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紡ぐ夢 綴る夢

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タロット占い師ASのブログです。

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異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百二十五話 「 混乱と沈黙とお祭り騒ぎ  」


ニーソックス達はリリアとリフがその場から離れることが出来たのを確認すると
イムズと軍隊を取り巻いて、互いに意識しあうようにさせた。

「こいつは、さっき取り逃がした男だ!!」
「えーい、うるさいっ!!
リリア!リフ!!どこに隠れている?!
出て来いっ!!」

キングがその声に応えた。
(イムズ、今はそこから離れるんだ、いいな?)
イムズはキングの言葉に従い、プラントの壁の中に消えた。
それを見届けると、お化け達は一斉にちりじりになって空へと昇っていった。

ジャキン!!

キングの周りを、プラント内から解放されたアンドロイド・グランドクロス9体が
取り巻いていた。

「キング、貴方の部下がリフにした行為は、契約違反となります。
一度この計画に契約しても、貴方がそれを撤回するということですから、契約の破棄と
みなされ、グランドクロスは貴方を契約者とは認めないことになります。
つまりリセットされたことになります。
これにより、初期のクラウン博士の所持状態に戻り、博士に不利益をもたらす
貴方を攻撃してもよいということになります。」

アンドロイド達は、一斉に銃口をキングに向けた。
ワインバーガーはキングとの交渉は決裂したが、まだ打つ手はあると思っていた。

「貴方の部下にも、手を出さないように言ってください。」

キングはテレパシーでイムズに伝えた。
(・・・ということだ。
この状態からひっくり返すことができるかどうかだな。)
(う~~~~ん・・・グランドクロスは強いです。
1体だけならまだしも、9体もとなると、私の軍隊を連れてこないと)
(戦争する気はない。)
(わかりました。
もう少し考える時間をください。)

キングはワインバーガーに言った。
「手を出せる状況ではないと、部下には伝えた。
だが、私に手を出せないのは、そちらも同じだな。
なぜなら、私への対応ひとつで、戦争になるからだ。」
キングはそれ以上話さなかった。

カネムラの前にニーソックスが現れ、イムズが消えたと言った。
カネムラはぎょっとして、ニーソックスの顔を見た。

「ちょっと待て。
それって、やばいんじゃないか??」
「やばいな りりあ どこだ・・・おれ えりっくとやくそく したんだ」
「何を?」
「りりあをつれてかえるって」
「それどころじゃないよな、この状況。
俺もう吐きそう。

・・・いや、待てよ?
ニーソックス、おまえイムズ将軍が現れたら、ここのみんなに
教えてやれるよな?やれるよな?」

真剣そのものの表情でカネムラが言うので、ニーソックスは真っ青になった。

「おしえるのか おしえなきゃだめか・・・やっぱり おれってふこう・・・

おばけだけど おれ あのしょうぐん こわい・・・」
「たのむ!俺はちょっと行ってくる。」

カネムラはイムズのように壁に消えた。
ニーソックスは空に昇っているおばけたちにイムズを見かけたらすぐに
下にいる軍隊やワインバーガーたちに教えるように伝えた。

リリアとリフは、プラントから離れて、近くの林へと隠れていた。
リリアがリフに、2人がイムズやキングに見つからない理由を説明した。
「はっきりして良かったわ。
能力者でもアンドロイドの頭の中までは読めないって。
おかげで私達がどこに隠れたかまでは、わからないってことよ。」
「イムズという男はテレパシーが使えるといっていましたね。」
「そうよ、でも人間だけに限るらしいわ。」
「それをワインバーガー氏に伝えられたらいいんですが。」
「リフ、他のアンドロイドと信号の共有はできないの?」
「これだけ離れていては無理です。」
「どれぐらい近づけばいいの?」
「500メートル圏内です。」
「・・・そう。それじゃ、見つからないように近づくのは難しそうね。」
「99パーセントの確率で捕まります。」
「困ったわ。」

その頃、ワインバーガーとキングは無言のまま、睨み合っていた。


・・・・・・・・レゼンダの部屋・・・・・・・・

れぜんだちゃんがPCでエリックと話しているのを、唖然とした表情で
眺めていたレゼンダだったが、はっと気がついて話しかけた。

「れぜんだ、あなた一体何をしようとしてるの?」
れぜんだが振り向いた。
「え?な~~~~~んにも?」
帽子の顔文字が怪しい。
「まさか、そこから外に出ようなんて」
顔文字に汗。
「そんなこと、許されると思ってないわよね?」
顔文字口笛。
「ちょっ・・・!ろぼっちを出して何してるの??」
「え~~~~~~~??ろぼっち、へんがたしてるだけだけどお?」
「へんがた、じゃなくて!
それは変形!!変形して何をーーー」

