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紡ぐ夢 綴る夢

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タロット占い師ASのブログです。

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     「 クリスマスの絵 」




器用な白い指先が 緑色の紙から

ヒイラギの葉の形を 切り抜いてゆく

赤い画用紙に 丸く貼り付けてゆく



隣で 雪だるまの顔を

福笑いのように 貼り付けてゆく 子



雪が降り始めた 

雪が 明るい 夜の道



楽しそうに絵を作っていく

ただ見ているのも いい



私が 持っているものは

そんなに多くは無い



ただ 見ているものは 美しいものばかりだ



笑い転げる子ども


雪だるまの 顔が 変だ




雪の 降る 夜の こと


こんな 話は どこにでもある




もっと 描いてごらん


そう 笑った
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by f-as-hearts | 2010-11-30 15:28 | 祈り
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クリスマス前なのに

月並み









とか言ってみる
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by f-as-hearts | 2010-11-29 00:54 | 祈り
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炎の幻獣
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by f-as-hearts | 2010-11-28 15:43 | 祈り
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地平線




消えない灯火
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by f-as-hearts | 2010-11-26 15:43 | 祈り
・・・昔々、召喚師が大勢いた頃のお話。


ミンク・デリーシュア       ・・・20歳        召喚師

アーカディ・カッシ         ・・・19歳        魔法使い

ホワン・イーリイ          ・・・28歳        武術師範

ガウル               ・・・???        召喚獣 火炎妖魔 

カロン・デリーシュア      ・・・51歳         ミンクの父 召喚師

セト伯爵              ???        時間城の謎の人物

エル・シェラタイン        ・・・???      森のドライアドの妖精王




第  46  話         最終話  「 永き夢のごとく 」



火の鳥が消えたせいで、火の鳥のエネルギーで生きていた幻獣達が倒れていった。
それは敵も味方もなかった。エキドナや敵の将軍の大半が、アーカディに吸収され
残る者達は、統率を失いちりぢりになっていった。

竜族は現世で翡翠竜の大群に押さえ込まれ、その大半が倒された。竜族の中でも
力があるといわれるブラックドラゴン達は、まだ交戦中だったが徐々に神々に包囲され
中には逃げ出す者も出てきた。

雷神はドラゴンに告げた。
「御前達の 大義名分、神々に支配されぬ竜族の世界とは、なんだ?
御前達を解放したという 魔法使いアーカディは、異世界へと逃げた。
我々がいない世界へ 御前達も行けば良い。そうすれば、無用に仲間を
失うこともなかろう!!幻獣界も再び復活した、御前達の世界が」

「・・・そういう、全て神々が決めたような筋書きが、我々竜族には我慢ならぬ!!!
この戦争は、我々の為の戦争だ!!!!」

竜族は 再び集結し、現世の召喚師を一斉攻撃しようとした。






「・・・・・・・困りましたねえ。



・・・・常世の闇よ真の空よ、光さえも出られぬ完全なる暗黒よ、我を知り我は知らず我の
全てであった世界の絶対神よ、我にその力を授けし召喚師の王よ。この、しもべの声を
聞き届けたまえ、今この刻この戦いの場の生きとし生けるものに、最後の審判を!」

それは大召喚師の朗々たる詠唱だった。

カロンはその詠唱を初めて聞いた・・・・そしてその言霊が凄まじい勢いで真の闇ーー
空に真っ黒な宇宙を呼び出したのを観て、怖ろしさに平伏した。
召喚師達は皆、雷に打たれたように地面に頭をつけた。それは、人間が絶対に観ては
いけない神の降臨だった。





