「クリスマス・ツリー」
2010年 12月 01日
・・・詩 「 クリスマス・ツリー 」
本物の 蝋燭をつけたツリーなんて 観たことはないが
本物の 樹を林から切ってきて ツリーにしていた
子どもの頃
あの樹の 松脂の匂いが 針葉樹の葉の匂いが
クリスマスの 匂いだった
ライトにきらきらと輝き 蒼く白く 街並みを変える
街路樹はどこも 葉っぱの無い落葉樹
葉にも街にも 人の匂いだけがからみつく
美しく着飾った人々が歩いてゆく
そんな人々が昔を懐かしんで 言う
あの樹を 毎年切って運んできてくれた祖父は
何を 願っていたのか
祖父が乗せてくれた馬車が
私には 夢の始まりだったのかもしれない・・・・・
by f-as-hearts
| 2010-12-01 10:36
| 詩 ・ 散文