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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第百九話 「  思わぬ事態 」


・・・・・・・・・・・・サカマキの部屋・・・・・・・・・・・・・・・・

サカマキの電話が鳴った。

「サカマキ君、ワインバーガーだが。

リリアのメンテナンスは無事終わった。

問題は無い。

それから、エリックのことだが、まだ眠っているんだね?

それではエリックを起こしてやってくれないか。

無理せず少しずつでいい。

私はこれから出かけるのでね、エリックの様子はメラニーに伝えてくれないか。」

「はい、了解いたしました。」


サカマキはエリックの寝ている部屋に行くと、エリックに呼びかけた。

「エリック、もうそろそろ、起きないと腹が減っただろ?起きろよ、エリック。」

寝息がすーすーと聴こえる。

「エリック、聴こえるか、もう起きる時間だぞ。」

すーすー・・・

ゆさゆさと体をゆすってみるサカマキ。

「エリック、ずい分深い眠りなんだな・・・まるで声が聴こえてないみたいだ。
・・・しょうがない、カネムラに頼むか。」

今度はカネムラを起こすサカマキだった。

「う・・・おはようございます、飯の時間ですか・・・」
「そうだぞ、お前が当番だからな。」
「・・・おやすみなさい・・・」
「こらこら、冗談はよせ。
それより、エリックを起こすのを手伝ってくれないか?」

カネムラはエリックをゆすりながら起こそうとした。

「エリック~~~~~!!おっきろ~~~~~~!!

起きたら面白いことがあるかもよ~~~~!!

俺が遊んでやってもいいぞ~~~~~!!」

エリックに変化は無い。

「ええっと・・・これは無理ですね。」
「そうなのか・・・実は、な・・・」

サカマキはカネムラに事情を説明した。

「ワインバーガー氏が、起こせって言ってるんですか??
でもこの状態は、かなり疲れ切って寝てる感じですけど?」

2人はもう少し時間が経ってから起こす事にした。



その頃、ワインバーガーは長老に連絡をしていた。
「やはりキングに至急会う必要が出てきました。
詳しい内容を、今そちらのPCに送りますので、ご確認ください。」

ワインバーガーの秘書は言われたように情報をメールで送った。

「ご覧いただけましたか?」

「今、観たよ。
それで、キングとはどのような会合と言って会うつもりだね?」

「アンドロイド・グランドクロス計画の見直しがありますので、承認の為に
一度お会いしてご説明させて頂きたいと。」

「ほほう・・・それは事実なのかね?」
「はい。」
「次回の計画会議では間に合わないのかね?」
「まず、この計画の推進派であり指導者である次期総帥にお話したい
重大な事項があるのです。」

長老は電話口でふうっと息をついた。

「それならば、私も同席、ということか?」
「是非お願い致します。」
「わかった、ではこれから塔に向かう。
5時間後でいいな?」

長老はキングに事情を話すと、塔に来る様要請した。


・・・・・・・・・・・・・・コリエルティア塔・・・・・・・・・・・・・・・・・


キングは専用の超高速小型機で時間内にこの塔へと飛んで来た。

キングは塔に昇ると、長老とワインバーガーが待つ会議室に入った。
そしてそこにいるアンドロイドの秘書を見て、感心したように言った。

「ここにはアンドロイドしかいないというのは、本当だったのですね。
さすがは科学技術省総裁。
この場に私を呼んだということは、緊急を要する事項だと理解しています。

どうぞ始めて下さい。
アンドロイド・グランドクロス計画に、問題が起きたと聞きましたが?」

円形のテーブルを囲み、キングが席につくとワインバーガーは
球状立体地図を頭上に配置した。

「そうです。
ご存知のように、我々はアンドロイドの研究開発を行って、著しい成果を
あげています。

数限りない試作を行ってきましたが、その一役を担っているのが
このアンドロイドです。」

そこにリリアの立体画像が現れた。

「キング次期総帥もご存知の、このアンドロイドは、現在S級能力者の
エリック少年と共に行動しています。

これも計画の一部なので、いずれ公式に発表せざるを得なかったのですが
この2人を狙う者が現れました。

・・・キング、それは貴方のことです。

まさか、仮想空間の遊び、ゲームの形で、この2人を取り込もうとするとは
思いもしませんでしたよ。

このことについて、キングからお話を伺いたい。
何故、2人を貴方の手元に引き込んだのですか?」


キングは眼を細めた。

「・・・そうですね。

ワインバーガー氏の疑問も、もっともです。
能力者、ならではの興味、ということでご理解戴ければ良いのですが。
長老もご出席されているのに、それではあまりに失礼ですね。

貴方が言っているゲームは、サウザンドアイランドのゲームでしょう。

この島は、かつて我々の領土であり、遺伝子研究の最先端であったことから
異端とされて世界から封鎖、研究の完全消滅、歴史上からも消されました。
それが14年前です。
その前に、我々の国は革命により大変革を遂げました。

エリックを知っていることをもう隠す必要もないので、仮にこの島を
復活させることが可能ならば、彼の能力を利用することも、科学の進歩と
いえるでしょう。

勿論、エリックの自由意志によるものです。
その件で報告をしなかったのは、あくまでゲーム中のことだからですが。
我々は、そちらの研究を妨げる気はありません。

・・・話は、それだけですか?」

ワインバーガーは立ち上がると、キングをじっと見つめた。

「ゲーム、と言いますが、貴方がたのゲームは、皆 能力者によるものだ。
普通のゲームとは、到底言えないでしょう。

キング・・・ひとつ、答えていただきたいことがあります。

これは真剣な問題です。

私の部下が、エリックの元におりますが、エリックはゲームが終わってから
まる2日以上経つというのに、目が覚めません。
先程、確認しました。
全く意識が戻らないそうです。

