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紡ぐ夢 綴る夢

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タロット占い師ASのブログです。

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異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者


第三十六話 「 キング 」


レゼンダはこの城の最上階にいた。
それがこのゲーム空間の中にいる時の定位置のようなもので
常にオンラインになっているのには、訳があった。

「・・・我々が管理出来るカード、つまりレゼンダが創った能力者のカードは
カードゲームの上級者である爵位のある者から、無冠の者達まで、管理下
に置くべきというのが、キングのお考えだ。

・・・仲間である証が、このカードであるというのは、今や常識。

能力による支配は、かなりのエネルギー消費があるが、この空間のエネルギー
を利用すれば、それが抑えられ、最小限の報酬で皆が満足することは実証済み
だ。」

「・・・・ナイト、なんの話?キングは私に、何か司令を?」
「仲間になる前にカードが渡ったことによる、バグが少なからず発生している。」
「!・・・・・・・申し訳ございません。

なるほど。ナイトの能力で、バグを処理するのね?」

「そういうことだ。私が行く事になるが・・・・

魔女レゼンダ、クイーンには知らせるなとキングはおっしゃられている。」

レゼンダはキングに謝罪すると言った。
「それはもういいそうだ。

それより、クイーンは今はお休みのようだから、間違っても連絡は入れない
ように。」
「かしこまりました。」

「レゼンダ。君はお疲れのようだが、大丈夫かね?」
「!キング!いいえ、疲れてはおりませんわ。

ナイトにバグ処理をお願い致します。」

「それは承知した。

では、エリックのお手並み拝見、だな。」

ナイトの称号を表す文様が画面に浮かぶと消えた。

「いつみても、この文様のデザインは良い。
レゼンダは美術的な審美眼をお持ちだね。」

「ありがとうございます。キング・・・・」

そう話すキングの顔は、この城の雰囲気に合わせた王様の絵で
本人の選んだゲームキャラだとわかっていても、中身もきっと王に
違いないと、レゼンダは思うのだった。

「・・・・・・・・次の間はエリックには難関だと思います。
引き続き、中継をさせて頂きますわ。」

「私はダイジェストでよい。あまりここにはいられないのだ。
・・・後程映像を見せていただこう。」

「はい。かしこまりました。」

キングの称号の文様が浮かんで消えた。



カツカツカツ・・・・・・・・・・・

キングは秘書と執事にノートを渡して、会議室へと消えた。

秘書は執事につぶやいた。
「・・・キングはいつまでこのようなプロジェクトに関わられていく
つもりなのでしょう?」
「・・・・・キングの趣向に何か異議を申し立てるおつもりですか?」
「はい。いくら能力者がいる城といっても、バーチャルではありませんか」
「あなたが能力者ではないことが、キングへの不信の理由であるのなら
あなたの代わりを私は推挙することに致します。」
「・・・・・?!なんですって・・・・・」

次の瞬間、秘書はその場から消えた。

「・・・・あなたが能力者なら、キングの凄さを理解できたことでしょうね。
誠に遺憾ながら・・・・・・」

執事は廊下をゆっくりと見回すと、お茶の用意をする為にキッチンへと
歩いていった。


会議室ではプロジェクターが会議の内容を映し出していた。
会議の進行を務める司会者が入室したキングをみると、皆に手で合図を
した。皆が立ち上がると、一斉に拍手が沸きあがった。
皆は威厳はあるが若いその男性の胸に光る沢山の勲章に眼を留めていた。

「リドル帝国総帥のご嫡男が、何の用だ?」ひそひそと隅に居た科学者が
隣の記者に話し掛けた。
「アンドロイド・グランドクロスについての研究発表だからな、そりゃ来るだろ」
「・・・政治の話にしか顔を出さないんじゃなかったのか?」「これもそのひとつ
だ。」「?」「俺達の界隈じゃ有名人なんだよ、キングは。」「へえ?」
「それに、このプロジェクトの最大の出資者でもある。」「はあ・・・・・そりゃ」

