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紡ぐ夢 綴る夢

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タロット占い師ASのブログです。只今無料電子書籍E☆エブリスタでも(アズハートで)小説投稿中です。

異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・??    ???
イムズ                ・・・??    ???


第七話 「 Super Child 」


カネムラはサカマキに注意されて、軽く頷くと、安全な場所を探しに
多次元へまた飛んだ。

「多次元酔いしそうだな」サカマキの言葉に、リリアは驚いて訊いた。
「サカマキさん、多次元に入ったことあるんですか?」
「いいえ。ありません。でも時間がぐちゃぐちゃな世界って聞くと、なんだか
私には車酔いでもしそうなイメージなんです」

「そうかな~~?凄く面白かったけど?」エリックはニヤニヤしていた。
「連れてってあげるよ、今度!!」

リリアはサカマキに訊ねた。「それって・・・能力者じゃなくても可能ですか?」
「・・・・・・・・・・うう~~~~ん・・・・・・・どうかな??研究にはいいと思うけど」
「エリック、自分でも行けそう?」「うん。」

「・・・だとすると・・・

エリック君の能力は、カネムラ君と同じ、次元移動なのか」

リリアは黙っている。
リリアの顔をサカマキは見つめていたが、流石にじっと見つめているのは
失礼だと、顔を背けた。

「そろそろ、還ってこれるかな?」

・・・ふわり・・・

「安全な場所を見つけました。エリックと一緒に、先に行っています。
サカマキさん、ここです」
手には地図を持っていた。そこは、オートバイで3時間はかかりそうなところ
だった。

リリアとサカマキはバイクに乗って、すぐに出発した。
2人を見送った後、カネムラはエリックに手を差し出した。



エリックは手を出そうとして・・・止まった。

「ねえ・・・誰かいるよ?」「え?」

エリックの眼が、大きく見開かれた。

「邪魔だ。 僕を見るな!!!!!」
「何?」
「出てこいよ!!!僕にはわかるんだ!!!!」

エリックは怒っていた。
「カネモト、後ろ!!!!!!」

カネモトは振り向き様、手だけを異次元に突っ込んだ。


「・・・・ヒュッ!!へへえ?どうやら勘はいいらしいな!!!」
カネモトには手を掴んだ感触があった。

「おい!!!!おまえは誰だ?!」

「さあな。誰だろうな?」姿を現さない敵は、のらりくらりと答えた。

「僕の周りを嗅ぎまわるな!!!!」エリックは消えているカネモトの
手の方へ飛び込んだ。

「おっと・・・・リトルボーイ!!!

ケンカ売るのは、相手を見てからにしたらどうだ?」

そこに居たのは、兵士の姿の、大男だった。
掴まれている手も、すぐに振り払えそうなのに何故かそのままでいる・・・

「僕は大人なんか嫌いだ!!!!」

そういうと、エリックは両手をぎゅっと固く握った。
「うおっ??」

大男の腕が、めきめきと音をたてた。
「おまえを捕まえてやる!!!!!!」

「・・・・・・サイコキネシスか。サイキッカーとしてはまあまあだな」
男は腕に力を入れると、エリックの力とカネモトの手を振り払った。

「次元移動とサイキック、おまえの能力はそれだけか?」
「知らないよ!!!!おまえなんか、消えちまえ!!!!!!」

突然、男の周りの次元が歪み始めた。

「おいおいおいおい????うそだろ????」

「消えろ!!!!!」

カネモトがその声を聞いて、急いで異次元へと入ってきた。

「!!!これは?!エリック!!!止めるんだ!!!」

「嫌だ!!!!こいつは敵だ!!!!!」

男を包み込んで、まるで異次元の中にまた別の次元を丸めるような
そんな力が、そこにあった。

「凄えな?!こいつは、いままで聞いたこともみたこともねえ!!」
「エリック!!!!異次元が、ねじれてる!!!!
俺達も逃げられなくなるぞ!!!!!」カネモトはエリックの腕を掴んだ。

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!!!!こんな奴、消えればいいんだ!!!」
いよいよその次元が小さくくしゃくしゃになろうとした、その時---

声が響いてきた。

「リターンズ・カード!イムズ、脱出して!!」
「へっ!!ありがたいね、全く!!!!」
巨大なカードが空間に現れ、そして男がそのカードに触れると、まるで
回転ドアのようにカードと男が回り・・・・・・・・・消えた。

「はあっ・・はあっっはあっっ!!!!」
エリックは真っ赤な顔をして、息を切らしていた。
カネモトは、エリックを落ち着かせようと手を握った。
「・・・男はいなくなったよ。ここから、少し歩くけど、大丈夫かい?」

「・・・・・・・・・あいつ、なんか、凄く嫌な感じがした・・・・・・・
今度会ったら、絶対消してやる!!!」

カネモトは頷くと、言った。
「・・・そうだな。エリック、今度は協力するよ。約束する」




外に脱出したイムズは、腕組みしたレゼンダに睨まれていた。
「いいじゃねえか!!能力を測定したかったんだろ?」
「イムズ!」「はいはい。・・・悪かったよ、暴走するつもりはなかったんだ。
だが、わかったよ。

あいつは、Super Child だ。

モンスターだよ。」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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# by f-as-hearts | 2012-05-19 00:00 | SF小説
異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???
メラニー               ・・・33歳   科学者
長老                 ・・・??    ???
レゼンダ               ・・・??    ???
イムズ                ・・・??    ???


