ブログトップ

紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

<   2010年 01月 ( 35 )   > この月の画像一覧

鷹島尋   達真  (タカトウジン タツマ)  ・・・16歳  高校1年

山藤(ヤマフジ)所長               ・・・59歳  国際ロボット開発部 常任理事

高ノ宮(タカノミヤ)博士              ・・・37歳  ロボット工学博士 研究所所長

時舟(トキフネ)リエ子               ・・・28歳  高ノ宮博士の助手

鷹島尋   晃太  (タカトウジン コウタ)  ・・・14歳  中学2年

レイリー・ミラー博士                ・・・39歳  科学者

サー・ヴァイズ                   ・・・47歳  サーの称号をもつ科学者
                                    テロリストの首謀者

ヤン老主                       ・・・78歳  アジアの超能力者(予言者)

リ・スウフォン                    ・・・14歳  ヤン老主の1番弟子

リー大公                       ・・・75歳  中国皇帝一族の末裔



第  18 話  「 スウフォンの能力  」


「ヤン老主様・・・・・・・・」スウフォンが朝、早いお茶を待つヤン老主のそばに、
ノートを持ってやってきた。

「・・・おお、また見たのかね。・・・どんな言葉だったね?」
「・・・はい。・・・・・コウタからです。



初めて会った頃のスウフォンへ

君の能力を知って驚いたよ。
俺の想像を遥かに超えていたんだ。まさか、昔の俺やスウフォンの
知っている誰かに、今のスウフォンが時を越えて言葉を届けられるなんて。
一応研究をしているレイリー博士には内緒っていうのも、面白いね。
大丈夫だよ、今まで全然レイリー博士は気付いていないから。

不思議なんだけど・・・だからレイリー博士には言えないんだな。
俺は過去であのチップに触らなかった。機械同士の会話、あれは本当は
俺が、この未来で色々な言語を人間の言葉だけに限らず研究している
内に見つけた発明品だったんだね。
君が、教えてくれた・・・それを言葉で現代に持ってゆくと、それを
組み立ててくれる科学者がいるって・・・・だから、過去の君はわざわざ
危険を冒してまで、国際科学会議に同行したんだね。

俺は、兄がイーグルを失った時、本当にどうかなってしまうんじゃないか
って思っていた。その時の衝撃は、言葉にできなかった。
下手な絵を描いてみたけど・・・そう、レイリー博士の発明だと思っていた
チップが、本当に凄いと思ってたんだ。

ありがとう。スウフォン、君に会えたから、奇跡は起きたんだ。
俺は、この秘密を一生守ってゆくよ。君との指きりは、守られた。
俺達は、ずっと友達だからね。スウフォン。








「・・・よかったですね、スウフォン。自動書記は、かなり疲れるでしょう?」
「大丈夫です、老主様。老主様が、私の能力に気付いてくださったお陰です」
「・・・いえいえ。またコウタ君から、未来の伝言が届いたら、教えてくださいね」
「はい」「レイリー博士に気付かれてないようで、それもよかったですねえ。まあ
博士は、私の研究がお忙しいでしょうから」「はい」

ヤン老主は微笑みながらスウフォンの手をとった。
「コウタ君とは未来でもきっと、よく話をしているのでしょうねえ。
スウフォンは、自分が手にとって読んだものしか、過去に送れませんし、ね・・・
・・・それでも、凄いことですよ。もしも、未来に大変な事があれば、私達に
知らせることが出来る・・・

でも、スウフォン・・・その力は、あまり大きな力に向けてはいけませんよ。
君の精神が壊れてしまいますからね。今日は一日、ゆっくりしていなさい」
「はい・・・老主様・・・ありがとうございます、老主様」


スウフォンが部屋から出て行ったのを見て、ヤン老主は静かに目をつぶった。

・・・・おや、これはサー・ヴァイズの隠れ家らしい・・・・・
ノーティはいないな・・・また場所を変えたらしい・・・
女が大きな声で、当り散らしている。ああ、男が謝っているところをみると
女はどうやら機嫌が悪いね。・・・ふむ・・・この男がサーを特別扱いだったから
だろうが。・・・・・・これはまた、とんでもないところを見てしまったものだ・・・・

サー・ヴァイズ・・・・・・君が私に、あの時、何を言おうとしたかは
わかっている。
君が、私に興味を持ち始めていて、研究対象となりうるということを・・・
レイリー博士といい、科学者というのは、皆、様々な現象を解明したい
という欲求が強いのだろう。

・・・しかし、今度会う時は・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・ふふふ・・・・・・またどんな驚くような出来事があるのだろうねえ・・・

ヤン老主は、そのままソファーで寝てしまっていた。




・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
[PR]
by f-as-hearts | 2010-01-31 23:59 | SFイーグル・ゼロ1
鷹島尋   達真  (タカトウジン タツマ)  ・・・16歳  高校1年

山藤(ヤマフジ)所長               ・・・59歳  科学研究所 所長

高ノ宮(タカノミヤ)博士              ・・・37歳  ロボット工学博士

時舟(トキフネ)リエ子               ・・・28歳  高ノ宮博士の助手

鷹島尋   晃太  (タカトウジン コウタ)  ・・・14歳  中学2年

レイリー・ミラー博士                ・・・39歳  科学者

サー・ヴァイズ                   ・・・47歳  サーの称号をもつ科学者
                                    テロリストの首謀者

ヤン老主                       ・・・78歳  アジアの超能力者(予言者)

リ・スウフォン                    ・・・14歳  ヤン老主の小姓

リー大公                       ・・・75歳  中国皇帝一族の末裔



第  17  話  「 続く未来へ  」


山藤所長は、その職を高ノ宮博士に引き継いでもらうと、高ノ宮博士にまた
あらためて話をするからと言って、研究所を後にした。
高ノ宮所長とリエ子助手は、車を見送った後、入り口にいた。

「・・・海外でほとんどを過ごすことになる、そうおっしゃっていたが・・・
いつでも連絡は出来ると、今まで通りの山藤所長・・・いや、山藤先生だった」
「そうですね・・・・・私、山藤所長のお人柄が好きで、随分難しい研究のお手伝い
させて頂きました」「・・・・・・うん・・・なんだか・・・私も山藤所長のような方が
いてくれたから、ここまでこれたけど。・・・・・いきなり、寂しくなるね」
「・・・・・・高ノ宮所長、今まで通りです。これから、まだまだ、大変ですから」
「・・・・うん・・・・そうだね、リエ子・・・・・・・・」