貴方のところの能力者、クイーンも、体は眠ったままだそうですね。

ゲーム終了後夢の中で、リリアとエリックがクイーンから聞いています。

このことを、どう説明されますか?」


長老はじっと目を閉じて聞いている。
キングは一体、何を話すのだろうか。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-06-20 00:58 | SFサウザンドアイランド
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StaD cafe  聖隷マルシェ プレイベント


 恒例になりました 高千穂ネットワークの イベントご案内です~♪

 7月に聖隷病院で行われる聖隷マルシェのプレイベントをスタットカフェで行います。
 

 6月 18日 土曜日 10時~16時 

 ☆ワンデーシェフ  たに農園 タコライスランチ や ラタトゥイユとパン
          (要 予約・お電話でご確認ください)

 ☆出店      アロマテラピーSora

 ☆創作作家    消しゴムはんこ 鉛筆画小物 等々  

 ☆タロット占い   (2時から4時までの間で)  30分 1000円

 現在予約が11:00から2:00まで入っております。

 当日お店での受付は、2時以降4時までの占いとさせていただきます。




他にも 創作作家 の皆様の小物なども展示販売されますので

どうぞお楽しみに。

STaD Cafe
              住所: 佐倉市田町74-1 T-NETビル2F

               TEL: 043-486-1107

高千穂ネットワークのホームページはこちらをクリックしてください。

StaD TVはこちらです。


今回のイベントのご案内はこちらをクリックしてください。
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# by f-as-hearts | 2016-06-18 10:27 | 占いの話 | Comments(0)

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どうぞお楽しみに(^-^)/

スタットカフェ一同
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# by f-as-hearts | 2016-06-18 10:17 | 祈り

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今日はお天気に恵まれました。
プレイベント、どうぞお楽しみに(^-^)/

スタットカフェ一同
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# by f-as-hearts | 2016-06-18 10:10 | 祈り
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第百八話 「 超遺伝子研究所ディラルド・ジェイントン博士 」


エリックはさっき見た父親の姿や顔を思い出していた。
父は、エリックとは一緒に暮らさなかった。
エリックが覚えているのは、父がエリックの成長を楽しみにしているという
言葉だけだった。

それだけでも、肉親である父の言葉は、忘れることはなかった。
新しく暮らし始めた場所に、リリアが現れて、能力のことを理解してくれた。

エリックは自分の能力がいつから発現したのか、わからなかった。
だがその能力を、最初に認めてくれたのが父だったのは、わかっていた。

「ニーソックス、れぜんだちゃん、ふたりとも決闘しなくてもいいよ。

僕、みんな一緒にいて欲しいんだ~!」

その気持ちは本当だった。

「ゲーム以外でさ、仲良くってもいいよね。

僕、いつも一緒にいるのは、リリアだけなんだ~!」


ニーソックスはエリックの周りをくるくる回った。
れぜんだちゃんは、ぷぅ~とふくれている。

「えりっくは あそびたいんだよな・・・

ほんとに おもしろい よな 」

「そーーーかなーーー!

あたしは強いやつが好きだからっ!!

だーかーらーニーソックスは だいっきらいっ!!」

「べ~~~~~~~~~っだ・・・」

くすくす・・・エリックが笑った。

「そうだ!

あのさあ、あのさあ、ふたりにできるかなあ??

あのね・・・」

ごにょごにょ・・・・・・・・・

れぜんだちゃんが驚いた顔の絵を帽子に浮かべた。

「えええええええ???それをあたしにたのむかな~~~~?!」

「へえ へえ ・・・ なんだか おもしろいな

そうかあ・・・  そうかあ・・・

おれは いいけど ・・・」

島の日差しは森の奥までは届かない。
でも樹の枝の隙間からこぼれる細い光が、ちらちらとエリックの顔に
葉っぱの影を落していた。

夢、だなんて思えない・・・
あの遺跡も、外に広がる海も、あの丘も・・・

「もっと、探検しようよ!」


・・・・・・・・・・・・・サカマキの部屋・・・・・・・・・・・・・・・


「一番目っていうことは、他にも理由が考えられるのか?」

ーーー私の得た情報からの結論ですので、リリアにもっと
   情報をもらえるなら、結論は勿論違ってきますね。

「情報っていうのは・・・リリアが夢の世界で、得た情報のこと?」

ーーーその部分は、リリアにしかわからないので。

「そーなんだよなーーーー!!不思議だよ全く!!

