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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンド・アイランド    7

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・??    ???
イムズ                ・・・??    ???


第七話 「 Super Child 」


カネムラはサカマキに注意されて、軽く頷くと、安全な場所を探しに
多次元へまた飛んだ。

「多次元酔いしそうだな」サカマキの言葉に、リリアは驚いて訊いた。
「サカマキさん、多次元に入ったことあるんですか?」
「いいえ。ありません。でも時間がぐちゃぐちゃな世界って聞くと、なんだか
私には車酔いでもしそうなイメージなんです」

「そうかな~~?凄く面白かったけど?」エリックはニヤニヤしていた。
「連れてってあげるよ、今度!!」

リリアはサカマキに訊ねた。「それって・・・能力者じゃなくても可能ですか?」
「・・・・・・・・・・うう~~~~ん・・・・・・・どうかな??研究にはいいと思うけど」
「エリック、自分でも行けそう?」「うん。」

「・・・だとすると・・・

エリック君の能力は、カネムラ君と同じ、次元移動なのか」

リリアは黙っている。
リリアの顔をサカマキは見つめていたが、流石にじっと見つめているのは
失礼だと、顔を背けた。

「そろそろ、還ってこれるかな?」

・・・ふわり・・・

「安全な場所を見つけました。エリックと一緒に、先に行っています。
サカマキさん、ここです」
手には地図を持っていた。そこは、オートバイで3時間はかかりそうなところ
だった。

リリアとサカマキはバイクに乗って、すぐに出発した。
2人を見送った後、カネムラはエリックに手を差し出した。



エリックは手を出そうとして・・・止まった。

「ねえ・・・誰かいるよ?」「え?」

エリックの眼が、大きく見開かれた。

「邪魔だ。 僕を見るな!!!!!」
「何?」
「出てこいよ!!!僕にはわかるんだ!!!!」

エリックは怒っていた。
「カネムラ、後ろ!!!!!!」

カネムラは振り向き様、手だけを異次元に突っ込んだ。


「・・・・ヒュッ!!へへえ?どうやら勘はいいらしいな!!!」
カネムラには手を掴んだ感触があった。

「おい!!!!おまえは誰だ?!」

「さあな。誰だろうな?」姿を現さない敵は、のらりくらりと答えた。

「僕の周りを嗅ぎまわるな!!!!」エリックは消えているカネモトの
手の方へ飛び込んだ。

「おっと・・・・リトルボーイ!!!

ケンカ売るのは、相手を見てからにしたらどうだ?」

そこに居たのは、兵士の姿の、大男だった。
掴まれている手も、すぐに振り払えそうなのに何故かそのままでいる・・・

「僕は大人なんか嫌いだ!!!!」

そういうと、エリックは両手をぎゅっと固く握った。
「うおっ??」

大男の腕が、めきめきと音をたてた。
「おまえを捕まえてやる!!!!!!」

「・・・・・・サイコキネシスか。サイキッカーとしてはまあまあだな」
男は腕に力を入れると、エリックの力とカネモトの手を振り払った。

「次元移動とサイキック、おまえの能力はそれだけか?」
「知らないよ!!!!おまえなんか、消えちまえ!!!!!!」

突然、男の周りの次元が歪み始めた。

「おいおいおいおい????うそだろ????」

「消えろ!!!!!」

カネムラがその声を聞いて、急いで異次元へと入ってきた。

「!!!これは?!エリック!!!止めるんだ!!!」

「嫌だ!!!!こいつは敵だ!!!!!」

男を包み込んで、まるで異次元の中にまた別の次元を丸めるような
そんな力が、そこにあった。

「凄えな?!こいつは、いままで聞いたこともみたこともねえ!!」
「エリック!!!!異次元が、ねじれてる!!!!
俺達も逃げられなくなるぞ!!!!!」カネムラはエリックの腕を掴んだ。

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!!!!こんな奴、消えればいいんだ!!!」
いよいよその次元が小さくくしゃくしゃになろうとした、その時---

声が響いてきた。

「リターンズ・カード!イムズ、脱出して!!」
「へっ!!ありがたいね、全く!!!!」
巨大なカードが空間に現れ、そして男がそのカードに触れると、まるで
回転ドアのようにカードと男が回り・・・・・・・・・消えた。

「はあっ・・はあっっはあっっ!!!!」
エリックは真っ赤な顔をして、息を切らしていた。
カネムラは、エリックを落ち着かせようと手を握った。
「・・・男はいなくなったよ。ここから、少し歩くけど、大丈夫かい?」

「・・・・・・・・・あいつ、なんか、凄く嫌な感じがした・・・・・・・
今度会ったら、絶対消してやる!!!」

カネムラは頷くと、言った。
「・・・そうだな。エリック、今度は協力するよ。約束する」




外に脱出したイムズは、腕組みしたレゼンダに睨まれていた。
「いいじゃねえか!!能力を測定したかったんだろ?」
「イムズ!」「はいはい。・・・悪かったよ、暴走するつもりはなかったんだ。
だが、わかったよ。

あいつは、Super Child だ。

モンスターだよ。」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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by f-as-hearts | 2012-05-19 00:00 | SFサウザンドアイランド