サウザンドアイランド 131
2017年 07月 21日
異世界の島の物語
サカマキ・ショウゴ ・・・28歳 検査員
カネムラ・オクトー ・・・19歳 研究員
能力者
エリック・ジェイントン ・・・5歳 S級会員
能力者
マーマレード・リリア ・・・20歳 保護委員
アンドロイド
ワインバーガー ・・・60歳 サウザンド・アイランド連邦国
科学技術省総裁
メラニー ・・・33歳 科学者
長老 ・・・?? ???
レゼンダ ・・・29歳 オーズレーン国
カードマスター
能力者
イムズ ・・・47歳 リドル帝国将軍
能力者
マドックス ・・・26歳 リドル帝国空軍兵士
能力者
ナイト ・・・??? キングの配下のゲームマスター
オーディーンのナイト
キング ・・・40歳 リドル帝国次期総帥
仮想無限城の王
クイーン ・・・??? ゲームマスター
予知夢の能力者
ディラルド・ジェイントン博士 ・・・??? 超遺伝子科学者 エリックの父
第百三十一話 「 異世界とのリンク? 」
・・・・・・・・・キングの研究施設・・・・・・・・・・
キングがイムズにゲームに参加するように言ったことで、いままでキングが避けていた異世界
・・・多次元世界への扉を開けようとしていた。
イムズがアンドロイド・グランドクロスについて、ただのロボットだと思うと言うのを
キングは心の中では否定していた。
あのワインバーガーがリリアをずっとエリックの傍につけていたのも、今となっては
あのグランドクロスの為だとわかっていたからだ。
「今度はあのグランドクロスを交えての、戦闘だ。
アンドロイド5原則をどうにかしてクリアする方法と、君達とエリックの関係に期待している。」
会議室のキングへ緊急の連絡が入った。
「・・・わかった、映像を送ってくれ。」
3人の前に、3Dの映像が現れた。
「ゲーム画像ですか? これは・・・さっきのプラントの?」
イムズが驚きながら言った。
「翼竜と・・・グランドクロスが戦ってる??何が起こったんだ?」
声だけの報告者が言った。
「どうやら周辺の人々には、映画の撮影と3D映写だと言ってあるようです。
ワインバーガー側からの正式な発表はありません。」
キングが言った。
「エリックが・・・コピーしたのだろう。
ゲームを続行しているんだ、マスターとして。
れぜんだとろぼっちも彼の駒ということだな。」
マドックスが頭を掻きながら言った。
「まさか、そんなでかいものまで??」
イムズが呆れた顔で言った。
「異次元能力と、かわらないな、こいつは!!」
キングはエリックをマスターにできたからこそ、だと言った。
「このまま、彼をこちらとの架け橋にできるかどうか、君達にも
考えて動いてもらうしかない。
レゼンダもナイトも、他のアプローチをするだろうが。」
その様子を観て、イムズは納得していた。
「確かに、エリックはキングと対極にいる能力者だと思いますが。
さすが子ども。
状況をみることが出来そうもないですね。
あんなところで、ありえないものを出してしまうんですから。
わかりました。
エリックが遠慮なくコピー能力を発揮できる場所で、戦います。」
キングが言った。
「先程のプラントに、偵察をしておいてくれ。」
「わかりました、いくぞ、マドックス。」
「はい。」
2人は塔を出ると、そこから異次元空間を使って、プラントへと飛んだ。
・・・・・・・・ワインバーガーの研究所敷地・・・・・・・・
リフは他のアンドロイド達へ指令を出しながら、翼竜を攻略しようとしていた。
「さすがに地上からの対空ロケットは他の施設のことを考えると危険ですから
小型戦闘機が必要ですね。」
リリアが冷静に言った。
「リフ、これは本当の戦闘じゃないから、戦闘機はここに呼べないわ。」
「軍は協力できないんですか?」
「できないでしょうね。」
「なあに話してるのよおおおお~~~~♪
そんなのろぼっちで攻撃すればいいのよおおお~~~♪」
リフが冷静に言った。
「攻撃命中率6パーセントでは、無理です。」
「そうね。」
「翼竜の弱点は大きな動きです。
でも高度から言ってこれらの火器では届きません。」
リフはエリックがろぼっち2達を攻撃の盾にして、上空からゲームをつくって
いるのをいい戦略だと言った。
リリアは言った。
「今度小型戦闘機を実際に動かして、リフが記憶すればコピーできるでしょう。」
「でもそこまでの容積のものをコピーしたことがありません。」
「そうね、内部はもっと複雑だものね。」
「えええ~~~~い!!ろぼっち、翼竜にボール攻撃~~~!!」
「何を投げているんでしょう?」
リリアが言った。
「あれは野球のボールだと思うわ。」
「・・・ずい分ありますね。」
「あ、一個当たった。」
イムズとマドックスはそれを眺めながら、腕組みをしていた。
「・・・なあ、あれ、どう思う?」
「え?なんか・・・空中で野球やってんですかね?」
「弾切れなんじゃないか?」
「ああ、銃弾が。」
2人はうーーーーーんと唸った。
「俺、あれの中で戦うの自信ないです。」
「まあ、いつものあれだから。」
ワインバーガーはそれを眺めながら言った。
「リリア、戦闘機を出すからなんとかしてくれ。」
メラニーは首を振った。
「エリックに休憩するように言ってもらった方がいいと思います。」
「休憩、するわけないと思うが。」
PCを通してメラニーが言った。
「リリア、お願い。
休憩してもらって。」
「わかりました。
エリック、ご飯を食べないと倒れてしまうわ。」
皆がやっと解放されたのは、ゲームが始まってから10時間後だった。
エリックはワインバーガーにゲームの時間を厳しく決められてシュンと
なっていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・
(このお話は、フィクションです。)
by f-as-hearts
| 2017-07-21 18:15
| SFサウザンドアイランド