リリアの生みの親のクラウン博士も首をひねっていただろう!」


・・・・・・・・・・・・ワインバーガーの研究室・・・・・・・・・・・・・・

ワインバーガーはリリアの話を肯定しながら、仮想空間のことを考えていた。

「夢というのは、機械、そして人工知能には理解できないものだと言われてきた。

それは、夢というものが理論や数値、そして事象の摂理からは外れたものだからだ。

それなのにこのゲームに、あまつさえ君は参加し、何度もエリックを助け、仮想空間で

行動し活躍するという離れ業をやってのけた。

これは賞賛に値する。

尚且つあのリドル帝国の堅物で権威の塊のような次期総帥と、ゲームの中とはいえ

戦って勝った、というのだから、リリアはすでに我々の想像を超えたアンドロイドに進化

したのだろう。

・・・リリア。

アンドロイド・グランドクロスの成功する未来は、君のその能力を引き継げるかどうかに

かかっている。

そしてまた、エリックをキングの思惑通りにさせてはいけない。」

「ですがエリックの父親は探さなければ・・・」

ワインバーガーはぐるぐると部屋を回って考えをまとめようとしていた。

「私は、キングと会う機会を設けるつもりだ。

エリックの父親ディラルド・ジェイントン博士とエリックは、ずっと接触がない。

博士は行方不明で、それもキングの知るところだろう。

・・・わかった。

なんとか私達が、ディラルド・ジェイントン博士を先に見つけよう。」

「私も勿論探します。」

「そうしてくれ。」

リリアは帰り際に言った。

「それから、ディラルド・ジェイントン博士のノートは、未発表の研究論文です。

私の記憶からでも引き出すことは不可能ですので、クラウン博士に伝えてください。」

リリアが研究所から出て行ったのを見送って、メラニーは複雑な表情で
ワインバーガーを振り返った。

「ワインバーガー博士、やはりリリアはアンドロイドですね。

人間でしたら規約やら制限やらに縛られ過ぎれば、ほころびが出て

少しは内容を話してくれそうなものですが。」

「人間が作った基準や規則、法律が、苦も無く守れてこその、人工知能だからね。

その上、あの保護者としての性質だからな。

クラウン博士はとんでもないアンドロイドを作ったものだよ!

・・・さて、メラニー、君ならエリックの父親をどうやって探すかね?」

メラニーは激しく動く情報の波を見つめながら、言った。

「彼が科学者であれば、PCと無縁ではいられない筈です。」

「それはそうだが・・・遺伝子研究をしている科学者や研究所は、数え切れないだろう。」

「超遺伝子となれば、話は別だと思います。」

メラニーは名称を考えていた。
何かのキーワードがある筈だ。
それがヒットすれば、どこかで存在が確認できる筈だ。

「キングの動きを、こちらは追うことにする。

メラニー、何かわかったら私に連絡を。」

ワインバーガーはそういい残して研究所を後にした。


・・・・・・・・・・・再びエリック達のいる夢の中・・・・・・・・・・・


エリック達の姿を見ながら、レゼンダが執事に言った。

「エリックは、何かお化けとれぜんだに頼んだみたいね?何かしら?」
「そうですね、気になりますね。」
「れぜんだに、何を頼まれたのか、聞き出したいけど?」
「聞くだけ無駄だと思われます。」
「そうかしら?

れぜんだ~~~~~!!

ちょっとあなた、一体何をエリックに頼まれたの?はっきり言いなさい!」


れぜんだちゃんが、ふっと気がついたかのように、くるっと顔をこちらに向けた。

「いやだ。」

「なっ!? 何はっきり拒否してるのよっ!!あんたがこっちの人間だって

わかって言ってるの?!」

「こっちの人間ってゆうなあああああ!!

人間じゃないもんっ!!2次元アイドルキャラだもんっ!!!」

「このっ!!平面キャラがああああ!!!

なまいきいってんじゃないのっ!キングの為に言いなさいっ!!」

れぜんだちゃんは、ふんふ~~~ん♪という顔を帽子に浮かべた。

「ふんふ~~~~ん♪ キングもクイーンも、負けたんだから

えりっくのやりたい放題ってことなのさ!!!」

「このおおおおおお馬鹿娘~~~~~~~~!!!!」
「レゼンダ様。

興奮されては血管に悪いかと。」
「何ですって??」
「いえ、血管に欠陥がでてはいけませんので。」
「し    つ     じ ~~~~~~~!!」


キングが言った。

「ぶちきれそうだと言いたいのだな。」

クイーンも言った。

「執事ってレゼンダを興奮させたいのじゃないかしら。」



「れぜんだちゃん、誰と話してるの?

あのさ、もう大丈夫?」

「えりっく おれは もう だいじょうぶ だぞ

でも れぜんだちゃんには きたい しない ほうが いいぞ・・・」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-06-16 23:52 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第百七話 「  度重なる夢 」


エリックはれぜんだちゃんと一緒に、研究所から下って森の中へ入っていた。

「ここってさ、クイーンの世界なんだよね。

まだゲームの中だったんだね。」

れぜんだちゃんがふんふんと頷いた。

「そーだよー!だから私が一緒にいるんだよ!」
「そーなんだよね。

僕、クイーンとキングに消えないでって言ったんだ~!

だってさあ、このゲームの世界って、すごいから。

キングとクイーンってすごいよねっ!」


見上げた空には紅色の羽を持つ鳥や真っ青な羽の蝶が、大群で飛んでいた。
ズシン ズシン と 大きな音をたてて草食の恐竜が歩いていく。

「キングが言ってた。

恐竜が他の動物を食べちゃったら大変だって・・・

恐竜も巨人も、ここにいたんだ。」

れぜんだちゃんが笑った。

「わたしには、エリックの方が変だと思ったけどっねっ!!」
「ええっ?れぜんだちゃんの方がへんだよ~~~~だ!!」

ぽんっ

「 えりっく なんだよ・・・

まだ かえって なかったのか  おまえ

まさか  かったから ここにいるのか・・・」

「わっ!!なによニーソックス?!

なんででてきたのさあああ??」

「おまえこそ なんで えりっくの そばにいるんだよ・・・

れぜんだちゃんにあうなんて やっぱ おれってふこう・・・」

れぜんだちゃんがニーソックスの口を左右からひっぱった。

「なにおおおおおお~~~~~~!!

