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紡ぐ夢 綴る夢

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タロット占い師ASのブログです。

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国内最大級のハンドメイドインジャパンフェス(HandMade In Japan Fes' )に行って来ました。

7月23日と24日、二日間ですが、詳しくはこちらをクリックしてください。

ハンドメイドインジャパンフェス


今回、いつもスタットカフェでお世話になっています「みつみみうさぎ先生」と
「ポタリーペインティングのいいざさ先生」お2人がワークショップで参加されていました。

とても広い展示場内で、全部見て歩くのは大変でしたが、時間を忘れて歩いていました。
創作、制作、手作りの作品が、並ぶ様は壮観でした。

お時間があれば是非。
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# by f-as-hearts | 2016-07-24 02:14 | 祈り
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百十七話 「  キングと博士 」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クイーンの病室・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「キング様、クイーンのご容態について、お話が・・・」

医者が一通りの検査を終えて、キングと別室で話をし始めた。

「・・・結果から申し上げますと、驚異的な回復力と言ってよろしいかと。
しかし少々今までの研究結果とは異なる数値がございまして。」

「どんなことだ?」
「はい、その・・・我々が認めた病例からはありえないのですが・・・」
「つまり、君達の見識とは違うというのだな。」
「そうですが、まだ2日しか経過しておりませんので、あと一週間は検査を続けませんと。」

キングはギシッと椅子を動かした。

「君達には、十分な時間を差し上げた筈だ。」

医者は慌てた。
「キング、我々の医学は先端医療ですから、これ以上の結果をお望みというのは
非常に困難ではないかと存じます。」

「・・・君達のことに不満があるのではない。
確かに私は、クイーンに最先端の医療をつぎ込んでいた。

ただ、他の研究者が必要になっただけでね。
ありがとう、君達には感謝している。

先程新しい研究施設にクイーンの搬送を頼んだ。
君達には今までの研究の成果への十分な報酬を用意した。
では、これで・・・」

キングが立ち上がると、医者は大きく首を振った。

「キング、それではクイーンの言語能力の回復は?あのままでいいのですか?」

キングは振り返らずに部屋を出て行った。


廊下に出ると、たった2日で、驚異の回復をしたというクイーンが、そこに立っていた。

「もう話をしても大丈夫な場所にいけるぞ。」
「そうか・・・ よかった・・・」
「よく言葉を発しないで耐えたな。」
「 むず かし かった な・・・」
「そうだな、おまえは笑い上戸だからな。」
「キング が わらわせようと する から だ」

看護士がやってきて、再びクイーンは口をつぐんだ。
クイーンの為に車椅子が用意されてきたが、それには座らず、スタスタと歩くクイーン。

「素晴らしいですね!もうお食事も一人で召し上がられますしね!
でも昨日の夜の、あの話はおかしかったですけど。」
「?何があった?」
「ごぞんじなかったですか?

クイーンはお見舞いで来られた官僚のお子さんの後をついて、いつのまにか
病室を出て行かれたそうです。
こどもさんは驚いて、逃げ回っていたそうですよ!」

「ははあ・・・」

クイーンはその話になると、顔を背けた。

「クイーン、いや、ニーソックス。

そのうち君の会いたい人にもあえるだろう。
今はまだ無理だが。」

空港の出口には大きな車が停まっていた。
キングがクイーンを乗せると、車は静かに走り出した。


空港から2時間は車で走った山の中に、その研究所は立っていた。
研究所の中では、ディラルド・ジェイントン博士がリリアと共に準備を整えていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・新しい博士の研究室・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

キングがクイーンを伴ってその部屋に入ると、博士は目を見開いて言った。

「ヒナ鳥の主、は、本物の美少女だな!!

初めまして、キング。
ディラルド・ジェイントンです。

早速、クイーンをこちらの病室に。」 

キングはクイーンをリリアに引き合わせると、言った。

「ここで君に会うとは。

今までのことをどうか許して欲しい。

リリア、私は必ずエリックを助ける。」

博士はPCを開くと、キングに中の様子を見せた。
PCの中では、エリックとれぜんだ、そしてキングが、竜に変化したクイーンと
クイーンの召喚獣らと戦っていた。

「キング、貴方がリドル帝国次期総帥だというのは、リリアから聞きました。

私がサウザンドアイランドで帝国から遺伝子研究を任されていた時とは

全く状況が違うというのも、理解しているつもりです。

・・・息子は、キングとクイーンを助けたいといいましたが、私は息子が

助かる為には、まずはクイーンを助けなければならないと思っています。

キング、ご協力をお願いします。」

「勿論です。」

クイーンはリリアと隣の病室に移った。
キングは研究室を見回した。
病理関連の細菌研究所にあるような、大きな冷蔵室や、
ブースごとに個室になっている検査室、箱のまま置かれている使い捨ての備品など
ずっとここが医学の研究室として使われてきたことが見て取れた。
そして、隣の病室に入るには、エアーシャワーや専用の着替えなども用意されていた。

キングは再び博士のPCを観た。
あの中にも、自分がいる・・・

「博士が、あの島で研究していたことを、私は知りませんでした。

歴史から消されていたのですよ、酷い話ですが。


サウザンドアイランドは、クイーンにとっての楽園でした。


・・・最後の、楽園だと言っていました。

エリックをゲームに巻き込んだことは、必然だったのです。

そのことは、今でも間違っていないと思っています。


仮想空間の創造は、実は現実の模写でしかないとしても

元々あった筈の、失われた楽園の創造なら・・・

真実、価値があると・・・ 」

にっ、と博士は笑った。

「エリックは、お化けのニーソックスが一番のお気に入りらしいです。

・・・キングが創ったキャラだそうですね。

さて、そのニーソックスにもう一仕事してもらいましょう。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・サウザンドアイランド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