所内放送が流れた。
「高ノ宮所長、緊急連絡です。すぐにモニタールームへ来てください」
「なんだ?・・・・急ごう!!」「はい!」



「・・・緊急の出動依頼ですが、海外で、地震による津波が起こった地域です。
見てください、これは衛星画像ですが、1つの町が津波で完全に孤立しています。
救援部隊は、すでに動いていますが、海に流された人々が大勢・・・
それを、イーグルに探して欲しいと・・・・」
「タツマ君、聞いた通りだ。行けるか?」


「はい、位置確認しました。大丈夫です。飛べ!!ゼロ1!!」
「アニキ、津波だって・・・俺、初めてだ」「そうだな。いいか、音速で飛ばすからな!
しっかりつかまってろよ!!」「ラジャー!!」


その町はほとんど全壊していると思われた。津波は巨大な壁になり全てを押しつぶし
ていった。「・・・高ノ宮所長、これは・・・・・・・・」タツマは絶句していた。
「・・・・・・・タツマ君、いいかい、君の役目は兎に角この状況を、救助隊へ知らせること
なんだ。・・・辛いかもしれないけど、今は探査に専念してくれ」「・・・・はい」

ゼロ1の映した映像は、そのまま救助本部へ送られていた。
「海へ出ます」「頼む、流木や壊れて流された家に掴まっている人が、まだ生存
している筈なんだ」「了解」

イーグルはまた高速飛行で海を飛んだ。「あ、あれ・・・・・!!」「ああ、発見しました!」
家の半壊した屋根のようなところに、掴まっている女性が、イーグルを見て、驚いていた。

「発見しました。・・・でも、ちょっと様子が・・・」「アニキ、あの女性、洋服引っかかってて
動けないみたいじゃん?!」「そうだな・・・・・・・危ない!!」「どうした?」
「それが、あの屋根、女性のいる方に傾いてて・・・女性は洋服がどこかに引っかかってて
よじ登れないみたいです!・・・コウタ!!あの女性助けられるか?」「よっし!!任せて!」

驚く女性のいる屋根の反対側に、イーグルは降りると、コウタのマウスがすぐに女性の
引っかかっている場所を探した。「アニキ、釘が出てるんだよ!!釘、硬すぎる!!」
「じゃあ、その周りを削って、釘を抜くんだ!!」「ラジャー!!」
女性が首まで海に沈みそうだったのを、やっと助けて、コウタのマウスは屋根に上がった。
女性が、なんとか屋根に上がったのを見届けて、イーグルは上空から他の被災者がいな
いか、確かめていた。

「・・・・・・・うわっ!!あの雲は・・・」「アニキ!!!やべえ!!嵐かも!!!!」
「冗談じゃない!!この女性、かなり危ないのに!所長、どうしたら」
「・・・・うう~~~~ん・・・・まだ救助隊は町の方の人を助けるのに手が足りないんだ。
緊急の要請は、各国に入っているんだが」「・・・・所長?!救助に向かっているという
通信が入りました!でも、ヘリではないようなんですが??」

「なんだ??あれ・・・・・・・アニキ!!!」コウタは大声を出した。
「イルカ???」「え?」イーグルが海上を凄い勢いで泳いでくる物体を捉えた。
「高ノ宮所長!!!イルカです!!!」「・・・・・・・・まさか?!あれは・・・・・・・」

それは数頭のイルカが、信じられないスピードで泳いでくる姿だった。

「もう完成したのか!!!」「はい、お蔭様で」「君は?」
「ミックと言います。海上救助ロボットです。女性は、すぐに助けますから、イーグル、
君は、他に遭難している人を上空から探してくれ!私達はその位置を教えてもらえば
すぐに救助に向かうよ!!」「イーグル、了解!!じゃあ後はお願いします!!」
「M・ドルフィン、了解!私が一応リーダーなんだ。こちらは君の指示に従う」

ドルフィン達は次々と被災者を救助して陸へ移動させていた。
「よかった!嵐だとヘリが救助に来れなくなる・・・一刻を争う事態だったからね」
「所長~~~!!俺、イルカ見た時鳥肌が立ったよ。すげえかっこいいねっっ!!」
「そうだな・・・昨年の国際科学会議で初めて計画を聞いたんだが・・・
実物を見るまで信じられなかったよ」「うっそ~~~~!!そんな凄い会議だったの??」
「完成していて、実働していたのはイーグルのみだったからね・・・驚いたな!!」

高ノ宮所長は、ひとりつぶやくように言った。
「これから、もっと驚くようなことが起こるだろう・・・
もっと、ね・・・・・・・・・」





雪が降りしきる山の中、レイリー博士はヤン老主の話をまとめてレポートを
書いていた。カチャカチャというキーボードの音が、静かな部屋に響いていた。


ヤン老主語録

サー・ヴァイズとの最後の会話
「何か言い残すことはないですか?」「君にかね?それともリー大公にかな?」

まず、前の事実関係として、ヤン老主はリー大公が黒幕だという事実を、なんらか
の経緯で知っていた。それはヤン老主が我々の質問にサー・ヴァイズとリー大公が
繋がっている、その理由はご自身にあると言った、発言(前ページ参照)から
推測出来るが、ヤン老主とリー大公との関係をサー・ヴァイズが知っていて、リー大公
の側についていたということは、ヤン老主は、サー・ヴァイズに命を狙われるだろう事も
推測していたということになる。にもかかわらず、ヤン老主が、以前にサー・ヴァイズに
「世界を考える1人になる」という予言を与えていた。
これは、いつかリー大公と決別するだろうという未来があり、動かしがたい点だとすると
その間にはかなり多くの分岐点が存在していたのだ。
これは一体どういうことだろうか・・・・
今現在で考えると、結果論でしかないが、スウフォンに語った言葉も端的にそれを表し
ていた。スウフォンがあの委員の前で、もしリー大公の名前を出していたら大変な事態
になっていた・・・それは、きっとリー大公へすぐに連絡が入り、黒幕であるリー大公は
あの古城を脱出し、また委員はあらゆる手を使って、あの事件を揉み消した、そういう
未来だった。

あまりにも、分岐点や変移点が多すぎる・・・・自分がどう動く、人をどう動かす・・・
そしてそれらを総合した未来の姿は、一体どのように予知しているのだろう。

「・・・ああ、いけない。結論にはまだ早い。最後の2行は消しておかないと・・・」
レイリー博士は独り言をつぶやいた。



雪は 終わることなく降り続くように見えた。
レイリー博士は窓ガラスを拭いて、しばらくその風景を眺めていた。




・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(この お話は フィクションです)
[PR]
by f-as-hearts | 2010-01-30 23:59 | SFイーグル・ゼロ1
鷹島尋   達真  (タカトウジン タツマ)  ・・・16歳  高校1年