執事、目を見開いて手を口に。
「なるほどなるほど。」
エリックはそれを完全にコピーして、エリックの部屋の中に出していた。

「ちょっとおおおおおお??そんなのアリ???」
「わたしのろぼっち、貸さないもん。
でもエリックが使いたいなら、こぴってもいいのさ~~~♪」
「こぴる????」

・・・・・・・・・エリックの部屋・・・・・・・・・・

サカマキが今度は唖然としていた。
「エリック!?せ、せまいせまいっ!!潰れるって!部屋~~~!!」

そこにいきなりカネムラが壁とろぼっちに押し潰されそうな形で
現れた。
「げっ????

な、な、なんだあああ??これぶふ!」
「あ、カネムラ~~~~~~!!ろぼっちだよ~~~~~~!!
すごいでしょ~~~~~~!!

ねえ、ろぼっちも一緒に異次元いきたいって!!」

サカマキもカネムラもレゼンダも執事も、一斉に首を振った。

「いってない、いってない!!」

・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)



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by f-as-hearts | 2016-09-29 01:55 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百二十四話 「  反撃開始 」


・・・・・・・・・・異次元・・・・・・・・・・・

イムズとリフが睨み合う中、リリアはアンドロイド5原則について知らなかった
ことを認めた。
「リフ、銃を降ろして。
イムズ将軍、わかりました。
クラウン博士の元に案内します。
だから、リフに今は何もしないと約束して下さい。」

3人はすぐにクラウン博士の家の門の前に着いた。

・・・・・・・・エリックの部屋・・・・・・・・・

現実の世界に戻ったことで、PCはリリアの居場所を特定できた。
ーーーリリアはクラウン博士の家にいます。

それを聞いて、PCの中のれぜんだは、おばけのニーソックスに言った。
「おおいっ!!場所わかったよ!!
ほらここっ!!地図みて、行ってきて!!」
「みんな いくぞ そらをとんでいけば すぐだ」
にゅんひゅんひゅん!!
エリックも焦って追いかけようとした。
「僕も行くっ!!」
サカマキが言った。
「エリック、飛行機でもなけりゃ無理だって!」
「えりっく まってろ りりあ たすけてくるから・・・」
ひゅーーーーーーーーーん!

エリックはおばけの顔をみて、全てを思い出していた。
「れぜんだちゃん、ろぼっち貸してよ!」
「べ~~~~~~っだ!!やーーーーだよーーーーだ!!」
「はやくリリアを助けてゲームに戻るからさ!」
れぜんだは首をひねって考えていた。
「ええええっ??それってずるくない~~~~??」
サカマキも首をひねった。
「いやあそれは・・・いやいや、あのろぼっちかい??
いやいやいや、あれはダメだろ!」
「なんで??」
「いやいやいや、いやいやいや!
あれが現実に出てきていいわけがないだろ!」

・・・・・・・・・クラウン博士の家の前・・・・・・・・・

その頃・・・イムズはイライラしながらリリアに怒鳴っていた。

「何故博士がいない?!
リリア、嘘をついたのか?」
「いいえ、異次元に入る前はこの家にいたのよ。」
「どういうことだ、異次元に入ったことが博士にわかったっていうことか?」
「その間に何が起こったかは、私にもわからないわ!」
イムズは唸った。
「まさか、ワインバーガーが・・・」

リフがイムズに銃を構えた。
「そういうことだ。
あんたの計画は失敗したんだよ!」

ひゅんひゅんひゅん!!!!
家の壁という壁から、お化けの大群がイムズに向けて飛んで来た。
イムズとリフは何が起こったのかわからず、お化けを追い払おうと
躍起になっていた。
「なんだ??こいつらは??」
「銃が効かない?!」

「りりあ みっけ」
リリアはお化けを見た瞬間に、エリックが全て思い出したのだと
気がついて、微笑んだ。
「ニーソックス!エリックと一緒なの?」
「ちがう・・・りりあをさがしてくると やくそくした」

暗闇に浮かぶ無数の透明なお化けが、イムズとリフを翻弄し
リリアとニーソックスから遠ざけていた。

「りりあ もうかえろう」
「そうしたいけど、イムズ将軍が帰ってくれないのよ。」


・・・・・・・・・ワインバーガーの研究所・・・・・・・・・・

ワインバーガーはキングとの話し合いが決裂した場合までは
想定していなかった。

「キング、アンドロイド5原則は今後のアンドロイド事業には
必要不可欠です。
どういう理由であろうとも、5原則には則っていただきませんと。
どこにミスがあると言うのですか?」

