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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンドアイランド 116

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百十六話 「  ニーソックスの大仕事 」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・こちらはレゼンダの部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ガタンッ!!!

「PC~~~~~~~???

PCをゲームの夢の中に出してるの??どういうこと??」
「さすがエリックです。」
「さすが、とか、そーゆうレベル??」
「エリックの能力を、あなどっていましたね。」
「あなどっていたけども!確かに侮っていましたけれどもね?
あれって、反則技じゃない??」

キングの声がレゼンダ達だけに聴こえるように響いてきた。

「それを言うなら、クイーンの夢のゲームが続いていることの方が
反則だろうな。」

「キング、エリックの父親がPCでエリックと話しているんですよ??
夢と現実を飛び越えて!!」

キングが笑った。

「そうだな。
レゼンダ、君にも出来る筈だが。

それより、私は君に感謝しているよ。」

執事が首を軽くひねった。

「キング様、それはどのような意味で、ございましょうか?」
「ありがとうございます!キングのお言葉、励みになりますわ!」
「キング様、それはどのような・・・」
「執事、キングには私達には思いも寄らない深いお考えがあるのよ!」


キングはひとりつぶやいた。

「思いも寄らない、か・・・

確かに、思いも寄らなかったよ、あの・・・

れぜんだちゃんの存在が・・・」

夢の中でそばにいるクイーンは、笑った。

「そうでしょう?」

「れぜんだちゃんがいたおかげで、エリックはゲームを楽しむことができた。

あの新種のキャラ達は、クイーンの夢そのものだったね。」

クイーンを見つめるキングの瞳は、優しかった。

「そうよ・・・楽しいでしょ?」

「クイーン・・・でもこれからは、辛いことも・・・」

「いいの・・・頑張るから・・・」


・・・・・・・・・・・・・クイーンの眠る病室・・・・・・・・・・・・・・・・・

キングは今、クイーンのベッドのそばにいた。

「君の見た夢・・・

・・・今は、彼らの発想に頼るしかないが・・・」

クイーンにつけられたコード、そして管・・・機械は24時間休み無く動き続けている。
キングは夢の中のクイーンの笑顔を思った。

キングが、医者を呼んだ。

「私はここでしばらく休んでいくので、監視モニターをオフにしてくれないか?」

医者は頷くと、別室に控えていますから何かあったらすぐに呼んで下さい
と言って部屋を出て行った。

しばらく機械音だけが部屋に流れた。

真っ白い壁から丸い眼が現れると、キングに呼びかけた。

「 ここ クイーン の へや か・・・ キング ねている の か ・・・」

キングは椅子に腰掛けたまま、静かに眼を開いた。

「 きたか・・・ ニーソックス。」

「 はかせ の じっけん  クイーン に おれ ひつよう 」

「そうだろうな。」

「キング おどろかないのか・・・ やっぱ へんだな へん すぎる

やっぱ おれって ふこう・・・

はかせ いったんだ  ・・・ からだ が うごく こと ひつよう」

ニーソックスの仲間が次々と壁から現れた。

「 キング・・・ おれ これからすること おこらないか ・・・」

「怒らないよ。」

「そうか ・・・  みんな がんばろう  」

ニーソックスはクイーンの体の中に入った。
仲間達も次々と、クイーンの中へ入っていく。

クイーンは薄目を開けた。
そして少しずつ体を動かし始めた。

まず指先、足先、口、今まで寝ていた体を起こすべく、お化け達が操っているのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・サウザンド・アイランド・・・・・・・・・・・・・・・・

それと共に、夢の中のクイーンが悲鳴をあげた。
その声は、同じ夢の中のエリックとれぜんだにも聴こえた。
その声に反応したようにPCからも父の声がした。

「エリック!お化けがクイーンの体と頭に入ったんだ。

クイーンの夢が暴れ始めるぞ!」

「うん、わかった!!」

夢の中では、キングがしっかりとクイーンを抱きかかえていた。

「クイーン!!しっかりするんだ!!」

「・・・・・・・・頭の中が・・・あああああああ!!!!

やめろやめろやめろ!!!!でていけでていけ!!!!!!

このおばけが~~~~~~~~~!!!」

キングはクイーンがこうなるとわかっていたと言っても、その力までは想像がつかなかった。

ドン!!!!

掴んでいた手が振り払われると、クイーンの姿は怖ろしい化け物に変化した。

「エリックおまえがやっているんだな!!

オマエヲ コロセバ イインダ!!!!!」


れぜんだが頬を膨らませて、怒りながら言った。

「クイーン!!!!ばっかじゃないの!!!