山藤(ヤマフジ)所長               ・・・59歳  科学研究所 所長

高ノ宮(タカノミヤ)博士              ・・・37歳  ロボット工学博士

時舟(トキフネ)リエ子               ・・・28歳  高ノ宮博士の助手

鷹島尋   晃太  (タカトウジン コウタ)  ・・・14歳  中学2年

レイリー・ミラー博士                ・・・39歳  科学者

サー・ヴァイズ                   ・・・47歳  サーの称号をもつ科学者
                                    テロリストの首謀者

ヤン老主                       ・・・78歳  アジアの超能力者(予言者)

リ・スウフォン                    ・・・14歳  ヤン老主の小姓

リー大公                       ・・・75歳  中国皇帝一族の末裔



第  16  話  「 冬来たりなば・・・  」



ヤン老主の住いは、いかにもヤン老主らしい人里離れた山奥にあった。
「レイリー博士、ようこそおいでくださいました。もうここは春まで不便極まりない
場所になりますが、どうぞゆっくり滞在していってくださいねえ」

「・・・雪が、凄いですね!突然押しかけまして、申し訳ございません。
いやあ、私は研究が中断するとダメなもので!・・・あ、これは日本の皆からの
プレゼントです。それとこれは私から・・・・・」

ヤン老主とレイリー博士が和やかに歓談している中、屋敷の世話係や子供達は
スウフォンを質問攻めにしていた。外国や日本はどうだったかとか、興味は尽きない
そんな感じだったが、スウフォンは言葉少なく頷くだけだった。

「スウフォンは、本当によくやってくれました。ヤン老主、何故彼が1番弟子だと
教えてくださらなかったのですか?」2人で烏龍茶を飲みながら、レイリー博士は
質問した。
「ええ、彼を守る為です」「なるほど」「私は、彼の才能が未知数なので、彼が人目に
つくことを極力避けてきましたが・・・ただ、今回だけは特別な意味がありました」
「・・・?それは、あの前国主夫人のこととか、でしょうか?」
「・・・まあまあ、ゆっくりお話を致しましょうねえ。・・・お茶のおかわりはいかがですか?」



「・・・・うわ・・・コウタ、お前何その飲み物??」タツマはぎょっとしたような顔で聞いた。
「え?」・・・・コウタは炭酸飲料をコップに入れていたが、そこには赤いものが先に
入っていた。「あれえ??」
「お前、俺がトマトジュース飲めよって入れて置いたのに、何炭酸で割ってんの??」
「・・・・・・きもちわり~~~~!!!」「飲めよな~~~!!」

「マジで大丈夫かよ?ちゃんと人の話、聴こえてるか?」「うん」「なんか、反応うすいな」
「・・・・アニキと違って俺、傷つきやすいから~~!!」「うええええ・・・きもい!!!」
「ふん・・・何とでも言えば~~~!!!!アニキには一生わからねえよ~~~!!!」
「分かる訳ねえし」

コウタは本当はアニキに感謝していた。いつもだったら、こっちから話しかけなきゃ
聞いてもくれないのに、このところ、タツマは良く話しかけてくれるのだった。
(でも、そんなの当たり前じゃんか!!アニキなんだからさっ!!)
自分でまたそう思って、コウタは可笑しくなった。

「これ、飲んだらわかるかもよ?」「どんな罰ゲームだよ?!お前が飲め!!!!」



所内放送が響いてきた。
「全所員、それからタツマ君、コウタ君、至急モニタールームに集まってくれ!」


そこには、山藤所長が書類とデータをPCで操作している姿があった。
高ノ宮博士が説明していた。
「皆さん、山藤所長がたった今戻られました。皆さんに至急報告したいということで・・・」

「皆様、今回も長期に渡り会議に出席して参りましたが、皆様に報告が何点かございます。
まずは、今回のクルーザー人質事件、関連するテロリストとの一件、全て政府に報告
致しました。その報告内容は、皆様のPCへ送付させて頂きましたので、後程ご確認
下さい。また、政府からと、中国政府からの返答も同ファイルに添付致しましたので、
併せてご覧頂ければと思います。

さて、本題ですが。
今回のような特例的扱いが、今後また起こると想定し、只今政府はその為の法的
措置、及び法令を変えることを検討中ということです。
現行の法令では、探査及び救助ロボットの他国における保障は、皆無に等しいのと
国際法に救助活動やその支援団体を保護する条例はありますが、ロボットを保護する
・・・大きな視点での活動を認める国際条例が必要となります。
それがないと、今後救助の為のロボットが侵略と間違われ攻撃を受けかねないという
ことで、我々の科学者会議で提案することとしました。
それが通りますとレイリー博士のミラーショットも我々のイーグルも、これからはその
国の了承を得ずに、活動出来ることになります。また、それらロボットの活動を妨げる
破壊活動や捕獲する等の活動は、国際法により裁判をかけることが出来るようになります。

それから、これは新たな構想ですが・・・
国際科学者会議で、国際ロボット開発部が制定されることになりました。
私は日本の常任理事となります。それで、今後のことを考え・・・
高ノ宮博士に、ここの所長職に就任して頂く事になりました。
それでは、高ノ宮所長、就任のご挨拶お願い致します」


タツマもコウタも、いきなりの話で面食らっていた。リエ子助手がタツマ達のそばに来て
話しかけた。
「驚いた?私達も今さっき聞いたばっかりなのよ!」「ええ??マジですか??」
「・・・リエ子姫~~~!!なんか嬉しそうじゃん?」「どこが????」
「コウタ、ちょっと・・・」「だってさ~~~~!!所長だし~~~~!!!!」
「コウタ!」「姫は所長夫人・・・・」バコッ!!!
「姫~~~~~!!いてえんですけどっっ!!!」
「コウタ君、今日は5時間びっちり漢字書き取りねっっっ!!!!」「げえええええええ!!」
「まあ頑張れ」「・・・・・・・・・・・へ~~~~い・・・・・」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
[PR]
by f-as-hearts | 2010-01-29 23:59 | SFイーグル・ゼロ1
朝の雲が 雨の匂いを 運んできた



春雨は やわい葉の おもてにすわれ

さきで 雫 を むすぶ


こんなふうに


ほんのひととき

で あって も 春は

顔を覗かせ

驚かせようとする



こんなに

暖かい 日に

More
[PR]
by f-as-hearts | 2010-01-28 23:00 | 詩 ・ 散文
鷹島尋   達真  (タカトウジン タツマ)  ・・・16歳  高校1年