おばけのくせに~~~~~!!ふこうっていうなあああああ!!!」

「おふぁへえええ~~~~ひゃるにょかあああああ??」

「やるよっ!!にーそっくすに勝って、あたしがエリックの右腕に

なってやるううううう~~~~~!!」


「げっ・・・??

やるのか・・・まじか・・・れぜんだちゃんと??



やっぱ おれって すげえ ふこう かも・・・」


じゃん!!

「え? 何が始まるの??」

「エリックの、右腕はだれか~~~~?!

このあたしが一番に決まってるんだからっ!!」

「 つまり えりっく は みてるだけでいいんだ・・・

おれ れぜんだちゃん たおして 

いつもえりっくといっしょにいるぞ 」


途端にお化け軍団が現れて、薄暗い森の中にあかりがついたようになった。

「おばけのくせにいいいいい~~~~~!!なっまいきなんだからああ!!」

「なま でも いきても いない ぞ・・・」

「そーーーーーーゆう とこがっ!!なっまいきいいいいい~~~!!」


「ええっ??僕も入りたいのに、ダメなの?」

「それともエリックは、誰かとたたかいたいのおおお??」

「うん!

でも、誰だったら面白いかなあ?」

れぜんだちゃんが魔法でニーソックスを攻撃していた。

「えいえいえいっ!!

炎の魔法で燃えてしまえ~~~~~!!」

「あぶないあぶない・・・

みんな ふぶきで 火を けすんだ

もりが もえるだろ ・・・

おまえ こわい やつ だな やっぱり・・・」



・・・・・・・・・ワインバーガーの研究所・・・・・・・・・・・

「エリックの、父親??

超遺伝子研究・・・それをサウザンドアイランドで行っていたというのか?」

「クイーンが話していた内容ですが、それがあの恐竜や怪物をゲーム内に

創りだすことが出来た本当の理由だそうです。

遺伝子操作で創られた大昔の恐竜、それを一時でもクイーンは見ていた。

だからそれが、ゲームに現れた。

ワインバーガーさん、エリックの父親は今どこにいるのですか?」

「それは、わからない・・・」

クラウン博士も首を振った。

「リリア、クイーンの所在も謎なんだよ。

君のデータから、我々もクイーンについて調べていたんだが、まさか

こんな島にいるなんて思いもよらなかったのでね。

父親について他に何かわかったことはないかね?」


クラウン博士はリリアのデータ、記録メモリーにない情報ということに
驚嘆と畏怖の念を抱いていたが、新情報への興味の方が勝っていたのだ。
そしてそれは、ワインバーガーも同じだった。

リリアはノートの内容を逐一覚えていたが、果たしてそれをここで話すべき
だろうかと思考中だった。
なにより、リリアが一時保管している夢の中の記憶の場所は、不安定な
エネルギーによって保存されていたので、今にも消えそうだったのだ。

「今すぐ、私が電源を切られていた間の記憶を、保存したいのですが

時間をいただけますか。」

研究者2人は、大きく頷いた。

「歴史的大事件だよ!

アンドロイドの人工知能が、電流もなしに他との会話や資料などを

思考回路を使って記録を取っていた、なんて!一体どんな力が働いた

んだね?!」

リリアの記憶一時保管場所からそれらのデータが、一気に本来の人工頭脳へ
流れていった。

「うう~む・・・このデータをすぐに解析したいが・・・
私はもうそろそろ自国へ帰らねばならない。

それに、リリアもエリックを助けに行かねばならないだろう。」

クラウン博士は、リリアの情報をまた見ているからと言い残して、研究所を去った。
ワインバーガーは、リリアに話しかけた。

「私は、実はひとつだけ・・・可能性を見つけた。

あの、時計だよ。

あの時計から流れた微弱な電流は、リリアの体のどこかに

滞留していたのではないかね?

それが、電源がなかったのに夢の中で記録をとれた・・・いや

夢の中を動けた理由じゃないかな?」

「それは、感じます。

私は元来大容量の電池で動いていて、電源はそれなのですが、その電池の代わりに

なるものがどこかにあったとしか・・・

それについては、クラウン博士が調べてくれるでしょう。」

ワインバーガーが、顎を触りながら話した。

「君は、エリックの父親の研究について、説明してくれるだろうね?」

「それは大変難しい問題です。

内容が内容ですので現状では不可能だと言えます。

この島は以前リドル帝国が統治していたのです。

そしてこの研究が止まったのは、帝国に起こった革命のせいだったようです。

それが、一番最後のページに書かれていました。

14年前、リドル帝国が無血革命に成功して、その当時の貴族政権が軍事政権に

変わったという状況下で、軍部はサウザンドアイランドの研究を切り捨てたと

書かれていました。

ですが、エリックの父はそれからしばらくして、再びこの島に戻り、ノートを

残したのです。

当時を知らなかったキングは、この島にクイーンがいるということに驚いていました。

キングはエリックの父の存在を今、初めて知ったのだと思います。

それは私達と同じです。


そして、これからはクイーンの病気を治す為に、エリックの父を探すだろうと思います。」


・・・・・・・・・・・サカマキの部屋・・・・・・・・・・・・・

「なんだって・・・・・・・・?!

リリアは、研究のノートを読んだのか!!」

ーーーそう言っていますね。

「つまり、つまり、だ・・・

ええっと??

キングは、クイーンの為に、エリックの父を探さなければならないんだな?