「・・・冥界の神!!!」


雷神は一礼し、冥界の神がその宇宙からやってくるのを黙して待った。






「・・・・・・・ 竜 よ  ・・・・ 破壊者 よ ・・・・相 み 互い 存在 すべき ものを ・・・・

理解 せぬ は ・・・・・・ 愚か なり ・・・・・ 運命は 止まらぬ ・・・

・・・ 滅びの 定め 受け止めるが よい ・・・・・・・・

・・・・・ かの地に 逃れし 魔法使い は いづれ ・・・・ おのれの 命が ・・・・

・・・ 輪環 より 外れ ・・・・・・・・        ・・・・・・・・・知る で あろう ・・・・・・


   ・・・すべての 生命 よ ・・・・・ 再び 運命の 輪 を   まわすの だ ・・・・・ 」






その声は 幻獣界のミンクにも 届いた。

その頭に 直接響く声は・・・この世界がどんなに広くても、それが全く関係無い、生き物の
生命に関係する言霊なのだと・・・何も知らないミンクでさえ恐れおののいた。
それはその場にいたホワンも、幻獣世界の生き物も、全てが理解した。

ホワンはミンクのところに駆け寄った。

「ミンク、この・・・神の声は・・!!」
「・・・・・・・・冥界の、神・・・・・・!!!私達 召喚師の、最高神!!!!!」



その言霊は、現世で 幻獣界で、未だ戦いを止めなかった者達に、最後の審判を
下した。

真の闇が その者達を包み それは一気に世界中を暗闇に変えた。
・・・激しい闇・・・沈黙と絶対的服従、それが死を司る冥界の神だと、誰もが理解し
怖れた。



ミンクは その暗闇の中にいて 不思議な感覚が蘇るのを感じた。




      あ・・・試練の洞窟だ・・・・・・・

   
・・・・・ガウル・・・・・

・・・私ね・・・・・・ 思い出したよ・・・・・・・・・・


・・・・・・私   ガウル 助けて、 ガウル 助けてって ずっと

洞窟の中で 思っていたの・・・・・・・・・






「・・・・・・馬鹿チビ!!!!泣くんじゃねえ!!!!!」





・・・・・・・・・・・・・・・うん・・・・・・・・・・・・・わかったよ・・・・・・・・・・・・

洞窟を 抜けられたのは  ・・・・・ガウルが 絶対 待っていてくれるから

そう、思えたから だった・・・・・・・・・





・・・・・・・・そうだったんだ・・・・・・・・・・・・


「・・・・・・・あたりまえだ。 俺は おまえを 忘れないっていってるだろうが!!」



闇が・・・・・・何も無かったかのように 消え去った。





・・・・・・・・・・・・・・妖精族の村・・・・・・・・・・・・・・・・・



竜族は、その闇に包まれ恐怖を初めて植えつけられ・・・逃げ出していた。
最後の一頭の、一番力の強いブラックドラゴンは、その場で絶命していた。

召喚師達はしばらくその場で起き上がることすら出来なくなっていた。
大召喚師は、詠唱によって一気に歳をとったように見えた。カロンが風神に
頼んですぐに駆けつけた。

「大召喚師様!!!大丈夫ですか?」「大丈夫みたいねえ。こう見えて・・・
・・・・・どう見える?」「大丈夫ですね」「・・・・そうなのよ。死んじゃうかと
思ったんだけどねえ」「・・・・・・・・大丈夫ですね」「あら、風神様、笑いすぎ」

「はははははは!!!!大召喚師、また会おう!!!!」




・・・・・・・・・・・・・幻獣界・・・・・・・・・・・・・・・・・・



一度崩壊した幻獣界は、火の鳥を失ってそのエネルギーを放出していき、少しずつ
生気が失われていくように思われた。
ミンクにはどうしたら良いのか、わからなかった。ホワンも何かが足りないと気がついて
いたが、炎のことも火の鳥のこともわからなかったので、何も助言できずにいた。