第六話 「 会議では何も明らかにされない 」


ワインバーガーは要塞と揶揄される塔にいた。
そこでの会議は一切外部に漏れる事無く、塔に従事する者達は、一説に
よると、全てアンドロイドと囁かれていた。
しかし、それを確かめる術はなかった。何故なら、ワインバーガーと数名
のトップ以外は、この塔から出ることは出来なかったからだ。
そして塔内部にいて外部と連絡を取ることも一切が禁じられていたのだ。

「こういうシステムにしなければ、我々が会議をすることは出来ない相談だ」
ワインバーガーは5名のメンバーを見渡しながら言った。
「我々には残念ながら能力が無いからね」

皆が笑った。
「そうだな。それにここのシステムは、我々の為にはよく出来ている」
「だがどうやったのか、そろそろ教えてくれないか?能力者の力を遮断する
方法というのが、私にはまだ理解出来ないんだが?」

ワインバーガーは科学者であるメラニーの方を向いた。
「非科学的だと言われ続けてきた分野ですから。
これは結界というシールドです。
強力な電磁場をここに造ってあるのです」

「やっと出来上がった訳ですね」「ヒントはブラックホールです」「なるほど」

「塔の完成は、一つのエポックだが、いよいよ謎の会議と言われることだろう。
皆が他言無用の世界にいるからいいが・・・」
長老格の目つきの鋭い老人が言った。「それではサウザンド・アイランド連邦国
の科学技術省総裁ワインバーガー氏に、これからの計画を伺おうか」

ワインバーガーはコップの水を一口飲んでから、話し始めた。

「まずは敵対する勢力の分布と、それに相当する力の配置です。
現在はこのように・・・」

皆の前に球状の地図が浮かんだ。
「敵勢力は大きく、我々はまさにこの一点に集約されています。
この、コリエルティア塔から、すべてを始めましょう。

初めて発表することですが・・・
ここが、我々の兵器、アンドロイド・グランドクロスの製造工場です。

皆さんの努力はこれで結実したと断言できます。
・・・あとは、戦闘能力強化の為のシュミレーションと・・・」

メラニーはアンドロイド・グランドクロスの詳細の立体映像を映した。
そして、内心ではそのシュミレーションは上手く機能するかを心配していた。





・・・・・・・・・・同時刻。・・・・・・・・・・・・・

エリック達が見える、湾沿いの丘に、2人の人影があった。

「レゼンダ。あの2人のクラスは?」
「Sクラス。 ・・・小さい方は計測不能」
「・・・・・・・・・?!計測不能??


・・・生意気だな。」

「まだ能力が特定されないという意味」
「だが次元移動は行っていたぞ?」
「それは大人の方の能力。イムズ、あなたも測定して」
「面倒過ぎるから嫌だ。レゼンダ、引き続き監視頼む」

イムズはその場から消えた。
レゼンダは眼鏡でじっと2人を捉えていた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)

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# by f-as-hearts | 2012-05-18 23:59 | SF小説
異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???


第五話 「 カネムラとエリックの相似性についての考察 」


サカマキは海に着くと出来るだけ樹や草が生えていて、隠れて
いられる所に腰掛けた。

「折角、海辺の快適な家を見つけたっていうのに・・・
これじゃあ、エリックに悪かったね」
「仕方ないわ。S級が2人ですもの。
むしろ、被害があれだけだったのは幸いね」

リリアは砂の上に座るのをためらいながら、サカマキに言った。
「あの家は、私邸なのでしょ?」「ええ」「わざわざ喫茶店風に
カモフラージュまでしてたのに。・・・どうやっても見つけるのね」

「そうですね。むしろ・・・あの場で詳しい計画を立てなくてよかった
のかもしれません。

あのヘリが単発で襲ってきたところをみると・・・
我々が警戒して動かなくなると、あちらも困るということでしょう。

・・・こうなったら急がないと・・・

リリアさん。

私は貴女の情報を、ワインバーガー氏から頂いています。
ですから、私も貴女に私の情報をお教えします。
私は公平性が身上ですので。
貴女の端末は?」

リリアは黙って、腕時計を差し出した。
「・・・すみません。

貴女がアンドロイドだと知っていましたが、エリックは知らないんですよね」

リリアはじっとサカマキを見つめた。

「その内、気がつくことですから。

何年も一緒にいれば、私が変わらないことに。
・・・サカマキ、情報はインストール出来ました。
カネムラさんとエリックを呼んで下さい」

サカマキは眼を閉じると、ヒュッヒュッと口笛を吹いた。
リリアはその音を黙って聴いていた。

目の前の何も無い空間が陽炎のように歪み、2人がふわっと降りてきた。
「やるじゃん!!カネムラ~~~!!!」
「カネムラさん。」

2人は何事も無かったかのように会話しながら現れた。

「エリックは初めてだったらしいけど、全然普通でした」
カネムラがリリアに言った。「・・・大抵のことには驚かないのよ、エリックは」
「むしろ、周りが驚かされているから」

