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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンド・アイランド    8

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・??    ???
イムズ                ・・・??    ???


第八話 「 能力差はどうして生まれるのかは未だ謎 」


エリックは著しく体力を消耗していた。
カネムラは、自分が能力を発現させた時のことを思い出していた。


リンゴーン・・・リンゴーン・・・・・・・

「億斗!!!しっかりして!!!!眼を開けて!!!!!」
「奥さん、億斗君は意識がまだ戻らないだけですから。
大丈夫ですよ、だからーーー」
「大丈夫??だって、溺れた時、呼吸が!!!」
「プールで、すぐに人工呼吸を行いました。ですから・・・・・・」


・・・・・・だが、私はその日から3日間、目覚めなかった。
小学2年生の夏。

夏休みはリハビリ、そして・・・・・・・・・

・・・あの日、に聴いた鐘の音が、私の人生を変えた。
幻聴だと片付けられた、あの音。

あの時の私より、小さいんだな・・・エリックは。

カネムラの背中でエリックは眠っている。
少し、ここで休ませよう・・・・・・・・・

カネムラはエリックの力に驚いたが、こどもなのだと思い返した。
マーマレード・リリアの顔が浮かんでは消えた。
リリアに、真っ先に教えなければ・・・・・・・・・

時間はここでは自由だ。・・・ここで1時間寝ていても、外に出れば
一分もたってはいない・・・

カネムラはエリックをふわふわした地面に寝せて、自分も少し横に
なった。

・・・こんな風に、誰かと、この異次元で過ごすなんてことが
できるなんて、想像もしていなかった。
これも、能力のお陰だな・・・・・・・・・・・

エリックは時々顔をしかめ、そしてニヤニヤと笑っているように見えた。
きっと夢をみているんだろう。その無邪気な寝顔からはエリックの現実
は想像もつかなかった。

カネムラは、今のうちに、さっきの男のことをサカマキに言わなければと
思い、サカマキの名を呼んだ。


「サカマキさん、事件が起こりました。能力者がひとり、私達を追いかけて
多次元に現れました。エリックが撃退しましたが、その男の仲間が、不思議な
能力で男を助けたんです」

(!?それじゃあ、2人、能力者がいたっていうことだな?)

「そうです。エリックの能力が少しだけわかりましたが、今休ませています。
詳しいことは、メモにして持っていきます。」

(わかった。エリックを頼むよ。そっちではどれくらい時間が経っている?)

「・・・30分くらいでしょうか」

(こっちは君と別れてからまだ1分も経っていない。オートバイの背中じゃ
なかったら、返事も出来ないところだったな!)

「それじゃあ、後ほど」



カネムラはすやすやと寝ているエリックの頬を、つついてみた。
へらへらと笑う顔を見て、思わず吹き出した。
「変な奴!!」



・・・・・・その頃、レゼンダとイムズは車に乗って、事件のまとめの真っ最中
だった。

「空間の圧縮?」
「そうだ。異次元の中で、エリックはまず、俺の腕を潰そうとした。
サイコキネシスだ。同じように、今度は俺のいる空間も捻って消そうとした」
「・・・圧縮する力ね。重力操作・・・それが可能だったとは、驚きだわ」

レゼンダは空間からカードを出すと、ザラララ・・・・とまるで空中に貼り付けるように
並べた。

「侵入、脱出、レコーダー、スピーカー、バリアー・・・・・・

・・・・・・・無理だわ。私の能力には、攻撃性は持たせられない。」

「そうだろうな。まあ、水と油っていうもんだろうな」
「油さんとしては、どうやって彼を・・・」「考えてねえ!」

レゼンダはカードをさっとしまった。
「マーマレードは、よくあんな危険分子を野放しにしていたわね」
「・・・・・・・・・・・逆だろ?


あいつは、エリックをよく知っているんだよ!
だから、能力を見せまいとしていたんだ。
俺は、あの女の方が、怖ええな!!!!」

レゼンダは淡々と話を続けた。
「随分、彼女をかっているのね?」
「どうかな~?どうもあいつは怪しい。レゼンダ、おまえ、マーマレードを
マークしてくれないか?」

「OK」

レゼンダはイムズの勘には従うことにしていた。
それは特に能力ではなかったが、不思議と的を得ている時が多い。

「俄然、面白くなりそうじゃねえか?」
「いいえ?」
「テンション低~~~~~~!!!レゼンダ、おまえアレか」
バシッ!!!!!!!

「・・・・・・・・すんませんでひた」
「そろそろ、ボスのところに着くわ。」
2人の車は、静かにビルの前で止まった。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2012-05-19 23:59 | SFサウザンドアイランド