なにさ、そんなおばけに化けたって、あたしはこわくないかんね!!!!!

エリック!!!こいつラスボスじゃね??

こいつやっつけて、あたしとあそぶんだぞっ!!!!」

エリックは頷いた。

「わかった!!お父さんゲームしていいんだよね?」

「ああ、がんばれ!」

「エリック、先手必勝だよっ!!

サーベルタイガー召喚~~~~~!!
ろぼっちも召喚~~~~~~!!

ろぼっち、飛行タイプに変形~~~~~!!」

がっしゃんがっしゃん!!

クイーンだった化け物は、竜と恐竜の合わさったような姿に変化して
ろぼっちを攻撃し始めた。

「クイーン、待ってよ!僕が今戦うからー」

夢の中のキングがエリックのそばに現れた。

「キング!!」

「エリック、今のクイーンには何も聴こえない。

体をニーソックスに乗っ取られたから。

クイーンはこうなることを知っていた、予知夢で。

エリック、博士と話した方がいい。

私がクイーンを止めておくから。」

キングはクイーンの羽ばたきで起こった風にむかって言った。

「バハムート召喚。

オーディーン召喚。

クイーンの暴走を止めるんだ。」


クイーンが叫ぶと、その足元から巨大な蛇が2頭、大地を割って現れた。

大地の蛇ウロボロスはクイーンを守護しながらキングの召喚した神と戦い始めた。


エリックはキングに言われた通りに、父と話し始めた。

「お父さん、クイーンはどうして化け物に変化したの?」

PCの中で父は考えをまとめながら言った。

「俺はクイーンと昔、その島であったんだが、意識だけをヒナ鳥に移して会話できていた。

体は眠ったまま、つまり精神が肉体に留まれなかったんだろうと思う。

クイーンは予知夢の大きすぎる能力を使うことで、エネルギーを消耗してしまったんだ。

今は体に戻る為の試練の時なんだよ。

それが思うように出来ないから、心が暴走しているんだ。


・・・肉体には、ね、エリック。

心をつながなければならない理由があるんだ。

難しい話だから、これが終わったらゆっくり話をしような。」


夢の中でエリックは、父親が現実の世界で待っていることが嬉しかった。
また、その父が博士でクイーンと昔出会っていたこと、自分達を助けに来てくれた
ことを、心から誇らしく思うのだった。


「お父さん、ニーソックスも頑張っているんだよね。

僕もここで頑張るから、お父さん、見ていてね!!」

「ああ、そうだな、観ているから。

エリック、頑張れ!!」

リリアは博士の横で、頷いていた。

「博士、それでは私は続きを・・・」

「そうだね、私の研究を引き継いでいてくれる人物がいるんだ。

その人に連絡してくれ。」

博士はメモをリリアに渡した。

「その研究所に、今回必要な培養細胞がある筈なんだ。

この一覧表のものを彼からもらってきてくれないだろうか。

勿論、俺の名前で。」

「わかりました。すぐに。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・再びクイーンの病室・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ニーソックス、クイーンの体はどんな様子だ?」

ニーソックスはクイーンをベッドの上に座らせることに成功した。

「キング  きんにくが やわやわ だ から  たいへん だ よ」

「そうだろうな。」

「こころ が まだ つうじて ない ぞ 」

「・・・・・・・・・・・・・・・わかっている。」

「えりっく しんぱい だけど ・・・くいーん も しんぱい だ」

「・・・ニーソックス・・・

クイーンのかわりに、そうしてしばらく生きてくれないか?

・・・おばけのお前にしか、できないんだよ。」

「・・・キング ほんとうに クイーン が すき なんだな・・・」

「体が、動くことで、細胞が活性化すると博士も言っていたんだよ。

ニーソックス、お前にこんなことまで頼むことになるなんて、思いもしなかったが。」

ニーソックスはじっとキングの顔を見た。

「1パーセントでも可能性があるのなら、頼みたいんだ。」

ニーソックスは頷いた。

「良かった・・・

医者には自分が誰だかわからないようだと言っておくよ。

何も話さなくていい。」 
  
キングの顔にやっと赤みがさしたように見えた。

ニーソックスはキングが自分にしかできないことだと言った言葉が
心の底から嬉しかった。

キングは医者を呼び、クイーンは記憶障害が起こっているが目覚めたと言った。

病室は途端にあわただしくなった。
キングは疲れた体を椅子に沈めると、クイーンの瞳を見つめるのだった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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by f-as-hearts | 2016-07-11 22:19 | SFサウザンドアイランド