科学者はにやりと笑った。
「じゃあ俺は、いいところに来たってことだな!」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2013-03-30 12:14 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者


第三十五話 「 そして敵方は・・・ 」



イムズ将軍とマドックスは、無人の飛行場に戻って休息をとっていた。
なにしろあれほどまでに大きな力を何度も使ったのだ。
将軍はマドックスには言っていなかったが、とっくに限界を超えていたのだ。
痛む頭を抱え、ようやくベッドに辿り着いた二人は、ものも言わずに倒れた。
丸二日寝て、起きてからも暫くはボーっとしたまま、二人はどちらともなく朝食
の準備をして、食べた。

「情けないと思うのは・・・・」イムズが言った。
「エネルギーを使い切ると、まるで電池のないおもちゃのようになることだ。
・・・・人間なんだから、せめてエネルギーを温存できるようにしたいが。」
「・・・・そうですね・・・・そうです・・・か・・・・・・?
でも温存、できる状況じゃなかったですから・・・・・」
マドックスはわかったようなわからないような顔をして、トーストを食べている。
その顔を見ながら、イムズはコーヒーを飲んで、少し落ち着いた口調で言った。

「今になればわかるんだが・・・・エリックはこどもだからすぐに興奮状態に
なる・・・・あれを、静かにする方法は、やはりレゼンダが適役だろう。」




・・・・・・・こちらダンジョンの中・・・・・・・・

「レゼンダ、やっぱり面白いや~~~~!!!!
魔女ってすごいんだな~~~~!!!!

ねえねえ、おばけ~~~~!!!
おまえも一緒においでよ~~~~!!!!」

「・・・・・・・・かんぺきなおばかちゃんだな おまえ・・・・・・・

なんでおれを つれていこうとするんだよ・・・・・

おれにとりつかれたいの?・・・・・」

「ダメなの?」

「はあ??・・・・・・ダメとかいいとか おまえに

わかるのかよっ・・・・ぜったいわかってないよな・・・・

わかってない・・・・わかってないよな・・・・・・・・

はあ・・・・・・とりついてやるよ しょーがねえなあ・・・」


おばけがパーティーに加わった。


「リリア~~~~!!!!

ねえねえ、おばけがとりついたよ~~~!!!

なんか、パーティに加わったって壁に書かれてる~~!!」


「ええええええ???」「サカマキさん落ち着いて。」

リリアは冷静だ。





「・・・さすがエリックを育ててきただけはあるわね。」

「レゼンダ。

紅茶がこぼれているが。」

「・・・・・・・・ま・・・・まさかね。

こんな手でくるなんて・・・・・・・・ええっとこの場合

どういうことになるのかしら??

・・・・・・この先・・・・・・・」

「ふむ。

さすが愚者ではあるな。」

「キング。お言葉ですが、まだ愚者だと決まった訳では・・・」

「レゼンダ。彼をどうにかして仲間にするのだ。」

「はい、勿論そのつもりですわ。」




「リリア~~~~!!!!見ててね~~~!!!

よっし、行こう~~~!!!おばけ~~~~!!!」

「・・・・・なんでそんなに うれしそうなんだよ・・・・・

おばかちゃんにとりついちゃった おれってふこう・・・・・」

「ぼくは しあわせだけどね~~~~!!!あはははは!!!」





「・・・・・・・・な、なんだか寒気が・・・・・・・」

「レゼンダ、風邪でもひいたのかな?」

「そうだったらいいんですけど。」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(この お話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2013-03-27 00:00 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者


第三十四話 「 クエストスタート 」


エリックが最下層の扉の前に立っている。

エリックの眼には、その2枚の扉がギイイイイイーーーーーと軋んだ
ような音をたてて奥へと開くのが見えていた。

「これ、面白いねっ!!!奥は、暗いんだよ。
でも・・・リリア、リリア達も見えるから、変なかんじ~~~!!」

扉の内側に入ったエリック。

と、突然、後ろで扉が閉まり、エリックは悲鳴を上げた。

「あ、あれ????