山藤(ヤマフジ)所長               ・・・59歳  科学研究所 所長

高ノ宮(タカノミヤ)博士              ・・・37歳  ロボット工学博士

時舟(トキフネ)リエ子               ・・・28歳  高ノ宮博士の助手

鷹島尋   晃太  (タカトウジン コウタ)  ・・・14歳  中学2年

レイリー・ミラー博士                ・・・39歳  科学者

サー・ヴァイズ                   ・・・47歳  サーの称号をもつ科学者
                                    テロリストの首謀者

ヤン老主                       ・・・78歳  アジアの超能力者(予言者)

リ・スウフォン                    ・・・14歳  ヤン老主の小姓

リー大公                       ・・・75歳  中国皇帝一族の末裔



第  15  話  「 空  」


サー・ヴァイズがまた消息を絶ってから、2週間・・・・・・・・
国際警察の捜査をあざ笑うかのように、古城の中に残された証拠物からは
何の手がかりも得られなかった。巧妙に作られた罠やフェイクに翻弄された。
偽装された物や偽の人物を用意する周到さで、いつでも逃げられる用意が
してあったことが、あきらかになっていった。

「・・・レイリー博士、サー・ヴァイズはリー大公のところからすぐに逃げるつもり
だったのでしょうか?」「・・・わからない。しかしリー大公の方は、それを知らなかった
だろうと思う」「そうですね、逃げられる訳が無いですよね」「・・・・・・・山藤所長は?」
「まだ会議が続くとかで・・・・・お戻りになられていません」「そうか・・・・・」

「・・・・・あの、サー・ヴァイズとヤン老主の最後の会話・・・不自然じゃなかったか?」
「?サー・ヴァイズが、ですか?」「・・・いや、ヤン老主は何故、言い残すことは?
と訊かれて、君にかね?それともリー大公にかね?といったんだろう・・・・」
「とっさに浮かばなかったとか?」「いや・・・・普通は誰に何か言い残すかという意味
にとらないか?」「そうですね」「そうだとすると・・・ヤン老主はどちらかがいなくなる未来
も見えていたことになる。だから、サー・ヴァイズは・・・これも、研究対象になりそうだな」

「・・・よく、意味がわからないんですけど?」
レイリー博士はレポートの手を止めて、高ノ宮博士を見た。

「生き残るのは、誰だ?と、ヤン老主は、サー・ヴァイズに訊いたんだよ。

・・・多分、サー・ヴァイズは、ヤン老主を殺すことを考えていただろう。
そして、携帯を持っていったら・・・リー大公はサー・ヴァイズをどうするか・・・
国際警察に引き渡すのも、彼を殺してからでいい。むしろ、口封じが全てだったとしたら
生かしておく方がおかしい。・・・マウス君のマイクが拾ったリー大公の声は、ヤン老主を
殺す、それだけが今回の最大の目的だったという証言のようなものだったろう?
・・・・・・だが、もしヤン老主を殺さなかったら?サー・ヴァイズはリー大公にすぐに
捕まっただろう。それで、サーはきっと今回のような手を考えたんじゃないか」

「まさか!!あんなことを、その一瞬の間で??」「サー・ヴァイズも凄いが・・・・
そんな未来を、たった1言で言い表わしたのが、ヤン老主なんだ・・・・・・・」
「未来を見るというのは・・・一体どんなことなのか、私には想像もつきません」
「・・・・・・・ヤン老主を、追いかけていくしかない。私は、明日中国に行こうと思う」



「スウフォン!!!もう帰っちゃうって??」コウタは慌ててスウフォンが荷造りしている
部屋に入った。「コウタ!・・・・いろいろとお世話になりました」
「・・・本当に、帰るんだ・・・・うそだろ・・・・」「コウタ、マジです」「マジかよ~~~~~!!」
「明日、レイリー博士と一緒に」「・・・・・・・・・・」「コウタ、沢山お話したね」

「・・・・・・まだ、なんにも知らないよ、俺、スウフォンのことさ・・・・
どこに住んでるのか、誰といつも遊んでるかとか・・・
なんで、ヤン老主の弟子になったとか・・・・さ・・・
スウフォンが・・・・・・・

俺さ、スウフォンのおかげでなんか自信が出てきたんだ・・・
スウフォン、日本にいてよ!!友達だろ?」

「・・・コウタ、約束 忘れないよ」
「・・・・・・・・・・・・・」
「コウタ、指きり」




コウタは部屋を飛び出した。
スウフォンを笑って見送れる自信がなかった。
自分の部屋に戻ったコウタは、マウスに話しかけた。



「・・・・マウス・・・俺、馬鹿だ・・・・スウフォンは・・・・
帰りたいんだ・・・・そんなのわかってる!!  けど・・・

だけどさ・・・・・・マウス、なんとかしてよ・・・・
なんかいってよ・・・・・・・・・


うあああ~~~~~!!!!」




スウフォンとレイリー博士は空港で出発を待っていた。
コウタは一緒に来ていた筈だったが、いつの間にか姿が見えなかった。タツマは
コウタの気持ちはわかったので、博士達に心配しなくて大丈夫だと伝えた。
「スウフォン、ごめんな。コウタはまだ、さよならが言いたくないんだよ」
「・・・・・・わかってます。皆さん、ありがとうございました」
「気をつけてね。いつでも日本に来てね!!」「リエ子さんも中国に来てください」
「ありがと♪ 絶対行くわ!!」

ゲートの中に2人が消えても、コウタの姿はなかった。
タツマは、外の飛行機が発着するのが見えるエントランスに、コウタがいるのを
見つけた。
「コウタ・・・・・・・・・」





「スウフォン!!!」後ろからコウタの声が聞こえた。「コウタ?」

タラップの下で、マウスがスウフォンを見上げていた。
「コウタ!!」スウフォンは大急ぎで降りながら叫んだ。「コウタ!!!」
「・・・・・・・俺さ、俺さ・・・・・スウフォンの顔、見れないよ・・・・
だって・・・・・・・・・」スウフォンがマウスを手の中にすくい上げた。

コウタは、それ以上言えなかった。


「コウタ・・・・・・・また会える」スウフォンの涙がマウスの目を濡らした。
「会えるって約束・・・・指きり・・・・・」

「指きり げんまん、うそついたら だめよ・・・ゆびきった!」

「またね、コウタ!!!」「またね、スウフォン!!!!」




コウタのマウスはいつまでも 空を見上げていた。
飛行機雲が 遠い空へ続いていた。




・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(この お話はフィクションです)
[PR]
by f-as-hearts | 2010-01-27 23:59 | SFイーグル・ゼロ1
鷹島尋   達真  (タカトウジン タツマ)  ・・・16歳  高校1年