でも、父親をその島から追い出したのは、リドル帝国だったってことか!!」

ーーー14年前では、キングは何も知らなかったでしょうね。

「それじゃあ・・・

あのゲームの目的はやっぱり、エリックを島に閉じ込めておく為じゃないか!!」

ーーーそれが一番目に考えられる結論になります。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-06-13 15:47 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第百六話 「  夢 」



・・・・・・・・・・・・海上・・・・・・・・・・・・・


その頃、イムズとマドックスは、大きな鳥かごを抱えて、船の中にいた。

「イムズ将軍、本当にこの鷲が、クイーンなんでしょうか?」
マドックスは何度も同じ質問を口にしていた。

「疑うのも無理は無いが、キングが断言されたんだから、それでいいんだ。」
「この船の船長は、口はかたいと思いますが、さすがにこの鷲を見た時
笑ってましたよ。」
「気にするな。」
「ですよね。」

船長が2人のいる船室に下りてくると、おもむろに言った。

「今日の晩飯は、焼き鳥か?」
「いいや。」
「船長、俺が作りますから。
まあ任せてくださいよ!」
「じゃあ、魚でも釣っておいてくれ。
もう明日の朝には港につくからな。」
「魚はもう飽きたんだが。」
「おまえら、ここをどこだとおもってやがるんだ?
でかいサメに食われないだけ、マシだと思えよ!」

一瞬、サメ軍団に襲われる船長の恐怖にひきつった顔が
イムズの脳裏に浮かんだ。

「了解っす!船長」

船長はぶつぶつ言いながら甲板に上がっていった。

「おいおい、マドックス。

そーゆう、な、イメージで笑わそうとするのは、卑怯だぞ!」
おまえ、かなりイメージ力、上がったよな!」
「でもイムズ将軍の、焼き鷲のイメージには勝てませんけどね。」
「だろ?」

鷲がぎゃーーーっと鳴いた。

「ええっと・・・クイーンが怒ってますね?」
「さすが、クイーンには言ってる言葉がわかるらしい。」
「ひええええ?!それ、早く言ってくださいよ!」
「あっはっはっは!!」


・・・・・・・・ワインバーガーの研究所・・・・・・・・・


ピッピッピッピッ・・・

リリアは診療台から起き上がって、ワインバーガーの検査を受けていた。

「リリア、君がエリックに渡した時計が、今回のショックの原因だよ。
ところで、君の行動について、いくつか不明の件があってね。

ああ、今日は君の生みの親、クラウン博士も着ている。」

クラウン博士は、ワインバーガーの後ろで指を振ってみせた。

「君の行動はすべてクラウン博士が把握していた。
私達研究チームは、アンドロイド・グランドクロス計画の為に、リリアとエリックの
思考力、行動力と能力を伸ばしていた。

その計画は今も進行中だが、君には重要かつ重大な問題との関わりができた。
リドル帝国に関することだ。

リリア。
リドル帝国次期総帥は、エリックを利用してあのサウザンドアイランドを復活
させようとしている。
それがどういう危険なことかわかるなら、エリックをゲームの世界から
今すぐ引き戻すんだ。」

リリアは首を振った。

「ワインバーガー氏、エリックは夢の中にいます。」
「それは知っている。」
「違うんです。

あの夢は、クイーンの世界なんです。」

メラニーがPCから目を上げると、リリアを見て言った。

「どういう意味なの?」
「夢の世界で、現実のように行き来できるのよ。」

「言っている意味がわからんが?」
「私にも意味がわかりませんが、私がメンテナンス中に、エリックが
夢の中で私を呼んだのです。」

クラウン博士が、ワインバーガーを押しのけてリリアの前に立って言った。

「意味がわからないのは当然だ。

電源が落ちた状態では、君の脳は動くわけが無い。
人工知能が、電力も無いのに動くわけが無いのだから。
そんな事例は、ひとつとしてない。
全く ありえないんだ!

・・・それでも、君は、エリックが呼んだというのかね?」

「夢の中で、クイーンは声だけで島のことをエリックに話していました。
それは私の記録メモリーには残っていない記憶です。」



・・・・・・・同時刻・サカマキの部屋・・・・・・・・・

「PC~~~~~~!!

おまえ、これ、このまま聴いていていいのか?!」

ーーーはい、リリアが繋いでいるんですから。

「でもこれは、国家機密並みの重大事態じゃないか??」

ーーーそうです。リリアの人工知能には、人の夢の中を行き来する能力など
   ありませんから。

「この声は、ワインバーガー氏と、誰だって?」

ーーーリリアの生みの親のクラウン博士です。
   大丈夫です、これは私の記録用に録っているので。

「それにしても驚きだな!

エリックは、ここで寝てるんだぞ?

それなのに、エリックの夢の中で、リリアとクイーンはどんな話をしていたんだ??」


・・・・・・・再び ワインバーガーの研究所・・・・・・・・・

ワインバーガーがリリアに質問した。

「その夢が、どうしてクイーンの夢だとわかったんだね?」

「それは・・・

エリックが知るはずのない、エリックの父親の残した研究が、

そこにあったからです。

エリックの父親は、サウザンドアイランドで超遺伝子研究をしていました。

そのノートが、エリックの読めない字で書かれていたんです。

・・・それだけでも、これがエリックの夢ではないとわかりました。

クイーンはエリックの父親と出逢っていたんです。

あの島で。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-06-11 01:12 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第百五話 「  クイーンと島の真実の姿 」



エリックはまだ姿を見せないクイーンに、言った。

「僕のお父さんは、クイーンと一緒にいたんだね。

実験って何?」

「エリック!クイーンは嘘を言っているわ!」

れぜんだちゃんは首を振った。

「嘘言ってないよ?クイーンはクイーンなんだからっ!!