リリア????サカマキさん?????

そこにいるんだよね????」

「エリック???

どうしたの?そこにちゃんといるわよ??」


エリックは呆然としていた。

「リリア?!

えええ???僕、PCに入った時とおんなじになってる!!!」




リリアは、やっぱり、とつぶやいた。

「レゼンダが、エリックを仲間にするつもりなら、こういう風に
作るんでしょうね。」


エリックのしている腕時計が光った。

「エリック、落ち着いて。これは、私があなたとの通信用に
作った、PC用アイテムよ。

現実の声や姿が聴こえなくても、この声は聴こえるでしょ?

聴こえたら、手を上げて?」

エリックは勢いよく手を上げた。

「リリア~~~~~~!!!!すごいやっ!!!

僕の声は、聴こえてる?」

「勿論よ。今はダンジョンの中しか見えないのね?

大丈夫?」

「うん、大丈夫。

でも、すごいや!この時計!!!

それとさ、どうして目の前にいるリリアが見えないの?」

リリアはサカマキの方を見て、それからエリックに言った。


「このダンジョンも、カードゲームの空間なの。

異次元のバトルで、その空間にいない人は見えなかったでしょ?

レゼンダは、そういう空間を支配するゲームマスターなのよ。

・・・異次元にいなくても、そのカードを持つことで、ゲーム空間に

いることになるのね、きっと。」


「・・・・・ふうん。じゃあ、やっぱりレゼンダはラスボスかなあ!!!」

「それはわからないわ。・・・エリックを止めた、あの人物も気になるし。」

「う~~~ん・・・・・・あ、目が見えてきた。」エリックは歩き出した。

「迷路の進路を教えてあげられればいいんだけど・・・・」
サカマキはリリアに言った。

「・・・・さっきまで見えていたダンジョンが、中が見えなくなったね!!」

円錐状の山の壁面に埋もれた城は、もう外観しか見えなかった。

「ええ・・・・・・これは誤算だったわ。


完全に、外部を遮断できる空間になってる。
迷路を上から教えてあげられると思ったのに・・・・・・甘かったわ。」

「どうする?エリックだけで大丈夫?」

「エリック、聴こえる?

ダンジョンの中は、もう私達には見えないの。
何かあったら、声に出して。」

「わかった~~~!」

「凄いな、もう怖がっていない????」

「エリックはよくPCの中で迷子になってるから。慣れているのよ。」

くすっとリリアは笑った。「私達は、待つしかないわね・・・・・」



エリックが進んでいるダンジョンの通路・・・・
それは、建物と言っても古い城の内部のような、石畳の通路だった。
壁はところどころ石がでこぼこに凹んで、そこの中に松明の灯りが
揺れていた。

「古いお城だな~~~~!!!

おばけが出そうだよ~~~~!!!」

「お化け?????」
「その割には、エリックは嬉しそうね。」
「うん!!!!おばけ、面白いじゃん!!!!」
「・・・・・・・・・・・・」「サカマキさん?」


ひゅうううう~~~~~~~~・・・・・・・・・・・

「あ、ほんとに出た」

「え?」

「ゴーストだ~~~~!!!!あはははっ!!!!」
「どんなゴースト?」
「えっとね、壁からひゅ~~~~~って出てきたよ。
怖くないやつ。ほら、舌出した!!!べ~~~~~っだ!!!」

「・・・・・・怖がらせようとしてないのかしら?」
「いや?普通は怖がるだろ?」「え?アニメっぽいお化けで??」
「壁から出てきたってことは・・・・・幽霊のダンジョンなんだろうか」

