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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンド・アイランド    36

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者


第三十六話 「 キング 」


レゼンダはこの城の最上階にいた。
それがこのゲーム空間の中にいる時の定位置のようなもので
常にオンラインになっているのには、訳があった。

「・・・我々が管理出来るカード、つまりレゼンダが創った能力者のカードは
カードゲームの上級者である爵位のある者から、無冠の者達まで、管理下
に置くべきというのが、キングのお考えだ。

・・・仲間である証が、このカードであるというのは、今や常識。

能力による支配は、かなりのエネルギー消費があるが、この空間のエネルギー
を利用すれば、それが抑えられ、最小限の報酬で皆が満足することは実証済み
だ。」

「・・・・ナイト、なんの話?キングは私に、何か司令を?」
「仲間になる前にカードが渡ったことによる、バグが少なからず発生している。」
「!・・・・・・・申し訳ございません。

なるほど。ナイトの能力で、バグを処理するのね?」

「そういうことだ。私が行く事になるが・・・・

魔女レゼンダ、クイーンには知らせるなとキングはおっしゃられている。」

レゼンダはキングに謝罪すると言った。
「それはもういいそうだ。

それより、クイーンは今はお休みのようだから、間違っても連絡は入れない
ように。」
「かしこまりました。」

「レゼンダ。君はお疲れのようだが、大丈夫かね?」
「!キング!いいえ、疲れてはおりませんわ。

ナイトにバグ処理をお願い致します。」

「それは承知した。

では、エリックのお手並み拝見、だな。」

ナイトの称号を表す文様が画面に浮かぶと消えた。

「いつみても、この文様のデザインは良い。
レゼンダは美術的な審美眼をお持ちだね。」

「ありがとうございます。キング・・・・」

そう話すキングの顔は、この城の雰囲気に合わせた王様の絵で
本人の選んだゲームキャラだとわかっていても、中身もきっと王に
違いないと、レゼンダは思うのだった。

「・・・・・・・・次の間はエリックには難関だと思います。
引き続き、中継をさせて頂きますわ。」

「私はダイジェストでよい。あまりここにはいられないのだ。
・・・後程映像を見せていただこう。」

「はい。かしこまりました。」

キングの称号の文様が浮かんで消えた。



カツカツカツ・・・・・・・・・・・

キングは秘書と執事にノートを渡して、会議室へと消えた。

秘書は執事につぶやいた。
「・・・キングはいつまでこのようなプロジェクトに関わられていく
つもりなのでしょう?」
「・・・・・キングの趣向に何か異議を申し立てるおつもりですか?」
「はい。いくら能力者がいる城といっても、バーチャルではありませんか」
「あなたが能力者ではないことが、キングへの不信の理由であるのなら
あなたの代わりを私は推挙することに致します。」
「・・・・・?!なんですって・・・・・」

次の瞬間、秘書はその場から消えた。

「・・・・あなたが能力者なら、キングの凄さを理解できたことでしょうね。
誠に遺憾ながら・・・・・・」

執事は廊下をゆっくりと見回すと、お茶の用意をする為にキッチンへと
歩いていった。


会議室ではプロジェクターが会議の内容を映し出していた。
会議の進行を務める司会者が入室したキングをみると、皆に手で合図を
した。皆が立ち上がると、一斉に拍手が沸きあがった。
皆は威厳はあるが若いその男性の胸に光る沢山の勲章に眼を留めていた。

「リドル帝国総帥のご嫡男が、何の用だ?」ひそひそと隅に居た科学者が
隣の記者に話し掛けた。
「アンドロイド・グランドクロスについての研究発表だからな、そりゃ来るだろ」
「・・・政治の話にしか顔を出さないんじゃなかったのか?」「これもそのひとつ
だ。」「?」「俺達の界隈じゃ有名人なんだよ、キングは。」「へえ?」
「それに、このプロジェクトの最大の出資者でもある。」「はあ・・・・・そりゃ」

科学者はにやりと笑った。
「じゃあ俺は、いいところに来たってことだな!」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2013-03-30 12:14 | SFサウザンドアイランド