キングは5原則をプリントした紙を広げて見せた。
その場の全員が内容をすぐに黙読した。

「アンドロイド5原則

ロボット3原則に加え、人工頭脳を有するアンドロイド・グランドクロスにとって
来るべき新たなステージを生きる為の指標となるよう、3原則の上位に5原則を
設定するものとする。

1.契約者との原則

アンドロイドはいかなる状況であろうとも初期契約は破棄できない。
初期契約とはアンドロイド・グランドクロス開発設定時契約のことを指す。

2.契約者から他への譲渡が行われる場合の原則

アンドロイドは契約者が他への譲渡を行う場合でも初期契約内容の
変更は認められない。
譲渡において契約者の不利益及び事件事故など不測の事態が生じる場合
該当するアンドロイドは、それを拒否拒絶する権利を行使できる。

3.研究開発の原則

既存のアンドロイド・グランドクロスを研究開発増産する目的での購入は
いかなる理由があろうとも初期契約を遵守することを原則とする。

4.初期契約について

アンドロイドはロボット3原則に則り人類を含む生命を保護し安全に
行動することを第一に、主たる契約者の行動指示や目標達成に尽力する
こととする。

5.契約者の死去または契約破棄などによる契約の無効について

アンドロイドは長命である為、契約者が他への譲渡を行わずに死去、または
契約破棄を実行した場合、初期契約が無効となってしまう為、この条件でのみ
初期契約のリセットを可能とする。」

5原則を読み、皆が目を上げると、キングが言った。

「これを契約者の絶対条件とするならば、我々の求める可能性、
つまり契約者が求めるアンドロイドの発展性を著しく阻害していると
言わざるを得ない。
・・・よって、この5原則の改定、もしくはリセットを要求する。」

キングの背後のドアに、誰かが歩いてくる物音がして、皆がドアを見た。
ドアからいきなり現れたのは、カネムラとクラウン博士だった。
カネムラはその能力を使って、一瞬早くクラウン博士を迎えに行っていたのだ。

クラウン博士が話し始めた。
「キング、その通りです。

人類の発展は、全てにおいて安全では無く、開発計画は危険と隣り合わせで
いつもリスクがあったのです。
ですから、それをアンドロイドが契約者に代わって、行うことを目的と
しています。
契約者の不利益となることを行わないというのは、今までには無い発想です。
どうか5原則をお認めください。」

ワインバーガーはキングの洞察力の深さに舌を巻いていた。
だが、人工知能及び人工頭脳を設計したクラウン博士ならば、説得できると
考えたのだ。

キングはクラウン博士に、丁寧な解説を感謝しつつ、反論を述べた。

「私が述べているのは
今現在考えうる契約者の利益を守る番人としてのアンドロイドが、
果たしてグランドクロスという意味なのか?
ということですよ。

ワインバーガー氏。
やはりあなたとは、相容れない思想がありそうだ。
これ以上、この5原則を押し通すというのであれば、この場かぎりで
我々リドル帝国はこの計画そのものの撤回を要求します。」

ざわざわざわ・・・
ガガガガガーーーーーーーーーーーーン!!

大きな爆発音と共に、プラントの方から爆風が起こって炎が見えた。
「キング!!貴方まさか、プラントを破壊したんですか?!」
「いや、これはーーー」

(イムズ!!プラントを攻撃したのか?!)
(いいえ、違います!リリアとアンドロイドが逃げる為にプラントの
手前で、くそっ!!)

「ワインバーガー、ここは一旦軍隊をプラント内のアンドロイド保護に
まわし給え。
そちらのアンドロイド達が、引き起こした騒ぎのようだ。」

ひゅんひゅんひゅんーーーーーーー!!
軍隊の前をおばけ達が飛び回り、軍隊はそれによって統率を乱されていた。
司令官は急いでプラントの方へと走った。

「ううわっ!!司令官こいつら映像かなんかですか??
それとも ほ、本物の敵ですか??」
「やめろおおおおお!!!うわああああ!!」
ババッババババッババッババ!!
「馬鹿者、銃を撃つな!!」
「ひいいいいっすり抜ける、弾が効かない??」
「くるなあああああ!!!ひいいいいいいいいい!!」