「じゃあ、聞いてみるね。

あのさ~~!ここってお化け屋敷なの?」

「・・・・・・・・ちげえよ・・・・・・・・・ばっかじゃねえの?
・・・・なにふつーーに おばけにはなしてんだよ・・・・・・・
・・・・おめえもおばけにしてやろうか・・・・・・」
「おばけにならないと、クリアできないの?」
「ちげえよっっ・・・・・・・・・

おれはここにくるやつを みはってるだけさ・・・・・・・
おめえが このダンジョンでまいごになるおばかやろうか
どうかな・・・・・・」

「まいごになるひとがいるんだ~~~!」
「へっ・・・・・・・・・・

そりゃあそうさ・・・・・・・・・・


まず おれに はなしかけなきゃ


ずうっと ぐるぐるいりぐちのまわりをまわりつづけるんだからな



・・・・おめえは おれを とおりぬけていけば

さきへすすめるぜ・・・・・・・・・・


それがさきへいく たったひとつの みち なんだからな」



「リリア~~~~!!!

おばけを通り抜けなきゃ先へ進めなかったみたいだ!!!

へっへっへ。

やっぱ、このダンジョン、変わってるよ!!!!!

面白いやっっ!!!!」

エリックはそう言うと、お化けの体を突き抜けて、先へ進んでいった。


あっけにとられる2人。

「うわ・・・・・・・・

私だったら、一生クリアできないダンジョンだ・・・・・・」
サカマキが呆れたように言った。

「これは、やっぱり、エリックの為のダンジョンなんですね!!」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2013-03-23 00:20 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者


第三十三話 「 ダンジョンへ・・・・ 」


エリックがソファーから身を起こした。

「おはよ・・・・・・・・・・リリア~~~~!
僕、変な夢見たよ・・・・・・」

サカマキがエリックの方へ歩いていった。
「どんな夢?」

「サカマキさん・・・・・・

ええっとね・・・・・・・なんか、えらそうなおじさんや魔女が

・・・・・カードの話をしてたんだ。
僕、もっと聴きたかったんだけど、目、覚めちゃった。」


リリアが頷いた。
「そうなの?

その、場所に行ってみたい?」

「うん・・・・・・面白そうなんだもん。」

サカマキが驚いて聞いた。
「夢、覚えてる?」
「今見たばっかだから・・・・・・

ゲームの中みたいだったんだ。」
「もしかして・・・・・

お城、とか?」

「え??


どうしてわかるの?」


リリアが笑いながら言った。
「エリックなら、そんな夢見そうだからよ。

・・・・本当は、もう少し後にしようかって思ったけど
いいわ。

エリック、あなたのカードでね、ダンジョンクエストができるのよ。」

エリックは飛び上がって喜んだ。

「ほんと?!

どこに???」

タブレットを見せると、エリックの顔はみるみる真っ赤になった。

「うわあああああ!!!!!すごいっっ!!!!!」



城はまるで山をそのまま城壁にしたようで、全体的には円錐形に
造られていた。

「こうして、上の部分を手で払うようにすると・・・」

一段一段と、輪切りのように上層部が脇にスライドして、一番下の
部分に、入り口が見えた。

「私達は見るだけだけど、エリック。

あなた、このカードを持ってみて。」


エリックがカードを持った瞬間、その入り口にそのままの姿の
小さなエリックが現れた。

「どう?エリック?」
エリックは現実の、今リリアの隣にいる自分の他に、小さな自分の
意識が、入り口にもいるのが不思議で、びっくりしたまましばらく声も
出せずにいた。

「あのね・・・・・・・


僕、ここにもいるんだ。
ほらっ!!!見て!!!!!」

サカマキも驚きながら言った。

「うん。見てるよ。

で、どうかな?ダンジョン、行けそう?」

「行きたい~~~~!!!!

