SF 小説 Eagle.0 -イーグル.ゼロー 13
2009年 09月 13日
鷹島尋 達真 (タカトウジン タツマ) ・・・16歳 高校1年
山藤(ヤマフジ)所長 ・・・59歳 科学研究所 所長
高ノ宮(タカノミヤ)博士 ・・・37歳 ロボット工学博士
時舟(トキフネ)リエ子 ・・・28歳 高ノ宮博士の助手
鷹島尋 晃太 (タカトウジン コウタ) ・・・14歳 中学2年
第 13 話 「 宿題 」
「最近、博士いないね~~」「(モグモグ)・・・そーだな・・・」「それにさ、山藤所長もさ
・・・俺、夏休みの宿題見てもらう約束してたのに、どこにもいないんだ」
「(ぶっっっ!!!)なんだって??所長にか?!」「そーだよ」
「・・・・・・・・・お前、ほんと怖え~~~!!!
何ふつーにそんなこと、あの偉い人に頼んでんの??」「悪い?」
「う~~~~~!!!!」
「・・・ん~~・・・あり、じゃない?」「えっっ??」「でしょでしょ!!さすがリエコ姫!!」
「・・・でも今は山藤所長も高ノ宮博士も出張中だから、無理ね」「え~~~~~?!!」
「はあ~~私も宿題溜まっちゃったし・・・・」「宿題??」「リエコさんにもあるんだ~~~!!」
「・・・博士は自分でやれっていってたけど・・・コウタ君、ちょっと手伝ってくれない?
そうしたら、私もコウタ君の手伝いするから」「はあ??リエ子さん、それマジで??」
「うわあい~~~~!!!やるやるっ!!」「・・・・・・・・・・」
PC上に映る画面を見た途端、タツマ達は納得した。
「うわっっ!!!すげえええ!!!かっけ~~~!!」
「・・・リエ子さん、本当にこれ、作成したんですか??」
憂鬱そのもののリエコが言った。
「・・・・・・・・・・・今までの研究で、こんなに気合の入らない仕事ってないわ・・・・・」
「わあっっ!ミヤマクワガタだ~~~!!うわっスクロールしたらジョロウグモに、
ショウジョウバッタ・・・・へえ~~~!!写真みたいだなっ!!」
「・・・図鑑から写真は・・・ちゃんと著者には承諾してもらって・・・・・だから・・・・」
「凄いですね!売れますよ、これ」「売ってどうするのよ~~これは私が昆虫嫌いを
克服する為の・・・・・・うっっ・・・図鑑の内容を思い出した・・・・・はあ~~~」
「で、俺何手伝えばいいの?」
「・・・つまりね・・・これがどうしたら楽しめるようになるのか・・・コウタ君の楽しめる
ポイントを教えて欲しいの・・・嫌だけど・・・」
「全部!!!」「何故全部??」
「だって、こ~~~~んな昆虫、ぜ~~んぶ捕まえられたらさっ!ぜってー
友達にみせたくなるよな~~~~!!!」コウタの目はキラキラしていた。
「はあ・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり・・・わかんない・・・・・・まるで
大好きなアイドルか何かをみてるみたいじゃない・・・」
「アイドル~??俺ぜ~~~んぜんそんなの興味ないもん~~~!!リエコさん、こんなの
作れるなんてすげえや!!!そんけ~しちゃうっ!!」
「・・・・コウタ君の頭と交換したい~~!」「ようするに、平気になれればいいんですよね」
「そうなんだけど・・・」「じゃあ、こんな具合に・・・」タツマは思いついたことを話した。
それは、昆虫に値段がついていて、手の形をしたアイコンで一回触ると、その値段が
加算されていくというアイディアだった。「・・・それって面白いのかしら??」
「よく、ゲームなんかでは手に入りにくいアイテムっていうのが存在していて、そういうのは
凄く高かったりするんですよ。だから、リエコさんが一番苦手な虫にはとんでもなく高い
値段をつけておいて・・・」「・・・げ・・・ゲジゲジとか・・・ゴキとか???」「そう」
「おもしれ~~~~!!!俺、絶対高得点出来るなっっ!!」
「・・・ちなみにリエコさん、それだとゲジゲジでいくらくらいになりそうですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・一億・・・・・・・・・・」
「はああ??」「マジで~~~!!!!そんなにレアなの~~?!ゲジゲジが???
あはははは!!!!」
「だって写真でだって触りたくないもの!!
・・・・・・わかったわ、やってみる・・・じゃ、コウタ君の宿題って、何?」
リエコはコウタのノートを見た。
そこには、どこかでみたような写真がずらっと貼ってあった。
「きゃーーーーーーーー!!!」リエコはノートを放り投げるとその部屋からあっという間に
逃げていった。
「ーこれマウスが今まで見た生き物を拡大して写した写真なんだけどって・・・
ーもういないし!!」
「・・・・・・・・お前、それを早く言えよ!」
タツマが見ると、それは葉の蔭にいるでかいクモやカエルのアップの写真だった。
「山藤所長が凄くいいって褒めてくれたんだ~~!!」
「・・・・・・・・・・・・お前、ほんとリエコさんに謝れよな!」「ラジャー!!」
山藤所長と博士、それからプロジェクトのメンバー数名は科学技術国際会議で
今までの研究内容を発表し、また他の国のロボット研究発表の場にも参加して
いた。
・・・同時刻。
「会議の模様は?」「かなり警備とセキュリティーが厳しかったようですが、
それは問題なく・・・ご覧になりますか?」「頼む」
モニターの男は、ゼロについての発表をじっと観ていたが、頷くと、振り返った。
「・・・・・・・やはり、な。計画に移ってくれ」「はい」
「いいみやげになりそうだ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(このお話は フィクションです)
山藤(ヤマフジ)所長 ・・・59歳 科学研究所 所長
高ノ宮(タカノミヤ)博士 ・・・37歳 ロボット工学博士
時舟(トキフネ)リエ子 ・・・28歳 高ノ宮博士の助手
鷹島尋 晃太 (タカトウジン コウタ) ・・・14歳 中学2年
第 13 話 「 宿題 」
「最近、博士いないね~~」「(モグモグ)・・・そーだな・・・」「それにさ、山藤所長もさ
・・・俺、夏休みの宿題見てもらう約束してたのに、どこにもいないんだ」
「(ぶっっっ!!!)なんだって??所長にか?!」「そーだよ」
「・・・・・・・・・お前、ほんと怖え~~~!!!