クイーンはいよいよ竜の本領発揮とばかりに、炎の連続攻撃をしていた。
れぜんだは、ろぼっちから降りると、クイーンに向かって大声で叫んでいた。

「クイーンのばーか!!竜なんて、こわくないんだからねっ!!!」

「れぜんだ、クイーンはおまえの創造主なのに、おまえは本当に変わっているな。」

「キング、あたしはあたしだから!!クイーンが騒いだって、攻撃してきたって

こわくないもん!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・レゼンダの部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それを聞いて、レゼンダは目を丸くした。

「・・・クイーンはどうしてれぜんだなんか創ったのかしら?」
「そうですね、七不思議のひとつです。」
「なな、不思議??ですって?執事、ななつの不思議って何?」
「レゼンダ様、ほらエリックの攻撃ですよ。」
「七つも不思議があったかしら??」
「七つ以上不思議があるように思いますが。」
「それはそうね。

あの帽子がまずひとつ目、それにあの性格でしょ。

ゲームキャラとしてはザコなのに私の名前!・・・でしょ。

キングもクイーンも、あのれぜんだをいまだにゲームの中で活かしているところ!も、ね!」

「4つ、でございますね。」
「・・・そういえば、私の名前をつけた意味が一番気になるのに、今まで
クイーンに答えを訊けてなかったわ!」
「5つ、でございますね。」

レゼンダはクイーンに呼びかけた。

「クイーン!!ちょっと訊きたいんだけど!れぜんだの名前のことだけどーーー」

竜になったクイーンは、れぜんだに向けていっそう激しく炎の攻撃を始めた。
れぜんだはひーひー言いながら逃げ惑っている。

「・・・しまったわ。

なんだか、火に油を注いだ感が満載だわ。」

「クイーン様万歳。」

「執事。

すっ   ごく複雑な気分なので、紅茶にテキーラを入れてくださるかしら。」

「かしこまりました。」

後ろを向いた執事は、笑みを浮かべた。
執事はなかなか気分がよいようであった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-07-21 00:29 | SFサウザンドアイランド
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もう少し色をつけてみました。
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# by f-as-hearts | 2016-07-16 02:14 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百十六話 「  ニーソックスの大仕事 」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・こちらはレゼンダの部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ガタンッ!!!

「PC~~~~~~~???

PCをゲームの夢の中に出してるの??どういうこと??」
「さすがエリックです。」
「さすが、とか、そーゆうレベル??」
「エリックの能力を、あなどっていましたね。」
「あなどっていたけども!確かに侮っていましたけれどもね?
あれって、反則技じゃない??」

キングの声がレゼンダ達だけに聴こえるように響いてきた。

「それを言うなら、クイーンの夢のゲームが続いていることの方が
反則だろうな。」

「キング、エリックの父親がPCでエリックと話しているんですよ??
夢と現実を飛び越えて!!」

キングが笑った。

「そうだな。
レゼンダ、君にも出来る筈だが。

それより、私は君に感謝しているよ。」

執事が首を軽くひねった。

「キング様、それはどのような意味で、ございましょうか?」
「ありがとうございます!キングのお言葉、励みになりますわ!」
「キング様、それはどのような・・・」
「執事、キングには私達には思いも寄らない深いお考えがあるのよ!」


キングはひとりつぶやいた。

「思いも寄らない、か・・・

確かに、思いも寄らなかったよ、あの・・・

れぜんだちゃんの存在が・・・」

夢の中でそばにいるクイーンは、笑った。

「そうでしょう?」

「れぜんだちゃんがいたおかげで、エリックはゲームを楽しむことができた。

あの新種のキャラ達は、クイーンの夢そのものだったね。」

クイーンを見つめるキングの瞳は、優しかった。

「そうよ・・・楽しいでしょ?」

「クイーン・・・でもこれからは、辛いことも・・・」

「いいの・・・頑張るから・・・」


・・・・・・・・・・・・・クイーンの眠る病室・・・・・・・・・・・・・・・・・

キングは今、クイーンのベッドのそばにいた。

「君の見た夢・・・

・・・今は、彼らの発想に頼るしかないが・・・」

クイーンにつけられたコード、そして管・・・機械は24時間休み無く動き続けている。
キングは夢の中のクイーンの笑顔を思った。

キングが、医者を呼んだ。

「私はここでしばらく休んでいくので、監視モニターをオフにしてくれないか?」

医者は頷くと、別室に控えていますから何かあったらすぐに呼んで下さい
と言って部屋を出て行った。

しばらく機械音だけが部屋に流れた。

真っ白い壁から丸い眼が現れると、キングに呼びかけた。

「 ここ クイーン の へや か・・・ キング ねている の か ・・・」

キングは椅子に腰掛けたまま、静かに眼を開いた。

「 きたか・・・ ニーソックス。」

「 はかせ の じっけん  クイーン に おれ ひつよう 」

「そうだろうな。」

「キング おどろかないのか・・・ やっぱ へんだな へん すぎる

やっぱ おれって ふこう・・・

はかせ いったんだ  ・・・ からだ が うごく こと ひつよう」

ニーソックスの仲間が次々と壁から現れた。

「 キング・・・ おれ これからすること おこらないか ・・・」

「怒らないよ。」

「そうか ・・・  みんな がんばろう  」

ニーソックスはクイーンの体の中に入った。
仲間達も次々と、クイーンの中へ入っていく。

クイーンは薄目を開けた。
そして少しずつ体を動かし始めた。

まず指先、足先、口、今まで寝ていた体を起こすべく、お化け達が操っているのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・サウザンド・アイランド・・・・・・・・・・・・・・・・

それと共に、夢の中のクイーンが悲鳴をあげた。
その声は、同じ夢の中のエリックとれぜんだにも聴こえた。
その声に反応したようにPCからも父の声がした。

「エリック!お化けがクイーンの体と頭に入ったんだ。

クイーンの夢が暴れ始めるぞ!」

「うん、わかった!!」

夢の中では、キングがしっかりとクイーンを抱きかかえていた。

「クイーン!!しっかりするんだ!!」

「・・・・・・・・頭の中が・・・あああああああ!!!!

