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紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンド・アイランド    4

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???


第四話 「 突発的事件は波乱の幕開け 」


カネムラはエリックがじっと見つめるのを、軽く注意した。
「私の顔は、そんなに面白い?」
「ううん・・・

カネムラってさーー」
「カネムラさんと呼んでくれる?一応大人だし」
「うん・・・カネムラ、S級だからって仕事ばっかりしなきゃいけない
のは、不公平だろ?!そうだよね?!」
「カネムラさん。」
「・・・・・・・・・・まだおまえを認めてないもん」
「おまえ、じゃなくて」

「カネムラ~~~!!いいじゃん、僕だってエリックって呼び捨て
だよ!!!いっつも!!!」
「じゃあ、エリック君。

君が、普通の子だったら、そんな口、きけないって知ってるかい?」

ぶうっとふくれた頬は、見るからに子どもそのものだ。


「飛ばすなよ!!」
遠くから、サカマキが心配そうに声をかけた。
「カネムラ君、君が私の言うことを聞いてくれるまで、何日かかったっけ?」

今度は、カネムラがふくれる番だった。
「・・・・・・一週間・・・・・・・」

それを聞いて、エリックとリリアは大笑いした。

「一週間も?!どうして??」
サカマキは大真面目に答えた。
「出会ってから、一週間、一言も返事をしなかったんだ。
そうだったよね?」

カネムラはむっとしたように、言った。

「だって・・・・・・・・・サカマキさんは、ひげ面だったんだ!!!」
「私は理由もわからずに、ただじっと返事をしてくれるのを待っていた。

・・・ある日、ひげを剃って行ったら、やっと返事をしてくれたよ!!」

リリアとエリックはまだ笑っている。
「あはははは!!!!わかるわかる!!!!
サカマキさんが、ひげ面って・・・全然似合わないよね、それ!!!」
「そうなんだ!!!

あんな細くてさ、髪も長いだろ?それで顔もひげって・・・・
検査員って言われた時、うそだろ??って思ったんだよ。

今は見かけもクールだからいいけどね!!!」

カネムラは自分でも可笑しいのか、笑い出した。
だが、そんな雰囲気が次の瞬間、一変した。


バラバラバラバラ・・・・・・・・・・・

上空を飛ぶヘリの音に、カネムラは反応し、すぐにエリックの手を
掴んだ。

「わかるな?!飛ぶぞ!!!!」

リリアはバッグを掴むと身体を低くして窓から離れた。サカマキはカネムラに
合図した。

カネムラとエリックの姿はその場から消え、サカマキはリリアの方へ走ると
言った。
「外へ!!!!」

サカマキはリリアの後ろを護るようにダッシュしたが、ヘリの機銃掃射は
容赦なくその背中へ割れた窓ガラスを降らせた。

「車は無理だ、海の方へ!!!」

案の定、ヘリはリリア達の車を破壊し始めた。
リリアは外へと飛び出すと、バイクがあるのを見つけ、サカマキに合図した。
「緊急事態で生死に関わる事件として記録。バイクは保障される」
リリアは早口で唱えるように続けた。「サカマキ!!乗って!!!」

バイクを特殊キーで動かし、リリアはサカマキに後ろに乗るように言った。
リリアはスカートがめくれても気にせずに爆走した。
「ちょっとお願い!バッグの中にある銃で、ヘリを狙ってて!!!」
「OK!」

ヘリは容赦なく2人の行く手を塞ごうとした。サカマキは組み立て式のその
銃で、前方にいるヘリを狙った。
「それ、自動照準タイプだから、方向さえあってれば大丈夫!」「なる。」

ズダダダダダダダ!!!!!!敵の銃弾をS字走行で巧みにかわして
リリアはスピードを上げた。

ヒュン!!!

「あ、言い忘れてたけど、消音タイプだから」

ドッッッカーーーーーーーーーンン!!!!!!!!

「・・・お見事」「無駄撃ちは嫌いなんだ。なんでもだけど」

炎を上げて燃え上がるヘリの横を、2人は走り抜けた。
「このまま海までドライブで、お願いします」
「OKよ!」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話はフィクションです)
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by f-as-hearts | 2012-05-09 23:32 | SFサウザンドアイランド