でもさ~~~~!!!ここ、ひとりでしか入れないみたいだ。」

「あ、そうか!!!ゲートに入るのはひとりって・・・・・?!」
「そういうことみたいね。」

リリアは頷くと、少しタブレットを眺めていた。


「・・・・でも、こんなことは出来るかもしれないわ。」

リリアはタブレットにリングからのコードを差し込んでいた。

「・・・・こうして・・・・そうね、エリック、ダンジョンに何を持って
行きたい?」

「ええっと・・・・・

うん、強い武器・・・・・・


でもまってよ?ここってさ~~~~カードのダンジョンだよね?」

「そうなんだよ。だから、魔女レゼンダと、あの謎の声の人物も
いるんじゃないかって心配してるんだけど。」

「ダンジョンだから、クリアするには謎解きか敵が現れるかも
しれないのよ。それもーーー」

リリアは真剣な顔で言った。

「エリックがそのゲートに行けるだけの力があるかを試される
のよ。」


「でもさ~~~~~!!!!

絶対、絶対行ってみたいんだ~~~~~!!!!

これ、すごいダンジョンだよね?」

「間違いなく」「そうね。」

「・・・・リリア、僕自分のカードだけで勝てるかな?」
「・・・・じゃあ、私の持っているカード、どれかと交換してみる?」
「うん。ありがとう!」

リリアはタブレットの立体映像を眺めながら、何かを考えている
ようだった。

「エリック、この時計をつけていて。」

ダンジョンにいるエリックの手首に、小さな腕時計がついた。

「わっ!!かっこいい!!!」「うふふ・・・・」「へえ?拡大して見たいな」
「そうね・・・・・・・

ここの壁に2Dになるけど、拡大した映像を映し出しましょうか。」

タブレットのサイドにあるプロジェクター機能で、エリックの姿が白い壁に
映し出された。
「エリック、それじゃあ、ちょっと動いてみて。

・・・・あはは、本当に自分の動きに対応出来てるんだね。
それで、リセットは?」「多分、カードを手放せば・・・・・」「こう?」

エリックがカードをテーブルに置くと、3Dダンジョンのエリックが消えた。


「うん。動き方はわかった!!!

じゃあ、僕、行ってくるね!!!」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2013-03-23 00:07 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者


第三十二話 「 アンドロイド・リリア 」


ワインバーガーはアンドロイド製作の世界的科学者である人物と共に
会議が行われるエッジ・タワーに向かっていた。

「今の電話は、興味深いですね。」
科学者は隣に座っているワインバーガーに話しかけた。
「この車の中で、電話をおとりになるということは、私にも聞かせたい
ということと受け取りましたが?」

「その通りです。
あなたのアンドロイドであるマーマレード・リリアが関係する案件です。」

「そうでしたか。
それにしても能力者と行動を共にしているとは伺っていましたが、
随分と危ない敵に狙われているのですね。
リドル帝国将軍のお話は、多少は伺っております。」

ワインバーガーは笑った。「多少・・・・ですか。

まあ、そういうことにしておきましょう。
それで、科学者であるあなたに、参考までに伺いたいのですが。
能力者がその能力を発動させる条件やそれまでの行動での
予測もですが、そういった研究は進んでいるんでしょうか?」

「・・・・エリック、のことですか?」
「全般として捉えていただければ」

科学者はワインバーガーをじっと見た。

「・・・さすがに、貴方のことは騙せませんね。

リリアの集めた情報は、確かに私の手元にあります。
・・・貴方が私の研究をご存知だから、黙って認めている、そう
解釈してよろしいですか?」

「その通りです。」
「では、本題に入りますか。

私の研究である脳科学の分野では、能力の有無は脳の特定の部分に
顕著であると言えます。

ただし、その能力者がどういう能力かによって、その部位は変わります。
Sクラスの能力者においては、脳細胞の信号が異常に早いのは
確認されています。そしてその特徴は活性化された原始からの細胞にあります。
・・・つまり眠っている、普段使われていない筈の脳です。」

