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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンド・アイランド    17

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・??    ???
イムズ                ・・・??    ???


第十七話 「 2人の正体 」


サカマキはワインバーガー氏の組織の中で、その(検査員)仲間と、常時連絡を取れる
幹部であった。そして、彼の(検査員)としての資質は飛びぬけていた。
それゆえ、仲間は彼にSOSを送ってくることも、しばしばあった。
トレーラーの中で、彼は仲間の元へ行かねばならないと3人に告げた。

「サカマキさん、今は無理じゃないですか!!こっちはあの能力者2人に狙われてる!!」
カネムラは声を荒げて言った。「あの2人は、はんぱじゃないですよ?!」
「・・・わかっている。
だが、仲間の危機は、我々の組織の危機なんだよ。
ワインバーガー氏には、緊急連絡が入ったと伝えた。

仲間から、スパイとして入った一人が、消息不明になったという連絡と・・・
その消え方が不自然だという連絡が、2度にわたって入っている。
どうやら、接触していた相手が他国の軍の大物だったらしい。

リリア、君達2人には、まるで関係がない話で申し訳ないけど、私は調査に
行かなければならないんだ。」

リリアが言った。

「待ってください。・・・その、不自然な消え方というのは、どういう状況
だったのですか?」
「・・・いや・・・それがわからないらしい。定時連絡がなく、仲間は最後の
目撃証言を集めていて、軍の会議に出席していたところまではわかったそう
なんだが、その後の彼の足跡がないということだ」

「嫌な感じがする。それ、この前の奴じゃない?」「それはエリックの、勘?」
「・・・・・・私が、調べてみます。少し、時間を頂けますか?」
「私も行こう。2人はちょっと待っていてくれ」

そう言うと、サカマキとリリアは隣の部屋へ行った。
サカマキの真剣な眼差しに、リリアはいつもなら断るのだけどと、伝えた。
「・・・私が、何を話していても、不思議だと思わない?」
サカマキは黙って頷いた。

ガチャッ・・・・・

リリアはすぐにPCに自分の端末ー指輪からコードを引き出して、繋いだ。

「ワインバーガー氏の(検査員)で、最近行方不明になった人物について
教えて?」

リリアが話すと、PCの画面上に文字が浮かび上がってきた。

ーーーもう少し、内容を入力してください。

「他国の軍の大物と接触していたらしいから、軍隊に侵入していた筈。会議後に
消息不明になったそうよ。」

ーーー国は特定できますか?

リリアはサカマキを見た。「・・・・リドル帝国だ。」




・・・・・・・・・・ピッ・・・・・・・・・・・・

ーーーリドル帝国での会議は、最新では1週間前空軍の会議がありました。
行方不明の人物の記述はありません。

「・・・そうでしょうね。スパイだから。それで、その会議に出席していた大物って
誰か、特定できる?」

ーーーリリア、一番の大物を知りたいの?

「そうよ」

ーーーイムズ将軍。元空軍大佐。年齢47歳。
リドル帝国の革命を成功させた功労者。

「革命、というのは?どういう革命?」サカマキは訊ねた。

ーーー王侯貴族の支配から人民解放する革命といい、イムズ将軍は
無血革命を成し遂げた人物。そして今の政治は軍が仕切っている。
軍事政権のトップにもっとも近い人物です。

「もうひとつ。その将軍は能力者?」
「!まさか?!リリア、それはどういうこと?」


ーーー無血革命が行われたこと自体、将軍が超能力者だと
いう事実を現していると言えます。あの革命は超能力がなければ
100%不可能です。

2人は顔を見合わせた。
「これで、はっきりしたわ。

私達の敵は、イムズ将軍ね。」

「・・・・・・・将軍が、自ら手を下しに来る???
そんな馬鹿な?!」

「コンピューター、それじゃあ、カードマスター魔女レゼンダと言われる
能力者について、何か情報を頂戴。」

ーーーオーズレーン国のカードマスターとして、世界中を旅している
人物です。29歳。魔女というのは、カードマスターのひとつの称号です。

「ひとつの称号?他の称号は、どんなの?」

ーーー最高位が、キング。そしてクィーン。ナイト。ウィッチ。
そしてフールとなります。

「トランプのカードのようね?フールとは?」

ーーーフール、愚者。この称号を受けた者は未だ誰もいません。
この者だけにある、特別な役割のせいです。

「リリア、悪いけど、将軍の居場所がわかるか、訊いてくれないか?」

ーーーこの一週間、どこにも彼が居たという痕跡はありません。

「リリア、将軍の顔とか出せる?」「多分無理よ。コンピューター?」

ーーーひとつだけ、空軍のパレードの写真があります。
特定して拡大しますか?

「あきれた。軍はそれを削除していなかったの?」「まあ、パレード
じゃあな!それを飾る目的で、撮っておいたんだろう。」

ーーー画像投影します。

「エリック達を呼んでくる!ありがとう、PC」

隣の部屋からすぐに2人がやってきた。

「サカマキさん、写真があるって?誰の?」
「え??将軍って・・・??」「まあ、見て欲しいんだ。」

4人はその男の顔を確認した。

「リドル帝国、将軍イムズ。」

「うん!!!間違いないよ!!!こいつだった!!!」
「嘘だろ???将軍で、S級能力者だって??

・・・・・・・・なんで、こんな男が動いてるんだ?!」

リリアとサカマキは頷くと言った。

「それだけ、重要な任務、ということですね。」「そうです。」

エリックは将軍の顔をじっと見つめながら言った。

「ねえ、リリア~~~~~!!!
こいつ、また来るかな?!

僕、今度は負けないよ!!!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2012-08-08 00:00 | SFサウザンドアイランド