イムズはクラウン博士がキングのところに現れたと知って、異次元から
プラントの方へと出てきたところで、リリアにくっついて着たおばけ達まで
異次元を通してしまったのだった。

リフとリリアは、プラントの前で騒ぎを起こすことで、軍隊の気をひき
イムズから逃げることに成功していた。


・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
「そんなこと、わかってるよ!僕、リリアのとこへ行きたいい~~~!!」
「だがなあ、ろぼっちじゃなあ・・・」
「ぜえったい、ダメ~~~~~!!」

・・・・・・・・・・・・という事で 続く・・・・・・・・・・・・・

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by f-as-hearts | 2016-09-22 17:59 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百二十三話 「  リリア危機一髪 」


ワインバーガーは司令官から説明を求められていた。
「・・・つまり、あのアンドロイドは、リドル帝国との共同開発だった訳ですね?
しかし、あの行動といいアンドロイドを奪う手際といい、どうみても
リドル側が一方的にアンドロイドの開発阻止に動いているとしか思えませんが?」
ワインバーガーはうなずいた。
「まさしく、我々もそういう見解です。」
「リドル帝国は残りのアンドロイドを破壊しに来ますか?」
「その件について、直接次期総帥に連絡を取ります。」
「では早急に報告を。
そこの警備員、ここの地図を兵士全員に持たせるので、PCのデータを
開いてくれ。」
「イエッサー!」
マドックスはPCを開くとすぐに地図を司令官の小型PCに送った。

メラニーがワインバーガーに言った。
「キングが電話にでるとは思えません。」
「だが、出ないとも言い切れない。


・・・繋がったぞ・・・

キング、ワインバーガーです。
貴方の部下がアンドロイド・グランドクロスを奪って逃走しましたが
ご存知でしょうな。
すぐにご返答いただきたい。」

キングの声がはっきりと響いてきた。

「ワインバーガー総裁。
私が何故部下にそのような命令をしたのか、おわかりでしょうね?」
「いいえ。」
「グランドクロスの重大な設計ミスを発見しましてね。
事前に渡された人工頭脳の資料を精査して、やっと見つけました。」

会議室の外の廊下が騒がしくなった。
ドアが開くと、そこにはキングが立っていた。
キングは持っていた電話を切ると、そのまま自然に会話を続けた。

「あまりに堂々と記されていて、こちらがその問題点に気づくのが
遅かった・・・

アンドロイド5原則。

今すぐ、この5原則を消すか、改定してください。」


・・・・・・・・・・・・異次元のイムズ達・・・・・・・・・・・・・・


「リフをどうするつもりか、話して。」
リリアはイムズが人工頭脳のリセットをすると聞いて、様々な予測を立てていた。

「それはあんたが知らなくてもいいことだ。」
「それは私が予測した未来が、当たっているからでしょうね。」
「非常に残念だが、俺はアンドロイドの頭ん中までは読めないんでね。
当たっていようが当たっていなかろうが、俺が焦ることはない。」

リリアはうなずいた。
「そう。
それは残念だわ。」

リリアは捕まれた腕を信じられない方向にねじると、イムズの手を振り払った。
「リフ!!今よ!!」

リフはリリアの声に瞬時に反応して、イムズを撃った。
イムズはその瞬間、姿を消した。
「ここをどこだと思ってる?異次元で俺に敵うと思っているのか?」

弾丸は奇妙な光跡を描いてどこかへ飛んで行った。
その後、イムズは再びリリアの背後に現れると、その首を掴んだ。
「アンドロイドのことはわからないが、自由に動けるというのと
空間を支配するというのは、別次元の話でね。
さて、このままあんたらをこの次元に置き去りにするということも
できる。

リリア、いくら予測を立てても、ここから出る方法は
俺との約束を守ることが大前提だ。
まさか、それくらいは理解してくれるだろうな?」

リリアは顔を上に向けると、イムズに目だけを向けた。
「イムズ将軍。

貴方にもひとつ、理解して欲しいことがあります。
それは、私しかクラウン博士の場所を知らないという事です。
私は、貴方のような異次元移動能力者から、この空間で移動する時の
方法を聞いています。

この多次元で、出発地点と目的地までの地図を描ける者。
それが異次元移動能力者だと。
貴方は、私を殺すこともここに置き去りにすることもできない筈です。」

「はっ!!ははははは!!」
イムズは笑った。

「いやあ、流石だな!!