「それは、どう使われているか調べられたのですか?」
「リリアの能力のひとつに、人間の熱を感知できる視覚があります。
エリックが能力を発動させている時の、熱伝導の情報を送らせていました。」
「・・・・かなり微細な熱ではありませんか?」
「AAAは伊達じゃありません。」「全くですね。」
「・・・・・詳しいことは省きますが、将軍イムズとの戦闘、そしてレゼンダという
カードマスターとの戦いで、彼は怒りの感情が引き金になる時と・・・・
それとは別に、興奮状態の時にも発動がみられました。」

「・・・・ということは、ほとんどの能力者も同じと思って間違いないですか?」
「・・・・もうひとつ。

実は能力者は我々とは違い、我々の脳の興奮状態が、通常の状態なんです。
ですから、それ以上の興奮がある状態が、発動している状態ということです。」

ワインバーガーは驚いたように言った。
「そんな状態で、長くいればーーー」
「ええ。制御不能に陥ると思います。
ですから、リミットがあり、長くは続かない、そう予測ができます。」
「なるほど。能力者のエネルギーという概念が、少し理解できたように
思いますが。
それではエリックが発動後眠くなるというのは・・・・」
「脳が信号をさばききれなくなる状態といえばわかりますか?」
「混沌としているということですか?」
「昏睡状態に移行する手前ですね。」

ワインバーガーは最後に、と言った。
「リリアに、エリックのことを私に報告させなかった理由を
教えて下さい。」

科学者は前を向くと、少し首をうなずくように下げた。
「リリアには、エリックの能力を見極めるように伝えてあります。

そのせいです。
どこまでの能力か、わからない為、まず私に彼の保護をすると
彼女自ら言ってきました。

不思議ですか?
リリアには私は、自分で考え、最良の方法を見つけられるだけの
脳を与えました。裁量することまでを試行錯誤しながら見つけられる
アンドロイドですから。」
「最良の裁量・・・・思考が錯誤したりしませんか?」
「人間なら、ね。」
「人間ではないから脳も違うということですか?」
「人間とアンドロイドの違いを、脳科学から説明するには
ここでの時間ではとても足りません。

・・・・どうやら、会場に着いたようですね。

ワインバーガー氏。
いづれ貴方の為に、リリアも動くでしょうから、結論を急がずに
待っていて頂けると嬉しいですな。」

「・・・・そうですね、専門書を開くとしましょう。
ありがとうございました。では会場へ」そう言ってワインバーガーは
笑った。





ーーートレーラーの中---

「これは・・・・まるで迷路のようだな!」

そのタブレットの立体映像は、巨大な城の内部を透明な板で
造って、入り口から目的地であるゴール・・・中心部にある扉へと
迷路を抜ける作りになっていた。

「RPG・・・・・・まるでロールプレイングゲーム、ですね。
実際にある城を、映像にして、床を半透明にしてる。
この城はどこかで見たような覚えがあるけど、どこだろう
・・・・何か重要なことが・・・・」

「・・・・エリックが起きたら、このダンジョンを見せるしか
ないかも。

レゼンダがエリックを仲間にする前提で作ったカードなら
きっとこれがゲートへの入り口なのね。」
「危険、ですよね。」
「レゼンダが、何を仕掛けてくるか、が、わからないけど・・・・

・・・・こちらには、サカマキさん、検査員の貴方がいるから
何も心配ないと思うわ。」

サカマキは驚いてリリアを見た。
「・・・・?どうしたの?」
「私を信用してくれているんですね。」
「ええ」

サカマキはぎゅっとリリアを抱きしめた。

「・・・・・ありがとう」

リリアが微笑んでいた。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2013-03-15 17:55 | SFサウザンドアイランド
異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者