山藤(ヤマフジ)所長               ・・・59歳  科学研究所 所長

高ノ宮(タカノミヤ)博士              ・・・37歳  ロボット工学博士

時舟(トキフネ)リエ子               ・・・28歳  高ノ宮博士の助手

鷹島尋   晃太  (タカトウジン コウタ)  ・・・14歳  中学2年

レイリー・ミラー博士                ・・・39歳  科学者

サー・ヴァイズ                   ・・・47歳  サーの称号をもつ科学者
                                    テロリストの首謀者

ヤン老主                       ・・・78歳  アジアの超能力者(予言者)

リ・スウフォン                    ・・・14歳  ヤン老主の小姓

リー大公                       ・・・75歳  中国皇帝一族の末裔



第  14  話  「 約束  」


「アニキ~~!レイリー博士さ~~~~!病院に入院したらしいよ」
「え?どうして?」「うん、あれで」「あれ?」「そうそう、三班がなんちゃらって」
「さんぱん??あー三半規管だろ?耳の中の・・・耳鼻科に入院したのか?」
「?入院したのは、内科だって言ってた」「はあ???意味わかんねえし」
「なんか、当分退院したくないって」「・・・・・・・・・・・・・・」「あれかな?やっぱ・・・」
もぐもぐ・・・・・
「・・・もったいぶってないで早く言えよ!」「ヤン老主にフラレたから」

ぶーーーーーーーーーっっ!!「アニキ~~~~!!!またしても最低だなっっ!!」

「お前は~~~~!!!どうしたらそんなことを考えつくんだ??」
「だってさ~!!レイリー博士、最近ずっと研究が・・・研究が・・・って、ぶつぶつ言ってたんだ。
スウフォンもだけどさ、全然元気ないし~~つまんねえし~~~!!!」
「・・・・・・・・・・・・学校に、行けば?」「へ~~~~~~~い」


高ノ宮博士は山藤所長に、今回の事件のレポートを送っていた。すぐに、電話が鳴った。
「高ノ宮博士、今読ませて頂いたが・・・大変だったろうね。レイリー博士のご様子は?」
「はい・・・かなりめまいに悩まされたとのことですが・・・一過性のものという診断ですので、
あと数日すれば退院出来そうだということです。なにしろ、かなり無理をされていたので」
「・・・そうか、私はまだこちらの会議が終わらないと帰れそうも無いのだ。
所の皆に、申し訳ないと伝えてくれないかね。・・・それから・・・
まあ、蛇足だが、政府は我々に感謝しているそうだよ。・・・我々はただ当たり前の人道主義
を貫いただけだと返答しておいたが、ヤン老主からの言付けがあったようだ。
リー大公は、馬脚を現してしまったというのが報道各社の見解のようだ。しかし膨大な保釈金
が支払われるようだから、それはそれで国の為にはなったのじゃないかね」

そんな考え方もできるのか・・・高ノ宮博士は妙に納得していた。
「サー・ヴァイズは?何か情報は入っていないでしょうか?」「・・・・・・う~~ん・・・・・」
山藤所長は、珍しく考え込んでいるようだった。
「・・・・その件に関しては、ノーコメントだ。不安材料ではない、とだけ言っておこうか」





「スウフォン、何して遊ぶ?」コウタは学校から帰ると、すぐにスウフォンを誘った。
「・・・コウタ、学校は楽しいですか?」「・・・・・うっ・・・・すげーー質問だなっ!」
「私は普通の学校に行けなかったから・・・コウタの習ってること、知りたいです」
「・・・・・・・・・そうかあ・・・・・・・・なんだ、じゃあさ、俺、教えてやるよ!!」
「ほんとですか?」「じゃあさ、じゃあさ・・・・ええっと、数学?」「はい!」

コウタはスウフォンがこんなに明るくなるとは思ってもいなかった。
だからつい、どんどん先まで進んで・・・時間を忘れて2人で勉強していた。

「・・・・でもさ、こんなの・・・本当に楽しいの?」
「はい!教科書、こんなに沢山・・・本当に凄いです!マジです!」「・・・・・・・・・・・・・」
「コウタ、疲れましたか?」「ううん・・・・」


「・・・あのさ、俺・・・この翻訳機があって、本当に良かったって、思うんだ。
だって・・・スウフォンの言う言葉が、そのままわかるんだぜ・・・・・科学ってさ、発明って
すげえよ・・・・・・俺、やっぱり、科学者になりたい」
「はい!」


「えっ?・・・・笑わないんだ?」「笑わない!コウタは友達!」

「変だな・・・・なんかさ、なんか・・・・・あははは!!!
みんな笑ったのに・・・・






スウフォン・・・
じゃあさ~~~~!!俺の、本当の夢、聞いてくれる?

・・・誰にも言わない?

・・・俺、ロボットとも人間とも動物とも、話が出来る様な、機械を作りたいんだ!!
マウスの目で見ていて思ったんだ・・・・俺、最初イーグルやマウスと話がしたいって
思った・・・イーグルってさ、なんか考えてるって、思わない?マウスなんか、俺
夢でいつも話してるんだ・・・・・

だから、話したいんだ。あの、レイリー博士が研究中のチップみたいなので・・・・・・・
・・・だってさ、すげえかっこよくない?俺、ロボットと一緒に外国で動物とも話が
出来たら・・・困ってる動物にどうしてもらいたいか聞いて、ロボットで助けるんだ!
きっとさ、動物っていろんな事、知ってそうだよねっ!!」


「・・・コウタなら、叶う、きっと!」
「スウフォン、じゃあ指きり」「指・・・切り?」「こうやるんだ~~!」


「指きりげんまん うそついたらだーめよ!指きった!!」「あはははは!!おまじないね」
「そうだよ~~~~!!絶対言わないでねっ!!」「はい!」

「お~~~い、2人とも、晩御飯だぞ~~~!!」

「しー!!」「何?」「なんでもないです!!」「なんでもないよーだ!あははは!!」




・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
[PR]
by f-as-hearts | 2010-01-25 23:59 | SFイーグル・ゼロ1
鷹島尋   達真  (タカトウジン タツマ)  ・・・16歳  高校1年

山藤(ヤマフジ)所長               ・・・59歳  科学研究所 所長

高ノ宮(タカノミヤ)博士              ・・・37歳  ロボット工学博士

時舟(トキフネ)リエ子               ・・・28歳  高ノ宮博士の助手

鷹島尋   晃太  (タカトウジン コウタ)  ・・・14歳  中学2年

レイリー・ミラー博士                ・・・39歳  科学者

サー・ヴァイズ                   ・・・47歳  サーの称号をもつ科学者
                                    テロリストの首謀者

