探していた。

「博士、リリアはエリックがシンクロしていたゲーム内で、電撃の魔法によって

意識が消えたということです。

それまでの映像が記憶にありますので、こちらをご覧ください。」

リリアの記憶は立体映像になって、研究室で再生された。



ロキはじっとリリアの方を見つめていた。


「ふふん。  あとは好きにしてよい、というのが気に入った!!

機械人形はアンドロイド・リリアというのか。

リリアよ。お前は今すぐキングの下に来い!!!」

ロキの杖は、さっき止めた雷を集めていた。杖から放たれた雷はリリアの乗る

鉄巨神兵を襲った。

「きゃあああああ!!」「リリアーーーーーーーー!!」

リリアの機械の体は一瞬にしてオーバーヒートした。



「映像はここまでです。

この後、研究員カネムラとサカマキが、報告していますが

エリックがゲームを続けている間、リリアは意識が回復しなかったそうです。

なので、我々に連絡してきたわけですね。

彼らからの報告では、ゲーム内でロキのいかづちがリリアを襲い、仮想

空間で戦闘中のリリアと、PCの前の現実のリリア、両方に過電流が

流れたそうです。」

ワインバーガーは人工知能にはゲームにシンクロするような機能はないと

した上で、リリアが繋いでいたPCには電流が流れていなかったことを再確認

した。

「つまりこのゲームは仮想空間と現実を繋ぐなんらかのエネルギーを得たのだ。

・・・そのエネルギーが、エリックだったということになるな。」

「確かに、エリックの能力については、恐るべき結果がでていますからね。



注目すべき点がもう一点。

このゲームですが、ひとつの孤島を舞台にしています。

今までエリックが関わったゲームは、同じ仮想空間でも全くの想像であり

人工のものでしたが、今回のみサーチ不可侵入不可の現実の孤島が

舞台になっています。

孤島を丸ごとトレースしているのです。

それはカネムラ、サカマキ、リリアからの報告にありましたが、

ゲームマスタークイーンとキングの両方が関係していることも

わかっています。

話の流れとゲームの世界の支配者の存在からみると、この孤島での

ゲームは、クイーンが創造主であったという結果になりますが。」


ワインバーガーは、それにしても、とPC画面を見ながら言った。

「エリックが勝ったということで、このゲームは終了している

はずだが・・・」

「はい。

勝敗が決定した後でも、ゲーム上の世界は消えていませんね。」

「現実の世界だから、か?」

「孤島の何の変化もない画面がPC上に映されています。

・・・どういうことか、リリアの記憶から探索中です。」

ワインバーガーは別の科学者に目を向けた。

「そっちはどうだ?

孤島の位置は確認できたか?」

「座標上では確認できました。

ですが、ここは・・・」

衛星画面は真っ黒に塗りつぶされている。

「わかっている。

絶滅の危険がある諸島として、絶対不可侵水域に指定された場所だ。

島々には人間は入れない。

・・・研究関係者以外は。」


サウザンドアイランド・・・

「クイーンがゲームの創造主だとして、この島をどうやってトレースしたんだ?」

「考えられるのは、絶滅危惧種の研究者であること、でしょうか。」

「そうだろうな。

だが推測でしかない。

それと・・・リリアの人工頭脳に損傷はない、ようだ。

彼女はエリックとゲームに参加していたんだ、不思議なことではないのかも

しれないな。

それでは各自メンテナンスと調査を進めていてくれ。

私は少し出かけてくる。」

ワインバーガーは上着を羽織ると研究室を足早に出ると、車に乗った。

運転手に行き先を告げると、後部座席で大きく息をついた。

(キング、は絶対に彼だ。

リドル帝国次期総帥・・・

リリアの記憶にあるあの顔は、間違いない。

クイーンもそこから探せば見つかるだろう。

彼らはエリックを使って何かをしようとしている。

それはサウザンドアイランドに関係している筈だ。)


・・・・・・・そしてこちらは夢の中のエリック・・・・・・・・


れぜんだちゃんはぶーぶー文句を言っていた。

「あのねえ!

えりっくはキングに勝ったんだよ?

勝ったんだから、この世界のキングになったの!

えりっくがこれから、世界をつくるんでしょ~~~~~!!」

エリックは驚いた。

「ええええええええええ???」

れぜんだちゃんはエリックに言った。

「きっとさあ、おばけもろぼっちも、あたしに会いたがっているよ!

はやく~~~~!!エリックが呼べばいいんだよ!」


エリックは遠くに見えるクイーンとキングに大声で叫んだ。

「キング~~~~~!!クイーーン~~~!!

こっちに来てよ~~~~~!!

僕、この島をもっと探検したいんだ!」

れぜんだちゃんは笑った。


「まーーーだ わからないの?

ここはほんとの島 サウザンドアイランド。

もうクイーンの創った島じゃないんだよ。

エリックが勝ったんだから、ここでこの島のゲームを始めれば

いいんだってば!!」


エリックは首を振った。

「れぜんだちゃん、そんなのおかしいよっ!!

それより本当の島なら、もっと見て歩きたい!!

ここに来た時から、ずっとそう思っていたんだ~~!」

エリックは、すたすたと歩き出した。

「えええええっ???

ゲームはああああ???

ゲームしようよっ!!えりっく~~~~~~!!」

れぜんだちゃんは、不満たらたらでエリックについて来た。


「あたしはげーむキャラなんだぞおおおおおお!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-05-24 22:05 | SFサウザンドアイランド