「異次元はどうでした?」サカマキがエリックに訊いた。
「時間が、変な感じだった」「ふうん?どんな風に?」「時間が、遊んでる感じ。
ここに居たいって思えば時間が勝手に延びていくみたいだし、もういいやって
思えば、ぴゅんって・・・」「!凄いね!それは!」

カネムラが頷いていた。「正しいでしょう?」「時空科学者に教えてあげたいね」

リリアはエリックを抱きしめた。「良かったわ、無事で」「どうして?」
「エリックがずっとあっちに居たいって思わなくて良かったっていう意味よ!」

エリックはびっくりして言った。
「うん・・・こっちに戻るのが、当たり前だって思ったよ!
だって、リリアがいるし・・・・・・・

リリア、心配してくれた?」
「当たり前じゃない!!!」大きな声に驚いて、エリックは目を丸くした。

「当たり前、かあ・・・・

ふふん!!!
カネムラ~~~!!リリアに大丈夫だって説明して!!!」
「あ、なんかその、ドヤ顔??むかつくんですけど!」
「カネムラだって、さっき僕にそんな顔してたじゃん!!!」
「カ・ネ・ム・ラ・さん!!!!!!」
「べ~~~~~~っだ!!!!!」


サカマキは呆れ顔で言った。
「似てるとは聞いていたんだ・・・ここまで2人が似てるとは思わなかったが」
「超わがまま級ってところ?」「・・・苦労がまさか二倍になるとは・・・」
「同じく」
リリアとサカマキは顔を見合わせて、笑った。

「2人とも、安全な場所に移動するぞ!少しは危機感を持ってくれ!!」
波は静かに寄せては引いていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話はフィクションです)

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# by f-as-hearts | 2012-05-11 00:00 | SF小説
異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???


第四話 「 突発的事件は波乱の幕開け 」


カネムラはエリックがじっと見つめるのを、軽く注意した。
「私の顔は、そんなに面白い?」
「ううん・・・

カネムラってさーー」
「カネムラさんと呼んでくれる?一応大人だし」
「うん・・・カネムラ、S級だからって仕事ばっかりしなきゃいけない
のは、不公平だろ?!そうだよね?!」
「カネムラさん。」
「・・・・・・・・・・まだおまえを認めてないもん」
「おまえ、じゃなくて」

「カネムラ~~~!!いいじゃん、僕だってエリックって呼び捨て
だよ!!!いっつも!!!」
「じゃあ、エリック君。

君が、普通の子だったら、そんな口、きけないって知ってるかい?」

ぶうっとふくれた頬は、見るからに子どもそのものだ。


「飛ばすなよ!!」
遠くから、サカマキが心配そうに声をかけた。
「カネムラ君、君が私の言うことを聞いてくれるまで、何日かかったっけ?」

今度は、カネムラがふくれる番だった。
「・・・・・・一週間・・・・・・・」

それを聞いて、エリックとリリアは大笑いした。

「一週間も?!どうして??」
サカマキは大真面目に答えた。
「出会ってから、一週間、一言も返事をしなかったんだ。
そうだったよね?」

カネムラはむっとしたように、言った。

「だって・・・・・・・・・サカマキさんは、ひげ面だったんだ!!!」
「私は理由もわからずに、ただじっと返事をしてくれるのを待っていた。

・・・ある日、ひげを剃って行ったら、やっと返事をしてくれたよ!!」

リリアとエリックはまだ笑っている。
「あはははは!!!!わかるわかる!!!!
サカマキさんが、ひげ面って・・・全然似合わないよね、それ!!!」
「そうなんだ!!!