「・・・・・ホワン師範・・・・・・生命の、エネルギーって・・・・どこからくるの?」

ミンクの問い掛けに、ホワンは驚いてまじまじとミンクの顔を見た。
まるで、何十年も修行をしてきた者の、問い掛けのようだったのだ。

「ここに生まれる、新しい命、また、それを喜ぶ精霊のエネルギーだと思う。
ミンク、精霊を呼ぶことは出来るか?」

ミンクは、小さく頷いた。「・・・・・・・やってみる」


ホワンは子どもの妖精達と精霊のエネルギーを感じたことを、思い出してた。




「・・・・・破壊する力ではなく、そのエネルギーは そなたの周りに溢れているものだ。

・・・・・ミンクは、生命を護るエネルギーを、持って生まれてきたのだ。

それは、きっと・・・・・・全ての生命が本当はそうなのだ。 誰もが 皆 持っているものだ。

ミンク、この魔法陣のように、皆を 護っていこう・・・・・・・・・」




・・・・・・・・・・・・再び 妖精族の村・・・・・・・・・・・・・・・・・




・・・・・精霊達が 明るい声でざわざわと騒いでいた。

「おや、ミンクが呼んでいるのですか?そう、そう・・・・・・・幻獣界に行ってくるのですね。

・・・・この花が、あちらでも 咲くとよいですねえ。




・・・・・・おお、よい 風が 吹いてきた。


・・・・・・ミンク、ホワン・・・・皆も   ありがとう。


・・・・皆が 生命の喜びを 感じられる世界でありますよう 

   どうか それを 忘れぬよう・・・・・・・・・・・祈りましょうね。



    神よ  精霊よ・・・・・・・・・・・・・」 




・・・・・・・・・・・・・・・・幻獣界・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



精霊達が祭壇に来た・・・・・幻獣のこども達が そこに引き寄せられるように
集まってきた。

「精霊だ、おもしれえ!!!!」「幻獣のこどもってこんなやつらばっかなの?」
「うるせえな~~~~!!!うわっ火がとんでら!!!!」「はははは!!!!」
「なあ、ここって・・・もと通りになるか?」「なるんじゃない~~~??」
「なんだよお!!!真面目に答えろよ~~~~!!!!」「爪、爪!!!!
痛いじゃんか!!!!!」「お、こいつ震えてるぜ???」「ばーーーーか!!」
「きゃははははは!!!!!」「なあ、何して遊ぶ?」「遊ぶ~~~~!!!」
「なんちゃって!遊ばな~~~~い!!!!」「いやだ、遊ぶ~~~~~!!!!!」
「じゃあおまえ、鬼ねっ!!!!」「いやだ、おまえが鬼だろっ!!!!」
「ガキねっっ!!!!」「ガキっていうやつがガキだよ~~~~~だ!!!!」
「それで勝ったつもり???」「あはははははは!!!!」



ミンクとホワンはその大騒ぎを眺めながら、笑った。
「・・・・・なんか、思い出すな~~~!!」
「そうだね。・・・・・・・・あ・・・・・・・・」


空に、星が流れた。



「・・・・・・・ここが元通りになったら・・・・・ガウルも喜んでくれるよね?」
「勿論」「・・・・・・・そっかあ・・・・・・・・・・・」





「・・・・・・・・お父さん達も、待っててくれるかな」「勿論」










「・・・・・・・なんか、待たせておいていいかもっなんて・・・・・・」
「もち・・・・・・・え?」「あははは!!!なんでもないよ~~~~!!」

・・・ゴン!



「・・・・・え」「あっわりいっ!!!雪の玉がぶつかった?!!」
「今、雪合戦しよってことになってさ~~~~~!!!!はははは!!!!」
「おばさんもはいらない?」「お、お、お、おばさん????」
「ははははは!!!ミンク、顔が真っ赤だぞ!!!!」



「わあ!!!!!雪が・・・・・・・・・・・・降ってきた!!!!」

ミンクは手をいっぱいに上げて、雪を見上げた。

周りの音が気にならなくなった・・・・・ 静かな 静かな 雪だった。











・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・E N  D・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あとがき・・・・・・
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by f-as-hearts | 2010-11-25 23:59 | ファンタジー小説Ⅵ
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シルエット
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by f-as-hearts | 2010-11-25 19:11 | 祈り
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クリスマスツリー




生命樹

平和の祈り
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by f-as-hearts | 2010-11-25 17:53 | 祈り
・・・昔々、召喚師が大勢いた頃のお話。


