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サウザンドアイランド 132

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百三十二話 「 マスター2人 」


レゼンダはキングの塔から出て、すぐにナイト(オーディーン)に相談があると持ちかけた。
「キングは私達の計画をあげるようにと言ったでしょ?
ナイト、あなたもこのままじゃ嫌よね?」
「レゼンダ、共闘は難しいだろう。」
ナイトはレゼンダの能力を下に見ている、それがありありとわかる表情だった。
「君の手の内は、読まれているからな。」
「でも、私達はゲーム・マスターよ!あなただって本気は出していない、
そう思っているんじゃないの?」
「だが、イムズ将軍の能力にキングは期待しているのだから、我々がどうこうできる
問題ではないだろう。」
「異次元空間、でしょ?私は、イムズの戦闘を見てるから知ってるわ!」
「知ってる??知ってるもなにも、イムズ将軍はキングを助けることができたんだぞ?
あの沢山のグランドクロスから!我々には出来なかったじゃないか!」

レゼンダは首を振った。
「現役の将軍としてね!
でもイムズはゲームの経験値がほとんど無いのよ!
だから、キングは私達にも計画を立てるように言ったんだから!」
「だが実際の戦闘経験なら、ある。」
「それでもエリックには通じなかったわ!」

それにはナイトも反論しなかった。

2人は別々の車で着ていたが、ナイトはレゼンダを自分の車に乗るように言った。
「・・・どうやら、言い争っている場合じゃない、か。
イムズ将軍がすべてのゲームを掌握してしまう前に、動くしかないな。
レゼンダ、それじゃ、私のオフィスで計画を練ろう。」
「ありがとう、わかってくれて。」

ナイトは貿易会社の経営者だった。
表向きは、役職についていないが、実質的に社長として海外へ外交として
出かけられるだけの自由があったのだ。
この国の支社は、キングの塔から車で3時間の距離にあった。
支社のナイトのオフィスへは、誰にも会わずに入ることが出来るエレベーターが
設置されていた。
秘書がすぐにお茶を淹れて、持ってきた。
ナイトは秘書にここには入らないようにと人払いをすると、鍵をかけた。

ナイトとレゼンダは、キングがグランドクロスを手に入れたがっていることは
十分すぎるほどわかっていた。
しかしグランドクロスのコピー能力に対抗する手段は、異次元世界だけなのか、
自分達ができること、言えることがないのか、という事の方が大問題だという
意見で一致した。

「エリックがマスターになったとしても、あの状態じゃ、キングすら
エリックの手綱がとれない。
まだ、イムズは様子を観てる。
そこで、だ・・・」

レゼンダはナイトの戦略に頷いた。


・・・・・・・・・・エリックとリリア達のいる部屋・・・・・・・・・・

PCから声がした。
「え~~~~~~りっ~~~~~~く~~~~~!!
なあにしてるのお?もうきょうりゅうも、おなかいっぱいだってよ~~!」

PCの方に近寄ると、エリックはれぜんだちゃんに話しかけた。
「あのね・・・ゲームしていい時間が、きめられちゃったんだ・・・」
「うっそおおおおおおおん??なになに、えりっくって、そんなおばかちゃん
だったっけ??」
「・・・ん~~~~!僕も遊びたいんだけど~~~~!!」
「れぜんだ、あなたはずっと遊んでられるかもしれないけど、エリックは
これだけではないのよ。」
「でたなリリア~~~~~!!
えりっくはマスターになったのに、なんでこんなとこにいるのさあ!!」

「えっ僕マスターになったって??」
「そんな訳無いわ!」
「あああああっ!!うっそ、しんじらんな~~~~~い!」

カネムラがやってきて、れぜんだごとPCを閉じようとした。
「うわっもう信じられな~~~~~い!!
カネムラ~~~~~~!!」
「れぜんだ、あんたに言われたくない!!」
必死でPCを掴んで閉じさせないように頑張るれぜんだ。

サカマキがやってきて、その様子を見て言った。
「なんか・・・シュールだな・・・」
「それよりさ、れぜんだちゃん、どうして僕がマスターなの?」
「だってキングに勝ったじゃん!!!!」


はあああ??????
リリアがなるほどねと言った。
「そうなの、マスターになったから、あなたたちが消えなかったのね!」
「リリア、わかってるんだったら、カネムラ止めてよおおおおお!!」

リフがリリアに言った。
「キングはゲームマスターでしたね。
エリックもマスターの称号が貰えたということですか?」

「それじゃあ、僕、みんなでゲーム始めたいな!!」

うわああああああ~~~~~~????

その場の皆が、突然濃い緑の匂いの中にいた。
「ここは・・・またサウザンドアイランドに来てしまったの??」
「なんで私まで・・・」
がっかりしているカネムラが、いた。
サカマキはリリアに、これは映像ではないのかと尋ねていた。
リフは理解できないのか、自分のコピー能力が発揮できるか試していた。

「次の昼食時間には帰るのよ、エリック。」
「やだ~~~~~~~!!

じゃあ、リリア、僕に勝ったら、いうこと聞いてもいいよ。
負けたらずっとここにいるんだ!!」

「うわあ・・・なんていうことを決めたんだよ?!」
「カネムラさん、やるしかないわね。

それじゃあ、ここに残りたい派と帰りたい派でチームを組むわ。
リフ、サカマキさん、カネムラさん、一緒に戦って下さい。」

ジャキーーーーーーン!!

リフが機関銃と銃を大量にコピーしたのを、3人は貰った。
「まさか・・・こんな展開が待っていようとは・・・」
「・・・帰りたい・・・」

れぜんだは、顔文字帽子で大笑いしている。
「やったやった!!ばんざーーーーーーーい!!

ほらっ言った通りじゃ~~~~ん!!おばけ~~~~~!!」

おばけのニーソックスがひゅるんっと ろぼっちの影から現れた。

「あ~~~~あ、ひっくりかえったんだあ・・・

おれってふこう・・・

でもえりっく やっぱり げーむ おもしろいな」

エリックはおばけがやってきたので、跳ねてふざけて楽しそうだ。




・・・・・・・・・・ナイトのオフィス・・・・・・・・・・・

ナイトがPCの映像で、エリックがサウザンドアイランドにいるのを確認した。

「早速、動き出したぞ。

レゼンダ、あんたの腕とやらの見せ所だな!」

「ナイト、あなたこそさっきの計画、実行してよ?」

2人は、PCの前で準備をしていた。

「さあ、ゲームに入りましょう。」



・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)











by f-as-hearts | 2017-07-25 00:52 | SFサウザンドアイランド

タロット占い師ASのブログです。


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