本当に、リリア、あんたが人間だったら、俺は仲間にするよ。
間違いなく。

いいだろう、リリアの質問に答える。
その代わり、リリアにももう一度、約束してもらいたい。

リフは元々、リドル帝国に来る筈のアンドロイドだ。
だが、それにはとんでもない罠があったってわけだ。
アンドロイド・グランドクロス。

どうしてキングがこんなにもリリアやエリックに接触させるのか
俺はわからなかったが、その答えは・・・
リリアにはない、グランドクロスのみに作られたアンドロイド5原則にあったんだ。」

イムズはリリアの反応を観たが、一切表情の変化はなかった。

「やっぱり、な、知らないんだろう?
リリア、リフの人工頭脳に刻まれた5原則は、キングには邪魔なんだそうだ。
だからその5原則ごと、リセットするんだよ!」

リフは銃をもう一度構えた。
「そんなことはさせない。」
「そうだな。
それも、5原則の内か!
だが、ここではそんなものは役に立たないぞ?
銃を降ろせ。」


・・・・・・・・・・エリックの部屋・・・・・・・・・・・

エリックはカネムラとリリアが突然部屋から出て行ったっきり、戻らないと
サカマキに不満を言っていた。
サカマキは今の状態ではエリックに説明することさえ難しいと思い、言葉を
濁した。
「そのうち、帰ってくるよ。」
「サカマキさん、嘘言ってるよね。
だって目が泳いでいるもん。」
サカマキは慌てて目を閉じた。
「何かあったの?」
サカマキが何も言わないので、エリックはうなだれて部屋を出て行った。

カネムラの部屋に入ったエリックはすぐにPCを開くと話しかけた。

「PC~~~~!!
リリアはどうしてるの?答えてよ。」
ーーーリリアはでかけています。
「そうなんだ~~~!どこにいったのか教えて!」
ーーーわかりません。
「え?PC、それなんの冗談?」
ーーー本当に場所がわからないんです。
「だって、繋がってるって言ってたよね?」
ーーーはい、でも今は場所を特定できません。
「あ、そうか!カネムラと一緒に異次元にいるんだねっ!!
ずるいや、僕も行きたかったのに!
じゃあさ、カネムラの場所もわからないんだね?」
ーーーいいえ、カネムラさんは今ワインバーガー研究所にいます。
「え??どういうこと??」

ガタンッ!!
ダダダダダッ!

エリックはサカマキに言った。
「おかしいよ?!リリアがどこにもいないんだ!!
カネムラと一緒じゃないんだ!!」
エリックはPCの言ったことを話した。
「なんだって?!」

サカマキはすぐにワインバーガーに連絡を入れようとしたが、ワインバーガーは
電話には出なかった。

エリックは父親に相談した。
PCの中で父ディラルドは頭を掻いた。
「異次元移動能力??リリアだけが行方不明??」

ディラルド博士はクイーンの顔を覗き込んだが、反応はなかった。
「エリック、そこに誰かいるかい?
その人もそばに呼んでくれないか。」

サカマキはディラルド博士と話をした。
「サカマキさんはリリアがどうしていなくなったのか、わかりますか?」
「さっき、アンドロイド・グランドクロスが盗まれた件で、ワインバーガー氏から
リリアとカネムラ君に要請があったんです。
でも今はワインバーガー氏と連絡がとれないんです!」

サカマキはディラルド博士に詳しく説明した。
「PCに聞いてもわからないんだ!!
お父さん!!リリアを助けて!!」

PCの画面が揺らいだ。

「ばっかじゃないの!!

いつまでたっても戻ってこないとおもったら、こーんなことになってんのかあ~~~!!」

そこには大きな顔文字が浮かぶ帽子をかぶった女の子が映っていた。

「れぜんだちゃん!!」
サカマキが叫んだ。

「おおい、エリックううううう~~~~??
リリアさがしてんの??

なあんだあああ~~~~!!それじゃあすぐにさがしてやるよっ!!

ほら、おばけ~~~~~~~!!でてこいってばっ!!!」

ひゅううううううううう~~~~~~~ん!!

PCからおばけが飛び出してきた。

「えりっく どうした・・・りりあ いないのか・・・

またか ・・・おれってふこう・・・

さがしたら また いっしょに あそべるな・・・」

エリックはびっくりしてそのおばけの顔をじっと見つめた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・   

・・・・・・・・ニーソックス ??」

「ははは・・・

なんだ・・・えりっく おもいだしたんだな・・・

じゃ りりあを さがせば いいんだな・・・」

おばけ達が、PCから溢れ出した。

「さあ りりあ を さがして たすけるぞ ・・・」


・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)

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by f-as-hearts | 2016-09-13 17:00 | SFサウザンドアイランド