あんな細くてさ、髪も長いだろ?それで顔もひげって・・・・
検査員って言われた時、うそだろ??って思ったんだよ。

今は見かけもクールだからいいけどね!!!」

カネムラは自分でも可笑しいのか、笑い出した。
だが、そんな雰囲気が次の瞬間、一変した。


バラバラバラバラ・・・・・・・・・・・

上空を飛ぶヘリの音に、カネムラは反応し、すぐにエリックの手を
掴んだ。

「わかるな?!飛ぶぞ!!!!」

リリアはバッグを掴むと身体を低くして窓から離れた。サカマキはカネムラに
合図した。

カネムラとエリックの姿はその場から消え、サカマキはリリアの方へ走ると
言った。
「外へ!!!!」

サカマキはリリアの後ろを護るようにダッシュしたが、ヘリの機銃掃射は
容赦なくその背中へ割れた窓ガラスを降らせた。

「車は無理だ、海の方へ!!!」

案の定、ヘリはリリア達の車を破壊し始めた。
リリアは外へと飛び出すと、バイクがあるのを見つけ、サカマキに合図した。
「緊急事態で生死に関わる事件として記録。バイクは保障される」
リリアは早口で唱えるように続けた。「サカマキ!!乗って!!!」

バイクを特殊キーで動かし、リリアはサカマキに後ろに乗るように言った。
リリアはスカートがめくれても気にせずに爆走した。
「ちょっとお願い!バッグの中にある銃で、ヘリを狙ってて!!!」
「OK!」

ヘリは容赦なく2人の行く手を塞ごうとした。サカマキは組み立て式のその
銃で、前方にいるヘリを狙った。
「それ、自動照準タイプだから、方向さえあってれば大丈夫!」「なる。」

ズダダダダダダダ!!!!!!敵の銃弾をS字走行で巧みにかわして
リリアはスピードを上げた。

ヒュン!!!

「あ、言い忘れてたけど、消音タイプだから」

ドッッッカーーーーーーーーーンン!!!!!!!!

「・・・お見事」「無駄撃ちは嫌いなんだ。なんでもだけど」

炎を上げて燃え上がるヘリの横を、2人は走り抜けた。
「このまま海までドライブで、お願いします」
「OKよ!」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話はフィクションです)
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# by f-as-hearts | 2012-05-09 23:32 | SF小説
・・・時空間演劇旅団は現在も過去も未来も、出演出来得る
空間に出没し(ズドドドドドド!!!!!!)戦闘を繰り広げ
(てはいないが)日夜その演技を研鑽し(ドッカーーーーーン)

・・・訂正致します。
日々、精進しなければならぬとキモに銘じ・・・・・・・・

・・・・・銘じねばならぬと気もそぞろ。



「今度、仮装大賞のアイディアを考えているのだが・・・
困ったことに、さやっちはアニメ撮りで・・・


おお、そうだ!!!!!」

ーーー電話中---


キイーーーカチャ。
コツコツコツ・・・

「こんばんは。・・・私に、御用ですって?」
「そうなんですよ、蛇魔女さん」「・・・それ、役名なのだけど?
私の名前は、ケリー。貴方は?」「ニックといいます。どうぞよろしく」
「それで?私に、どんな役をくださるの?」
「それでは、ですね~~~~♪」

ーーー説明中ーーー



キンコンカンコン・・・・・・・

「先生~~~僕、具合が悪くて・・・」

「あ、そう。

それじゃあ早くベッドに横になって。
・・・風邪かしら?

あーんして?



あーーーーって・・・・・・

・・・喉は腫れてないわね。

異常なし。

・・・もうすぐ5時限目だけど、どうするの?
寝ていく?

じゃあ・・・・・・・・・・・・・











これ、かぶって。

いい?そうしたらカーテンを引くから・・・・

ちゃんと寝てなきゃだめよ。




じゃないと、のびちゃうでしょ?













・・・しるそば」





カーテンの上から、しるそばがっっ!!!!!





・・・・・・・・・しるそばの滝が、カーテンを越えてきた!!!!!







「おお!!!!!!これでいこう!!!!!!」

「・・・・・・・・・・・あのう・・・・・・・・

私の白衣は、何の意味が?」

「いやあ、迫真の演技でした!!!!ありがとうございました!!!」





ガラッッ!!!!!!!!

「ニック~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」


ドッカーーーーーーーーーン!!!!!!!!!




・・・・・・・・・・・・・・これは一体なんだろうということで続かない・・・・・・・・・・・・・・・


(これは 時空間演劇旅団の創作です)
# by f-as-hearts | 2012-05-09 22:15 | SF時空間演劇旅団
異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???


第三話 「 エリックはS級会員 」


リリアはにっこりと微笑んだ。
「ごめんなさい。

あなた達は、エリックの級をご存知なんでしょうか?」

サカマキは答えた。
「S級ですよね。知っています」
「その、意味も?」「勿論です」

リリアはゆっくりと言った。
「彼が、勉強は嫌いといったら、従うんです。
私は今までにも、大勢の研究員と検査員の方々に説明して
きましたが、どなたもわかっていなかった。

彼は大切な人ですが、普通のこどもなんです。
計画倒れになる前に、ご忠告させていただきます」

カネムラはサカマキの顔を見つめたが、リリアの方を見ると
言った。

「驚かれるかもしれないと、報告していませんでしたが
私もS級なんです。

エリックの辛さはわかっているつもりです。
それでは一緒に行動する理由にはなりませんか?」

リリアはテーブルに置いた手が震えるのがわかった。


「・・・まさか?!