ミンク・デリーシュア       ・・・20歳        召喚師

アーカディ・カッシ         ・・・19歳        魔法使い

ホワン・イーリイ          ・・・28歳        武術師範

ガウル               ・・・???        召喚獣 火炎妖魔 

カロン・デリーシュア      ・・・51歳         ミンクの父 召喚師

セト伯爵              ???        時間城の謎の人物

エル・シェラタイン        ・・・???      森のドライアドの妖精王




第  45  話   「 時の狭間 」




・・・・・幻獣界の崩壊は 止まった。

結界の消失によって現世と幻獣界が衝突し、その世界の歪みを戻そうとする為に
起こった崩壊は、再びミンクによって創り直された魔法陣によって世界をまた分かち、
止めることが出来たのだった。

しかし・・・怪物アーカディは、その身体にしもべ達を取り込み、最後の反撃に出た。
火の鳥をその手に捕らえると、自らその結界を破って、異世界へ逃げたのだった。
その直後から、幻獣達は倒れ始めた。




「!ガウル???」

ガウルは膝をついて、崩れた。ミンクは慌ててガウルを助けようと近づいた。
ガウルは歯を食いしばって立ち上がると、火の鳥の炎へと歩んだ。







「・・・・・・・・くそっ!!!・・・・・・・くそっ!!!!・・・・・・・
あの、馬鹿魔法使い!!!!!!


・・・火の鳥よ・・・王よ・・・・・・・・・

あなたの、命令だった・・・・・・・・・



・・・・・なにがあろうとも 幻獣界を 護れ と・・・・・・・・




・・・・・・・・・ミンク・・・・・・・・・・・・・」


ガウルは、火の鳥の炎が小さく、消えかかっているのを、悔しそうな眼で
見つめた。






「・・・・・・・・・いいか、よく聞け。

幻獣は、現世で死んでも、幻獣界にいれば生きていられた・・・・・・・

火の鳥の命とも言える、再生の炎が ここにあるからだ・・・・・・・・

だがあの魔法使いは、それを、知ってしまった!

火の鳥が、この世界にいなければ 炎は 消える・・・・・・

現世で死んだ者達は、もう・・・・・・・・・・・・・



だから・・・・・崩壊が始まった時、幻獣達を 水晶の結界に閉じ込めようとしたんだ。

王は・・・・・・・・・




・・・・・・もう  炎が 消える・・・・・・・





・・・・・・・  ミンク      俺は  炎に 入る   ・・・・・・・







・・・・・・・ 泣くんじゃねえ!!!


・・・・ いいか、 俺は  言っておくぞ。 




・・・・俺は 生まれ変わって ぜってえ あのばけもの魔法使いを やっつける!!!


・・・・・ぜってえ 火の鳥を、  王を 助けるんだ・・・・・・・・・・ 

・・・・・それが、 俺 だから  だ





・・・・・・ ミンク   じゃあ  な ・・・・・・・」




ガウルは もう2度と振り向かなかった。そのまま・・・炎の中に飛び込んでいった。


「ガウル!!!!!嫌だ!!!!!!待って!!!!!!

時よ!!!とーーーーー」








・・・・・・ジャラ ジャラ ジャラ・・・・・・・・・





「・・・・時は 止められない・・・・一度は 魔法陣の為に 止められても

2度はないのだ。 ミンク 2度目は 死を意味する・・・・・・・・」

「セト伯爵様!!!!!なぜ?????」



「今は私が 皆に見られぬよう・・・時を旅すると 時間が止まるのだが。

おまえは この世界の妖精だから、私とは違うのだ。
時間に縛られる側の者だ。



・・・・・・・それとも、総てを捨てて、私の後継者となるか?」


炎の中でガウルの身体は 炎の色と同化しているのが見えた。
ミンクは涙だけが ぼろぼろ流れて 自分がどうしたいのかわからなくなっていた。

「ガウルは・・・・・ガウルは!!・・・・・・・・どうして、死ななければならないの???
ひっく・・・・・・・・・ひっく・・・・・アーカディはっ・・・ひっく・・・どうして・・・逃げるの・・・・
私が ・・・・・後継者?? 時間を旅する??・・・・・・でも・・・・・・・・・・


