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召喚師 ミンクの冒険 10

・・・昔々、召喚師が大勢いた頃のお話。


ミンク・デリーシュア       ・・・20歳        召喚師

アーカディ・カッシ         ・・・19歳        魔法使い

ホワン・イーリイ          ・・・28歳        武術師範

ガウル               ・・・???        召喚獣 火炎妖魔 

クク・スースルーズ        ・・・???       魔獣王



第  10  話   「 魔獣王 」




「・・・この雨は水の神の匂いがする。おい、近くにいるぞ!!」
ガウルが言うと、ミンクも頷いて言った。「雷神様も感じる・・・凄く怒ってる・・・あ!」

雷の矢が地響きのような雷鳴と共に、離れた森の上に次々と落ち、その振動は地震
が来たかのようだった。「・・・誰かを狙ってる!!!」

ミンクは手にした器の水をこぼさぬように胸のところに抱えた。
「水鏡よ、誰があそこにいるの?」水鏡は波打つと一瞬真っ黒い森の中を映した。
だがまだ何も見えない・・・・「見えないけど、でも・・・何かいるのよ・・・」
ホワンはそれとは別の気配を感じ、木の上に向かって叫んだ。「お前は誰だ?!」


そこに巨大な鳥が姿を現した。
「ミンク、ガウル・・・それにホワン。私は風神。水の神からの伝言だ。
あやつに気をつけるように。その水鏡を忘れるな。それからミンク、私は妖精族に
借りがある。私はお前の力になろう。・・・今 奴はお前の村を出て森の中に消えた。
・・・怪物の正体は、その内わかるだろう。

よいか、ミンク・・・心に迷いがある内は神々を召喚出来ぬ事、努々忘るるべからずだ」

「余計なお世話だ!!風神、ミンクはオレが護ってみせる!!!あんたらに
言いたい放題されてたまるか!!!」「威勢だけはいいな、ガウル!炎の妖獣だけ
ある。勿論お前の力は必要だ。・・・ホワン、お前もだ」

ホワンは頷いた。「私にとっても試練だととらえております」「そのようだな」

風神は現れた時と同じくらい唐突に、姿を消した。
「いいか、ミンク!忘れるな、私を呼ぶのだ!」暗闇に雨を消し去るような風が吹いた。
ミンクはやっと落ち着いた。「ありがとう、風神・・・・・・・」

「もう来るな!!!」「わ~~~!!なんてこというのよ!」「お前はほんと、単純だよな!
あいつは、ぜってえやっつける!!!」「ガ~~~~ウ~~~~ル~~~~!!!」
「あははは、ガウルならやりかねないな!!」「えええええ????」
「ふんっ!!!なんだよ、その反抗的な目は?!誰にでも感謝してんじゃねえ!!」
ホワンは可笑しくて大笑いした。ミンクだけはガウルにくってかかっていたが。




森の奥、古い館に潜んでいた魔法使いは幻影術で自分の分身を操っていた。
その術を解いてひとり笑った。
「おまえらになど、私の真の姿見える筈も無い。神々の力とは、あんなものか!
総て、奪ってやる!!私に出来ぬ事等何も無い!!!!」

館の地下、魔法使いはそこにいる怪物に呼び掛けた。

「クク・スースルーズ!お前の忠誠心を見せてみろ!火炎の妖獣を始末して来い!」
暗闇に光る眼が魔法使いの方を向くと、吼えた。
「オレへの報酬、忘れていないだろうな?アーカディ!!!!」
「妖精族の血だろう、そこにミンクもいる」「そいつはオレが喰らうぞ!」
「いいだろうさ。好きにしろ!・・・・半人前のミンク!!!!
ははは、神々を召喚出来ない召喚師!妖獣さえいなければ何も出来まい!
妖精族の末裔がなんだ!あんなひ弱な種族は滅んで当たり前なんだ!!!」

クク・スースルーズは眼を細めて魔法使いを見ていた。
「オレに言わせりゃ、人間なんてのは全部ひ弱な生き物だがね。
おい、早く檻を開けろ!魔法使い!!」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)






・・・雑感 2・・・


武術には疎い(いや全ての格闘、または戦術も同じ)のですが、師範とか師匠には憧れがあり、たまたまそんな話を人から伺うと世界が違うだけに、驚くようなことがあります。
でもそれも受け売りではあるので、書けないのですが。









というか・・・書けないことが多すぎる。

はあ・・・・・・・・これも修行か(と思うことにする)
by f-as-hearts | 2010-07-31 23:59 | ファンタジー小説Ⅵ

タロット占い師ASのブログです。


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