やめろやめろやめろ!!!!でていけでていけ!!!!!!

このおばけが~~~~~~~~~!!!」

キングはクイーンがこうなるとわかっていたと言っても、その力までは想像がつかなかった。

ドン!!!!

掴んでいた手が振り払われると、クイーンの姿は怖ろしい化け物に変化した。

「エリックおまえがやっているんだな!!

オマエヲ コロセバ イインダ!!!!!」


れぜんだが頬を膨らませて、怒りながら言った。

「クイーン!!!!ばっかじゃないの!!!

なにさ、そんなおばけに化けたって、あたしはこわくないかんね!!!!!

エリック!!!こいつラスボスじゃね??

こいつやっつけて、あたしとあそぶんだぞっ!!!!」

エリックは頷いた。

「わかった!!お父さんゲームしていいんだよね?」

「ああ、がんばれ!」

「エリック、先手必勝だよっ!!

サーベルタイガー召喚~~~~~!!
ろぼっちも召喚~~~~~~!!

ろぼっち、飛行タイプに変形~~~~~!!」

がっしゃんがっしゃん!!

クイーンだった化け物は、竜と恐竜の合わさったような姿に変化して
ろぼっちを攻撃し始めた。

「クイーン、待ってよ!僕が今戦うからー」

夢の中のキングがエリックのそばに現れた。

「キング!!」

「エリック、今のクイーンには何も聴こえない。

体をニーソックスに乗っ取られたから。

クイーンはこうなることを知っていた、予知夢で。

エリック、博士と話した方がいい。

私がクイーンを止めておくから。」

キングはクイーンの羽ばたきで起こった風にむかって言った。

「バハムート召喚。

オーディーン召喚。

クイーンの暴走を止めるんだ。」


クイーンが叫ぶと、その足元から巨大な蛇が2頭、大地を割って現れた。

大地の蛇ウロボロスはクイーンを守護しながらキングの召喚した神と戦い始めた。


エリックはキングに言われた通りに、父と話し始めた。

「お父さん、クイーンはどうして化け物に変化したの?」

PCの中で父は考えをまとめながら言った。

「俺はクイーンと昔、その島であったんだが、意識だけをヒナ鳥に移して会話できていた。

体は眠ったまま、つまり精神が肉体に留まれなかったんだろうと思う。

クイーンは予知夢の大きすぎる能力を使うことで、エネルギーを消耗してしまったんだ。

今は体に戻る為の試練の時なんだよ。

それが思うように出来ないから、心が暴走しているんだ。


・・・肉体には、ね、エリック。

心をつながなければならない理由があるんだ。

難しい話だから、これが終わったらゆっくり話をしような。」


夢の中でエリックは、父親が現実の世界で待っていることが嬉しかった。
また、その父が博士でクイーンと昔出会っていたこと、自分達を助けに来てくれた
ことを、心から誇らしく思うのだった。


「お父さん、ニーソックスも頑張っているんだよね。

僕もここで頑張るから、お父さん、見ていてね!!」

「ああ、そうだな、観ているから。

エリック、頑張れ!!」

リリアは博士の横で、頷いていた。

「博士、それでは私は続きを・・・」

「そうだね、私の研究を引き継いでいてくれる人物がいるんだ。

その人に連絡してくれ。」

博士はメモをリリアに渡した。

「その研究所に、今回必要な培養細胞がある筈なんだ。

この一覧表のものを彼からもらってきてくれないだろうか。

勿論、俺の名前で。」

「わかりました。すぐに。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・再びクイーンの病室・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ニーソックス、クイーンの体はどんな様子だ?」

ニーソックスはクイーンをベッドの上に座らせることに成功した。

「キング  きんにくが やわやわ だ から  たいへん だ よ」

「そうだろうな。」

「こころ が まだ つうじて ない ぞ 」

「・・・・・・・・・・・・・・・わかっている。」

「えりっく しんぱい だけど ・・・くいーん も しんぱい だ」

「・・・ニーソックス・・・

クイーンのかわりに、そうしてしばらく生きてくれないか?

・・・おばけのお前にしか、できないんだよ。」

「・・・キング ほんとうに クイーン が すき なんだな・・・」

「体が、動くことで、細胞が活性化すると博士も言っていたんだよ。

ニーソックス、お前にこんなことまで頼むことになるなんて、思いもしなかったが。」

ニーソックスはじっとキングの顔を見た。

「1パーセントでも可能性があるのなら、頼みたいんだ。」

ニーソックスは頷いた。

「良かった・・・

医者には自分が誰だかわからないようだと言っておくよ。

何も話さなくていい。」 
  
キングの顔にやっと赤みがさしたように見えた。

ニーソックスはキングが自分にしかできないことだと言った言葉が
心の底から嬉しかった。

キングは医者を呼び、クイーンは記憶障害が起こっているが目覚めたと言った。

病室は途端にあわただしくなった。
キングは疲れた体を椅子に沈めると、クイーンの瞳を見つめるのだった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-07-11 22:19 | SFサウザンドアイランド
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小説の夢の世界を創作してみました。