第三十一話 「 エリックのカード 」


エリックが眠っている間に、全員でトレーラーに戻ると、サカマキと
カネムラはワインバーガー氏に今後の事を相談していた。

あまりに大きな力の発動に、エリックのこともだが、イムズ将軍とレゼンダ
のこれからの動向も、隠してはおけないとリリアに説明した。

「エリックを止めた、あの謎の人物だけど・・・」
サカマキはリリアに訊ねた。
「何か、知らないですか?」
「・・・・いいえ。

以前、レゼンダがカードマスターで、称号が魔女っていうところまでは
情報を得たけど。他の称号のことまでは・・・・

PC。すぐに調べてくれないかしら?」
リリアは端末をPCに差し込むと、情報の海を検索し始めた。
「少し、時間がかかると思うわ。相手も、何重にもロックしている
筈だから。」

「わかりました。カネムラ君も疲れているだろう?
寝た方がいい。」「そうします。・・・・・・じゃあ、何かわかったらお願い
します・・・・・」あくびをしながら、カネムラは別の部屋へと行った。


リリアの横顔を見つめていて、サカマキはまた彼女を背中から
抱きしめた。
「・・・・ごめん。

何度も、もう戻れないんじゃないかって思ったんだ。
君を、こうして抱きしめられる現実に戻れて・・・・・・・
本当によかった。」

「サカマキさん。」「君が、アンドロイドでよかった。
じゃなければ、私は素直になれなかっただろう。

人間の女性に、いきなりこんなことをしたら、ビンタもの
だからね。」
「・・・・それは、大変だわ。でも手が自由にならないと困るの。」
「仕事の邪魔しないようにする。」「お願いします。」「ふふ・・・」


「情報が集められました。
カードマスターという集団では、あの人物に当たる情報は何も
見つかりませんでしたが、能力者を表す表現の中に、細分化され
セキュリティーが最上級のものがありました。

そのセキュリティーシステムは特定の人物のみにゲートを見せて
それからまたゲートキーが複雑に作られています。
全てログインされた状態で、そこのゲートをくぐれるのは1人のみ。
つまり、ゲートの数が、その集団の人数ということになります。」

「そこまでわかったんだ!」
「でもそこまでですけど。」「何人いる?」
1、2、3、4、5・・・・・5人です。
ん・・・・・?待って・・・・・・

・・・・5番目のゲートはログインされていないわ。」
「それはもしかしたら?」
「予測でしかないけど、エリックの為のゲートだと思います。」

ーーーリリア、強制終了するよ。

「PCだわ。どうしたの?」

ーーー敵が気がついたみたいだ。まだ大丈夫だけどね。

「わかったわ。じゃ、後で。」


「ふう~~~~~!!!なんだか緊張した。」
「私がPCで調べることも、彼らには想定内のことなのね。

ひとつ、方法があるけど・・・エリックのカードを調べたいわ。」
「!そうか!エリックの・・・・・・・」

エリックのポケットの中に、カードが入っていた。

「一見、普通のカードだけれど・・・・」
「ここは、私に任せてくれないか?」

サカマキは自分の検査ツールを取り出すと、カードのスキャンで
中がどうなっているか調べ始めた。

「・・・・・これを見てくれ。」
その検査内容をPCでリリアに見せながら、サカマキは言った。
「何層にもなってる。一番内側に薄い金属の板が・・・・

これ、発信と受信が可能なカードだ!!
そして今はそれは出来ない。
・・・エリックが持ってはじめて、動作するようなシステムだ。
指紋認証か?!」

「よくできているわ・・・道理で、レゼンダが悔しがる訳ね。」
「それと・・・・・よくわからないコードがある。

ここ、見える?」
「・・・・・・・もしかしたら、これがゲートの鍵?」
「ビンゴ!!多分それで間違いない。」

二人はそのカードに描かれたエリックを見て、そして裏返して
表面に描かれている絵を見た。

サカマキはその絵を見ていて、気がついた。

「これは・・・・・・・・まさか、記号認証??」
「3Dの?」

サカマキは早速PCの端末にコードを繋げると、タブレットで
その絵を読み込んでみた。

そしてそのタブレットをテーブルに置くと、立体映像が浮かび上がってきた。

「!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2013-03-12 01:47 | SFサウザンドアイランド