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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンド・アイランド    12

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・??    ???
イムズ                ・・・??    ???


第十二話 「 未確認と非公開と否定は常にある 」


・・・・・・・・翌日・・・・・・・・・

エリックとカネムラは、あのカードの謎を解こうと真面目に考え始めた。
それは、初めて感じた脅威だったからだ。

「だってさ~~~~!!そんなの、ずるくない??
カードが出たら、終了しちゃうんでしょ?」「まあ・・・・それだけ凄い力が
あるカードなんだろうけど・・・・・・」「能力ならさ、それを真似したりできるけど」

カネムラは、驚いてエリックを見た。「?!真似できるって???」
「まねっていうかさ、出来ることかどうかわかるってことだけど」
「・・・次元移動も、できるって思ったんだ??」「うん。」

カネムラは口元を手で覆った。

(そんな馬鹿な???エリックは・・・じゃあ、出来ると思えばなんでもって
ことになるじゃないか!!!!)

「・・・・・・マーマレードさんは、君に、適性テストしたよね?」「うん。」
「私も、やってみたいな。エリック、テストしてもいいかい?」
「やだよ~~~~~~だ!!!!!だって退屈なんだもん!!!!」
「ごめん。

そうだ、じゃあ、カードについて、もう少し教えるよ」「わーーい!!!!!」

眼をキラキラさせて、エリックはPCを見ている。
カードのゲームは、今では勿論PCの中にも沢山登場しているから、説明は
楽だ。

「ターンというのは、自分の番と相手の番が順にくるんだ・・・
これは、練習用のカードゲームだよ。シュミレーションの相手はコンピューターだ。
やってみるかい?」「うん!!!!」

エリックが楽しそうに始めたので、カネモトは少し離れて、自分のレポートを
まとめようと別のPCで書き始めた。

カネモトは集中して、一日の出来事・・・にしてはやたらと大変だった一日の事を
まとめていった。

カネモトはサカマキに報告しなかった事があった。
それは、彼はあの男をどこかで見たことがあった、ということだった。
だが、それはどこだったかもわからず、また、そんなにはっきりした印象では
なかったから、カネモトにとって重要なこととは思えなかったのだ。

だがPCでニュースのチェックをしていて、彼はとんでもない事実を知る事に
なった。

「この、男!!!!!!

エリック!!!!ちょっとこれを観てくれ!!!!!」

エリックはゲームを中断されて、不機嫌な顔でやってきた。
「何?今、勝てそうだったのに~~~~!!!!

あれ? こいつ、逃げた奴だよね?!」

「すぐに、サカマキさんに報告しないと!」



カネモトはすぐにリリアとサカマキを2人の部屋に呼び、ニュースを見せた。

「え?この男だったって?まさか!!」「いえ・・・そのまさかです。
エリックも間違いないと言ってます」

「・・・リドル帝国空軍大佐、イムズ???
先の戦争で、無血革命を成し遂げた英雄として、国から最高殊勲賞を授与された
???・・・・・・そんな英雄が、どうして??」サカマキは唸った。
「だが、まてよ?!確かに私達は、国籍不明のヘリに襲われた。
あれが・・・リドル帝国軍のものだったとしたら・・・・・・・・」

「それに・・・」リリアが続けた。
「無血革命っていうことは・・・敵方に攻撃の隙を与えなかったということですよね?」

「そう・・・か!!!!あの次元移動でー?!」
「それにさ、あのカードでその場から消えたら、あっという間だよね!!!!」

皆が互いの顔を見つめあった。「それなら、出来るってことか!!!!」
「ニュースになるくらい、有名な男が、私達の敵ですか?!」
「・・・・・・・・困るのは、軍隊が絡んでくることだな」

サカマキは頭の中であらゆる可能性と必然性を模索していた。
そして、リリアはどう考えているか知りたいとも思った。
能力を冷静に分析できる、その覚めている脳なら、きっともっと的確な判断が
できるだろう・・・

「リリアさん、我々だけではこの相手とやりあえないのではないかと思うのですが」
「戦力、ということですか?