人形を作るのは楽しいです。
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# by f-as-hearts | 2016-07-11 21:20 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百十五話 「  脳力 と 能力  」


ディラルド博士はクイーンの病気を眠り病だとは思っていないと言った。

「あの予知夢の超能力が、脳に負荷を与えているのは、間違いないんだ。

クイーンの脳を直接診れなかったのが、悔やまれたが、その後息子の

エリックが同じく能力者だとわかったからね、その脳の働きから、能力を

発動した後強い眠気と脳波の乱れがあってね。

クイーンの能力も同じだとわかった。

だから、その結果をノートに書いておいたんだ。

・・・エリックがクイーンのように目覚めないと聞いて、研究が完成していれば

良かったのにと後悔したよ。」

リリアが博士の言葉に続けた。

「でも、あのノートには解決の糸口はあると書かれていました。」

「そうなんだよ・・・問題は、記憶野や脳内の体内神経を司る細胞を繋ぐシナプスという

接続コードなんだ。

PC、シナプスの画像を出せるかな?」

PCが脳の映像を映した。

リリアは博士の話に加えて、今までのエリックの超能力発揮後の体変化と脳の変化、
そして睡眠の深さについて話した。
それは博士にとってこの上ないデータになった。

「よし・・・これで理論上ではエリックとクイーンの睡眠の深さに相似点が認められた。

リリア、もっとデータを。

君がゲーム内に参加していたっていう時の、エリックの脳波も、頼む。」

博士は連続した仮想空間の中でのゲームに着目していた。

「こんなに様々な出来事があったのに、それを瞬時に・・・現実のように皆の前に

投影して見せたって??

出来る訳がない!!

・・・これは、人間ひとりが、一生で想像し創造できるだろう世界の全容量を、

エリックの能力は、この短時間に行ったことになる。


オーバーフローなんだよ、リリア。」

PCがそれを解説した。

ーーーつまり、オーバーフローとは、コンピュータが数値演算を行った結果が、
扱える数値の最大値を超えることを言う。

一つの数値を表現するために割り当てられた記憶容量は決まっているため、
扱える数値には上限がある。演算結果がこの上限を超えるのがオーバーフローという。

リリアが首を振った。

「博士、エリックにとってはオーバーフローではありませんでした。

観たままを、その目の前に出現させることが出来たんです。」


「だから、それがー」

博士は椅子に座り背もたれにのけぞるように眼を上げた。

「脳の許容量を超えていた、のだろうな。

ふう・・・・・・・・・・」

博士は島でヒナに乗り移ったクイーンと話していた時、感じた不安が的中したんだと
あらためて思った。

「エリックには制御する者が必要だった。」
「その役目が、私です。」
「その筈だったが・・・

どうして止めさせることができなかったんだ?」

そこにちょうど、サカマキが入ってきた。

「そういえば・・・ワインバーガー氏が言っていましたね。
リリアは保護者だからって。

それに、あの時もリリアはメンテナンスしないといけなくなったし・・・」

博士はそれらの話をリリアから詳しく聞いた。

「ずい分と複雑な関係だね。

・・・だが今はひとつの事実にだけ着目しよう。

リリアがゲームに参加して、過電流で倒れた、その後の事だが・・・」


・・・・・・・・・・・・・・サウザンド・アイランド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「エリック~~~~~~~ううう!!

あんたの父ちゃん、すっごい博士なんだって??

ね、ね、なんのけんきゅうしてたの??」

「知らない~~~~!!」

「みつかってよかったな  えりっく も くいーん も

たすかるんだな・・・ 」

「うん!!そうみたいだねっ!!

じゃ、ゲームしようよ、れぜんだちゃん!!」

れぜんだは瞳を輝かせてエリックの頭をこつんっ!と叩いた。

「よおしっ!!今度はまっけないんだから~~~~~!!

けっちょんけっちょんのぐっちゃぐちゃに」


くるくるっ・・・ニーソックスがぱっと、2人の前に浮かんだ。


「えりっく とうちゃんが えりっくと はなしたい んだって・・・

ぴー しー を だせるかって ・・・」


ピピピピピ・・・・・・ピイピイピイ・・・・

「わかった、よし、PC~~~~!!ここに出てきて!!」

目の前に、エリックが部屋でよく使っていたPCが現れた。

ーーーはい、エリック、さすがですね。

それでは、今、あなたのお父さんと繋ぎます。

「エリック!!

エリック、か?!


おいおい・・・

本当に、凄いな?!

ほんとにそっちの夢の世界と繋げることができるなんて!!」

「わあああああ!!!お父さんだ~~~~~!!

お父さん、僕ね、僕、今クイーンの夢の中なんだよ。

お父さんはここのみんなに探してもらったんだよ!!


・・・え??何??」

「いいか、わかったから、話はお前が起きてからだ。

その前に、やって欲しいことがあるんだ。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-07-06 13:41 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百十四話 「  クイーンと博士 」


イムズは、さっき現れた幽霊が、キングの知り合いだと笑った。
戦闘機の中で、マドックスは首をひねった。

「でも、変じゃないですか?あんなに沢山で・・・」
「それだがな、俺の知り合いのレゼンダから聞いたが・・・あれはキングのゲームの

・・・仮想空間のゲームの、キャラだそうだ。」

これには、マドックスも驚いた。

「ええっ??あんなに沢山ですか?
じゃあ、あれはキングが?」
「馬鹿言え、キングがあんなお化け、実体化するわけないだろ!」
「そうでした、それじゃ、誰が・・・」
「そんなことをするのは、この世界にたったひとりしかいないだろう!」


「エリックですか」「エリックだな」

はあ~~~~~~~~~~~!!



