ブログトップ

紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンド アイランド  60

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト                ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング                ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クィーン               ・・・???  ゲームマスター
                             予知夢の能力者         


第六十話 「 絶海の楽園 」


れぜんだちゃん・・・・この謎キャラの出現は、同様にキングにも伝わっていた。

(クィーン・・・・何を考えている?今は、どうやらエリックを攻略する為、らしいが。
レゼンダの怒る顔が、目に浮かぶようだ。)

イムズがキングに話しかけた。
「何か、混線してるようです。レゼンダに連絡取っておきます。
・・・・それにしても、キングがレゼンダのゲーム世界でもキングだった事は
正直、驚いています。
キングが創造する世界を覗いてみたい気もしますが・・・・。
・・・・クィーンの事で何かわかったら、すぐに連絡します。
では・・・・・・・・・・」

イムズが壁に消えた後、医師が部屋に入ってきた。
「 今の方はイムズ将軍ですか。
あの壁に消える能力も、調べさせて頂きたいですね。」
「・・・・到底無理な話だが。
君が、人間では無いなら、可能かもしれないな。
あのイムズでも、クィーンの意識を呼び戻せないようだ。
・・・・・・君が今極秘に写したイムズの映像は、削除させていただく。

何度も言うようで悪いが、彼も私の部下なのでね。
君だろうが、容赦はしないよ。」

医師の一人が、隣の部屋で喚いている。
「 ・・・・私は諦めませんから。」
「どうぞ ご勝手に。フィルムは光をあてただけだ。機械は壊れていない。
安心したまえ。」
「・・・・・失礼します。」

キングはイムズが他人に見られるリスクの中で壁抜けをしたのは、多分
クィーンの事でショックを受けたからだろうと分析していた。省みると自分
以外の能力者の存在には、しばしば冷静さを失う事があった。
イムズがもし、そういう興奮状態にあるとしたら、注意が必要だ。

(イムズ。今レゼンダとの接触はまずい。それと・・・・クィーンのことは
極秘事項だ。絶対に他に漏れることのないよう、細心の注意を払うように
頼む)
(!了解しました。)


イムズはマドックスと連絡を取り合って、さっきクィーンから送られてきた
テレパシー映像を、どこの風景なのか特定しようとしていた。
そして、それはかなり絞り込まれていった。二人は空軍の情報網を駆使して
いたのである。
互いに信頼できる人脈から、そこがサウザンドアイランドの東、2000年前に
滅亡した文明が眠る地だろうということまでは把握できたのだった。
機械文明もあり、科学者が現代に繋がるあらゆる発明をしたとされる文明。
しかしその地域は、地殻変動によって火山が噴火を続け、地上は人々が
住める状態ではなくなっていたのだ。高濃度の毒を含む土は、生物が生きる
場所を奪った。そこから、数百キロ離れた場所に、不思議な場所が存在して
いた。まるでそこだけ、最後の楽園のように、様々な生命が移り住んでいた
のだ。そこだけ・・・・

そんな場所があるということを、空軍の一人がマドックスに言った。
「そこはさ、俺らにとっては燃料の問題でさ。空母でも一緒に行かなけりゃ
絶海の孤島って感じだからさ、片道で燃料切れだあな。
え?タンクの容量が小さいってか?馬鹿にすんなよ!俺のは、最大20人
は乗れる空軍一の輸送機だぞ!!それでも無理だな。地球の裏側みたいな
もんだからな。」
マドックスはそこの風景を写真に撮っていないかと尋ねた。
「ああ、何枚か撮ったな、そういえば。PCにあるからそっちに送るわ。」

マドックスは期待して待っていたが、その映像は動物ばかり撮っていて
肝心の風景はまるで写っていなかった。
マドックスはイムズにその話をした。イムズも興味深く聞いていたが、その
土地にまつわる情報は知っていると言った。
「多分、国際条例でその地域は立ち入り禁止とされている。そこに
希少な生物の痕跡だか絶滅種の存在だかが確認されたからだそうだが。
よくそいつ、写真なんか撮っていたな?」
「環境保護、とかの政府の広報活動だったらしいです。」
「なるほどな。そういうことを実地調査の時は、条例とは別枠で行うって訳だ。」
「だから生物の写真ばかり・・・・」「立ち入りは原則禁止だしな。場所が特定
出来ない写真のみ、持ち帰りを許されたってとこか。」

二人はその場所の座標を調べようとした。
だが、詳しい地図を作れなかった。つまり、情報が少なすぎたのだ。
「上陸出来ない毒の島から数百キロ離れているってだけじゃな。どこの島なのか
いくら俺でも、無数に存在する孤島を、ひとつひとつ調べられやしない。」
マドックスは衛星による島々の映像を解析しようとしたが、全てロックされて
いた。
「そこまでして・・・・・・!!」
イムズがそんなことからもクイーンの意識がそこにあるだろうという確信を得たのは
当然といえば当然で、それはマドックスにもすぐに伝わった。
「まいったな。・・・・・これ以上、軍則を破る訳にはいかんのだがな~~~!!」
「キングにご相談されては?」「おまえな~~~~~!!!俺を無能な男だと
言いたいのか??」「まさか。」「だよな。」


キングはしばらくしてクイーンの眠る病室から出た。
空港は離陸を待つ旅客機が整然と並び、賑やかな声に溢れていた。
キングは秘書と共に専用機の中に消えた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
[PR]
by f-as-hearts | 2013-12-19 15:31 | SFサウザンドアイランド