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サウザンドアイランド 112

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者  
       
ディラルド・ジェイントン博士      ・・・???  超遺伝子科学者 エリックの父



第百十二話 「  ニーソックスとれぜんだちゃんは活躍中らしい。 」


キングの飛行機がリドル帝国に降りていくと、もう現地時間は深夜1時になっていた。

イムズとマドックスは鼻歌を歌っていけるなと言ったが、そのテレパシーは急に途切れた。

「なんだ??雲か??」
「ち、違います!!将軍!!あれはーーー」

真っ白な正体不明の物体が地上から戦闘機に向かって溢れ出したように見えた。

「ひいいいいっ?!幽霊だあああああ!!」
「落ち着けっ!!

全員、戦闘開始!!

機銃で撃て!!!」

10機の戦闘機は一斉に目標に向かって機銃掃射をした。

「全弾命中ーーーいやまて??命中した筈だが??」

イムズは眼をこらした。 
戦闘機はキングの飛行機の包囲を解かずに、白い塊の中へ突っ込んだ。

「イムズ将軍っ!!すり抜け」
「たすけ!!」
「うわああああああああっ!!!」

その真っ白なものは、瞬間に全員の頭の中を通り抜けたのだ。

その後、現れたのと同じくらい唐突に四方へと消えた。
キングの声が、全機に響いた。

「大丈夫だ。

あれは、君達に危害は加えない。

そのまま私の機はヘリポートに降りる。

護衛、感謝する。

では解散。」

マドックスはイムズの乗っている機を眼で追った。

「イエッサー!!」

イムズはキングの飛行機が無事に着陸するのを確認して安心したように言った。

「言われた通りだ。

マドックス解散しよう。」

10機は急旋回をして基地へと戻っていった。



キングは飛行機に入ってきた白いお化けに話しかけた。

「とうとう、出てきたか。

ニーソックス。」

ニーソックスはキングに笑いかけた。


「 そう だ ・・・  えりっく は おれ に  たの ん だ んだ ぞ 」

「ふ・・・ ふふ・・・・・・ふふふ

エリックに 伝えてくれないか、ニーソックス。

エリックは、やはり 賢い、と。」 

ニーソックスはふんふんと言いながら消えた。


その日は、世界中でお化けの目撃情報が爆発的に起こり、パニックが
起こる一方、お化けが何かをつぶやいているという事も、すぐに話題に
なったのだった。

「 おーーい  おーーい  えりっく の とうちゃん 

おまえ えりっくの とうちゃん か・・・ 」


その話題がPCで流れるようになると、そこではお化けの顔や
謎の男 エリックについての噂も流れるようになったのだ。


PCを観ていた山の上の天文研究所では、それを大勢の研究員と
情報の共有をしていて、仲間とのPCでの会話中に、これまた
とんでもない事態になった。

画面に、いきなり巨大な顔文字が浮かんだのである。

「なあんだあああああ!!噂してるからとうちゃんかと思ったのにいい~~~!!」

「だ、誰??PC壊れた??」

「あ~~~~~~!!壊れたゆうなあああああ!!!

あたし壊してないし~~~~!!あたし、れぜんだちゃんだし!!

あのねえ、うわさするなら本人のことおしえてよお!!!

えりっくのとーちゃん!!

知らないの??じゃ、ばいば~~~~~~いい!!」


・・・・・・・・・・・・・・・・サカマキの部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

PCが突然、騒ぎ出した。

ーーーこれはゲームのれぜんだちゃんではないでしょうか??

「おっつ~~~~~!!

あっはっは、リリアがいるうううう~~~~!!

ちが~~~~う、ここちが~~~~~~う!!

んじゃ、ばいばい~~~~~~!!」

ーーー待ってください、れぜんだちゃん、何をしてるんですか??

「エリックとゲーム中なの?」
「本当ですか??れぜんだちゃん??

じゃ、あの世界中でお化け騒ぎが起こってるのって・・・」

PCの中で顔文字がしらんぷりな顔になった。

「あれえ??なあんだ、知らないのかあ~~~!!

じゃ・・・」

「待ってよ、れぜんだちゃん。

お化けって、もしかしてニーソックスなの?

それじゃ、エリックが出現させたのね!!」

「そーーーよ、ニーソックスはおとーさんを世界中から探すつもりだけど?

ばっかみたい~~~!!あたしはPCの中だけでいいのさ~~~!!」

リリアとサカマキ、カネムラは顔を見合わせた。

「そんなことを???」
「エリックにたのまれたのさ!ふんふん~~♪じゃあね~~~!」

リリアが再びれぜんだちゃんに言った。

「わかったわ! ニーソックスが世界中で目撃されれば、いつかPCにも

情報が流れるから、今度はれぜんだちゃんがPCでその情報だけを

追いかけるというわけね!」

「まーーーーねーーーー!!でも先に見つけるのはあたしだからね!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・こちらはレゼンダのお部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「れぜんだああああああああ!!

何で私のPCの背景の壁紙に張り付いてんのおおおおおおおお???

いますぐ消えて頂戴!!!」

「おおこれはこれで」
「執事。


これはこれで、の後の言葉、いらないから。

れぜんだちゃん、あなた何してるの??ここで??」

「なあんだ、レゼンダかあ・・・はあ~~~」
「ちょっとちょっとちょっとおおおお!!!!

それ、私のセリフだからっ!!!

質問に答えなさい!!!」

「ゲームから旅に出た。」
「素晴らしい。

さすがレゼンダ様の分身。」

パチパチパチ!

「執事。

何かとても頭にくるので、そういう褒め言葉はいらないわ。」

「じゃっ!!」
「じゃっ、じゃないでしょ?!」
「ばいばい~~~~~まったね~~~~~~!!」

「ああ、残念。

録画したかったのに!」

「執事・・・・・・・・・・??」



・・・・・・・・・・・・・・・ワインバーガーの研究室・・・・・・・・・・・・・・・・・

メラニーが一連の情報をPCから受けている時、突然れぜんだちゃんが画面に
現れた。

「ここでもないか~~~~~~!!」

メラニーは大真面目にれぜんだちゃんに話しかけた。

「噂通りだったわね。

あなたがれぜんだちゃんね?初めまして。
どう、エリックの父親は見つかった?」
「ん~~~~~~~~??

どーーーーーかなーーーーー?

そこのおじさんは、何の博士??」

「サウザンド・アイランド連邦国科学技術省総裁ワインバーガー氏よ。」
「ながっ!!!!なまえ、ながっ!!!

ばーがーでいいねっ!!なあんだ、リリアのなかまかあ~~~!!

そーーーーだ、ばーがーも研究室にいる人だよね?
エリックの父親、探してよ!!

じゃあね~~~~ばいば~~~い!!」



・・・・・・・・・・・・・・サウザンド・アイランド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

チチチ・・・・ピピピピイイ・・・・・

「ねえ、もうそろそろお父さん見つかるかな?」

「どーーーーかなーーーーー!!

今さあ、あたしPCで拡散ちゅう~~~~だからっ!!」

「ありがとう!

あ、見て見て!!すっごいでかい足跡がある!!

これ、なんだろう??

なんだと思う?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
by f-as-hearts | 2016-06-25 08:56 | SFサウザンドアイランド

タロット占い師ASのブログです。


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