「でもどうするんですか??緊急指令入ってますよ??
お化けを退治しろって。」
「ほっとけ。」
「いやいやいや!そんなことしたら、除隊もんですよ!!」
「キングがほっといてるんだ、俺らには関係ないんだろうよ。」
「でもエリックがらみだとすると」
「まあな、そんな感じだな。

どっちにしろキングの命令待ちだな。」

「そういえば、もう緊急指令が聞こえなくなりましたね。」
「ちょっと聞いてみる。

こちらイムズ、司令塔応答せよ。
先程の緊急指令は解除でいいのか?」

「ーこちら司令塔。 解除の連絡が今入った。」
「解除の理由は?」
「ー未確認飛行物体は5分前に消滅した。
新たな情報が入ればすぐに緊急要請をする。以上だ。」
「了解。」

マドックスがイムズにテレパシーで言った。

「エリックは何やってるんですかね??」
「ゲームでもやってるんだろ?リアルに。」
「まさか!」
「まさかだといいけどな!」
「・・・リアル鬼ごっこで石つぶて思い出しました。

まさか、と言ってくださいよ~~~~!!」
「エリックにだけは、まさか、は通用しない。」
「将軍~~~~~~!!もう始末書は嫌ですってば!!」


・・・・・・・・・・・・・・・ワインバーガーの研究室・・・・・・・・・・・・・・・・

メラニーがワインバーガーに報告をしていた。

「エリックの父親を探していたのは、エリックが実体化したゲームキャラでした。」
「そのようだったな。

助かったよ、公的に私達が電波を使って探したら、必ず私達の事が公けになる。
それに比べると、エリックのやり方は、いたってシンプルで、人探しだけが目的だ。
エリックがお化けを実体化させるとは思いもしなかったが、ゲームのプロモーション
かなにかに思われるように、こちら側で広めることは可能だし、実際、実物の幽霊
だと信じる方が、少数派だろう。」

「あとは、見つかるかどうか、ですね。」
「そうだな・・・」
「外はかなり騒々しいことになってるようです。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「そういえば、れぜんだちゃんがPCに現れましたが、PCの中で探しているようです。」
「メラニー、君の方は何か情報を掴んだかな?」
「エリックの父は、島から連れ出された後、リドル帝国の研究所に移送中に行方を
くらましたそうです。」


・・・・・・・・・・・・・・・・サカマキの部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リリアがノートを読んでいたということは、ディラルド・ジェイントン博士にとって
この上ない幸運だった。
博士はノートの何冊目の何ページ目の内容は?とリリアに尋ねるだけでよかった。

博士はリリアに研究論文の続きを口頭で伝え、リリアはそれを字に変換、記録を
とるという離れ業で対応していた。

その間にカネムラ達は、エリックを医者に診せて、点滴にて水分と栄養補給をする
方法をとることになった。

サカマキがリリアに報告した。
「医者はエリックには身体的な異常はなかったといってたよ。
脈拍、呼吸、心電図、脳波・・・全部異常なしの数値だそうだ。
脳波については、夢をみている脳波がでていたらしいよ。」

博士はクイーンのことを話した。

「島でクイーンと話をした時、クイーンも夢を見ている脳波形がでていたらしい。
その状態でいるのに、起きる気配がないままだったんだ。

予知夢を見た時に、それを伝える為に起きている人物や動物に意識を移していた。

・・・で、クイーンは、ヒナ鳥になって俺に会っている夢を見たんだな。

島が閉鎖された時、小さな箱にヒナ鳥をいれて、そこから脱出したが
リドル帝国研究所に着く前に、ヒナ鳥が箱から飛んで出てしまった。
もう羽は十分飛べるだけになっていたんだな。

俺も、もうあの国の研究所に行きたくなかったから、鳥を探しにそのまま脱走した
・・・と言う訳だ。」

リリアが研究内容を思考しながら、博士に質問をした。

「博士は、脳の可能性について研究されていますが、優性遺伝子が脳にも変化を
起こしているというのは、どこまで実証されていますか?」
「あの恐竜達や原始生物を再生復元しながらね、どの細胞部分に大きな進化、変化が
起こっているか、に、着目していて気がついたんだ。
逆から進化をみると、わかることもあるんだよ。
だから、超遺伝子研究と言われたんだがね。」

「ですが、クイーンもエリックも、身体的にも何も異常がないんですが。」

「いや・・・・2人とも、S級能力者だ。

今、エリックの体がここにあってよかったよ。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-07-01 14:05 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百十三話 「  博士見つかる 」



ニーソックスは夜の街を飛び回っていた。
その訳は、幽霊は日の光に弱いので、日が沈んでから日が昇るまでの世界を
動くしかなかったのだ。
ニーソックスは大勢の仲間と一緒にエリックの父親を探した。

だがエリックの機転で、ニーソックスが動いたことで起こる騒ぎに、れぜんだちゃんが
PCの中から噂を拾っていくことが出来た。


とある寂れた街角の、小さな酒場。
奥の席は、椅子の足が歪んでしまったせいでがたがたするが、その店の店主は
気にもしていない。

その男は顔を上げるとカウンターにいる店主に言った。

「おやじ・・・この椅子な・・・」
「なんだよ」
「椅子、がたがたするんだよ・・・」
「知ってるよ」
「一本だけ、なんだ・・・」
「そうだな」
「なあ・・・こんな椅子に我慢してる客なんて、俺だけだよな。」
「そうでもねえな」