嘘つく訳ないじゃん!!」


クイーンの声が言った。

「私の体は、15歳のままで眠っているのよ。

でもエリック、あなたのお父さんのせいではないわ。


・・・15歳の頃、私はキングに命を救われたの。


貧困と戦争が続く自分の国を捨てて、リドル帝国に逃げてきた私は

キングと出逢って予知夢の能力を発現させた。

その予知を、キングは信じてくれて・・・


でも、その日から私は眠り続けた。

キングは私が夢から覚めなくなったことを、とても哀しんでくれた。

どうにかして私を、目覚めさせようとしてくれた。

時々・・・意識を誰かに憑依させることは出来たから

キングに大事なことを伝えてきたわ。


・・・私は、意識を飛ばして、私のこの眠りを覚まさせてくれる人を

世界中探していた。

そしてこの島で、エリックのお父さんに巡り会ったの。」

れぜんだちゃんは大きく頷いてエリックに言った。

「クイーンはこの島で、あたしたちをつくってくれたんだもん!

えりっく、クイーンは悪くないんだってば!!」


リリアはクイーンに話しかけた。


「クイーン、あなたは予知夢の能力があるのね!

だったら、こうしてエリックがゲームに勝つことがわかっていたのよね?」




まるで風を受けたように部屋の中のレゼンダと執事の、表情が変わった。

「そう・・・だわ!

クイーンはエリックを仲間にできるってわかってたのよ!」
「なるほどなるほど。」
「ていうことはつまりーーー」

キングはレゼンダと執事にだけ聴こえるように話した。

「・・・私は、途中からクイーンの意図に気づいていた。

それでも、クイーンが負けを認めた時には、不安だったが。

・・・私が最後に戦って、結果

リリアに憑依したニーソックスに背後をとられた時

そうか、エリックにはこんな勝ち方があったのかと思ったよ。

・・・こんな、勝ち方が、ね。」

執事は何度も頷いていた。
レゼンダは首を横に振っていた。


研究室には、クイーンの声だけが聴こえている。

「リリア。

いつも未来は、複数の分岐点と複数の道が見えるだけよ。

もしも、あの時、エリックがリリアを助けようと無理をしなければ

ニーソックスは自分で動かなかったでしょう。


・・・いいえ。

それよりも、最初にエリックが、ニーソックスを仲間だと言わなければ

こんなラストにはならなかったのよ。

エリックは、仲間を生かすフール。


生まれついての自由は、あなたのお父さん譲りなのね。」

リリアが言った。

「クイーン、あなたはエリックの父親に、どうして近づいたの?

目的は何?」


「眠り続ける体の、謎を解明してもらう為だろう?クイーン。」

キングの声が響いた。

「そうです。

超遺伝子研究は、遺伝子レベルの病気すら発見できるそうです。

・・・でもそれを解明する前に、この島は閉ざされてしまいました。」

クイーンの言葉に、リリアは黙ってしまった。
エリックは不思議そうに言った。

「どうして、この島に入れなくなったの?」

キングの声が説明した。

「エリックには難しいかもしれないが、この島で行われていた実験研究は

もし他の地域に持ち込まれたら、生物に大きな影響があるんだ。

元々いた動物や生物が、滅びてしまうくらいに。

恐竜が、他の生物を食い尽くしたり、実験動物が他の動物と交わったり

したら、大変だろう?

だから、他の人間が入ってこの島の実験動物を連れ出すことを禁じたんだよ。」


リリアはじっとその声を聞いていた。
エリックはリリアの手を握り顔を見上げた。

「リリア、僕、この島でもう少し遊びたいんだ!」

「それじゃあ、約束。

ここで遊んでもいいけれど、この島を本物にしないでね。」

「うんっ!!

れぜんだちゃん、いくよ~~~~!!」

エリックとれぜんだちゃんは勢い良く外へと飛び出していった。



リリアはその後姿を見送ると、外へ出て空を見上げた。

「クイーン、それにキング。

あなた達が何を計画していても、私はエリックを守るから。」


・・・・・・ワインバーガーの研究室・・・・・・・

「異常なし、だな。

それでは、リリアを起動させよう。」

クラウン博士はメラニーと他の研究員に指示を与えて、ワインバーガーを
呼んでくる様に言った。

「ワインバーガー、君がリリアに質問するのかね?」
「そうですね、まず、私にもわからないことがありますので。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-06-09 17:06 | SFサウザンドアイランド
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サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
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イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
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マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第百四話 「  父 」


クイーンは姿を見せずに言った。

「エリック。

何故あなたのお父さんがここにいたか、知りたい?」

「うん!!」

風が渦巻きながら山の上へと昇っていった。

「それじゃ・・・ 見せてあげるわ。

14年前のーーー」



エリック、リリア、そしてれぜんだちゃんは、目の前の研究室が、一瞬で
真新しく変わった事に驚いた。

「な、ななななになになに??」

「まさか14年前の・・・島」

「あ、お父さんがいるっ!!」


研究室の隅の机のPCにむかっている背中は、エリックの父だった。
研究室には他に人はいなかった。

ドアが荒々しく開くと、そこに軍服を着た兵士が数名入ってきた。

「博士、すみやかにこの研究室から撤退するように厳命した筈ですが。」
「わかっています!

