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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンドアイランド 100

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト                ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング                ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン               ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第百話 「  コリエルティア塔での会議  」


その日の朝、高い塔の上層部から一面に広がる真っ白な雲海を観る事ができた。
しばらく眺めた後、全員が大きな椅子に腰掛けた。
ワインバーガー、メラニー、クラウン博士、そして長老と、アンドロイドの秘書が
大きな円形テーブルを囲んでいた。

「コリエルティア塔に召集がかかるということは、大事件が起きた、か
はたまた、問題が解決したかの、どちらかだな。」

長老はワインバーガーとメラニーを見つめながら言った。

「まずは、
サウザンド・アイランド連邦国科学技術省総裁ワインバーガー氏に
この会議のご説明をお願いしたい。」

ワインバーガーはアンドロイド・リリアとエリックがゲーム内で遭遇した
出来事を説明し始めた。

皆の前に球状の地図が浮かび、そこにサウザンドアイランドが映し出された。
長老とクラウン博士は驚きの声をあげた。

「私達はリドル帝国次期総帥がS級超能力者エリックを
傘下に入れようとしているという事実を掴みました。

以前からリリアとエリックにゲームを通じて、彼が接触してきているのを
知っていましたが、そこにクイーンという新たな人物が現れ、この島ー
不可侵領域であり、どの国からもサーチできない筈のサウザンドアイランドで
ゲームが始められたのです。」

長老は顔色ひとつ変えずに島の風景を見つめている。
リリアの開発者クラウン博士は、じっとワインバーガーを見ていた。

「この映像はリリアの視覚記憶部分から作ったものです。
ご覧のように、細部まではっきりと映像化されています。

これはエリックがトレースしたものではありません。
このゲームで初めて見るモンスターばかりだったことからも、それは確かです。

リドル帝国次期総帥キングは、クイーンと共謀し、この島にエリックを呼び込む
ことに成功しました。

彼は、エリックを使ってこの島を他の海上に創り上げようとしていると推察できます。」

クラウン博士が唸った。

「話が、突飛すぎる!

サウザンドアイランドは閉ざされた島だ。
科学者なら、二度と蓋を開けようとは思わない、パンドラの箱だ!

我々にできることは、あの島に生息する希少な絶滅危惧種を
これ以上文明の餌食にしないことだ。

そして、あの島で行われた人類の最悪な間違いを繰り返さないことだ。」

ワインバーガーがうなずいた。
「その為にあの場所、あの沢山の島々は隠されることになった。

だが・・・エリックになら、できることがある。」

メラニーが新しい映像に変えた。

そこにはクイーンと共に戦っているエリックの姿があった。
メラニーがその映像を説明した。

「もしも、この島を丸ごとコピーできたとしたら・・・

このような事が創造できます。」

戦闘中のモンスターは、島を覆いつくすほどの巨大なスケールで
暴れ回っていた。

「本物の、モンスターや破壊兵器を創り出さなくても、現実で想像したものを

仮想空間でいくらでもテストできるのです。

不可侵領域には全く手をつけずに。

そしてそれらの実害は、ゼロです。

あの島々での悲劇は繰り返さずに済みます。」


長老は未だに表情ひとつ変えない。
クラウン博士は髭を触った。
ワインバーガーは立体映像に手をかざすと言った。


「それらの実験では、生態系を脅かすこともないのです。

まさに全てが自由であり、どんなことでも可能なゲームなのです。


リドル帝国次期総帥は、このフィールドにエリックを誘い

自分の手元で思い通りに行動させることに成功しました。

・・・エリックを取り戻さなければ、この世界はリドル帝国の

意のままになってしまうでしょう。」


窓は日差しが強くなったのを感知して、ガラスは光を遮断する色に変わった。

クラウン博士が首を振った。

「それを言うなら、エリックを抑える役割をリリアに任せていた筈だ。

ゲームでも日常でも、エリックはリリアの言う事をよく聞いていた。

私はそのように設計したのだから。」


ワインバーガーはテーブルに両手をつくと、首を振った。

「博士。

リリアが、仮想空間のゲームにシンクロして、感電するという事態が

起こったんですよ。

繋いでいたPCには、過電流が流れた形跡はありませんでした。


・・・これは、エリックの能力なんです。

今、エリックは

ゲームに勝ってこの島とゲームの新たなキングになりました。

このままでは、エリックはリドル帝国の思惑通りに動かされてしまうでしょう。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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by f-as-hearts | 2016-05-28 20:18 | SFサウザンドアイランド