男は無精ひげの中年だ。
酒を呑み過ぎているらしく、店主に絡んでいた。
だが急に静かになった。

「店主・・・この店にゃ 変なおばけがとり憑いてるのか?」
「?そんな話はきかねえな」
「あのなあ・・・悪いことは言わねえ。
店はもう閉めた方が・・・」

お化けは店主の後ろの棚のガラスの中で、店主の視界には入っていない。

「おーーーい おまえ えりっくの とうちゃんか ?」

「は・・・

なんだかしらねえが、お化けに話しかけられたぞ 」

ダダダダッ・・・ガタッ!!
店主が後ろに気がついた。
店主は悲鳴をあげながら店から飛び出した。
他の客達もお化けをみるなり、大騒ぎで飛び出ていった。

「ぎゃ~~~~~~~~!!」

お化けがひとり座っている男に聞いた。

「 おまえ えりっくの とうちゃん しってるのか 」

「 エリック  か  ・・・

エリック・ジェイントンなら、俺の息子だな・・・」

「 えりっくの とうちゃん みっけ !」

お化け達の間で、それはすぐに伝わった。

「みつけた みつけた えりっくの とうちゃん だ !」

「ふふん・・・ エリックの能力 か ・・・

とうとう俺を見つけたな!」

その男はグラスの酒を呑み干すと、お化けにグラスを差し出した。

「 なあ お化けよ、息子は元気なんだろう?

息子とお化けに 乾杯!」

お化けは笑いながら、酒を注いだ。

「 げんきだぞ えりっくが まってるぞ 

 やっぱり やっぱり まちがい ない 

 えりっく の ところへ つれて いこう 」




お化けの会話は すぐにエリックの耳に届いた。

「ほんと?!じゃあ お父さんをここに連れてこなきゃ!!」

「エリック~~~~~!!それ、むりだろ~~~~!!

だってここはーーー」

れぜんだが言った。

「ここって、クイーンの夢の中じゃん!!」

チチチチ・・・・・

「そっかあ・・・ 僕、夢の中だって忘れてた。

じゃあ、僕起きなきゃならないんだね。」

ぴいぴいぴい・・・

「・・・でもどうやって起きればいいんだろう?」



そのことを、お化けは父親に伝えた。

「エリックが、夢の中・・・だって??





・・・まさか・・・



・・・まさ か クイーンの夢、か?!」

父親は、ふらふらしながら立ち上がると、お化けをかまわずに外へと出た。
お化けは父親の背中に近づきながら話しかけた。

「 クイーン の ゆめ しってる のか ?」

「さいあく だ ・・・  そんな 馬鹿な ・・・ 」

お化けはぶつぶつ言う父親の後を追った。

「えりっく は おとうさんなら わかるかも って いったぞ 」

「わかってる よ!  わかってるから 俺は ・・・

俺は・・・ 


そうだ・・・ ノート を ・・・ ノートは どうしたんだ・・・

・・・くそっ  ・・・ エリックは ノートを みていないのか ・・・」



父親は街灯に倒れ掛かると、背中に柱をあてるようにして崩れた。

「 たいへんだ えりっくの とうちゃん しっかりしろ

 みんな で えりっく の とうちゃん はこべるようにしよう 」

ニーソックスが大急ぎで父親のところに飛んで来た。

「 いま おれ リリアの ところにいってきた

 リリア が ここに くる・・・

  リリア すぐ つれていって くれるぞ ・・・」



リリアはニーソックスが現れて、エリックの父親がかなり遠い国にいたと
知って、どうしたら迎えにいけるかを、サカマキに相談した。

「ワインバーガー氏に言えば、彼の専用機を使わせてもらえるだろう。

それでも空港までは・・・

あ、そうだ!

カネムラ!!君なら、エリックの父親を連れて来れるんじゃないか!」

カネムラはなる程と頷いた。

「場所は、ニーソックスがわかっているな。

よし、それじゃあ、行こう!」

カネムラは、ニーソックスに詳しい場所を伝えるように言った。
近くに駅があったので、それもなんとかなったのだった。

リリアとカネムラは、空間移動の能力で、エリックの父親を連れて来ることに
成功した。
酔いつぶれた父は、すぐには目が覚めなかったが、それでも自分の横に
寝ているエリックを見て、これが夢ではないと理解したのだった。

「・・・つまり・・・

つまり、クイーンとキングの仮想空間でのゲームで、エリックは

夢の中から出てこられなくなったんだな?」

コップの水とみんなの説明を飲み干しながら、父ディラルドは言った。

「それにしても、異次元空間移動能力者とは、驚いたね。

そして君は、エリックの保護アンドロイドだって??」

リリアはエリックの父はエリックによく似ていると思った。
ただ、髪の色は白く、灰色の瞳ではあったが。

「それじゃあ、あの島にもすぐに行けるんじゃないか?」

カネムラは首を振った。

「それが・・・サウザンドアイランドの座標は、世界地図から消されているんです。

最低でも座標がわからないと・・・」

「そうか・・・ 誰もあの島に踏み入れないようにしていたからね。

俺は、あの島で研究していたが、そこにある日、小さなヒナが現れたんだ。

そのヒナは大鷲のヒナだった。 巣から落ちてきたんだと思ったんだ。

だが、それはクイーンが乗り移ったヒナだった。

・・・それからは、さっきリリアが言った通りだよ。

クイーンは、自分の病気を治すのは、俺しかいないと言った。

・・・でも、いきなり研究も島も、全て閉じられたんだ。」

父親はエリックを見つめた。

「あのノートを、エリックが読んでいたら・・・」

リリアが言った。

「博士、私はノートを全て読みました。

博士のお役にたてると思います。」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-06-27 14:07 | SFサウザンドアイランド
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サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
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エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
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ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
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                            カードマスター
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イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
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マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

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                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
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ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百十二話 「  ニーソックスとれぜんだちゃんは活躍中らしい。 」


キングの飛行機がリドル帝国に降りていくと、もう現地時間は深夜1時になっていた。

イムズとマドックスは鼻歌を歌っていけるなと言ったが、そのテレパシーは急に途切れた。

「なんだ??雲か??」
「ち、違います!!将軍!!あれはーーー」

真っ白な正体不明の物体が地上から戦闘機に向かって溢れ出したように見えた。

「ひいいいいっ?!幽霊だあああああ!!」
「落ち着けっ!!