でもこの資料を残さなければ」

兵士の後ろから、一段と格式の高い軍服の男が博士の前に進んできた。

「超遺伝子研究所ディラルド・ジェイントン博士。

理由はすでに書面と電話で説明しましたな。」

ギシリと軋む椅子の背を回すと、ディラルドは振り向いて、じっとエリックを
見ていた。

リリアはエリックを見たが、エリックは父の顔が見れた嬉しさで、興奮していた。

「お急ぎを。


もうこの島の電力は断たれました。

この島にはもう、あなたしかいない。

我々は博士を無事に我が国の研究所までお送りする任務を遂行しなければ

なりません。

ひとつだけ例外的に、あなたが申請した研究対象を運ぶことは認められましたが。

どれですか?」

軍人が手を伸ばしたのを博士は拒むように、振り払い、言った。

「触れてはいけない!

ここの動物や実験体には、触れないように言われている筈だ!」

軍人は、一瞬博士の勢いに押されたが、その手にはめられた手袋を撫でた。

「お怒りはごもっともですがね。

我々も一刻の猶予もないので。

さあ、どうぞ外に待たせてある飛行機に乗ってください。」

開かれたドアから回転するプロペラの音が聴こえ、博士は抱えた大きな箱を
しっかりと持って外へと出て行った。

博士は軍人に尋ねた。

「国は大丈夫だったのか?」

「何も変わりありません。」


飛行機が島の上空を周遊するように飛び、眼下の風景はめまぐるしく移った。

「あの恐竜達は、処分されるそうですね。」

軍人は興味なさそうに言った。

「少し・・・黙っていてくれないか。」

「博士は素晴らしい業績をあげられましたね。」

「・・・・・・・・・・・・・」

「2階級特進は間違いないでしょう。」

「・・・・・・・・・・・・・」

「研究なら新しい研究室でいくらでもできるそうです。」

「・・・黙っていてくれと言っている。」

「そうもいきませんのでね。

サウザンド・アイランド連邦国がこの一件で動いています。

あなたにおかしな行動をされては困るんですよ。

ここは、我々の島です。

特にあの連邦国に情報が流れては、ね。」

博士は目の前に広がる海を見た。

「・・・あなたはただ、遺伝子操作の、動物実験をしていたにすぎない。

様々な能力者が生まれたとしても、それはあなたの責任ではない。」



突然、リリアが大きな声でクイーンに叫んだ。

「止めなさい。

夢の中だと言って、私達に妄想を見せる気なの?!」


再び、時間が戻って壊れた研究室の中に皆が立っていた。

クイーンの声が静かに話しかけた。


「リリア。

あなたはエリックの保護者でありながら監視者でもあるわ。

本当のあなたは、エリックの味方なの?

それとも敵?」

「私はエリックの味方よ。」

「でもあなたを創ったクラウン博士は、そう思っているかしら?」



部屋の中で、レゼンダが言った。

「クイーン、リリアはガッチガチのエリック派ですけど。」
「まったくその通りですね。」
「今更なんでそんなこと、確認してるの??」
「それにしても、エリックの父親だったんですね。」
「何が??」
「能力者を生んだ研究者っていうのが。」
「ええええええええ???」

執事は咳払いをした。

「何を聞いていたんですか?レゼンダ様。」

「えええええええええ??だって・・・



ちょっと待ってよ、14年前????

あれが14年前って言った??」



クイーンが風の中でエリックに言った。

「エリック。

私は、あの島で・・・観ていたのよ。


能力とひきかえに、眠りの世界に入ってしまった。

私の心と意識は、夢の中。

時々、他の生き物に乗っているけど。

あの箱の中に、私はいたの。


ふふ・・・



エリック。

あなたはこの世界も、引き継ぐことができるのよ。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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# by f-as-hearts | 2016-06-06 01:00 | SFサウザンドアイランド
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カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
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エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
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                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
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第百三話 「  記憶に残されたもの 」


エリックは父の名を聞いて、興奮していた。

「リリア~~~~~~!!

凄いやっ!!ほんとにお父さんが書いたの?

僕、お父さんに今すぐ会いたいな!!」

リリアは生返事で、ノートを凄い勢いで読み始めた。
ノートは15冊あった。
だがリリアはそれらを5分もかからずに読み終わった。

「エリック、このノートに書かれていることが本当なら

この研究所が放棄された意味がわかるわ。

・・・エリック、ここはね、失われた楽園という名の

過去に消えた生物を復活させる実験島だったの。

だから恐竜とかマンモスみたいな、過去に繁栄した種が

一時的に存在していたのね。」


れぜんだちゃんが腕を振り回して怒った。

「一時的じゃないもん!!

みんな、み~~~~~んな、クイーンが生き返らせたんだからっ!!」

その言葉に、リリアとエリックは頷いた。

「やっぱり!ねっ!」


れぜんだちゃんは言った後に真っ青になった。


「・・・あ、 言っちゃった・・・


やばっ・・・




・・・あ、あれれ??

おっかしいな~~~~~~~??

なんか、えりっくに見せたいものがあったんだけどな~~~??

なんだったっけな~~~~~??すっごくいいものなんだけどなっ」

れぜんだちゃんはエリックの顔をちらちら見た。
リリアは構わずに、エリックに話をした。

「クイーンはこの島で、恐竜を見たことがあったのね。

どうやったのか、わからないけど・・・この島にいたんだわ。」

「お父さんは?どこにいるの?」

「これが書かれたのは・・・私がエリックと出会った頃だわ!

でも、実験が行われたのは、14年前?

