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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンドアイランド 108

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第百八話 「 超遺伝子研究所ディラルド・ジェイントン博士 」


エリックはさっき見た父親の姿や顔を思い出していた。
父は、エリックとは一緒に暮らさなかった。
エリックが覚えているのは、父がエリックの成長を楽しみにしているという
言葉だけだった。

それだけでも、肉親である父の言葉は、忘れることはなかった。
新しく暮らし始めた場所に、リリアが現れて、能力のことを理解してくれた。

エリックは自分の能力がいつから発現したのか、わからなかった。
だがその能力を、最初に認めてくれたのが父だったのは、わかっていた。

「ニーソックス、れぜんだちゃん、ふたりとも決闘しなくてもいいよ。

僕、みんな一緒にいて欲しいんだ~!」

その気持ちは本当だった。

「ゲーム以外でさ、仲良くってもいいよね。

僕、いつも一緒にいるのは、リリアだけなんだ~!」


ニーソックスはエリックの周りをくるくる回った。
れぜんだちゃんは、ぷぅ~とふくれている。

「えりっくは あそびたいんだよな・・・

ほんとに おもしろい よな 」

「そーーーかなーーー!

あたしは強いやつが好きだからっ!!

だーかーらーニーソックスは だいっきらいっ!!」

「べ~~~~~~~~~っだ・・・」

くすくす・・・エリックが笑った。

「そうだ!

あのさあ、あのさあ、ふたりにできるかなあ??

あのね・・・」

ごにょごにょ・・・・・・・・・

れぜんだちゃんが驚いた顔の絵を帽子に浮かべた。

「えええええええ???それをあたしにたのむかな~~~~?!」

「へえ へえ ・・・ なんだか おもしろいな

そうかあ・・・  そうかあ・・・

おれは いいけど ・・・」

島の日差しは森の奥までは届かない。
でも樹の枝の隙間からこぼれる細い光が、ちらちらとエリックの顔に
葉っぱの影を落していた。

夢、だなんて思えない・・・
あの遺跡も、外に広がる海も、あの丘も・・・

「もっと、探検しようよ!」


・・・・・・・・・・・・・サカマキの部屋・・・・・・・・・・・・・・・


「一番目っていうことは、他にも理由が考えられるのか?」

ーーー私の得た情報からの結論ですので、リリアにもっと
   情報をもらえるなら、結論は勿論違ってきますね。

「情報っていうのは・・・リリアが夢の世界で、得た情報のこと?」

ーーーその部分は、リリアにしかわからないので。

「そーなんだよなーーーー!!不思議だよ全く!!

リリアの生みの親のクラウン博士も首をひねっていただろう!」


・・・・・・・・・・・・ワインバーガーの研究室・・・・・・・・・・・・・・

ワインバーガーはリリアの話を肯定しながら、仮想空間のことを考えていた。

「夢というのは、機械、そして人工知能には理解できないものだと言われてきた。

それは、夢というものが理論や数値、そして事象の摂理からは外れたものだからだ。

それなのにこのゲームに、あまつさえ君は参加し、何度もエリックを助け、仮想空間で

行動し活躍するという離れ業をやってのけた。

これは賞賛に値する。

尚且つあのリドル帝国の堅物で権威の塊のような次期総帥と、ゲームの中とはいえ

戦って勝った、というのだから、リリアはすでに我々の想像を超えたアンドロイドに進化

したのだろう。

・・・リリア。

アンドロイド・グランドクロスの成功する未来は、君のその能力を引き継げるかどうかに

かかっている。

そしてまた、エリックをキングの思惑通りにさせてはいけない。」

「ですがエリックの父親は探さなければ・・・」

ワインバーガーはぐるぐると部屋を回って考えをまとめようとしていた。

「私は、キングと会う機会を設けるつもりだ。

エリックの父親ディラルド・ジェイントン博士とエリックは、ずっと接触がない。

博士は行方不明で、それもキングの知るところだろう。

・・・わかった。

なんとか私達が、ディラルド・ジェイントン博士を先に見つけよう。」

「私も勿論探します。」

「そうしてくれ。」

リリアは帰り際に言った。

「それから、ディラルド・ジェイントン博士のノートは、未発表の研究論文です。

私の記憶からでも引き出すことは不可能ですので、クラウン博士に伝えてください。」

リリアが研究所から出て行ったのを見送って、メラニーは複雑な表情で
ワインバーガーを振り返った。

「ワインバーガー博士、やはりリリアはアンドロイドですね。

人間でしたら規約やら制限やらに縛られ過ぎれば、ほころびが出て

少しは内容を話してくれそうなものですが。」

「人間が作った基準や規則、法律が、苦も無く守れてこその、人工知能だからね。

その上、あの保護者としての性質だからな。

クラウン博士はとんでもないアンドロイドを作ったものだよ!

・・・さて、メラニー、君ならエリックの父親をどうやって探すかね?」

メラニーは激しく動く情報の波を見つめながら、言った。

「彼が科学者であれば、PCと無縁ではいられない筈です。」

「それはそうだが・・・遺伝子研究をしている科学者や研究所は、数え切れないだろう。」

「超遺伝子となれば、話は別だと思います。」

メラニーは名称を考えていた。
何かのキーワードがある筈だ。
それがヒットすれば、どこかで存在が確認できる筈だ。

「キングの動きを、こちらは追うことにする。

メラニー、何かわかったら私に連絡を。」

ワインバーガーはそういい残して研究所を後にした。


・・・・・・・・・・・再びエリック達のいる夢の中・・・・・・・・・・・


エリック達の姿を見ながら、レゼンダが執事に言った。

「エリックは、何かお化けとれぜんだに頼んだみたいね?何かしら?」
「そうですね、気になりますね。」
「れぜんだに、何を頼まれたのか、聞き出したいけど?」
「聞くだけ無駄だと思われます。」
「そうかしら?

れぜんだ~~~~~!!

ちょっとあなた、一体何をエリックに頼まれたの?はっきり言いなさい!」


れぜんだちゃんが、ふっと気がついたかのように、くるっと顔をこちらに向けた。

「いやだ。」

「なっ!? 何はっきり拒否してるのよっ!!あんたがこっちの人間だって

わかって言ってるの?!」

「こっちの人間ってゆうなあああああ!!

人間じゃないもんっ!!2次元アイドルキャラだもんっ!!!」

「このっ!!平面キャラがああああ!!!

なまいきいってんじゃないのっ!キングの為に言いなさいっ!!」

れぜんだちゃんは、ふんふ~~~ん♪という顔を帽子に浮かべた。

「ふんふ~~~~ん♪ キングもクイーンも、負けたんだから

えりっくのやりたい放題ってことなのさ!!!」

「このおおおおおお馬鹿娘~~~~~~~~!!!!」
「レゼンダ様。

興奮されては血管に悪いかと。」
「何ですって??」
「いえ、血管に欠陥がでてはいけませんので。」
「し    つ     じ ~~~~~~~!!」


キングが言った。

「ぶちきれそうだと言いたいのだな。」

クイーンも言った。

「執事ってレゼンダを興奮させたいのじゃないかしら。」



「れぜんだちゃん、誰と話してるの?

あのさ、もう大丈夫?」

「えりっく おれは もう だいじょうぶ だぞ

でも れぜんだちゃんには きたい しない ほうが いいぞ・・・」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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by f-as-hearts | 2016-06-16 23:52 | SFサウザンドアイランド