ヤン老主                       ・・・78歳  アジアの超能力者(予言者)

リ・スウフォン                    ・・・14歳  ヤン老主の小姓

リー大公                       ・・・75歳  中国皇帝一族の末裔



第  13  話  「 決着  」



「コウタ、ヤン老主は無事なんだろうな?」ゼロ1を音速で飛ばしながら、タツマは
聞いた。「だいじょーぶに決まってるじゃん!!ねっっ老主様~~~!!」
「・・・いやいや、戦闘機の手前に、ちょこんと座っているマウス君を見た時は、
心の臓が、止まるかと思いましたがねえ・・・」「あ、だってさ~~~!暗いから
俺、見えなかったらどうしようって思ったんだよねっっ!!」
「あははは!・・・・そうでしたか。今はどこに居られるのですか?」
「ええ、イーグルが来るのを外の森で待っております」「中は、どんな様子ですか?」
「かなり、騒がしいですねえ。私を、探していると思いますよ」

古城の中は、全ての人々がヤン老主を探して大騒ぎをしていた。

その時、国際警察は動いた。携帯の位置は特定され、その古城にヤン老主に
繋がる手がかりがあるとされ、1時間もしない内に捜査令状を持った警察が
屋敷を取り巻いた。
「リー大公。ヤン老主という方が、テロリストに拉致され、連れ去られたという事件が
起こったのですが、ご存知でしたか?」「・・・・・・・いいえ?どんな事件ですって?」
「これから、お宅を家宅捜索させて頂きます。これは正式な令状ですので、ご協力を
お願い致します」「失敬な!君は私が誰だかわかっているのかね?!」
「わかっていますが、それは今関係ありません。お宅にテロリストが出入りした痕跡が
あれば、あなたはそのテロリストとは無関係だという、潔白の証明を必要とするでしょう。
違いますか?」理詰めの問答に、リー大公は黙るしかなかった。

古城の、サー・ヴァイズがいた部屋は、証拠として全て撮影され、そこにあった証拠品
は全て押収された。しかし国際警察は、サー・ヴァイズを取り逃がしたことをまた報告
せねばならなかった。「やはり、サー・ヴァイズだ!!すぐに、また世界に指名手配書を!」

リー大公は、取調べを受ける為、古城を後にした。その後、すぐに森の中からヤン老主と
イーグル、そしてマウスが警察の前に現れると、皆から歓声と拍手が起こった。

「ヤン老主様!よくぞご無事で。テロリストからよく逃げられましたね!」
「はい、皆様のお陰です。流石、国際警察は迅速ですねえ」

警察官が言った。「お疲れでしょうが、またこれから調書を取らせて頂く様になります。
・・・・・これが、あの有名なロボット・イーグルですか!・・?このマウスは?」
「えっっ?!知らないの~~~~!!俺、ヤン老主の友達のスーパーマウス君です!」
「あのなあ・・・・コウタ、お前黙れ!」「あはは!コウタ最高です!」「でしょでしょ!!」

ヤン老主はイーグルの目をじっと見ると、言った。
「スウフォン、よく我慢したね。・・・お前には言っていなかったが、あの委員の中には、
リー大公の側近ともいうべき人物がいたのだよ。その者達がお前にどんな事を言うか、
私はわかっていたのだ。・・・お前が我慢してくれたお陰で、大奥様は来てくれた。
・・・あの場でリー大公の名前が出れば、それは大変な事態を引き起こしていた。

・・・まあ、しかし・・・あのリー大公は、こんなことでは、ねえ。

・・・それでも、大きな変化は起こるでしょう。日本の、研究所の皆さんのお陰です。
そして、レイリー博士。・・・・・・・ありがとう。あなたのミラーSは、無敵ですねえ。

皆様・・・・・・
私はこのままこちらにいることになりますが、しばらくスウフォンをお願い致します」

「ヤン老主様!!私もそちらに戻りたいです」「いや、スウフォン。・・・・・お前はもう少し、
今の時間を大切に過ごすのですよ。

よいですか?
時の花は 咲く時を待つのです」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
[PR]
by f-as-hearts | 2010-01-24 23:59 | SFイーグル・ゼロ1
鷹島尋   達真  (タカトウジン タツマ)  ・・・16歳  高校1年

山藤(ヤマフジ)所長               ・・・59歳  科学研究所 所長

高ノ宮(タカノミヤ)博士              ・・・37歳  ロボット工学博士

時舟(トキフネ)リエ子               ・・・28歳  高ノ宮博士の助手

鷹島尋   晃太  (タカトウジン コウタ)  ・・・14歳  中学2年

レイリー・ミラー博士                ・・・39歳  科学者

サー・ヴァイズ                   ・・・47歳  サーの称号をもつ科学者
                                    テロリストの首謀者

ヤン老主                       ・・・78歳  アジアの超能力者(予言者)

リ・スウフォン                    ・・・14歳  ヤン老主の小姓

リー大公                       ・・・75歳  中国皇帝一族の末裔



第  12  話  「 不確定要素  」


サー・ヴァイズは、リー大公の言葉が一瞬わからなかった。
「・・・・・なんですって?」

「聴こえなかったかね?ヤン老主はもう必要ないんだよ。
我々に必要なのは、不安定な未来の予知ではない。確固たる我々の勝利、それのみだ。
そうすれば、約束しよう。君の望む、力が手に入る世界を、ね」


・・・プツ・・・・・・

あたりを沈黙が支配した。



それから何分か後、携帯のシグナルが点いた。
「・・・・・・ノーティか?・・・もう着くんだな?わかった、屋敷の地下へ降りて来い。
こっちのボディガードが迎えにいく・・・クルーザーか?いいぞ、もう攻撃開始しても。
・・・・条件が変わった。・・・・・・・後で説明する」

携帯をきった後、サーは椅子に腰掛けたままボディガードの顔をチラッと見た。
「・・・・・・君に、頼みたい事があるんだが、いいか?」
「サー、なんでしょうか?」

「まず、地下に大佐ともうひとり、老人が到着する。
大佐には戦闘機に戻るように告げてくれ。私は老人に用がある。
・・・私が行くまで老人を、地下の倉庫に閉じ込めておいてくれ。
手錠は外すな。そして、そのまま、倉庫の前で見張っていてくれ」
「イエス・サー」

ボディガードが部屋を出て行ったのを確認し、サー・ヴァイズはノーティに携帯で
連絡した。「・・・いいか、これから言うことを誰にも言うな。いいな?返事もするな・・・・」