でも・・・・・・・・・もう おかあさんも ガウルも、 か・・・・帰ってこないんでしょ?・・・・・・」




「・・・・過去は 変えられない。それは、絶対時間の摂理だ」





ひっく・・・・・・・・ひっく・・・・・・・・

「・・・・永遠を旅するのは 私だけだ。 時間城の伯爵のみの 仕事なのだ」



ひっく・・・・・・・・・・・・


「伯爵は・・・・・・・・・寂しくないですか・・・・・・・・・私は こんなに
・・・・弱い・・・・から・・・・・・・・・・・・



もしも・・・・・・・・誰にも見られることも ・・・知られること も・・・なかった ら・・・・

永遠 なんて・・・・・・長すぎるよおおお・・・・・・

ガウル・・・・・・ガウル・・・・・・・

もう お別れだなんて    嫌だあああああ!!!!!」






「・・・・・・・そう。   ミンク、 ガウルが寂しくないと 思うか?

ミンクには わかる筈だ・・・・・・・・・・




・・・・・・・ミンク、また いつか 会おう。

・・・・・・・時の、狭間で・・・・・・・・・」








セト伯爵の帽子が 飛んだ。



その瞬間、炎の中にいるガウルにそっくりの人間が どこかの砂漠で立っているのが
見えた。
ミンクの手は重そうな剣を握っていた。





「・・・・・・おや、これは失敗した。 まあ仕方ないな。



・・・・時は交差し  再び巡る・・・・・・いつか 旅を終える その時まで・・・・・・・・」

伯爵は 消えていった。






ガウルが 炎の中で吼えた。
大きな獣の 姿に戻って・・・・・・・・



「・・・・・・・・おまえだけは 忘れないからな・・・・・」

「うん・・・・・・・・・・・・うん・・・・・・!!!大好きだよ、ガウル!!!!!」




炎が消えた 祭壇に ミンクは泣きながら座り込んでいた。

ホワンは、柱の影で待っていた。

ミンクが立ち上がるのを・・・・・・・







・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2010-11-24 23:59 | ファンタジー小説Ⅵ
・・・昔々、召喚師が大勢いた頃のお話。


ミンク・デリーシュア       ・・・20歳        召喚師

アーカディ・カッシ         ・・・19歳        魔法使い

ホワン・イーリイ          ・・・28歳        武術師範

ガウル               ・・・???        召喚獣 火炎妖魔 

カロン・デリーシュア      ・・・51歳         ミンクの父 召喚師

セト伯爵              ???        時間城の謎の人物

エル・シェラタイン        ・・・???      森のドライアドの妖精王




第  44  話   「 魔法陣発動 」




その一瞬は、永遠のように長く感じられた。






ガウルはミンクが自分に抱きついていることに驚いた。そして何が起こったのか
考える間も無かったにも関わらず、その身体は動いていたーーー

ーーーミンクを巻き込んでしまう!!!ーーーーー

ーーーアーカディの意識が無い??動ける!!!ーーー








ーーー間一髪、だった。



反射的にミンクを抱えてガウルは跳んだ。

ーーーーーズザザザザザザーーーーーーッ!!!


ガウルは背中から床にスライディングして、ミンクを護って倒れこんだ。



「ーーーーーーーっつつ・・・・・・・・!!!」

「ガウル!!!!!」ミンクは眼を瞬いて、ガウルの顔を覗き込んだ。

ガウルは目を開けなかった。

「ガウル!!!!頭をぶつけたの??大丈夫???ガウル??ガウル!!!!」

ミンクは焦っていた。「ガウル~~~~~!!!!!死なないで!!!!!
ガウル、ガウル~~~~~~~~!!!!!!!」ミンクはガウルを揺さぶっていた。








目をつぶったまま、ガウルは、言った。




「・・・・・・・・馬鹿チビ・・・・・・・

折角、俺が考えた 一番いい作戦を、台無しにしやがって・・・・・・・・・



・・・・・ああ、もう、馬鹿は治らねえな・・・・」


「いい作戦じゃないもん!!!!ガウルの馬鹿~~~~~~!!!!」

「・・・・・・あ~~あ~~!!!わかったから、泣くな!!!!!
泣くんじゃねえ!!!!

