ブログトップ

紡ぐ夢 綴る夢

fashearts.exblog.jp

タロット占い師ASのブログです。

サウザンド・アイランド

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???


第一話 「 研究は永遠に続く困難 」

「上記人物の検索結果について
サカマキ・ショウゴ・・・彼についての詳細な記録は無い。
カネムラ・オクトーについても同上。
記録の削除、変更、操作の形跡は無い。

調査及び探索については、2人には権限が与えられている。
ワインバーガー氏から直に配属、転属の指令が出されている。

・・・以上。」


「それでは納得がいかないわ。隠し事が好きなPCちゃん?
ワインバーガー氏の最近の動向を教えて頂戴」


「ワインバーガー氏は現在コリエルティア島に滞在中。」

「・・・そう。ありがと。それで十分よ。


ところでね。
コリエルティア、には、島は無かったわ?
変換ミスね」


(つまりコリエルティア塔にいるって話よね。成る程)

「ご指摘通りです」
「いつも感謝してるわ。ありがと」

マーマレード・リリアは椅子から立ち上がると、PCを見ずに
急いでドアを出て行った。

彼女は今度の2人には注意が必要だと思った。
何しろ、彼女のボスであるワインバーガー氏が送り込んで
くるのだ。

リリアは洗面所でそのぼさぼさになった髪をブラシで梳きながら
黒い髪の表面に青と水色のグラデーションが戻るのを確かめた。


「いつも通りとはいかないかな?・・・いいえ、大丈夫よ。
きっと大丈夫よ」


マーマレード・リリアは鏡の中の自分を見つめた。

「ワインバーガー氏、研究は順調ですから」

独り言?いや・・・彼女のボスは全てにおいて抜かりがなかった。
科学者でもあるワインバーガー氏を、彼女はよく知っていた。

外へと向かい、車に乗り込むと、彼女は行き先を告げた。
静かに走り出した車の中で、最新の音楽が流れた。
(・・・リインカーネーション・ドリーム・・・DDの曲ね・・・)

車はゆるいカーブを描き、スピードを上げていた。
地下から地上のチューブロードに出て、そのまま高速道路へと。

彼女の住む島にはほとんど住民がいなかった。
空をゆくカモメが、車の横に並んで飛ぶ。
首都への道は多数あったが、この道が一番好きだとリリアは
思っていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
[PR]
by f-as-hearts | 2012-05-03 17:42 | SFサウザンドアイランド