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サウザンド アイランド  61

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト                ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング                ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クィーン               ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         



~いままでのあらすじ~

「ここにきて、あらすじですか??」「まあな、マドックスもよくは知らないだろ?」「ええそれはそうなんですが」

「戦略地図にすりゃ、わかりやすいだろ?
まずは、こちらの陣営。
キング、はリドル帝国次期総帥で、俺達の最高司令だと考えてくれ。イムズ将軍、これが俺。
元々は空軍の兵士だったんだが、異次元移動能力のおかげで、革命を成功させて今に至る。
それで、マドックス、お前も空軍の隠れテレパシストとして俺の傘下にいるな。
キングのもうひとつの顔、それがゲーム世界のキングだ。そっちには俺とは違うカードマスター
の能力者レゼンダがいて、そいつは俺の知り合いだ。キングの下にはナイト、クィーンがいる。
クィーンは予知夢を見るという能力と、精神だけがどこかへ飛んでいけて、身体は眠っている
よくはわからんが、眠り姫のような状態だ。今は、そのクィーンを探しているところだ。」
「敵っていうのは、エリックの陣営のことですよね。」
「そうだ。あっちは、マーマレード・リリアという最強のアンドロイドがいて、そのアンドロイドに
どうやら指示を出しているのがワインバーガーじゃないかと思う。それは、キングが会議で
くってかかっていたからだがね。リリアの他にはサカマキとカネムラという能力者がいる。
カネムラは俺と同じ異次元移動能力者だ。こんなところだな?」
「絶海の楽園、探せるといいですね。」「おまえ、今完全に他人事のように言ったな?!」
「え・・・・・?そんなことないですよ~~~!!」「おまえ、嘘下手だな~~~~!!」
「そんなことより、エリックを仲間にするって・・・・ほんとにできるんでしょうか??」
「それができるかどうか、を、知っているのが、クィーンじゃないかって話だからな。」
「予知夢の能力って、考えてみたら、最強ですよね!」「う~~~~ん・・・・俺にも
よくわからない。俺達が動くのを知っていて、あんな場所に移動したんだとしたら、もう
お手上げだな!」「今からクィーンとエリックの戦いが楽しみです。」
「・・・・マドックス???おまえいつからそんな傍観者になったの???」


第六十一話 「  招待状  」


エリック達がPCに夢中になって検索を続けている内に、PCが受信メールを開示するか
尋ねてきた。

「メール?? 発信者は誰?」
―――クィーンより、となっています。―――

皆が一気に興奮状態になったのがPCにもわかった。

―――皆さん、落ち着いてください。―――

「落ち着いているわ。だから教えてちょうだい。」
―――というより、エリックを落ち着かせてください。―――

エリックは真っ赤な顔でわーわー言っている。

「あ、ほんとにわーわー言ってる。

・・・・じゃなかった、カネムラさん、エリックに
今開けるから、静かにしてって言って・・・・」
「静かにって言ってるんですが!!!」
「おまえもうるさいくらいだからな。

エリック、聞いてくれ。


静かにしてくれたら、メールを開ける。」

サカマキの一言は効いた。

真っ赤な顔のエリックは口をへの字に曲げて、手のひらで押さえている。

―――これです。―――


PCの中に、美しい自然の風景が広がった。
動画である。
木々の間に光が落ちて、原生林のような不思議なたたずまいの森に
ゆっくりと大きなヌーのような生物達が移動していく。尾羽が長い朱色の鳥が
手前側から奥へと素早く飛んで消えたかと思えば、高い木の枝をくるくる回り
ながら木の実を落とすリス。リスの目は地上から空へと動き、巨大な鷲が
太陽を横切る姿を捉えた。
鷲は悠々と空からこの島を見ている・・・・その眼がそこに、巨大な石積みの遺跡が
出現するのを目撃したのだ。

女性の声がPCから聴こえてきた。

「 新参の 愚者よ。

我は クィーン。

我は この絶海の楽園にある 千年城に そなたを 招待する。

ここが 我々にとっての 最後の楽園となるか それとも

最初の楽園 となるか ・・・・


そなたと 逢えるのを 愉しみに している 」


エリックは大声でイエス!!!!と言った。

「やったああああ!!!!!!!!

こんなお城、僕見たことないよ!!!!!

すげ~~~~~~~~!!!!すぐいきたいっっ!!!」

リリアがPCを操作しながら言った。
「 これって、またエリックにだけ入れるダンジョンよね?」

―――そうです。残念ながら―――

「まってくれ、PC。ここに受信できたってことは、前のようなエリックの
カードの情報じゃないんだから、PCなら解析可能じゃないのか??」
「サカマキさん、それが・・・・」

―――詳しくご説明致しますと、このデータは管理者がクィーンで
データへの干渉、つまり他の誰かが入れるようにするというデータ
改ざんは、データそのものを崩壊させる等のシステムが組まれて
おり、以前のダンジョンと基本構造は似ています。―――

リリアが何か考えている・・・・PCはリリアの意見を聞きたいと言った。

「もう少し待って。今、どうしたらいいか考えているところなの。」

「カネムラ~~~~~~!!!!

えっへっへ~~~~~~~!!!!

今度はカネムラも見れるといいねっっ!!!」

「エリック、今、他の人間は入れないって言ってただろ?聞いてなかったのか?」
「大丈夫だよね?!リリアならなんでも出来るさ~~~~!!!」

リリアはそれを聞いて、はっと閃いた。



「出来るのは、エリック、あなたよ!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
by f-as-hearts | 2014-01-18 00:00 | SFサウザンドアイランド

タロット占い師ASのブログです。


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