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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンドアイランド 99

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト                ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング                ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン               ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第九十九話 「  現れたもの 」


エリックとれぜんだちゃんは、この島の中央にいた。
小高い山の尾根沿いに下りていける細い道が続いていた。
遺跡がその山からよく見え、最初に降り立った門も、その下の方にある。

クイーンとキングはエリック達の目にははっきりと見えるのだが、反対側の
山の中腹にある綺麗な庭園の中にいた。

「キングとクイーンが創った島じゃないの?」

エリックが島の全体が見える山の頂上に駆け上がりながら、れぜんだちゃんに
聞いた。

「本物の、島なの?」

れぜんだちゃんは得意げに周りを指差しながら言った。

「サウザンドアイランド!

ここは、クイーンの最後の楽園だって、言ったじゃん!」

風が吹き渡る山の頂上は、ゲーム中にはわからなかった静けさの中にあった。

「そっか!だからゲームが終わったのに消えないんだね!」

遺跡を指差してエリックが言った。

「あそこで、サーベルタイガーと戦ったんだよね!

あそこにもう一度行こうよ!」

「いやだよーだ!

それより、もっと面白いものがあるよ!」

今度はれぜんだちゃんが先に歩き出した。
エリックはれぜんだちゃんについて歩いていった。

「面白いものって何?」

あはははっ

笑いながら、れぜんだちゃんは山を下っていく。
しばらく降りていくと、それは唐突に現れた。

「これ、なんかの建物だよね?」
「ひみつきち、なんだってさ!」

そこに建っていたのは、上部が半分崩れていたが、天文台のような
建造物だった。
その建物の裏側には、大きな骨が突き出ていた。

「ええ??これ何の骨??」
「あれ、象だったかな~!」
「象って・・・こんなにでかかったっけ?」
「それじゃあマンモスかもね~?いいから早く入ろうよ!」

崩れた入り口から中に入ると、そこは研究室のようだった。

「これって・・・PCだよね??

電気がないから使えないか~!

れぜんだちゃん、みてみて!!ノートが沢山あるよ!!

いっぱい字が書いてある!



・・・でも読めないや・・・

僕のわからない字だ・・・

れぜんだちゃん、これ読んでよ~~~!」

れぜんだちゃんは振り向くと、べえ~~~~っと舌を出した。

「いやだよ~~~~だ!!

おもしろいもの、あったでしょ!

もうゲームしようよ!

そんなの見たってつまらないよ!」

エリックはノートを次々と開いてみた。

「あ、絵が描いてある!

え?象から大きなマンモスに矢印が書いてあるよ。

他にも、鳥から大きな羽の、恐竜・・・」

れぜんだちゃんが笑いながら、ノートをエリックから取り上げた。

「そんなの見ても、おもしろくないよ!

だってゲームならすぐに出せるじゃん!!


えりっくなら、恐竜軍団も出せるじゃん!!

もうカードにすることができるんだから。

もうこんなの見てないで、えりっくがゲームを始めればいいんだってば!!」

窓の外で鳥達がさえずりながら、空へと飛び立っていった。
エリックはれぜんだちゃんのノートを取り返そうとした。

「見せてよ、僕、そのノート読みたいんだ!」


・・・その頃・・・

ワインバーガーはリドル帝国の研究者にコンタクトしていた。

「私達がそちらと開発中の案件についてですが、リドル帝国の開発部門の

代表に繋いでいただきたい。

至急、お願い致します。」

研究者が電話口で応えた。

「部門がわかりませんとお繋ぎできませんが。」

「・・・では、孤島について、の話だとワインバーガーが尋ねていると

お伝えください。」

しばらくして、担当者に代わった。

「ワインバーガー代表、私は生物研究部門のユリバスと申します。

私はそちらの開発とは関係がない部門なんですが、孤島の話とは
一体どういうことでしょうか?」

「ご存知だと思いますよ。

そちらの次期総帥が、孤島の研究に関わっているんですからね。
その孤島に、私達の研究者も関わりが出来たんです。

ユリバスさん。

貴方達が関わっている孤島の場所と、そこへ私達が入島できるように
してください。

もし出来ないというのでしたら、次期総帥と直に話をさせていただきたい。」


ワインバーガーは以前話をした科学者メラニーの言葉を思い出していた。


メラニーは孤島の膨大な量のデータからひとつの確証を得ていた。

「ワインバーガー代表、ここのデータは衛星からのものではありません。
衛星はこの場所を特定できないよう、全ての情報をブロックするようなガードシステムを
衛星全てに施されていますし、それが上手く作動しているからこそ、今までこの環境が
護られてきた訳です。

この孤島では、エリックの(見たものをそっくり再現できる)能力を
使って、部屋に遺跡のある島を出現させました。勿論、映像ですが。」

「衛星からの映像ではないものを再現しているとしたら、それはその孤島にいる誰かが
直に撮っている映像をエリックに送っているということになるが。」

「その通りです。そしてそれは、今現れた、クイーンという人物が行っているということに
なります。」

クイーンについては、メラニーの推測だったが、先程リリアの記憶を手繰った結果
それは確かなようだった。

ユリバスは電話口で戸惑っていた。

「そのような・・・入島できない孤島は存在しませんが。」

「サウザンドアイランドのことです。」

「なぜ・・・・・・・いや、そんな島の話は存じません。

では失礼致します。」

ワインバーガーは切れた電話を見つめたが、また電話をかけた。

「メラニー、君に頼みがある。

リリアの開発者の・・・クラウン博士に電話してくれないか。

内容は・・・

サウザンド・アイランド連邦国の科学技術省総裁ワインバーガーが

リドル帝国次期総帥キングとゲームマスタークイーンと接触した2人の事で

コリエルティア塔で会議を招集すると伝えてくれ。

これは緊急事態だ。

時間は明日朝9時、必ず来ていただきたい。

メラニー、君も必ず参加してくれ。」

「わかりました、長老にも連絡を致します。」

「頼む。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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by f-as-hearts | 2016-05-27 01:05 | SFサウザンドアイランド