ボディーガードは言われた通りに倉庫の前で待っていた。
「ご苦労。今、大佐のところに寄って基地へ帰るように伝えた。・・・君は私が任務を
終えるまでここで待っていてくれ。・・・リー大公に渡して欲しいものがある」


ガチャッ・・・・・・・ギイイイイイイ・・・・・・・・・・

「・・・・ヤン老主。何か言い残す事は無いですか?」
「・・・・君に、かね?それともリー大公に、かな?」

「ふふ・・・・・・・・ふふふふ・・・・・・さあ?・・・・・・・・・
・・・・・・・・ヤン老主、ひとつだけ訊いておきたい事があります」
ヤン老主は黙って頷いた。

「・・・・なんだ・・・質問しなくてもいいんですか・・・・それが、答え・・・・」

ダーーーーーーーン・・・・・



ガチャ・・・・・・・・

「・・・・・この箱を、リー大公に渡してくれ。君は開けるな。いいな?
私は、ここの後始末をしてから戻る」


ボディーガードはその箱をリー大公の待つ部屋へと運んだ。そして、事の顛末を
説明した。「・・・・そうか、 わかった。ご苦労だったな。・・・・君にはまた面倒をかける
が、もう今日は休んでいいぞ」「御意」

しかし、ボディーガードは、その箱の中身が気になっていた。それで、ドアの外で耳を
当てて中の様子を伺っていた。

「・・・・・・・ヤン老主、とうとうこの日がやってきた。どれ程あなたには煮え湯を
飲まされたことか!・・・・・・やっと、これで終わりだ・・・・」

リー大公は机の上で箱を開いた。

「!!!!うっ?!!ぎゃああああ!!!」
その声に、ボディーガードは部屋に飛び込んだ。「どうされました??」
「ね、ねずみが!!!」


「ハロ~~~!!ええっと、これね~~ポチッとなっっ!!」


箱の中で携帯を開けてマウスは電源を入れた。そして、急いで飛び降りると開いている
ドアから走り去った。

2人は一体何が起こったのかわからずにいた。そして、今のがロボットだということも
気がつかず喚いた。
「なんだ?今のは??おい!!ヤン老主は??本当に死んだのか?!早く確認してこい!!」
「はい!!!!」気が動転したリー大公は、そこにあるのが携帯電話で、電源が入っている
意味もわからずに椅子にへたり込んでいた。


その頃・・・・・・・・・

イーグルと軍の戦闘機はクルーザーの周りの敵戦闘機と交戦中だった。
しかしその数で圧倒する軍は、敵が爆破しないようにミサイルは使わず、機銃掃射で追い
落としていった。イーグルはクルーザーの中の人質を救出すべく、ミラーショットと連携し
あっという間に敵を囲んで動けないようにした。
「スウフォン、タツマ君、よくやった。もう、ここはいいから、ヤン老主のところへ行って
あげてくれないか?」レイリー博士の言葉に、2人は頷いた。
「アニキ~~~~!!!俺、携帯の電源入れたんだぜ~~~~!!!」
「そうか、すげえじゃん!!スウフォン、さあ、ヤン老主のところへ急ごう!!」「はい!!」




「・・・・・サー、これでよかったのか?俺は、納得できねえな!!」
「・・・・そうだな。だが、リー大公という人物は、私を飼い犬だと思っていたらしい」
「はっっ!!!とんだ大馬鹿野郎だったってえことかよ?!サー・ヴァイズ様をなんだと
思っていやがる!!!」
2人は戦闘機の爆音の中で、大きな声で話していた。


「・・・・・・・ふふふ・・・いや突然、私は馬鹿なことを思いついたんだ。マウスを見ていてね。
もし、このまま逃げ続けられたとしたら、またヤン老主と・・・・・・」

「ええ?なんだって??」「なんでもないよ!!そんなことより、お前の隠れ家は安全なんだ
ろうな?」「ああ!!!この世のものとはおもえねえ、怖~~え女が、守ってるからな!!」
「それはいい」「後悔すんなよ~~~!!俺は絶対逃げるぜ!!!」「ははは!!」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
[PR]
by f-as-hearts | 2010-01-23 23:59 | SFイーグル・ゼロ1
・・・・・・徒然なお話です。

よろしければ ・・・・

More
[PR]
by f-as-hearts | 2010-01-22 09:12 | 徒然
鷹島尋   達真  (タカトウジン タツマ)  ・・・16歳  高校1年

山藤(ヤマフジ)所長               ・・・59歳  科学研究所 所長

高ノ宮(タカノミヤ)博士              ・・・37歳  ロボット工学博士

時舟(トキフネ)リエ子               ・・・28歳  高ノ宮博士の助手

鷹島尋   晃太  (タカトウジン コウタ)  ・・・14歳  中学2年

レイリー・ミラー博士                ・・・39歳  科学者

サー・ヴァイズ                   ・・・47歳  サーの称号をもつ科学者
                                    テロリストの首謀者

ヤン老主                       ・・・78歳  アジアの超能力者(予言者)

リ・スウフォン                    ・・・14歳  ヤン老主の小姓

リー大公                       ・・・75歳  中国皇帝一族の末裔



第  11  話  「 銀の渦  」


スウフォンの必死の説得も、そこにいる委員の皆を納得させることは出来ずにいた。
「スウフォン、お前もヤン老主の1番弟子なら、この大事件がどうなるのか予知出来る
筈だろう?一体どうなるのかな?」
ニヤニヤと笑う顔に、スウフォンは、ぐっと唇をかんだ。
何を言われても、我慢しなければならない・・・・
「時の花は 咲く時を待つ」・・・ヤン老主は言われたではないか。

「恐らく・・・この事件の裏で糸を引いている人物を、私は掴んでおりますが、スウフォンは
知らないと思いますよ。
スウフォンのことは、ヤン老主より伺っております。この子の能力は、予知ではない。
全く違う能力です。それよりも、皆様にはご協力を願いたいが、何か問題でも?」

「問題は大ありだろう!!この映像の場所は、香港の基地じゃないか!!
こんな重要な場所が、テロに占拠された上に、その事実を今まで誰も知らず、おまけに
老主まで捕まったとなれば!!こんなことが起こった例がない!!我が国の軍の威信に
関わる大問題だ!!!これは絶対にこのヤン老主は偽者だ、これは起こり得ない!!」
皆が、この信じられない事件を口々にしゃべりだした。
「大体、何故ヤン老主はここに捕まったのかね?」「ヤン老主がどうして日本のクルーザー
を助ける為にここまでするのか、スウフォン、もっと正確に話しなさい」


