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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンドアイランド  93

異世界の島の物語


サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト                ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング                ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クイーン               ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第九十三話 「  その神の名  」


エリックはろぼっちの中で驚きの声をあげた。

「わあああーーーーー!!凄いやっ!!!雷があんなに!!!」

サカマキとカネムラの二人は、あまりの閃光に眼を腕で隠した。


クイーンは上空へと両手を上げていた。

「ゼウスよ。どうかそこで我々の戦いを見届け給え。」

れぜんだちゃんがきゃーーーーと悲鳴をあげた。

「きゃ~~~~~~!!英雄達がああああああ!!!」

マジックとマジックガールが空を見上げながら怖ろしそうに言った。

「・・・神の鉄槌だ。これでは敵陣もぼろぼろだな!」
「こ、怖い~~~~~~~~!!ゼウスって雷を操るんですね!!!」


執事は棒立ちでその様子を見つめた。
レゼンダの、持っている水の入ったコップが震えていた。
それでも何か言おうとした。
「こ、これはあれね、そう、だから冥界の神がゼウスのお気に入りの
英雄を、ぶんどったから、そうよね。

・・・私は、関係ないわよっ!」
「・・・左様にございますね。わたくしも、バトルには参加できず
とても残念にございます。」
「執事。
お互い、まだ修行が足りないということかしら。」
「修行とは見て覚えることから始まると申します。」
「・・・たまに意見が合うのよね。」「そのようでございますね。」

うなずくふたり。



冥界の女神ヘカテはゼウスの雷を見つめながら言った。

「昔っからそうだった。どんな英雄にもゼウスは雷を落してた。

神と人の子の間に生まれた英雄であろうと。」

青白く激しいいかづちが容赦なくキングの陣営を崩している。

その稲光を瞳に映し、キングがヘカテに言った。


「ヘカテよ。

私が持つカードは、これだけではない。


・・・巨人と怪物どもの父である者。

そして今はオーディーンもいない。

現れて、この混乱の戦いを愉しむがいい。



・・・破壊と混沌の神、ロキよ現れよ。

      そなたならどう戦う?」


クイーンの顔色が変わった。

「破壊神 ロキ?!」


激しい竜巻が起こり、その中心に大きな影が現れた。

その姿は巨人のように大きく、神話のように立派な鎧と北欧の兜をかぶっていたが、

それをキングに投げてよこした。

竜巻を消すと、ロキは大笑いした。

「は~~~~~~~~~はっはっはっ!!

こりゃあいい!!!戦場じゃないか!!王様、あなたにはその冠をくれてやろう。

冥界神やら巨人やら、なじみの顔ばかりかと思ったら、機械人形までいるのか!!

混乱と破壊を呼ぶのに、これほど相応しい舞台はないな!!」

ばさっとマントを脱ぐと、鎧の姿はあっという間に魔法使いのような姿に変化した。

「おもしろい、何が望みだ?」


ロキは大きな杖を手にすると、空にその杖の先を向けた。

「雷で声も聴こえん。」

雷は突然止んだ。

「ロキ、ひとつだけ私の願いを叶えてくれるなら、あとは好きにしてよい。

あの、機械人形を捕えて、こちらに連れてくるのだ。

アンドロイド・リリアという・・・」

エリックが叫んだ。

「リリア、逃げて!!!」

ろぼっちを飛ばして、リリアの方へ急ぐエリックを、バハムートが阻んだ。

ロキはじっと見つめた。


「ふふん。  あとは好きにしてよい、というのが気に入った!!

機械人形はアンドロイド・リリアというのか。

リリアよ。お前は今すぐキングの下に来い!!!」

ロキの杖は、さっき止めた雷を集めていた。杖から放たれた雷はリリアの乗る

鉄巨神兵を襲った。

「きゃあああああ!!」「リリアーーーーーーーー!!」

リリアの機械の体は一瞬にしてオーバーヒートし、ロキの魔術によって

敵本陣へと連れ去られた。

ロキは魔術で炎の攻撃を仕掛けてきたマジックとマジックガールに言った。

「それじゃあお前達と遊ぶことにしよう!!魔術合戦でもいいぞ?」

マジックとマジックガールは、二人で力を合わせて魔法を掛け合わせた。

ロキはその魔法をことごとく消し、または反射して二人の魔力を消費させた。

キングは意識を失ったリリアを鉄巨神兵から降ろすと、玉座に座らせた。

エリックが大声でリリアを呼んでいる。

「リリアーーーーーーーーーーー!!目を覚まして!!!」



カネムラとサカマキも、現実のリリアが動かなくなったのにショックを
受けていた。

「リリア??どうしたんだ、しっかりして!!」
「どうしたんでしょうか?!あのロキが現れて、いかづちがリリアを襲った
ようにみえましたけど?!」
「まさか・・・過電流が流れた??」「えええええ??現実にも、ですか??」


クイーンがエリックに呼びかけたが、エリックは聴こえないようだ。

クイーンにニーソックスが話しかけた。

「くいーん えりっくは ぱにくってる ・・・こわいものしらずの えりっくも

りりあ が いないと ・・・おれ えりっくとめにいってみる・・・」

ひゅんっ・・・怪物から離れると、ニーソックスはエリックのところへ行った。

「えりっく おちつけよ ・・・ りりあは すぐにおれたちが たすけにいく」

「だめだ、すぐに僕がいかなきゃリリアが、リリアが死んじゃうよ!!!」

「だいじょうぶだ・・・ えりっく  くいーんも まじっくも いるんだから」


おばけの言葉はエリックを説得できなかった。


「だめだ!!!!リリアは僕が助けるんだーーーーーー!!!」


ーーーピカッーーー

エリックの体から、激しい電撃が空へと向かった。


「キングを押しつぶすんだ!!!ウロボロス、召喚!!

オーディーンも召喚、ロキと戦って!!恐竜もみんなみんな召喚!!!

リリアを助けるんだーーーーーーーーー!!!」


れぜんだちゃんが驚いて言った。

「え~~~~~~~~~~~~????

エリック、そんなに呼んだらこの島沈んじゃわない???」




現実的にカネムラとサカマキも、アンドロイド・リリアの再起動はどうすれば
いいのかわからずにいた。

「ワインバーガー氏に連絡を!これは緊急事態だ。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです。)
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by f-as-hearts | 2015-10-04 00:40 | SFサウザンドアイランド