S級が、2人???

そんな奇跡のようなことがおこる訳がーーー」


・・・・・・・・・・・・・・・・・しまった・・・・・!!!
だから、ワインバーガー氏が、秘密裏に動いていたのか!!!

「し・・・証明章は?」
カネムラ・オクトーは、上着の衿の裏を見せた。

紛れも無い、証明章・・・羽根のマークがそこにあった。

エリックは、初めてみる自分と同じマークを持つ人間に、興味を
もって訊ねた。
「へえ~~~~!!!!
おんなじなんだ?!

・・・マーマレード、僕はカネムラとあっちで話、したいんだ。
2人だけにしてよ」

「・・・・・わかったわ」
リリアの落胆ぶりは、目に見えてわかった。
サカマキはカネムラに頷いてみせると、言った。

「最初から、飛ばすなよ?」
「OK」

2人は並んでそのフロアの端にあるテーブルに向かって歩いていった。

「マーマレード・リリアさん。
そういうことですので、これから私達も打ち合わせをしたいんですが」

「リリア、でいいわ。

・・・つまり、貴方も、カネムラの守護者兼教育者だったってこと?」

「端的に言えば、そうなりますか」

リリアは諦めたように言った。
「何歳から、彼と?」「彼は10歳になっていました。年齢的には遅いくらい
でしたが、それまで、彼と相性の良い人間が誰もいなかったと聞いています」
「あなたは19歳・・・」「私が20歳になってすぐに配属となりましてね・・・」

お茶を飲みながら、サカマキはリリアに話をふった。
「リリアさん。

伺ったところによると、エリックは凄い潜在能力を持つそうですね?」

リリアは言葉を選んでいるようにゆっくりと言った。
「・・・普通の、こどもですわ。

皆、勘違いをしています。

まだ、能力は未知数ですから」

サカマキは首を横に振った。
「ワインバーガー氏はそう思われていないでしょう」
「そうかしら?
私は、正直な見解を報告させていただいたけど」
「貴女は優秀な女性だから・・・」



「サカマキさんは、何故彼が研究員になるというのを、
止めなかったんですか?」
「・・・・・・・・・彼の、意志です」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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# by f-as-hearts | 2012-05-08 02:09 | SF小説
異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???


第二話 「 会員はクラスが存在 」


「エーーーリック!!!エリック・ジェーーーイントーーン!!!」

間延びした呼び方は、嫌いだったが、この先生はもっと嫌いだと
エリックは思った。

「はい先生」
エリックはちょっと顔を上げると、砂場に突っ込んだ手を隠した。

「ミス・マーマレードがもうすぐ着くそうです。着替えなさい」
「はい」
エリックがぐずぐずしていると、先生は手をつかんだ。

「きゃ!!!!!!」

その手には、大きなカエルがいた。
「な、なななな!!!!!はやくそんなもの、捨ててきなさい!!」

エリックはにっこり笑うと、すばやくそのカエルを先生の首筋に投げた。

「ぎゃああああああ!!!!!は、はやく誰かっっ!!!カエルが
背中にい~~~~~!!!!!!」

他の子ども達は、げえっといって、顔を見合わせている。
エリックは大騒ぎを尻目に、さっさと外へ出て行った。



エリックは今年5歳になった。
海外勤務の多い父に連れられて、この国ーー
サウザンド・アイランド連邦国にやってきた。

そこで・・・この施設に入ることになったのだ。

エリックは父が言った言葉をよく覚えていた。
「エリック。おまえは賢い。きっとすぐに出られるからね」

短めの茶色っぽい髪の毛をぐしゃぐしゃに手でかきむしって、エリックは
怒った。

「お父さん!!!どこに行くの?!」
「仕事なんだ。・・・今度はーーーー」

なんて言ったのか、その後の言葉はジェット機の騒音で掻き消され、聞こえ
なかった。

マーマレード・リリアはエリックに言った。
「大丈夫よ。私達は上手くやれそうだわ」

その意味は、すぐにわかった。
「エリックは、普通のこどもです。ただとてもいたずらが好きですけど」

マーマレード・リリアは大人達にいつもそう、言っていた。
「お勉強は嫌いみたいです」

先生の背中にカエルを入れたことは、すぐに施設の先生達の話題になるだろう。
カエルが可哀想だったかな?・・・

マーマレードの車が、前にあった。

「おはよ。さあ、お仕事よ。
・・・元気、みたいね?う~~ん・・・手は、洗ってね。
・・・今日は、ちょっと頑張らないといけないから・・・

私が、なんだけど。
今日もよろしくね」


車に乗って、2人は海が見える小さな赤い屋根の家に入っていった。
明るいフロアのあるテーブル、そこに待っていたのは、2人の若い男性だった。
リリアはエリックを紹介すると、椅子に腰掛けた。