おまえは、やらなきゃいけないことがあるだろうが!!!」


ミンクは頷くと、立ち上がった。ガウルは痛そうにやっと立ち上がると、ミンクの頭を
ぽん、と叩いた。

ガガガガガガガ・・・・・・・・・・・・不気味な振動と音が、いたる所から聴こえてくる。

ミンクは、炎の前で呼吸を整えると、詠唱を始めた。

ガウルが、ミンクと炎を見つめているのがわかった。
目を閉じて、ミンクは世界を感じていた。




火の鳥は時間が再び動き出したのを感じた。




アーカディは最終手段をとろうとしていた。

「エキドナよ、我が僕の怪物どもよ!!!!我は力を欲する!!!!!
我が召喚に応えよ!!!!!!我は王なり、我が命に従え!!!!!」


ホワンと応戦していたエキドナ、また現世に降り立った将軍のことごとくを、その場
から呼び戻すと、アーカディは怪物の姿になって、それらを吸収し始めた。

火の鳥は光の水晶結界を放ち、それら現れた怪物を次々と閉じ込めたが、アーカディ
の取り込む速さに追いつけず、アーカディであった怪物は膨れ上がった。
不気味な笑い声が響き渡った。


ホワンは空中にいる、その巨大な怪物に、叫んだ。
「アーカディ!!!!!私と戦うのではなかったのか?!人間だったお前は
どこにいってしまったんだ!!!!!」

世界の破壊する轟音にもう何も聴こえないというように、火の鳥と怪物の戦いは繰り広げ
られた。



・・・・・・音が 途切れた。 突然 何の音も 聴こえなくなった。

皆が 空を見上げた。









その空の上空、割れて現世とぶつかっている空間にーーーー

突如、オーロラが現れた。

最初は 蕾のごとく、仄かに光り 蓮の花びらが開いていくように・・・・・・・

それが すぐに 巨大なオーロラのスクリーンとなって

幻獣達の 世界を 覆い尽くしていった。


その オーロラは現世で戦う 召喚師達の目にも、妖精達の目にも

これは魔法で・・・   魔法が 広がってゆくのだ と わかった・・・・・・・・




「・・・・・・ミンク・・・・・・・!!!」






「・・・光よ 時の花よ 聖なる魔法陣となりて この世界を 護り給え

我は 祈る  この美しい 再生の炎に 誓う・・・・・・」




怪物の、恐ろしい咆哮が、ミンクの祈りを妨げようとした。

「サイセイノホノオダト???ハハハ!!!ゲンジュウカイハ モウ オシマイダ!!!
ソレハ ワタシガ オワラセルカラダ!!!!!」

竜族よりも巨大になった怪物は、その膨れ上がった手で火の鳥を捕まえた。
そしてそのまま、結界を破り、外の異世界へと火の鳥と共に消えていった。

「火の鳥よ?!王よ!!!!」ガウルの声は虚空に消えた。


幻獣達が次々に倒れていった。
ミンクの目の前で、ガウルが膝から崩れた。


「!・・・・・ガウル???」








・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2010-11-22 23:59 | ファンタジー小説Ⅵ
・・・昔々、召喚師が大勢いた頃のお話。


ミンク・デリーシュア       ・・・20歳        召喚師

アーカディ・カッシ         ・・・19歳        魔法使い

ホワン・イーリイ          ・・・28歳        武術師範

ガウル               ・・・???        召喚獣 火炎妖魔 

カロン・デリーシュア      ・・・51歳         ミンクの父 召喚師

セト伯爵              ???        時間城の謎の人物

エル・シェラタイン        ・・・???      森のドライアドの妖精王




第  43  話   「 光の水晶結界 」



ミンクはガウルが怪物に乗っ取られたことに衝撃を受けていた。しかしホワンが駆けつけて
くれたことで、師範なら怪物をなんとかしてくれる、そう思っていた。

必死で走った先に、その炎は見えた。

ミンクはその炎の場所へ上がることを、一瞬ためらった。
ミンクは召喚師の試練で、数々の神々の社や祠を見てきたので、その炎の場所が
とても神聖な場所だとわかった。

・・・再生の宮殿・・・ユニコーンが言っていた言葉が思い出された。
激しく宮殿が揺れた。・・・地面が波打つような感覚を、その床からも感じた。
急がねばならない。迷っている暇は無い・・・その場に上がると、ミンクは炎に召喚師の
一族に伝わる祈りを捧げた。それから、魔法陣の詠唱に入ろうとした。