全員、戦闘開始!!

機銃で撃て!!!」

10機の戦闘機は一斉に目標に向かって機銃掃射をした。

「全弾命中ーーーいやまて??命中した筈だが??」

イムズは眼をこらした。 
戦闘機はキングの飛行機の包囲を解かずに、白い塊の中へ突っ込んだ。

「イムズ将軍っ!!すり抜け」
「たすけ!!」
「うわああああああああっ!!!」

その真っ白なものは、瞬間に全員の頭の中を通り抜けたのだ。

その後、現れたのと同じくらい唐突に四方へと消えた。
キングの声が、全機に響いた。

「大丈夫だ。

あれは、君達に危害は加えない。

そのまま私の機はヘリポートに降りる。

護衛、感謝する。

では解散。」

マドックスはイムズの乗っている機を眼で追った。

「イエッサー!!」

イムズはキングの飛行機が無事に着陸するのを確認して安心したように言った。

「言われた通りだ。

マドックス解散しよう。」

10機は急旋回をして基地へと戻っていった。



キングは飛行機に入ってきた白いお化けに話しかけた。

「とうとう、出てきたか。

ニーソックス。」

ニーソックスはキングに笑いかけた。


「 そう だ ・・・  えりっく は おれ に  たの ん だ んだ ぞ 」

「ふ・・・ ふふ・・・・・・ふふふ

エリックに 伝えてくれないか、ニーソックス。

エリックは、やはり 賢い、と。」 

ニーソックスはふんふんと言いながら消えた。


その日は、世界中でお化けの目撃情報が爆発的に起こり、パニックが
起こる一方、お化けが何かをつぶやいているという事も、すぐに話題に
なったのだった。

「 おーーい  おーーい  えりっく の とうちゃん 

おまえ えりっくの とうちゃん か・・・ 」


その話題がPCで流れるようになると、そこではお化けの顔や
謎の男 エリックについての噂も流れるようになったのだ。


PCを観ていた山の上の天文研究所では、それを大勢の研究員と
情報の共有をしていて、仲間とのPCでの会話中に、これまた
とんでもない事態になった。

画面に、いきなり巨大な顔文字が浮かんだのである。

「なあんだあああああ!!噂してるからとうちゃんかと思ったのにいい~~~!!」

「だ、誰??PC壊れた??」

「あ~~~~~~!!壊れたゆうなあああああ!!!

あたし壊してないし~~~~!!あたし、れぜんだちゃんだし!!

あのねえ、うわさするなら本人のことおしえてよお!!!

えりっくのとーちゃん!!

知らないの??じゃ、ばいば~~~~~~いい!!」


・・・・・・・・・・・・・・・・サカマキの部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

PCが突然、騒ぎ出した。

ーーーこれはゲームのれぜんだちゃんではないでしょうか??

「おっつ~~~~~!!

あっはっは、リリアがいるうううう~~~~!!

ちが~~~~う、ここちが~~~~~~う!!

んじゃ、ばいばい~~~~~~!!」

ーーー待ってください、れぜんだちゃん、何をしてるんですか??

「エリックとゲーム中なの?」
「本当ですか??れぜんだちゃん??

じゃ、あの世界中でお化け騒ぎが起こってるのって・・・」

PCの中で顔文字がしらんぷりな顔になった。

「あれえ??なあんだ、知らないのかあ~~~!!

じゃ・・・」

「待ってよ、れぜんだちゃん。

お化けって、もしかしてニーソックスなの?

それじゃ、エリックが出現させたのね!!」

「そーーーよ、ニーソックスはおとーさんを世界中から探すつもりだけど?

ばっかみたい~~~!!あたしはPCの中だけでいいのさ~~~!!」

リリアとサカマキ、カネムラは顔を見合わせた。

「そんなことを???」
「エリックにたのまれたのさ!ふんふん~~♪じゃあね~~~!」

リリアが再びれぜんだちゃんに言った。

「わかったわ! ニーソックスが世界中で目撃されれば、いつかPCにも

情報が流れるから、今度はれぜんだちゃんがPCでその情報だけを

追いかけるというわけね!」

「まーーーーねーーーー!!でも先に見つけるのはあたしだからね!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・こちらはレゼンダのお部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「れぜんだああああああああ!!

何で私のPCの背景の壁紙に張り付いてんのおおおおおおおお???

いますぐ消えて頂戴!!!」

「おおこれはこれで」
「執事。


これはこれで、の後の言葉、いらないから。

れぜんだちゃん、あなた何してるの??ここで??」

「なあんだ、レゼンダかあ・・・はあ~~~」
「ちょっとちょっとちょっとおおおお!!!!

それ、私のセリフだからっ!!!

質問に答えなさい!!!」

「ゲームから旅に出た。」
「素晴らしい。

さすがレゼンダ様の分身。」

パチパチパチ!