(サカマキ・ショウゴ   28歳   検査員
データの顔と一致・・・検査員か。
黒い長い髪、細い指、声は・・・思ったより通る声だわ。

カネムラ・オクトー    19歳   研究員
う~~~ん・・・彼は19歳には見えないけど。赤い短い髪・・・
体育会系??かしら。)

「失礼、カネムラさん、あなたは格闘技はお得意なの?
それから、眼はコンタクトかなにか?」

「格闘技ではありませんが、古武道を少々。
眼は何も・・・この色は遺伝です。もともとがヘイズ民族の出なので」

「そうなんですか!ヘイズ民族のことは知っています。
失礼をお許しくださいね」
「いえ・・・いつも訊かれますから」

サカマキはリリアに話し始めた。
「私達は、エリック君の学習計画を立てる為にやってきました。
マーマレード・リリアさんにはご協力とご理解を頂きたいのです」

「多分、お役には立てないと思いますわ」
「・・・そうだね」エリックはすかさず、答えた。

「僕は、勉強は嫌いなんだ」

サカマキはそれに応えて言った。
「勉強とは違いますよ。

学習というのは、楽しいものです。
そういう計画を立てる為に来たんですから」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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# by f-as-hearts | 2012-05-04 02:50 | SF小説
異世界の島の物語。



サカマキ・ショウゴ         ・・・28歳   検査員
カネムラ・オクトー         ・・・19歳   研究員
エリック・ジェイントン       ・・・5歳    S級会員
マーマレード・リリア        ・・・20歳   保護委員
ワインバーガー           ・・・60歳   ???


第一話 「 研究は永遠に続く困難 」

「上記人物の検索結果について
サカマキ・ショウゴ・・・彼についての詳細な記録は無い。
カネムラ・オクトーについても同上。
記録の削除、変更、操作の形跡は無い。

調査及び探索については、2人には権限が与えられている。
ワインバーガー氏から直に配属、転属の指令が出されている。

・・・以上。」


「それでは納得がいかないわ。隠し事が好きなPCちゃん?
ワインバーガー氏の最近の動向を教えて頂戴」


「ワインバーガー氏は現在コリエルティア島に滞在中。」

「・・・そう。ありがと。それで十分よ。


ところでね。
コリエルティア、には、島は無かったわ?
変換ミスね」


(つまりコリエルティア塔にいるって話よね。成る程)

「ご指摘通りです」
「いつも感謝してるわ。ありがと」

マーマレード・リリアは椅子から立ち上がると、PCを見ずに
急いでドアを出て行った。

彼女は今度の2人には注意が必要だと思った。
何しろ、彼女のボスであるワインバーガー氏が送り込んで
くるのだ。

リリアは洗面所でそのぼさぼさになった髪をブラシで梳きながら
黒い髪の表面に青と水色のグラデーションが戻るのを確かめた。


「いつも通りとはいかないかな?・・・いいえ、大丈夫よ。
きっと大丈夫よ」


マーマレード・リリアは鏡の中の自分を見つめた。

「ワインバーガー氏、研究は順調ですから」

独り言?いや・・・彼女のボスは全てにおいて抜かりがなかった。
科学者でもあるワインバーガー氏を、彼女はよく知っていた。

外へと向かい、車に乗り込むと、彼女は行き先を告げた。
静かに走り出した車の中で、最新の音楽が流れた。
(・・・リインカーネーション・ドリーム・・・DDの曲ね・・・)

車はゆるいカーブを描き、スピードを上げていた。
地下から地上のチューブロードに出て、そのまま高速道路へと。

彼女の住む島にはほとんど住民がいなかった。
空をゆくカモメが、車の横に並んで飛ぶ。
首都への道は多数あったが、この道が一番好きだとリリアは
思っていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(このお話は フィクションです)
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# by f-as-hearts | 2012-05-03 17:42 | SF小説
その博士は、国民、また世界中の人々の絶大な支持を得た。
発明したそのロボット・・・

アンドロイド・スイートベィビー・・・


愛しい人と皆がその名を口にした。



・・・・・・いや、本当の名前は・・・

「限定版・アンドロイドオメガ・ドリームバージョン」という。




「オーエン博士・・・このAΩDですが、他のアンドロイドとの互換性がまるでないという
のは重大な欠陥ではないでしょうか?」

助手のクェートンが言う言葉に、オーエン博士は不満げに口を尖らせた。

「いいんだよっ!!!それで!!!!それに、なんだ、互換性って。互換性ってのは
さ、おまえの持ってる機械に使う言葉でしょ?

ようは、どんなアンドロイドにでも僕のこのオメガの機能や特殊データを移したいって
言う、都合のいい商売の話じゃないか!!!!