「我は妖精族にして召喚師、そして武術見習いのミンク、神よ、この幻獣界を護る為
人の世界を護る為ーーー」
その詠唱を遮るように、火の矢がミンク目掛けて放たれた。
ミンクはそれを、手刀で払うと、その矢が飛んできた方を睨んだ。
「ーー私に力を!!発現せよ聖なる魔ーー」




ガウルの姿のアーカディがその炎の側に現れた瞬間、上空から金色の光の帯が
落ちてきた。


ガウルの眼が、その上空の光を捉え、すぐに顔を戻すと ミンクを見た。

ミンクは、その眼を見た瞬間・・・叫んでいた。


「ーーー時よ、止まれ!!!!」


光は ガウルまで届かずに止まった。
ガウルは完全に止まった時の中にいた。ミンクだけが、動いてガウルの側に近づいた。
火の鳥の神聖な炎も、まるで透明な光で出来た彫刻のように、動かなかった。
静か過ぎるその場所で、ミンクはガウルの眼を見つめた。

その、眼は・・・いままで見たことがないくらい、優しかった。



「・・・ガウル? 怪物に、乗っ取られたんじゃないの?
どうして、そんなに 優しい眼をして私をみるの?
わかんないよ、ガウル??この光はなに?」



ガウルの動かない口から、怪物の声が聴こえてきた。

「・・・・ミンク、ナカナカ キテンガキクジャナイカ!

ハッ!マッタク、コイツノアタマハ ドウカシテル!!!
オシエテヤロウカ、コイツハ・・・・

コノヒカリハ スイショウケッカイダ。
コノヒカリニ フレタモノハ スイショウノナカニ エイキュウニ トジコメラレル。

コイツハ オレトイッショニ エイエンニトジコメラレヨウトシタノサ!!!

ココマデ バカダトハ オモワナカッタ!!!オレハ コイツカラニゲルコトニ
スル」


ガウルの影から、ゆらりとその怪物の影は動き出すと、止まっている筈の時間の中を
影のままアーカディの姿になって飛んだ。

「逃がさない!!!火の眷属ガウルの炎よ!魔法陣に宿りてあの怪物を閉じ込めよ!!
発現せよ、炎の聖なる魔法陣よ!!!!」

ミンクは怒りで我を忘れて叫んでいた。

「ーーーガウルと私の怒りを思い知れ!!!!!」燃え上がる炎の魔法陣がアーカディ
目掛けて飛んだ。

アーカディはその魔法陣に対して同じく魔法で対抗した。
「炎を跳ね返せ!!!風神結界!!!!」
アーカディの影は竜巻の中に隠れ、魔法陣を跳ね返すと、そのまま風の力で
上空へと飛んでいった。

その、影を追って・・・緋色の巨大な羽が羽ばたいて遠ざかっていった。

「---火の鳥!!!!」ミンクはその姿を目で追っていたが、はっと気がついて
ガウルの方へ駆け寄った。


時間は止まったまま・・・アーカディと火の鳥は、何故動けるのか?そんな疑問も
今はどうでもよかった。ただガウルが気がかりだった。


ガウルは弓を持った姿でそこに立っていた。


「・・・・・・・ガウル?・・・・・・・

・・・・・・なんで、この光から、逃げようとしないの?

本当に、この結界に・・・



・・・・・・永遠に 閉じ込められるつもりだったの?!




・・・・・・・なんで、そんなに優しい目で、みてるの・・・・・・・・・」



ミンクは止まった時間の中で、ガウルに抱きついた。

そして何度もガウルの顔を見上げた。そのうちに・・・自分がガウルに言えなかったことを
思い出した。




「・・・ガウル、いつも護ってくれて、ありがとう・・・」


ミンクはなぜだか、心が落ち着いてくるのを感じていた。




「・・・・・・・時よ、動け・・・・・・・・・」


2人の上から光の帯が降りてきた。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2010-11-19 23:59 | ファンタジー小説Ⅵ