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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンドアイランド 107

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第百七話 「  度重なる夢 」


エリックはれぜんだちゃんと一緒に、研究所から下って森の中へ入っていた。

「ここってさ、クイーンの世界なんだよね。

まだゲームの中だったんだね。」

れぜんだちゃんがふんふんと頷いた。

「そーだよー!だから私が一緒にいるんだよ!」
「そーなんだよね。

僕、クイーンとキングに消えないでって言ったんだ~!

だってさあ、このゲームの世界って、すごいから。

キングとクイーンってすごいよねっ!」


見上げた空には紅色の羽を持つ鳥や真っ青な羽の蝶が、大群で飛んでいた。
ズシン ズシン と 大きな音をたてて草食の恐竜が歩いていく。

「キングが言ってた。

恐竜が他の動物を食べちゃったら大変だって・・・

恐竜も巨人も、ここにいたんだ。」

れぜんだちゃんが笑った。

「わたしには、エリックの方が変だと思ったけどっねっ!!」
「ええっ?れぜんだちゃんの方がへんだよ~~~~だ!!」

ぽんっ

「 えりっく なんだよ・・・

まだ かえって なかったのか  おまえ

まさか  かったから ここにいるのか・・・」

「わっ!!なによニーソックス?!

なんででてきたのさあああ??」

「おまえこそ なんで えりっくの そばにいるんだよ・・・

れぜんだちゃんにあうなんて やっぱ おれってふこう・・・」

れぜんだちゃんがニーソックスの口を左右からひっぱった。

「なにおおおおおお~~~~~~!!

おばけのくせに~~~~~!!ふこうっていうなあああああ!!!」

「おふぁへえええ~~~~ひゃるにょかあああああ??」

「やるよっ!!にーそっくすに勝って、あたしがエリックの右腕に

なってやるううううう~~~~~!!」


「げっ・・・??

やるのか・・・まじか・・・れぜんだちゃんと??



やっぱ おれって すげえ ふこう かも・・・」


じゃん!!

「え? 何が始まるの??」

「エリックの、右腕はだれか~~~~?!

このあたしが一番に決まってるんだからっ!!」

「 つまり えりっく は みてるだけでいいんだ・・・

おれ れぜんだちゃん たおして 

いつもえりっくといっしょにいるぞ 」


途端にお化け軍団が現れて、薄暗い森の中にあかりがついたようになった。

「おばけのくせにいいいいい~~~~~!!なっまいきなんだからああ!!」

「なま でも いきても いない ぞ・・・」

「そーーーーーーゆう とこがっ!!なっまいきいいいいい~~~!!」


「ええっ??僕も入りたいのに、ダメなの?」

「それともエリックは、誰かとたたかいたいのおおお??」

「うん!

でも、誰だったら面白いかなあ?」

れぜんだちゃんが魔法でニーソックスを攻撃していた。

「えいえいえいっ!!

炎の魔法で燃えてしまえ~~~~~!!」

「あぶないあぶない・・・

みんな ふぶきで 火を けすんだ

もりが もえるだろ ・・・

おまえ こわい やつ だな やっぱり・・・」



・・・・・・・・・ワインバーガーの研究所・・・・・・・・・・・

「エリックの、父親??

超遺伝子研究・・・それをサウザンドアイランドで行っていたというのか?」

「クイーンが話していた内容ですが、それがあの恐竜や怪物をゲーム内に

創りだすことが出来た本当の理由だそうです。

遺伝子操作で創られた大昔の恐竜、それを一時でもクイーンは見ていた。

だからそれが、ゲームに現れた。

ワインバーガーさん、エリックの父親は今どこにいるのですか?」

「それは、わからない・・・」

クラウン博士も首を振った。

「リリア、クイーンの所在も謎なんだよ。

君のデータから、我々もクイーンについて調べていたんだが、まさか

こんな島にいるなんて思いもよらなかったのでね。

父親について他に何かわかったことはないかね?」


クラウン博士はリリアのデータ、記録メモリーにない情報ということに
驚嘆と畏怖の念を抱いていたが、新情報への興味の方が勝っていたのだ。
そしてそれは、ワインバーガーも同じだった。

リリアはノートの内容を逐一覚えていたが、果たしてそれをここで話すべき
だろうかと思考中だった。
なにより、リリアが一時保管している夢の中の記憶の場所は、不安定な
エネルギーによって保存されていたので、今にも消えそうだったのだ。

「今すぐ、私が電源を切られていた間の記憶を、保存したいのですが

時間をいただけますか。」

研究者2人は、大きく頷いた。

「歴史的大事件だよ!

アンドロイドの人工知能が、電流もなしに他との会話や資料などを

思考回路を使って記録を取っていた、なんて!一体どんな力が働いた

んだね?!」

リリアの記憶一時保管場所からそれらのデータが、一気に本来の人工頭脳へ
流れていった。

「うう~む・・・このデータをすぐに解析したいが・・・
私はもうそろそろ自国へ帰らねばならない。

それに、リリアもエリックを助けに行かねばならないだろう。」

クラウン博士は、リリアの情報をまた見ているからと言い残して、研究所を去った。
ワインバーガーは、リリアに話しかけた。

「私は、実はひとつだけ・・・可能性を見つけた。

あの、時計だよ。

あの時計から流れた微弱な電流は、リリアの体のどこかに

滞留していたのではないかね?

それが、電源がなかったのに夢の中で記録をとれた・・・いや

夢の中を動けた理由じゃないかな?」

「それは、感じます。

私は元来大容量の電池で動いていて、電源はそれなのですが、その電池の代わりに

なるものがどこかにあったとしか・・・

それについては、クラウン博士が調べてくれるでしょう。」

ワインバーガーが、顎を触りながら話した。

「君は、エリックの父親の研究について、説明してくれるだろうね?」

「それは大変難しい問題です。

内容が内容ですので現状では不可能だと言えます。

この島は以前リドル帝国が統治していたのです。

そしてこの研究が止まったのは、帝国に起こった革命のせいだったようです。

それが、一番最後のページに書かれていました。

14年前、リドル帝国が無血革命に成功して、その当時の貴族政権が軍事政権に

変わったという状況下で、軍部はサウザンドアイランドの研究を切り捨てたと

書かれていました。

ですが、エリックの父はそれからしばらくして、再びこの島に戻り、ノートを

残したのです。

当時を知らなかったキングは、この島にクイーンがいるということに驚いていました。

キングはエリックの父の存在を今、初めて知ったのだと思います。

それは私達と同じです。


そして、これからはクイーンの病気を治す為に、エリックの父を探すだろうと思います。」


・・・・・・・・・・・サカマキの部屋・・・・・・・・・・・・・

「なんだって・・・・・・・・?!

リリアは、研究のノートを読んだのか!!」

ーーーそう言っていますね。

「つまり、つまり、だ・・・

ええっと??

キングは、クイーンの為に、エリックの父を探さなければならないんだな?

でも、父親をその島から追い出したのは、リドル帝国だったってことか!!」

ーーー14年前では、キングは何も知らなかったでしょうね。

「それじゃあ・・・

あのゲームの目的はやっぱり、エリックを島に閉じ込めておく為じゃないか!!」

ーーーそれが一番目に考えられる結論になります。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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by f-as-hearts | 2016-06-13 15:47 | SFサウザンドアイランド