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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンド アイランド  56

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者

ナイト                ・・・???  キングの配下のゲームマスター
                            オーディーンのナイト

キング                ・・・40歳   リドル帝国次期総帥
                             仮想無限城の王

クィーン               ・・・???  ゲームマスター
                                      


第五十六話 「 クィーンの謎 」


キングがその部屋から車で空港まで行くと、空港のフロアにイムズが
現れた。

空港は旅行者の団体で溢れていた。
その、団体が過ぎた後、大きな影のように将軍がこちらへ歩いてくるのが
キングの目に入った。

「イムズ!」

イムズは静かに頭を下げると、キングの歩く歩幅に合わせて隣に並んだ。
周りの人々は、その迫力のあるイムズの姿に、振り向いて見ていた。

「 キング。少しお話を・・・・」
「 では そのまま ついて来てくれ。」

二人は周りを気にする事も無く、ゆっくりと歩きながら、話をした。

「 キング、貴方のことを教えてくれませんか?」
「 言わなかったことが、不信だったのか?」「いいえ。ただ・・・・
キングが知らないとは、あのワインバーガーは思っていないなと、
わかったものですから。そして、キングは私にも秘密を守ろうとした。」
「 誰にも言えるものではない。それは、さっき言ったな?
それが、私の自由そのものだからだ。」
「・・・・あえて、伺います。レゼンダも、その無限城の主のひとりなんですね?」
「 もし、それをレゼンダに聞いたとしたら、レゼンダはもうメンバーではなくなる。
それを、レゼンダがどう思うかな?」
「! キング。 その無限城で、何をしようとしているんですか??」

キングは立ち止まった。
「 イムズ。 イムズは自分の城を、何の為に創る?」

キングはそう言うと、さっとエレベーターへと乗り込んだ。
「 イムズ。 クィーンに訊いたらいい。

機嫌が良ければ、答えてくれるだろう。」

イムズはエレベーターには乗れなかった。キングの眼が、それを拒絶していたのだ。
しかし不思議と、不安は消えていた。

(クィーンに尋ねても良いそうだ。・・・・安心したろう?マドックス?)
(将軍~~~~!!キングの凄いプレッシャーに、よく耐えられましたね?!)
(相手は次期総帥だ。いつもあれくらいのプレッシャーを平気でかけてくるよ。)
(確かに。テレパスを防御しているイメージは、石垣どころじゃなかったです。
・・・・例えるなら鋼鉄の塊。こちらの刃が、一発で欠けてしまいましたからね。
それで、イムズ将軍。クィーンの居場所はわかりそうですか?)

イムズはエレベーターの行く先を見つめていた。

(・・・・空港の、地下だ。

ここには、確か核シェルターが作られていた。
キングなら、その施設を使用出来るだろう。

・・・・ふん・・・・それよりな、マドックス?クィーンが起きたとか、大変な時に
現れるとか、どういう意味だ??)
(・・・・さあ??執事のクィーンに対するイメージもあやふやだし。レゼンダも
どうもクィーンに対して怖れに近いものを抱いていて、何も言わないところが
変ですよね?)
(キングの仮想無限城が、キングの自由の為にあるという意味もな・・・・
・・・・俺なら、城を本拠地にして、帝国を創るけどな!

・・・・元々、キングなんだぞ?リドル帝国の総帥の座が約束されていながら
何故今更自由の為、なんだ???)
(あまりに話がぶっとんでて、私にもよくわかりません。)
(ぶっとんでる、か。そうだな・・・・・
キングという人を、俺はわかっていなかったのかもしれないな。)
(私は上官がイムズ将軍で、本当に良かったです。)
(おまえ、それ、褒めてねえだろっっ!!!)
(最上級の褒め言葉ですよ!)
(最上級のアホだってことだな!!)
(もういいです。キングについていって、クィーンに会いますか?)
(・・・・そうだな。折角の機会だ。

マドックスへの手土産ぐらいにはなるかもな。)
(ありがとうございます。)

イムズはエレベーターが止まった地下10階を目指した。勿論、壁から。
壁の、その向こうから声がして、イムズは壁の中で耳をそばだてた。
二人の、静かな声が聴こえてきた。

「 クィーン・・・・少しでいい、目を開けてくれないか?」

「 キング様。クィーン様は、意識を取り戻してはおりませんが?」
「先生、今回はつい10分前まで、話をしていました。クィーンと・・・・

ですから、その時の彼女の状態を教えてくれませんか?」

医師は、変化の無い数値を見つめながら、キングに言った。

「脈拍、呼吸、体温、脳波、眼球、それに外見上皮膚その他変化は
何も起こっていません。」

キングは少し語気を荒げて言った。
「そんな筈はない!


・・・・そんな筈は、ないんだ・・・・」

キングは椅子に掛けると、目を閉じた。

「我々の、見落としかもしれません。では、もう一度見直しを・・・・」
「・・・・・・いや。

悪かった。

君達の仕事を疑っているんじゃないんだ。
クィーンが、特殊なだけだ。
どうしたら、普通の、人間らしい彼女に会えるのかと、ただ
それだけの願いなんだ。

彼女は、私にわかるようにはしてくれる。
彼女が起きるのには、意味がある。
彼女を起こそうと思ってはいないんだ・・・・」

イムズはぐるっとその場を回転させるように廻ると、異次元からそこに
あるベッドを覗いた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2013-11-04 00:00 | SFサウザンドアイランド