ブログトップ

紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンドアイランド 115

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百十五話 「  脳力 と 能力  」


ディラルド博士はクイーンの病気を眠り病だとは思っていないと言った。

「あの予知夢の超能力が、脳に負荷を与えているのは、間違いないんだ。

クイーンの脳を直接診れなかったのが、悔やまれたが、その後息子の

エリックが同じく能力者だとわかったからね、その脳の働きから、能力を

発動した後強い眠気と脳波の乱れがあってね。

クイーンの能力も同じだとわかった。

だから、その結果をノートに書いておいたんだ。

・・・エリックがクイーンのように目覚めないと聞いて、研究が完成していれば

良かったのにと後悔したよ。」

リリアが博士の言葉に続けた。

「でも、あのノートには解決の糸口はあると書かれていました。」

「そうなんだよ・・・問題は、記憶野や脳内の体内神経を司る細胞を繋ぐシナプスという

接続コードなんだ。

PC、シナプスの画像を出せるかな?」

PCが脳の映像を映した。

リリアは博士の話に加えて、今までのエリックの超能力発揮後の体変化と脳の変化、
そして睡眠の深さについて話した。
それは博士にとってこの上ないデータになった。

「よし・・・これで理論上ではエリックとクイーンの睡眠の深さに相似点が認められた。

リリア、もっとデータを。

君がゲーム内に参加していたっていう時の、エリックの脳波も、頼む。」

博士は連続した仮想空間の中でのゲームに着目していた。

「こんなに様々な出来事があったのに、それを瞬時に・・・現実のように皆の前に

投影して見せたって??

出来る訳がない!!

・・・これは、人間ひとりが、一生で想像し創造できるだろう世界の全容量を、

エリックの能力は、この短時間に行ったことになる。


オーバーフローなんだよ、リリア。」

PCがそれを解説した。

ーーーつまり、オーバーフローとは、コンピュータが数値演算を行った結果が、
扱える数値の最大値を超えることを言う。

一つの数値を表現するために割り当てられた記憶容量は決まっているため、
扱える数値には上限がある。演算結果がこの上限を超えるのがオーバーフローという。

リリアが首を振った。

「博士、エリックにとってはオーバーフローではありませんでした。

観たままを、その目の前に出現させることが出来たんです。」


「だから、それがー」

博士は椅子に座り背もたれにのけぞるように眼を上げた。

「脳の許容量を超えていた、のだろうな。

ふう・・・・・・・・・・」

博士は島でヒナに乗り移ったクイーンと話していた時、感じた不安が的中したんだと
あらためて思った。

「エリックには制御する者が必要だった。」
「その役目が、私です。」
「その筈だったが・・・

どうして止めさせることができなかったんだ?」

そこにちょうど、サカマキが入ってきた。

「そういえば・・・ワインバーガー氏が言っていましたね。
リリアは保護者だからって。

それに、あの時もリリアはメンテナンスしないといけなくなったし・・・」

博士はそれらの話をリリアから詳しく聞いた。

「ずい分と複雑な関係だね。

・・・だが今はひとつの事実にだけ着目しよう。

リリアがゲームに参加して、過電流で倒れた、その後の事だが・・・」


・・・・・・・・・・・・・・サウザンド・アイランド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「エリック~~~~~~~ううう!!

あんたの父ちゃん、すっごい博士なんだって??

ね、ね、なんのけんきゅうしてたの??」

「知らない~~~~!!」

「みつかってよかったな  えりっく も くいーん も

たすかるんだな・・・ 」

「うん!!そうみたいだねっ!!

じゃ、ゲームしようよ、れぜんだちゃん!!」

れぜんだは瞳を輝かせてエリックの頭をこつんっ!と叩いた。

「よおしっ!!今度はまっけないんだから~~~~~!!

けっちょんけっちょんのぐっちゃぐちゃに」


くるくるっ・・・ニーソックスがぱっと、2人の前に浮かんだ。


「えりっく とうちゃんが えりっくと はなしたい んだって・・・

ぴー しー を だせるかって ・・・」


ピピピピピ・・・・・・ピイピイピイ・・・・

「わかった、よし、PC~~~~!!ここに出てきて!!」

目の前に、エリックが部屋でよく使っていたPCが現れた。

ーーーはい、エリック、さすがですね。

それでは、今、あなたのお父さんと繋ぎます。

「エリック!!

エリック、か?!


おいおい・・・

本当に、凄いな?!

ほんとにそっちの夢の世界と繋げることができるなんて!!」

「わあああああ!!!お父さんだ~~~~~!!

お父さん、僕ね、僕、今クイーンの夢の中なんだよ。

お父さんはここのみんなに探してもらったんだよ!!


・・・え??何??」

「いいか、わかったから、話はお前が起きてからだ。

その前に、やって欲しいことがあるんだ。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
[PR]
by f-as-hearts | 2016-07-06 13:41 | SFサウザンドアイランド