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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンドアイランド 109

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第百九話 「  思わぬ事態 」


・・・・・・・・・・・・サカマキの部屋・・・・・・・・・・・・・・・・

サカマキの電話が鳴った。

「サカマキ君、ワインバーガーだが。

リリアのメンテナンスは無事終わった。

問題は無い。

それから、エリックのことだが、まだ眠っているんだね?

それではエリックを起こしてやってくれないか。

無理せず少しずつでいい。

私はこれから出かけるのでね、エリックの様子はメラニーに伝えてくれないか。」

「はい、了解いたしました。」


サカマキはエリックの寝ている部屋に行くと、エリックに呼びかけた。

「エリック、もうそろそろ、起きないと腹が減っただろ?起きろよ、エリック。」

寝息がすーすーと聴こえる。

「エリック、聴こえるか、もう起きる時間だぞ。」

すーすー・・・

ゆさゆさと体をゆすってみるサカマキ。

「エリック、ずい分深い眠りなんだな・・・まるで声が聴こえてないみたいだ。
・・・しょうがない、カネムラに頼むか。」

今度はカネムラを起こすサカマキだった。

「う・・・おはようございます、飯の時間ですか・・・」
「そうだぞ、お前が当番だからな。」
「・・・おやすみなさい・・・」
「こらこら、冗談はよせ。
それより、エリックを起こすのを手伝ってくれないか?」

カネムラはエリックをゆすりながら起こそうとした。

「エリック~~~~~!!おっきろ~~~~~~!!

起きたら面白いことがあるかもよ~~~~!!

俺が遊んでやってもいいぞ~~~~~!!」

エリックに変化は無い。

「ええっと・・・これは無理ですね。」
「そうなのか・・・実は、な・・・」

サカマキはカネムラに事情を説明した。

「ワインバーガー氏が、起こせって言ってるんですか??
でもこの状態は、かなり疲れ切って寝てる感じですけど?」

2人はもう少し時間が経ってから起こす事にした。



その頃、ワインバーガーは長老に連絡をしていた。
「やはりキングに至急会う必要が出てきました。
詳しい内容を、今そちらのPCに送りますので、ご確認ください。」

ワインバーガーの秘書は言われたように情報をメールで送った。

「ご覧いただけましたか?」

「今、観たよ。
それで、キングとはどのような会合と言って会うつもりだね?」

「アンドロイド・グランドクロス計画の見直しがありますので、承認の為に
一度お会いしてご説明させて頂きたいと。」

「ほほう・・・それは事実なのかね?」
「はい。」
「次回の計画会議では間に合わないのかね?」
「まず、この計画の推進派であり指導者である次期総帥にお話したい
重大な事項があるのです。」

長老は電話口でふうっと息をついた。

「それならば、私も同席、ということか?」
「是非お願い致します。」
「わかった、ではこれから塔に向かう。
5時間後でいいな?」

長老はキングに事情を話すと、塔に来る様要請した。


・・・・・・・・・・・・・・コリエルティア塔・・・・・・・・・・・・・・・・・


キングは専用の超高速小型機で時間内にこの塔へと飛んで来た。

キングは塔に昇ると、長老とワインバーガーが待つ会議室に入った。
そしてそこにいるアンドロイドの秘書を見て、感心したように言った。

「ここにはアンドロイドしかいないというのは、本当だったのですね。
さすがは科学技術省総裁。
この場に私を呼んだということは、緊急を要する事項だと理解しています。

どうぞ始めて下さい。
アンドロイド・グランドクロス計画に、問題が起きたと聞きましたが?」

円形のテーブルを囲み、キングが席につくとワインバーガーは
球状立体地図を頭上に配置した。

「そうです。
ご存知のように、我々はアンドロイドの研究開発を行って、著しい成果を
あげています。

数限りない試作を行ってきましたが、その一役を担っているのが
このアンドロイドです。」

そこにリリアの立体画像が現れた。

「キング次期総帥もご存知の、このアンドロイドは、現在S級能力者の
エリック少年と共に行動しています。

これも計画の一部なので、いずれ公式に発表せざるを得なかったのですが
この2人を狙う者が現れました。

・・・キング、それは貴方のことです。

まさか、仮想空間の遊び、ゲームの形で、この2人を取り込もうとするとは
思いもしませんでしたよ。

このことについて、キングからお話を伺いたい。
何故、2人を貴方の手元に引き込んだのですか?」


キングは眼を細めた。

「・・・そうですね。

ワインバーガー氏の疑問も、もっともです。
能力者、ならではの興味、ということでご理解戴ければ良いのですが。
長老もご出席されているのに、それではあまりに失礼ですね。

貴方が言っているゲームは、サウザンドアイランドのゲームでしょう。

この島は、かつて我々の領土であり、遺伝子研究の最先端であったことから
異端とされて世界から封鎖、研究の完全消滅、歴史上からも消されました。
それが14年前です。
その前に、我々の国は革命により大変革を遂げました。

エリックを知っていることをもう隠す必要もないので、仮にこの島を
復活させることが可能ならば、彼の能力を利用することも、科学の進歩と
いえるでしょう。

勿論、エリックの自由意志によるものです。
その件で報告をしなかったのは、あくまでゲーム中のことだからですが。
我々は、そちらの研究を妨げる気はありません。

・・・話は、それだけですか?」

ワインバーガーは立ち上がると、キングをじっと見つめた。

「ゲーム、と言いますが、貴方がたのゲームは、皆 能力者によるものだ。
普通のゲームとは、到底言えないでしょう。

キング・・・ひとつ、答えていただきたいことがあります。

これは真剣な問題です。

私の部下が、エリックの元におりますが、エリックはゲームが終わってから
まる2日以上経つというのに、目が覚めません。
先程、確認しました。
全く意識が戻らないそうです。

貴方のところの能力者、クイーンも、体は眠ったままだそうですね。

ゲーム終了後夢の中で、リリアとエリックがクイーンから聞いています。

このことを、どう説明されますか?」


長老はじっと目を閉じて聞いている。
キングは一体、何を話すのだろうか。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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by f-as-hearts | 2016-06-20 00:58 | SFサウザンドアイランド