「・・・・わかった!!もういい!!!」レイリー博士は研究室中に響き渡るような大声で
叫んだ。
「全ミラーショットで香港の港湾で拿捕された日本のクルーザーを探査する!香港のマップ
から港湾全てをマーク、全速で発見せよ!!!全機、 発進!!!」

「レイリー博士、すぐにこのモニターを分割して大スクリーンに映します。私も手伝います」
「高ノ宮、頼むぞ!この港湾全てを、バラバラに探さなければならない。こんな事は、始まって
以来だからな。

・・・スウフォン、ありがとう。お前は、良くやったよ。・・・私達は、まず人質がどこにいるか
探さねばならない・・・今も敵の司令塔で1人、人質の為に戦ってくれているヤン老主に
悪いからな」

スウフォンの目から涙がこぼれた。
「皆様、科学者のレイリー博士が、ご自分のロボットでクルーザーを探して、人質と
ヤン老主様の為に戦ってくださるそうです。・・・皆様、お願いです、クルーザーを
捕まえたものも、ヤン老主様を捕まえたものも、わが国のものではありません。
どうかどうか、皆様・・・・・」

「よくわかりました」
その声は奥の扉から聞こえてきた。
「・・・・・・・・・!大奥様!!!」そこにいた皆は、一斉に立ち上がると、頭を垂れ挨拶をした。
その老婦人はゆっくりとイーグルのところまで来ると、その背を撫でた。
「わたくし達はその昔、ヤン大公に命を救って頂いたのです。その大恩をどうしたら返せる
ものかと思っておりました・・・本当に、長らく生きながらえてきて、よかった・・スウフォン、
わたくしから、皆様に頼んでみましょうね。クルーザーの人質とヤン大公を救ってくださいと」
「はい!」「・・・・・・・・わかりました、すぐに」

全員がまた老婦人に挨拶をして部屋を慌しく出て行った。館の主は、イーグルに頷いて
話しかけた。
「・・・この方は、前国家主席夫人、そして私の母です。博士、クルーザーを見つけるのは
時間がかかりそうかね?」
レイリー博士は即答した。
「30分。それ以上はかかりません」「わかりました。いいでしょう、すぐに私も軍用機で
そちらに行きましょう。イーグル、案内を頼むぞ」
「イーグル01、軍の戦闘機を率いて来てくれ!」「了解。スウフォン、また通訳して!」
スウフォンは真っ赤にはらした目をこすりながら、返事をした。「はい!!タツマさん」



「ノーティ、まだチームからの連絡はないか?基地を離れる準備はどうなっている?」
「サー、イーグルはまだ発見出来ないようだぜ。司令塔だが、こっちの俺の部下も
みんな引き上げる」「証拠隠滅は大丈夫だろうな?」
「特殊工作部隊に任せるから心配ない。・・・もうエレベーターで地上に着いた」
エレベーターの前には兵隊がいた。「大佐!戦闘機までお送りいたします」
兵隊はヤン老主の手錠のロープを掴むと、大佐の後ろを歩いた。

戦闘機がもう見えてきた時、突然ヤン老主が大声を出した。「・・・・・いたたた!!」
皆がどうしたのかと振り向くと、ヤン老主がお腹を抱えて座り込んでいた。
「なんだ?じじい、病気か?・・・おい、お前老人をおぶって歩け」「・・・・・いえいえ」
苦しそうに手をひらひらさせて老主は言った。「ご心配には及びません。・・・ちょっと
腹痛が出ただけですよ。もう、大丈夫です」少し息を整えると、老主は戦闘機の方を
じっと見た。それから、ゆっくりとふらふら歩き出した。
「・・・どうした?ノーティ?」「なんでもない。もう戦闘機で出発する」「わかった」


ノーティ達の戦闘機は古城に向けて発進した。
「緊急連絡!大佐、クルーザーの周りを銀色の小型未確認飛行物体が飛び回って
います!  ・・・うわっ!!どんどん数が増えています!!レーダーに・・・」

「なんだって??サー、未確認飛行物体が・・・」「な・・・・に?!」
ノーティの言葉に、サーはモニターをつけて衛星からの映像を拡大した。
「ノーティ!!そいつは、レイリーのミラーショットだ!!すぐに戦闘機で打ち落とせ!」
「緊急事態だ!すぐその飛行物体を破壊せよ!!全機戦闘態勢!!チームB、すぐに
クルーザーのところへ!!ロボット破壊命令だ!!」「了解」「Bチーム了解」

クルーザーと戦闘機を翻弄するように、銀色のミラーSは飛び回っていた。それは
あっという間に数百、数千の巨大な塊となって、クルーザーを取り巻いた。
クルーザーの中の兵隊は、最初レーダーの中で限りなく増えてゆくその星に、ミサイルか
と恐怖した。そして、今それは、クルーザーの周りを高速で回転し始めた。

「大佐!!飛行物体はクルーザーを取り巻いて飛び回っています!!これでは
戦闘機は攻撃出来ません!!クルーザーに当たってしまいます!!」
「こちら、クルーザー!!これは一体なんだ???機関銃がきかない?!全て、弾かれ
てしまう!!」
それは、銀色の渦、まるで海の中のいわしの群れのようにみえた。

「・・・これは凄い!!こんなシールドは見た事が無い!これは、宇宙空間でも役立ち
そうですね!」
「そうだな。だが、もう目が回って倒れそうだ。次回は絶対オートパイロットにするよ」
「レイリー博士!もうすぐイーグルも着きます。頑張ってください」
「ああ、頼む。・・・もう三半規管がイカレそうなんでね」


そのシールドは、唸りを上げて風を巻き起こし、中からも外からも完全にクルーザーを
守っていた。
「サー・ヴァイズ!!手が出せん!!もうこの人質は、皆殺しでいいな!!!」
「待て。・・・戦闘機は全機でクルーザーを包囲していろ!・・・・・

くそっっ!!!レイリーめ!!!」

予測不可能なミラーショットの防御シールド・・・サー・ヴァイズは、また自分が
レイリー博士に負けたのを感じていた。握り締めたこぶしが白くなっていた。

「こうなったら、ヤン老主だけでもリー大公に・・・・・・・」
リー大公の電話が通じた。


「・・・聞いたよ。・・・・基地からは逃げられたらしいね。良い判断だ。
イーグルは、もういい。   それから、ヤン老主だが・・・・

君が、殺すんだ。・・・・そうすれば、全てが上手くゆく。

私のところには、証拠となるものを届けてくれれば、それでよい」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(この お話は フィクションです)

More
[PR]
by f-as-hearts | 2010-01-20 23:59 | SFイーグル・ゼロ1