嫌だ嫌だ嫌だ!!!!!!そんなの、絶対嫌だからねっっ!!!!!!」


「(・・・うわあ・・・始まっちゃったかな?どうしよう・・・)ええ、その通りですね。

全く、そんな商売の話は、いけませんね。



・・・博士、それでは、このオメガの宣伝はどういたしましょうか?
少しでも、この研究費用を捻出しませんと・・・」

博士はふくらんだ頬から息を噴出すと、今度は涙目で訴えた。


「だから今日これから、記者会見で僕が話さなけりゃならないんだろ?!
どうして僕がっっ!!!!」

「ええ、博士。是非にと皆様からの依頼が殺到いたしまして。
それはそれは、とても大きな事業でございますから!」

「クェートンが話せばいいんだ!!!!」


博士は、こうなったらどうしようもない・・・

はあ・・・・・・・・・・

「オメガ、頼みがあるんだ、博士をなだめてくれないだろうか?」

クェートンは傍でじっと話を聞いているアンドロイドに話しかけた。



オメガはとても優雅だ。

そしてとても・・・


ぺチン!

「ほうら、いつまでも文句言ってないでね。
皆様はあなたがどんなお話を聞かせてくれるか、愉しみなのよ!
だって、私を創ってくれたのだもの、ね?」

頬を両手で包むように軽く叩くと、オメガはその胸に椅子に腰掛けた博士を引き寄せた。

「お願いよ、博士」

「う・・・・・・・うん・・・・・・・・・・そうだね・・・・・・・」

オメガ・・・・・・・その姿は、美少女の様でありながら、落ち着きのある女性の
雰囲気なのだ・・・・・・・・・それはどういえば良いのか・・・

昔、アンドロイド・アオイを創ったというジェームズ博士が見たら、嫉妬するだろう
というレベルだ。そして、オーエン博士は、その頃のジェームズ博士より思いっきり歳が上
なのに、まるで子どもになってしまった。その、理由は・・・・・・・・・


「(・・・・・・・・・う、羨ましい・・・)博士、それではお願い致します」



「・・・・・・・ねえ、マイハニー、君は自分の宣伝、して欲しい?」
「ええ、私が認められれば、博士もとても楽になるのでしょ?」
「・・・・・そうだけどさ・・・・・・なんか、嫌になってきたんだよ」


ダンダン!!!!!!!!


「クェートン!!うるさいぞ!!」

「私じゃありません!!!外で・・・・・・・・・うわっっ?!」



外では、とんでもないことが起こっていた。


パパパパパパン!!!ズダダダダダダ!!!!!

ドン!!!!「ここを開けてくれっ!!!博士っ!!!!」

「博士は外出中です」「ふざけるなっ!!!!我々は革命軍だ!!!!
ここにいるのは、把握している!!!敵は博士を狙っている政府の強硬派だ!!!
博士を早く連れ出さないと、ここの破壊命令がでているんだぞ!!!!」
「どうぞおひきとりください」



パタン・・・

「クェートン、なんだったんだ?」

「墓石のセールスです。そんなことより、今は外に出られそうもありません」

「・・・そんなにしつこい奴なのか?」「そうですね」

「出られないなら好都合だ。記者達に連絡しておいてくれないか?」




ドドドン!!!!!!


クェートンが再びドアフォンを覘いた。

「我々は政府軍だ。今反政府革命危険分子と交戦中だ。博士を保護するよう
命令が出ている。今、敵を殲滅する行動中である。すみやかに博士ともども
退去するように」「博士は只今取り込み中です」

「何を言っているのだ?政府の命令に背くのか??」
「お断り致します」



バタン。


「クェートン?」
「虐待されている動物を保護する名目の募金活動でした。まったく知らない団体
です」


「・・・そうか。今日は私が家にいると知ってて、来るんだな?」

「そのようですね。それで・・・オホン・・・・・・オメガ博士は説得できましたか?」

「クェートン、オメガは僕のいうことしか聞かないよ!」

「いいえ?博士は間違っています。博士は間違ってはいけないのです。
私は間違いは嫌いです」

「うそっっ?!僕はそんな風に君を創ってないよ!!!」
「うそで~す」「・・・よかった・・・ダメだよ、うそついちゃ」「は~い」

「(やってられないな・・・はあ・・・)博士、あの・・・」





ドンドンドン!!


またか・・・覘いたクェートンの眼に、女性が見えた。

「博士・・・・・博士に、情報を渡すように伝えて!!!」
「博士は只今いらつくくらいいちゃついています」
「冗談はいいわ!!!」「いえ本当に」「いいから!!あなた、諜報部員?
博士はこのままだと・・・危ないっっ!!!」ズババババババ!!!!!!

「間に合ってます」


バタン・・・



「で、今度は?」
「飲み屋のママの集金でしたが?」
「帰ってもらって」
「もうお帰りになりました」










・・・博士・・・


・・・・・・・・・・博士・・・・・・・・・・・



「博士、そろそろ、発表のお時間ですが」





オーエン博士は、その手をアンドロイドから離した。

「ああ・・・・・・・そうだったな。今・・・行く」




オメガ、今、とても楽しい夢を見ていたよ。

君は、何も言わないが・・・こうして私に、夢を見せてくれる。
今日はね・・・子どもの私になって、君を独占していたよ。




・・・だが、君を必要とする人々が、いるんだ。

君は、私のピグマリオンだ。




パチパチパチ!!!