「執事。

何かとても頭にくるので、そういう褒め言葉はいらないわ。」

「じゃっ!!」
「じゃっ、じゃないでしょ?!」
「ばいばい~~~~~まったね~~~~~~!!」

「ああ、残念。

録画したかったのに!」

「執事・・・・・・・・・・??」



・・・・・・・・・・・・・・・ワインバーガーの研究室・・・・・・・・・・・・・・・・・

メラニーが一連の情報をPCから受けている時、突然れぜんだちゃんが画面に
現れた。

「ここでもないか~~~~~~!!」

メラニーは大真面目にれぜんだちゃんに話しかけた。

「噂通りだったわね。

あなたがれぜんだちゃんね?初めまして。
どう、エリックの父親は見つかった?」
「ん~~~~~~~~??

どーーーーーかなーーーーー?

そこのおじさんは、何の博士??」

「サウザンド・アイランド連邦国科学技術省総裁ワインバーガー氏よ。」
「ながっ!!!!なまえ、ながっ!!!

ばーがーでいいねっ!!なあんだ、リリアのなかまかあ~~~!!

そーーーーだ、ばーがーも研究室にいる人だよね?
エリックの父親、探してよ!!

じゃあね~~~~ばいば~~~い!!」



・・・・・・・・・・・・・・サウザンド・アイランド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

チチチ・・・・ピピピピイイ・・・・・

「ねえ、もうそろそろお父さん見つかるかな?」

「どーーーーかなーーーーー!!

今さあ、あたしPCで拡散ちゅう~~~~だからっ!!」

「ありがとう!

あ、見て見て!!すっごいでかい足跡がある!!

これ、なんだろう??

なんだと思う?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-06-25 08:56 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
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イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百十一話 「 ひとときの・・・ 」


・・・・・・・・・・・・・・・サカマキの部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ディラルド・ジェイントン博士のことを、サカマキから聞いたカネムラは
PCで調べていた。

「PC、わかったことをもう一度教えてくれ。」

ーーーはい。

ディラルド・ジェイントン博士 45歳  リドル帝国 超遺伝子研究所の科学者

遺伝子研究で数々の文化勲章を授与されている。 14年前研究所の移転により

消息不明となる。 家族は10年前に妻のニーサを亡くし、ニーサとの間にできた

子を引き取ったという記録があるが、その子はすぐに養護施設にあずけられた。

現在また消息は不明。


リリアはPCに向かって、ありがとうと言うと、それに書き加えた。

「ニーサとの間の息子は、エリック 現在5歳。

・・・それと、ディラルド博士は、あの島で絶滅した動物の遺伝子を研究していたわ。

内容については、ここには発表できないけれど。

博士の許可が必要なのよ。」

サカマキはリリアに言った。

「クイーンと博士の関係は?」

「クイーンは発動した能力によって眠り続けていて、14年前に博士のいる島に

彼女の意識を乗せた、人か動物と共に渡ったらしいの。

憑依か幽体離脱のようなものらしいけど、博士の研究でクイーンの病気が解明

されることを願ったとクイーン本人が言っていたわ。

でも完成しないまま、博士達は島を離れるしかなかった。」

ーーー今も研究を継続中であれば、なんらかの生存確認が出来る筈なんですが。

   ひとつも研究にヒットしません。

「研究を変えたとか?」

ーーー関連企業や関連する研究所をしらみつぶしに観ていますが、それらしい人物は
 
   いません。

「じゃあ、探しようがない??」

リリアが首を振った。

「きっと見落としているだけだわ。」

ーーーリリア、それはPCに失礼だな!

「ごめんなさいPC。

それよりエリックのことが心配ね。

衰弱しないように医者を呼んだ方がいいと思う。

PC、ワインバーガー氏に連絡して。

ワインバーガー氏ならいい医師を知ってるから。」



・・・・・・・・・・・・・機上のキング・・・・・・・・・・・・・・・


キングは眠っていたが、その夢の中でクイーンと話をしていた。

クイーンはキングの寝ている膝に、頭をあずけて、キングを

見上げていた。

「いつも君には驚かされる・・・」
「キングはぜんぜんスキがないから」
「あの、一瞬だけ、私の眼からワインバーガーを見ていただろう。」

クイーンはキングをくすぐろうとして、キングにその手をつかまれた。

「誰にもわかるはずないわ。」

「いや・・・

長老には ばれたと思う。」

クイーンは笑っていた。

「キング、長老って あなたの味方なの?」

キングは答えなかった。

「長老の正体って、何? 能力者?」

キングはクイーンの緋色のベールをはがすと、ベールで自分の口元を隠した。

「もうすぐ到着するのね・・・」

クイーンの唇はベールの色のように明るくなった。



・・・・・・・・・・・・・・・・サウザンド・アイランド・・・・・・・・・・・・・・・・・


大きな頭蓋骨に皮がところどころかじりとられたようにみえる大きな生物。
それは、恐竜の骨だった。

「これさあ、ティラノサウルスだよねっ!!恐竜、強かったよね!!」

「サーベルタイガーの方が、強いもんねっ!!」

れぜんだちゃんは自分のカードを見せながら、言った。

「エリック、もうゲームしようよっ!!生きてる恐竜の方が面白いでしょ!!」

「待ってよおお!もうちょっと観て歩きたいんだ~~~!!」

「なんでさっ??」

「だってこんなにいろんな動物がいるんだよ~~~!!

僕、本でしか見た事ないもん。」

まるでジャングルのような動物達の鳴き声が、あたりに響いていた。
足元には小さく綺麗なトカゲが葉っぱの裏に隠れた。

「ゲームを遊ぶ方が面白いってばっ!!

ほら、ニーソックスも、言ってよ!!」

「えりっく  たのしそう だな ・・・ げんき に なった な 」

「うんっ!!!

もっともっと、この世界を観てみたいな~~~~!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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# by f-as-hearts | 2016-06-23 21:20 | SFサウザンドアイランド