どうしてこんなに間が空いてしまったのかしら?」

辺りを見回して、リリアはPCを見つけたが、電源がないのに気がつくと
エリックに言った。

「電気が無かったのね・・・それにここはかなり古くなってる。

これの電気を入れたら・・・」

リリアが自分の電源を使おうとするのを見て、れぜんだちゃんがぶんぶんと
顔を振った。

「リリアあああ、何してるのおおお~~~~??

むりむり~~~~~むりむり~~~~~!!

だあって、ここは・・・・・・・・・・」

リリアが、振り向いた。

「だあってここは?」



れぜんだちゃんの顔色はもみじのように真っ赤に変わった。

「だあって・・・・・・・だあって、ねえええええ??



あははははははっ!!

は・・・・・・・・


こ、怖い怖い、リリアが無表情だあああああ!!!

えりっくううううう~~~~~!!あんたならわかるっしょ???ねっ???

ねっ!!なんとか言ってよおおお!!」




「・・・エリックの夢の中だから・・・」


風が流れるように遠くから声が響いてきた。

「クイーンだ!クイーン、リリアがね、ノート読んじゃったよ?」

クイーンは姿を見せずに声だけで返事をした。

「エリック、ここは失われし楽園。

それは、最初に話した通りよ。

エリック、ここを最後の楽園にするかどうかは、ゲームに勝った

エリックが決められるのよ。」

エリックはクイーンの姿を思い出していた。

クィーンは縁取りが金色の紅い薄絹をベールのように纏い、
全体にシャラシャラ音が鳴る金の丸い飾りと、同じ金で出来た腕輪や
イヤリングをつけていた・・・

エリックはクイーンを呼んだ。

「クイーン!!

クイーンがこの島をゲームのステージにしたんだよね。

ここに来てよ!!

僕、お父さんのノート、見つけたんだ!!

クイーンは、もしかして僕のお父さんを知ってるの?

お父さんは今どこにいるの?」

リリアも風の声に耳を澄ましていた。


PCの中で、エリックの叫ぶ声が、レゼンダと執事のいる部屋にも
響き渡った。
2人も、エリックの問いかけにクイーンがどう答えるのか、興味があったのだ。

それはキングも同じだった。

クイーンは姿を見せずに答えた。

「・・・リリア・・・

あなたはこれを読んだのですね。


それなら、私が言う意味がわかりますね。」

リリアは上空の風を見上げていた。

「わかりました。

この島が、地図上から消されていた理由も。」




・・・・・・・・ワインバーガーの研究所・・・・・・・・・


クラウン博士とワインバーガーは、リリアの人工頭脳の記憶を手繰りながら
何故緊急停止したのかを読み解こうとしていた。

ワインバーガーはその状況を説明した。

「ゲームの世界で、かなり大きな雷がリリアの操作していた鉄巨人兵に落ちました。

当然リリアにも雷の電流が流れたのですが・・・

あくまでそれはゲーム内の話で、PCと繋がれた本体のリリアに流れた形跡は

PC同様ありません。

ですが、事実はこのレコーダー部分に残された通り、緊急停止がなされました。

博士、これについてどのような作用が働いたと考えられますか?」

クラウン博士は答えた。

「共鳴作用、もしくは共振作用・・・か、仮想空間と現実空間の間に

エリックの能力が発動して、リリアにも一瞬だが多量の電流が流れたのか。

エリックが、リリアへの敵からの攻撃を通してしまうというのは

信じられないがね。」

メラニーがリリアの視覚を確認しながら言った。

「このゲームには、不思議なことが多々あるのですが、そのひとつに

ゲームに参加できるのは、キングを含むゲームマスターからの招待である

カードを必要としていること。

最初、その為にキングの仮想空間では、エリックの見ているゲーム世界は

外にいる皆には見えませんでした。

それを見えるようにしたのが、エリックの視覚記憶実体化能力でした。

見ている世界を、壁や空間に実体化して見せたのです。

でも、それだけでは、ゲームにリリアが参加できる事はありませんでした。

そこで、リリアはゲーム内での声を聞き、リリアの声をエリックに伝える為に

この時計型通信機を使って、PCとエリックとリリアを繋いだのです。

これによって、リリアはPCと時計を通じてゲーム世界に入れました。


ここで、私が着目したのは、エリックの時計です。

PCには、電流は流れていませんでしたが、もしかしたらこの時計に

電流が流れたのかもしれません。

あくまでも仮定の話ですが。」

ワインバーガーは頷いた。

「成る程・・・時計、か。

ゲームに参加しているものが、皆ゲームに参加を認められている者のみの

認証型ゲームで、リリアが無理やり参加できていたのは、時計があったからか!」


「その時計に、ショックが伝わったのならばわかる。」

今度は、クラウン博士が説明した。

「エリックは雷がリリアに落ちたのを見て、それを本物のように感じたが

事実は時計に弱電流が流れただけだったということなのだな。

リリアが時計と繋がっていたのであれば、十分ショック状態になりうる。

リリアの人工知能はとても繊細に出来ているから。」


研究室のベッドに横たわっているリリアは、今は眠っているようにみえた。

「それぐらいの弱電流であれば、人工脳に損傷がないのは当然と言える。」

クラウン博士は、断言できると言った。

「メンテナンス、だが、記憶部分の容量を増やして欲しいそうだね。

それはすぐにかかろう。」

「よろしくお願いします。」


メラニーは記憶のバックアップが終了していることを博士に知らせると
すぐにメモリーの準備にかかった。



「リリアはまるで熟睡しているように見えますよね。」

「そうだね。

楽しい夢でも見ているんじゃないかな。」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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# by f-as-hearts | 2016-06-03 01:55 | SFサウザンドアイランド