・・・いいえ。
この大佐が能力者でも、軍の指令で私達を狙ったとは思えません。
この大佐は、自分達だけで私達を捉えようとしたとみていいでしょう。
軍の出番があるとしたら、国の利益が損なわれる可能性がある場合でしょうし。
当然ですが・・・私達はサウザンド・アイランドの為にリドル帝国と戦う理由が
ありません」
「だが・・・もしも・・・

ワインバーガー氏の計画が、なんらかのーーー」
「その場合は、最初から、ワインバーガー氏が通達してくる筈です」
「では、ワインバーガー氏も、この事態は把握していないということになる?」
「その可能性が大きいですね」「・・・・・・・・・・では、ここでまず・・・
ワインバーガー氏との連絡を・・・」


マーマレードは止めた。
「待ってください。
私は、知らないということにしてください。

サカマキさんは、私に了承を得ずに、連絡し、その状況を聞く。
私には後でその内容を教えてください。お願いします」
「!わかりました。」
「それから・・・・・ここのオーナーに情報をもらえたら、助かります」
「ああ!!!!そうか!!!!その手があった!!!!」

サカマキはバタバタと奥へ走っていった。
しばらくして、サカマキがマイクで皆を呼んだ。

「・・・こっちで、会議をしよう。集まってくれ!!」

リクとサカマキは、なにやら難しい顔で話していた。

「今聞いたんだが、大佐っていったよな?

・・・ていうことは、だ。
普通は上の命令がなけりゃ、動けないのが、軍の規律だろう?
だが、どうやら・・・軍そのものが動いている気配はない。
まあ、俺の情報網だがな。」

「だが、その情報網は凄いんだ。サウザンド・アイランドの軍の中に
リークできるんだから」「それは言うなっていってんだろうがっっ!!!
昔の馴染みがいるんだよ。

・・・で、上の命令の件だが、あんた達を探っているってだけでも
敵だとわかるが、あんた達の情報を、どこから手に入れたかってことだ。
・・・漏れるとすりゃあ、ワインバーガー氏の周辺だろうな。

・・・それで、もっともワインバーガー氏と敵対するのはどういう関係か
調べてみた。」

リクは立体の世界地図を巨大なTVに映し出した。
最初、ワインバーガーの拠点を表す点と、無数の点が映っていた。
それから、小さな点をどんどん点を消していった。

「ワインバーガー氏の100年計画と言われている内で、国の相互の
利益供与と還元に深く関わっている国が、リドル帝国で間違いない。
特に、今まで経済的な繋がりが深くなかった為に、他の、経済大国から
非同盟国という理由もあるから、目をつけられることがなかったのが、幸い
だったようだな」

「でもそれじゃあ・・・リドル帝国は敵対しないですよね?」
カネモトが言うと、サカマキが続けた。
「・・・もしかしたら、誰かが、この国との関係を、壊そうとしている?」

皆が唸った。
「え??そんなことして、何か得になるの?」
「ワインバーガー氏の計画を潰すのが目的だったら、リドル帝国が
反旗をひるがえしたようにみせるってことも・・・・・・」
「確かに、それなら・・・スパイのようなあの2人の行動も理解できますね」
「疑わせるだけで、いい訳だし、勿論すぐに正体はばれた・・・ってことは・・・」

皆が考え込んでしまった。
「じゃあ、やっぱり・・・最初からの敵が、動いているってこと、か!!!!」

サカマキは頷くと、言った。

「・・・・それなら・・・ワインバーガー氏の指令の意味がわかる。

・・・もしかしたら、計画が漏れている。

だから、俺達を動かしたんだ。

・・・・・・・・・エリックの、護衛と・・・敵のあぶり出しの為にね!」





・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2012-06-14 14:43 | SFサウザンドアイランド