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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンド・アイランド    34

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
                             能力者
エリック・ジェイントン        ・・・5歳    S級会員
                             能力者
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
                            アンドロイド
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・29歳  オーズレーン国
                            カードマスター
                             能力者
イムズ                ・・・47歳   リドル帝国将軍
                             能力者

マドックス              ・・・26歳   リドル帝国空軍兵士 
                             能力者


第三十四話 「 クエストスタート 」


エリックが最下層の扉の前に立っている。

エリックの眼には、その2枚の扉がギイイイイイーーーーーと軋んだ
ような音をたてて奥へと開くのが見えていた。

「これ、面白いねっ!!!奥は、暗いんだよ。
でも・・・リリア、リリア達も見えるから、変なかんじ~~~!!」

扉の内側に入ったエリック。

と、突然、後ろで扉が閉まり、エリックは悲鳴を上げた。

「あ、あれ????

リリア????サカマキさん?????

そこにいるんだよね????」

「エリック???

どうしたの?そこにちゃんといるわよ??」


エリックは呆然としていた。

「リリア?!

えええ???僕、PCに入った時とおんなじになってる!!!」




リリアは、やっぱり、とつぶやいた。

「レゼンダが、エリックを仲間にするつもりなら、こういう風に
作るんでしょうね。」


エリックのしている腕時計が光った。

「エリック、落ち着いて。これは、私があなたとの通信用に
作った、PC用アイテムよ。

現実の声や姿が聴こえなくても、この声は聴こえるでしょ?

聴こえたら、手を上げて?」

エリックは勢いよく手を上げた。

「リリア~~~~~~!!!!すごいやっ!!!

僕の声は、聴こえてる?」

「勿論よ。今はダンジョンの中しか見えないのね?

大丈夫?」

「うん、大丈夫。

でも、すごいや!この時計!!!

それとさ、どうして目の前にいるリリアが見えないの?」

リリアはサカマキの方を見て、それからエリックに言った。


「このダンジョンも、カードゲームの空間なの。

異次元のバトルで、その空間にいない人は見えなかったでしょ?

レゼンダは、そういう空間を支配するゲームマスターなのよ。

・・・異次元にいなくても、そのカードを持つことで、ゲーム空間に

いることになるのね、きっと。」


「・・・・・ふうん。じゃあ、やっぱりレゼンダはラスボスかなあ!!!」

「それはわからないわ。・・・エリックを止めた、あの人物も気になるし。」

「う~~~ん・・・・・・あ、目が見えてきた。」エリックは歩き出した。

「迷路の進路を教えてあげられればいいんだけど・・・・」
サカマキはリリアに言った。

「・・・・さっきまで見えていたダンジョンが、中が見えなくなったね!!」

円錐状の山の壁面に埋もれた城は、もう外観しか見えなかった。

「ええ・・・・・・これは誤算だったわ。


完全に、外部を遮断できる空間になってる。
迷路を上から教えてあげられると思ったのに・・・・・・甘かったわ。」

「どうする?エリックだけで大丈夫?」

「エリック、聴こえる?

ダンジョンの中は、もう私達には見えないの。
何かあったら、声に出して。」

「わかった~~~!」

「凄いな、もう怖がっていない????」

「エリックはよくPCの中で迷子になってるから。慣れているのよ。」

くすっとリリアは笑った。「私達は、待つしかないわね・・・・・」



エリックが進んでいるダンジョンの通路・・・・
それは、建物と言っても古い城の内部のような、石畳の通路だった。
壁はところどころ石がでこぼこに凹んで、そこの中に松明の灯りが
揺れていた。

「古いお城だな~~~~!!!

おばけが出そうだよ~~~~!!!」

「お化け?????」
「その割には、エリックは嬉しそうね。」
「うん!!!!おばけ、面白いじゃん!!!!」
「・・・・・・・・・・・・」「サカマキさん?」


ひゅうううう~~~~~~~~・・・・・・・・・・・

「あ、ほんとに出た」

「え?」

「ゴーストだ~~~~!!!!あはははっ!!!!」
「どんなゴースト?」
「えっとね、壁からひゅ~~~~~って出てきたよ。
怖くないやつ。ほら、舌出した!!!べ~~~~~っだ!!!」

「・・・・・・怖がらせようとしてないのかしら?」
「いや?普通は怖がるだろ?」「え?アニメっぽいお化けで??」
「壁から出てきたってことは・・・・・幽霊のダンジョンなんだろうか」

「じゃあ、聞いてみるね。

あのさ~~!ここってお化け屋敷なの?」

「・・・・・・・・ちげえよ・・・・・・・・・ばっかじゃねえの?
・・・・なにふつーーに おばけにはなしてんだよ・・・・・・・
・・・・おめえもおばけにしてやろうか・・・・・・」
「おばけにならないと、クリアできないの?」
「ちげえよっっ・・・・・・・・・

おれはここにくるやつを みはってるだけさ・・・・・・・
おめえが このダンジョンでまいごになるおばかやろうか
どうかな・・・・・・」

「まいごになるひとがいるんだ~~~!」
「へっ・・・・・・・・・・

そりゃあそうさ・・・・・・・・・・


まず おれに はなしかけなきゃ


ずうっと ぐるぐるいりぐちのまわりをまわりつづけるんだからな



・・・・おめえは おれを とおりぬけていけば

さきへすすめるぜ・・・・・・・・・・


それがさきへいく たったひとつの みち なんだからな」



「リリア~~~~!!!

おばけを通り抜けなきゃ先へ進めなかったみたいだ!!!

へっへっへ。

やっぱ、このダンジョン、変わってるよ!!!!!

面白いやっっ!!!!」

エリックはそう言うと、お化けの体を突き抜けて、先へ進んでいった。


あっけにとられる2人。

「うわ・・・・・・・・

私だったら、一生クリアできないダンジョンだ・・・・・・」
サカマキが呆れたように言った。

「これは、やっぱり、エリックの為のダンジョンなんですね!!」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2013-03-23 00:20 | SFサウザンドアイランド