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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンドアイランド 105

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー          ・・・60歳  サウザンド・アイランド連邦国
                       科学技術省総裁
メラニー             ・・・33歳   科学者
長老               ・・・??    ???
レゼンダ             ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ              ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス             ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト               ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング               ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン              ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第百五話 「  クイーンと島の真実の姿 」



エリックはまだ姿を見せないクイーンに、言った。

「僕のお父さんは、クイーンと一緒にいたんだね。

実験って何?」

「エリック!クイーンは嘘を言っているわ!」

れぜんだちゃんは首を振った。

「嘘言ってないよ?クイーンはクイーンなんだからっ!!

嘘つく訳ないじゃん!!」


クイーンの声が言った。

「私の体は、15歳のままで眠っているのよ。

でもエリック、あなたのお父さんのせいではないわ。


・・・15歳の頃、私はキングに命を救われたの。


貧困と戦争が続く自分の国を捨てて、リドル帝国に逃げてきた私は

キングと出逢って予知夢の能力を発現させた。

その予知を、キングは信じてくれて・・・


でも、その日から私は眠り続けた。

キングは私が夢から覚めなくなったことを、とても哀しんでくれた。

どうにかして私を、目覚めさせようとしてくれた。

時々・・・意識を誰かに憑依させることは出来たから

キングに大事なことを伝えてきたわ。


・・・私は、意識を飛ばして、私のこの眠りを覚まさせてくれる人を

世界中探していた。

そしてこの島で、エリックのお父さんに巡り会ったの。」

れぜんだちゃんは大きく頷いてエリックに言った。

「クイーンはこの島で、あたしたちをつくってくれたんだもん!

えりっく、クイーンは悪くないんだってば!!」


リリアはクイーンに話しかけた。


「クイーン、あなたは予知夢の能力があるのね!

だったら、こうしてエリックがゲームに勝つことがわかっていたのよね?」




まるで風を受けたように部屋の中のレゼンダと執事の、表情が変わった。

「そう・・・だわ!

クイーンはエリックを仲間にできるってわかってたのよ!」
「なるほどなるほど。」
「ていうことはつまりーーー」

キングはレゼンダと執事にだけ聴こえるように話した。

「・・・私は、途中からクイーンの意図に気づいていた。

それでも、クイーンが負けを認めた時には、不安だったが。

・・・私が最後に戦って、結果

リリアに憑依したニーソックスに背後をとられた時

そうか、エリックにはこんな勝ち方があったのかと思ったよ。

・・・こんな、勝ち方が、ね。」

執事は何度も頷いていた。
レゼンダは首を横に振っていた。


研究室には、クイーンの声だけが聴こえている。

「リリア。

いつも未来は、複数の分岐点と複数の道が見えるだけよ。

もしも、あの時、エリックがリリアを助けようと無理をしなければ

ニーソックスは自分で動かなかったでしょう。


・・・いいえ。

それよりも、最初にエリックが、ニーソックスを仲間だと言わなければ

こんなラストにはならなかったのよ。

エリックは、仲間を生かすフール。


生まれついての自由は、あなたのお父さん譲りなのね。」

リリアが言った。

「クイーン、あなたはエリックの父親に、どうして近づいたの?

目的は何?」


「眠り続ける体の、謎を解明してもらう為だろう?クイーン。」

キングの声が響いた。

「そうです。

超遺伝子研究は、遺伝子レベルの病気すら発見できるそうです。

・・・でもそれを解明する前に、この島は閉ざされてしまいました。」

クイーンの言葉に、リリアは黙ってしまった。
エリックは不思議そうに言った。

「どうして、この島に入れなくなったの?」

キングの声が説明した。

「エリックには難しいかもしれないが、この島で行われていた実験研究は

もし他の地域に持ち込まれたら、生物に大きな影響があるんだ。

元々いた動物や生物が、滅びてしまうくらいに。

恐竜が、他の生物を食い尽くしたり、実験動物が他の動物と交わったり

したら、大変だろう?

だから、他の人間が入ってこの島の実験動物を連れ出すことを禁じたんだよ。」


リリアはじっとその声を聞いていた。
エリックはリリアの手を握り顔を見上げた。

「リリア、僕、この島でもう少し遊びたいんだ!」

「それじゃあ、約束。

ここで遊んでもいいけれど、この島を本物にしないでね。」

「うんっ!!

れぜんだちゃん、いくよ~~~~!!」

エリックとれぜんだちゃんは勢い良く外へと飛び出していった。



リリアはその後姿を見送ると、外へ出て空を見上げた。

「クイーン、それにキング。

あなた達が何を計画していても、私はエリックを守るから。」


・・・・・・ワインバーガーの研究室・・・・・・・

「異常なし、だな。

それでは、リリアを起動させよう。」

クラウン博士はメラニーと他の研究員に指示を与えて、ワインバーガーを
呼んでくる様に言った。

「ワインバーガー、君がリリアに質問するのかね?」
「そうですね、まず、私にもわからないことがありますので。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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by f-as-hearts | 2016-06-09 17:06 | SFサウザンドアイランド