何ふつーにそんなこと、あの偉い人に頼んでんの??」「悪い?」
「う~~~~~!!!!」
「・・・ん~~・・・あり、じゃない?」「えっっ??」「でしょでしょ!!さすがリエコ姫!!」
「・・・でも今は山藤所長も高ノ宮博士も出張中だから、無理ね」「え~~~~~?!!」
「はあ~~私も宿題溜まっちゃったし・・・・」「宿題??」「リエコさんにもあるんだ~~~!!」
「・・・博士は自分でやれっていってたけど・・・コウタ君、ちょっと手伝ってくれない?
そうしたら、私もコウタ君の手伝いするから」「はあ??リエ子さん、それマジで??」
「うわあい~~~~!!!やるやるっ!!」「・・・・・・・・・・」
PC上に映る画面を見た途端、タツマ達は納得した。
「うわっっ!!!すげえええ!!!かっけ~~~!!」
「・・・リエ子さん、本当にこれ、作成したんですか??」
憂鬱そのもののリエコが言った。
「・・・・・・・・・・・今までの研究で、こんなに気合の入らない仕事ってないわ・・・・・」
「わあっっ!ミヤマクワガタだ~~~!!うわっスクロールしたらジョロウグモに、
ショウジョウバッタ・・・・へえ~~~!!写真みたいだなっ!!」
「・・・図鑑から写真は・・・ちゃんと著者には承諾してもらって・・・・・だから・・・・」
「凄いですね!売れますよ、これ」「売ってどうするのよ~~これは私が昆虫嫌いを
克服する為の・・・・・・うっっ・・・図鑑の内容を思い出した・・・・・はあ~~~」
「で、俺何手伝えばいいの?」
「・・・つまりね・・・これがどうしたら楽しめるようになるのか・・・コウタ君の楽しめる
ポイントを教えて欲しいの・・・嫌だけど・・・」
「全部!!!」「何故全部??」
「だって、こ~~~~んな昆虫、ぜ~~んぶ捕まえられたらさっ!ぜってー
友達にみせたくなるよな~~~~!!!」コウタの目はキラキラしていた。
「はあ・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり・・・わかんない・・・・・・まるで
大好きなアイドルか何かをみてるみたいじゃない・・・」
「アイドル~??俺ぜ~~~んぜんそんなの興味ないもん~~~!!リエコさん、こんなの
作れるなんてすげえや!!!そんけ~しちゃうっ!!」
「・・・・コウタ君の頭と交換したい~~!」「ようするに、平気になれればいいんですよね」
「そうなんだけど・・・」「じゃあ、こんな具合に・・・」タツマは思いついたことを話した。
それは、昆虫に値段がついていて、手の形をしたアイコンで一回触ると、その値段が
加算されていくというアイディアだった。「・・・それって面白いのかしら??」
「よく、ゲームなんかでは手に入りにくいアイテムっていうのが存在していて、そういうのは
凄く高かったりするんですよ。だから、リエコさんが一番苦手な虫にはとんでもなく高い
値段をつけておいて・・・」「・・・げ・・・ゲジゲジとか・・・ゴキとか???」「そう」
「おもしれ~~~~!!!俺、絶対高得点出来るなっっ!!」
「・・・ちなみにリエコさん、それだとゲジゲジでいくらくらいになりそうですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・一億・・・・・・・・・・」
「はああ??」「マジで~~~!!!!そんなにレアなの~~?!ゲジゲジが???
あはははは!!!!」
「だって写真でだって触りたくないもの!!
・・・・・・わかったわ、やってみる・・・じゃ、コウタ君の宿題って、何?」
リエコはコウタのノートを見た。
そこには、どこかでみたような写真がずらっと貼ってあった。
「きゃーーーーーーーー!!!」リエコはノートを放り投げるとその部屋からあっという間に
逃げていった。
「ーこれマウスが今まで見た生き物を拡大して写した写真なんだけどって・・・
ーもういないし!!」
「・・・・・・・・お前、それを早く言えよ!」
タツマが見ると、それは葉の蔭にいるでかいクモやカエルのアップの写真だった。
「山藤所長が凄くいいって褒めてくれたんだ~~!!」
「・・・・・・・・・・・・お前、ほんとリエコさんに謝れよな!」「ラジャー!!」
山藤所長と博士、それからプロジェクトのメンバー数名は科学技術国際会議で
今までの研究内容を発表し、また他の国のロボット研究発表の場にも参加して
いた。
・・・同時刻。
「会議の模様は?」「かなり警備とセキュリティーが厳しかったようですが、
それは問題なく・・・ご覧になりますか?」「頼む」
モニターの男は、ゼロについての発表をじっと観ていたが、頷くと、振り返った。
「・・・・・・・やはり、な。計画に移ってくれ」「はい」
「いいみやげになりそうだ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(このお話は フィクションです)
by f-as-hearts
| 2009-09-13 23:59
| SF イーグル・ゼロ