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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンド・アイランド    9

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・??    ???
イムズ                ・・・??    ???


第九話 「 一億分の一の確率 」


ワインバーガーはその日の会議を終えると長老と2人、個室で
雑談をしていた。

「アンドロイド、グランドクロスだったか・・・
命名が、仰々しいが、どのような意味があるのかね?」
長老の質問に、ワインバーガーは答えた。

「気になりますか?」「そうだね、それなりに」
「太陽ソロンと惑星群が、グランドクロスー宇宙の十字架のように
クロスした年・・・・・・・
その年に、このアンドロイドの第一号が生まれたんですよ。
それだけの意味です」「それだけとはね、誰も思っていないよ」

ワインバーガーは軽く笑った。
「他言無用ではありませんでしたか?」
「真実を知りたいのは、謎解きのように単純な好奇心でね。
好奇心を失ったら、私は私ではなくなるだろう」
「・・・確かに。好奇心が人間を人間たらしめる、そういうことでしょうね」

長老はじっと目を閉じて、長考しているようだった。
「君はいつも手の内を見せないので有名だが。
だから、簡単に君から答を聞きだそうとは思わないよ。

正反対の、男なら知っているがね。」


「ふぁっくしょ~~~~い!!!」
イムズはくしゃみをした。
「なんだあ??ちきしょ~~!!!いっつも俺はここに来ると
くしゃみがでやがるんだが??」
「・・・アレルギーなんじゃないの?」
「俺が??何の???」「さあ?」
レゼンダは笑った。
「本人にも自覚がないアレルギーだったりしてね」
おもわせぶりな発言だが、イムズは一向に解さない。
だから楽だ、とレゼンダは思った。

「長老がお待ちだわ。急ぎましょう」




長老は2人が待つ部屋へとやってきた。
「ああ、挨拶はいいから、すぐに報告をしなさい」

レゼンダが話し始めた。
「はい。

今回の任務はエリックとマーマレードの調査でしたが
まず問題が起こりました。
イムズがエリックの能力を見誤り、エリックとカネムラに
その姿を見られてしまいました。

ですが、その失敗もあえて調査に役立てることは出来ました。
つまりエリックの能力が判明しました。
次元移動能力と時空圧縮能力です。」

「2つの能力を持つ、ということかね?それは稀有なことではないか?」
「はい。今回は特に異例なことづくしです。

まず、カネムラ研究員は、次元移動能力者です。そうなると勿論
S級です。そしてエリックも、S級です。

それだけでも・・・2人が出会うことは、すでに1億分の1の確率です。
イムズが2人を確認できたことも確率でいえばーー」
「確率、はこの際、あまり問題にしなくてもよいが。
2つの能力・・・・・か。

ふむ・・・・・・・これは調査を引き続きお願いするしかなさそうだ。
レゼンダ君。

君に2人の調査を。イムズ君にはマーマレードを監視してもらいたい。」

「!イムズには無理ではないかと思われます」「どうしてそう思うのかね?」
「エリックは常にマーマレードのそばにいますし・・・」

「できれば、あまりトリッキーなことはしたくないんだがね。
レゼンダ君は、エリックの気を惹くことはできるだろう?」

「!!・・・・・・・・わかりました。」



2人はビルを後にした。
「イムズ・・・・・長老はワインバーガーのことを信用していないようね。
これで、はっきりしたわ。
・・・エリックを、どちらが手にいれるのか・・・」

「・・・どっちだとしても、俺達には関係ねえだろう?」

「・・・・・・・・・・ふふふ・・・そうかもしれない。
イムズ、私は観察することばかりが仕事だったけど。
動くしかない時が、きたみたいね」
「いいんじゃねえか?たまには現場ってのも、よ・・・・・・」
イムズはいつの間にか車の中で寝ている。
疲れたのね・・・レゼンダはつぶやいた。

外の光は、高速で流れていた。
すぐに朝になる・・・・・・・・・レゼンダは隠れ家へと急いだ。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2012-05-27 00:00 | SFサウザンドアイランド