「・・・それでは、この夢を見せてくれるアンドロイド、オメガの開発者、
オーエン博士にご登壇いただきましょう!!!!」



博士は落ち着き払って、オメガの説明を始めた。

会場は興奮に包まれた。それとは反対に、博士は自分が醒めていくの
がわかったが、それは予期していたことだった。

いずれ、これの本当の凄さがわかる時がくる。




「・・・皆さんは、どんな夢も自在に見られるとしたら、どんな夢を
みたいと願うのでしょう?

・・・私は、オメガを、惑星開発者達にプレゼントすることに致しました。

孤独と戦わねばならない方達に、どうか心の平安を、と願って」



鳴り止まない拍手が響いた。

どこかでドアが開く音がした。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・END・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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# by f-as-hearts | 2012-04-07 00:52 | 短編小説
火星開発・・・惑星の開発計画で、これほど魅力的、かつ創造的なものは
他になかった。

月を中継地点、火星までの中間点に宇宙ステーションを設け、物資は
着々と火星へと運ばれた。

月ではその表面の温度差・・・太陽にあたる面と影の面にできる温度差を
利用した電気発生装置の設置により、月面ドームでの宇宙開発従事者は
快適な環境で働くことが出来、今や火星開発は勢いを増していた。



「ジェム・・・火星の嵐はどう?少しは晴れた?」
「・・・ええっと・・・   誰?」
「ごめん。私よ、マイムよ。・・・何?寝起き?」
「そう・・・・・・・・・


あ、報告の時間だったのか・・・・

北半球はおおむね晴れ。 南は・・・嵐、続行中」
「ざっくりな報告、ありがとう」「どういたしまして」

「それじゃ・・・報告続けるよ。

データ、転送・・・

ああ、そうだ・・・忘れてた。

観察地点を増やした。これで全部で110。マイム、108じゃなくなったね」

「ふーん・・・とうとう火星の裏側まで点が増えたってことね。
凄いわ!!」「ごほうびはいつ届くんだろうな?」「ふふふ・・・1年後ね」
「できれば誕生日がいいな」

月のステーションと宇宙ステーションでは、データを元にすぐに解析が
始まっていた。地表、地下10キロ・・・そして大気。
人間が暮らすにはその大気の気圧は高く、現在工業用ロボットが多数活躍
している地表には、まだ知的生命体は確認されていなかった。


「この大気も、何十万年か後には、地球のような進化を辿って、酸素や二酸化炭素
を創り出す生物が繁殖していくんでしょうけど、私達はそこまで長生きじゃないから
仕方ないわよね」「ロボットがその進化を邪魔しなければいいんだろ?」

「大気の組成だけど・・・この火星の大気から、少しずつ酸素を取り出す機械を
開発中よ」

「どうでも人間が来たいって訳だな。

・・・ちょっとくらいという考えなら、やめとけと地球政府に進言しておくよ。
ここでは全く別の進化がありそうだ。生物学者に成り損なった俺がいうのも
なんだが、酸素が生命維持に必要だったのは地球の場合で、ここでは
また違うものがエネルギーとして活用されるかもしれない」

「それは?水素?」「・・・・・まあそうかもしれないし。いずれにしてもここまで
大気中に電気エネルギーがあると・・・海がいずれできてもおかしくはない
んだ。そうしたら生命は爆発的に繁殖を開始するだろう」

「でもそれでも数万年はかかるでしょ」「そうだねえ」

くすっとマイムは映像の中で笑った。

「まったく・・・開発総責任者のあなたの発言らしいわ。

そうだ。言い忘れたけど、今日は私のバースディなのよ。
この前言ってた映像、送って欲しいわ!お願いね」

「・・・ハッピーバースディ、マイム。わかった。送るよ」




マイムのいる宇宙開発研究所の360度見渡せる特大スクリーンに
その映像は映された。


「火星の、ーー緋色の風・・・・・・・・・!!」


暗い火星の朝に鈍く光る太陽と、金色の大地に

遠く緋色の雲が流れる・・・・・・風が絶え間なく吹いている大地の映像に

・・そしてそれに添えられたジェムの言葉に、皆がため息をついた。



「いつか、この大地を人々が歩きたいと思うことは、いけないことだろうか。
誰か、教えてくれ・・・・・」






送った映像を見つめて、ジェムはつぶやいた。

「ハッピーバースディ・マイム♪ ・・・俺はきっと孤独じゃない・・・

きっと幸せはやってくるんだ・・・」


火星の静かな開発ドームの中で、ジェムは鼻歌を歌っていた。

緋色の風が吹いていた。








・・・・・・・・・END・・・・・・・・・・
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# by f-as-hearts | 2012-03-12 09:44 | SF小説
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