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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンドアイランド 106

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第百六話 「  夢 」



・・・・・・・・・・・・海上・・・・・・・・・・・・・


その頃、イムズとマドックスは、大きな鳥かごを抱えて、船の中にいた。

「イムズ将軍、本当にこの鷲が、クイーンなんでしょうか?」
マドックスは何度も同じ質問を口にしていた。

「疑うのも無理は無いが、キングが断言されたんだから、それでいいんだ。」
「この船の船長は、口はかたいと思いますが、さすがにこの鷲を見た時
笑ってましたよ。」
「気にするな。」
「ですよね。」

船長が2人のいる船室に下りてくると、おもむろに言った。

「今日の晩飯は、焼き鳥か?」
「いいや。」
「船長、俺が作りますから。
まあ任せてくださいよ!」
「じゃあ、魚でも釣っておいてくれ。
もう明日の朝には港につくからな。」
「魚はもう飽きたんだが。」
「おまえら、ここをどこだとおもってやがるんだ?
でかいサメに食われないだけ、マシだと思えよ!」

一瞬、サメ軍団に襲われる船長の恐怖にひきつった顔が
イムズの脳裏に浮かんだ。

「了解っす!船長」

船長はぶつぶつ言いながら甲板に上がっていった。

「おいおい、マドックス。

そーゆう、な、イメージで笑わそうとするのは、卑怯だぞ!」
おまえ、かなりイメージ力、上がったよな!」
「でもイムズ将軍の、焼き鷲のイメージには勝てませんけどね。」
「だろ?」

鷲がぎゃーーーっと鳴いた。

「ええっと・・・クイーンが怒ってますね?」
「さすが、クイーンには言ってる言葉がわかるらしい。」
「ひええええ?!それ、早く言ってくださいよ!」
「あっはっはっは!!」


・・・・・・・・ワインバーガーの研究所・・・・・・・・・


ピッピッピッピッ・・・

リリアは診療台から起き上がって、ワインバーガーの検査を受けていた。

「リリア、君がエリックに渡した時計が、今回のショックの原因だよ。
ところで、君の行動について、いくつか不明の件があってね。

ああ、今日は君の生みの親、クラウン博士も着ている。」

クラウン博士は、ワインバーガーの後ろで指を振ってみせた。

「君の行動はすべてクラウン博士が把握していた。
私達研究チームは、アンドロイド・グランドクロス計画の為に、リリアとエリックの
思考力、行動力と能力を伸ばしていた。

その計画は今も進行中だが、君には重要かつ重大な問題との関わりができた。
リドル帝国に関することだ。

リリア。
リドル帝国次期総帥は、エリックを利用してあのサウザンドアイランドを復活
させようとしている。
それがどういう危険なことかわかるなら、エリックをゲームの世界から
今すぐ引き戻すんだ。」

リリアは首を振った。

「ワインバーガー氏、エリックは夢の中にいます。」
「それは知っている。」
「違うんです。

あの夢は、クイーンの世界なんです。」

メラニーがPCから目を上げると、リリアを見て言った。

「どういう意味なの?」
「夢の世界で、現実のように行き来できるのよ。」

「言っている意味がわからんが?」
「私にも意味がわかりませんが、私がメンテナンス中に、エリックが
夢の中で私を呼んだのです。」

クラウン博士が、ワインバーガーを押しのけてリリアの前に立って言った。

「意味がわからないのは当然だ。

電源が落ちた状態では、君の脳は動くわけが無い。
人工知能が、電力も無いのに動くわけが無いのだから。
そんな事例は、ひとつとしてない。
全く ありえないんだ!

・・・それでも、君は、エリックが呼んだというのかね?」

「夢の中で、クイーンは声だけで島のことをエリックに話していました。
それは私の記録メモリーには残っていない記憶です。」



・・・・・・・同時刻・サカマキの部屋・・・・・・・・・

「PC~~~~~~!!

おまえ、これ、このまま聴いていていいのか?!」

ーーーはい、リリアが繋いでいるんですから。

「でもこれは、国家機密並みの重大事態じゃないか??」

ーーーそうです。リリアの人工知能には、人の夢の中を行き来する能力など
   ありませんから。

「この声は、ワインバーガー氏と、誰だって?」

ーーーリリアの生みの親のクラウン博士です。
   大丈夫です、これは私の記録用に録っているので。

「それにしても驚きだな!

エリックは、ここで寝てるんだぞ?

それなのに、エリックの夢の中で、リリアとクイーンはどんな話をしていたんだ??」


・・・・・・・再び ワインバーガーの研究所・・・・・・・・・

ワインバーガーがリリアに質問した。

「その夢が、どうしてクイーンの夢だとわかったんだね?」

「それは・・・

エリックが知るはずのない、エリックの父親の残した研究が、

そこにあったからです。

エリックの父親は、サウザンドアイランドで超遺伝子研究をしていました。

そのノートが、エリックの読めない字で書かれていたんです。

・・・それだけでも、これがエリックの夢ではないとわかりました。

クイーンはエリックの父親と出逢っていたんです。

あの島で。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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by f-as-hearts | 2016-06-11 01:12 | SFサウザンドアイランド